「大事に大事に育ててきたのに離れた方が喜ばれる。
母親なんて、ばかばかしいものね。
もう、や〜めた。
みっちゃんが娘をやめる前にママがママをやめるわ」顕子
「えっ・・・?・・・・・ママ・・・ずるい」美月

 それは偶然だったのかもしれない。
まだ混乱の中におり、決断を下せる状態ではない
海の底深く沈んだ顕子がもがきながら、ふと、見えた小さな光。
はるか遠くに見えたそれを顕子は反射的に掴んだ。
顕子の心の奥深くに眠っていた生きる力がその道を選ばせたのかもしれない。

 自分自身が生きるために、そして愛する娘を殺さないために。
呪いが解けた顕子の人生は今始まった。
遅すぎることなんてない。
試行錯誤しながら進んでいくしかない。
その姿は同じように自分自身を見出そうとする美月の生きる力に
なっていくと思うじぇ。
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 最終回、振り返ってみますかのぅ・・・
「娘をやめていいですか」と離縁状を叩きつけた美月(波瑠)に顕子(斉藤由貴)は

「だったら殺して・・・みっちゃんの手で・・・
みっちゃんにいらないって言われるぐらいなら死んだ方がいい」


 そう言って美月の手を自分の首にもっていき力を入れましたぞ。

「お願い・・・ママを殺して・・・」

 顕子!死ぬことすら娘の手に委ねようっていうのかい?
娘を母親殺しの罪人にするつもりかい?
死にたいなら、どっかの崖にでも行って一人で死ぬがいいわ。


 顕子の負の鎖に縛られにっちもさっちも行かなくなっている美月・・・
そこにやっと異変を察した松島(柳楽優弥)と浩司(寺脇康文)が現れた。
ただおろおろしている浩司に代わり松島が窓ガラスを破って家に侵入。
なんとか結界を破ることに成功した。

 居たたまれなくなった顕子は逃亡し、みんなで捜索することに。
で、美月が突進してくるトラックにふらふらと歩いて行こうとする顕子を発見。
救出され泣きながら自分にすがりつく顕子を美月は抱きしめるしかなかった。

「分かったよ、ママ・・・・」
「みっちゃん・・・・!」

 美月は家に戻ることにした。

「何があった?」浩司
「パパ・・・私、戻る」美月
「戻る?」
「ここに・・・戻る。それで、またママと一緒に暮らす」
「何を言ってる。
ママの事はパパが引き受けるって言ったろ。
お前は好きなようにすればいいんだ」
「もういいの。それでいい・・・」

 気力が尽きてしまった・・・
わかるわ・・もう抵抗する力残ってないよね。
後は無気力の海に流れるのみよ・・
てか、浩司よ、どのツラ下げて『パパが引き受ける』とな?
お前が頼りないから美月が引き受けるしかないんだろうがぁ!(#゚Д゚)ゴルァ!!


 それを聞いた松島もさすがに浩司に声を荒げたぞ。

「何ですか、それ!
やっと美月さんアパートも決めて、1人暮らし始めようとしてたんですよ。
何で連れ戻すんですか?」

「自分で戻りたいと・・・」
「そう言うしかなかったんじゃないですか?
無理にでも家からたたき出して下さいよ!」


 松島、ベリーベリーグッジョブよ!
これぐらいキツく言わんと浩司には通じないっての。
 家に戻った美月は以前の娘に戻ったようだった。
顕子の思う通りの「美月」としてふるまい、顕子の見立てた服を身に着け、
呪いのスムージーを飲みほす。

 文恵(麻生祐未)もがっくり・・・
って、あなたの援護も中途半端だったわねぇ・・・( ̄∇ ̄;)
電話で怒って絶交宣言していたけど、そんなことしたら
顕子がますます美月にのめりこむだろうがーー!


「どうすればいいんだろう・・・」浩司
「いまさら、なに言ってんのよ。
浩司さん、覚悟を決めたって言ってたんじゃないの?」
「ああ。だから社長にも直訴したんだ。
結果、辞める事になったが、これから本気で顕子と向き合っていこうと思ってた。
なのにあいつは・・・」

 ┐( -"-)┌ヤレヤレ...
社長に直訴&退職は顕子へ向き合うこととは関係ないっしょ!
それに「向き合おうと思ってた」ってなんだよ?
とっとと顕子と向き合ってがっぷり組みあえよ!
アンタ、ちっとも血を流してもいないし痛い目にも合ってないしょ!
この男には怒りしかないわ。


 顕子に誘われ新居の食器を見に行った美月は、
以前のように顕子が好きなものに同意し、顕子が満足する人形としてふるまった。
そこに松島が現れその流れを断ち切り美月を連れだしたぞ。

「これからどうするつもり?
そんなにママと離れるのが怖いの?」松島
私がいないと、ほんとに死んじゃうかもしれない。
そんな親を放っておけないでしょう」美月
「僕とはどうしたいの?もう会いたくないなら、はっきりそう言ってよ。
お母さんのそばにいるかぎり、君は自分の気持ちなんか後回しにするんだよ」
「お母さんを拒否したあなたの方が正しいの?
ママを悲しませたくない私の方が間違ってるの?」

「どっちが正しいかなんて分かんないよ。
ただ僕は母がいなくても、なんて事なかったし
母だって、きっと僕の事なんか忘れて楽しく男と暮らしてるよ。
そんなもんだよ・・・・それでいいんだよ」
「私はそんなふうに思えない。そんな簡単じゃない!
「じゃ、確かめに行こう」

 ということで、汽車に乗り松島の母(増田恵子)が住む街にやってきました。
お母さんは川辺にいる松島たちに遠く離れた橋の上からでもちゃんと気づいた。
10年近くも会っていなかったのに松島も驚いておりました。

「ごめん・・・一度もちゃんと返事しなくて」松島
「ううん・・・あれでよかったのよ。
あんたに相手にされなくて当たり前だって・・・自分のやった事をね、思い知った。
それで・・・こんなんじゃいけないって。
男の人の言うとおりになってばかりじゃいけないって。
今はね・・・ひとりなの。
ひとりだけど、なんとかね、やってるの」
「そう・・・」
「だから、もう会いに来なくていい。あんたに甘えたくないから」
「・・・・・・」
「ありがとう、太一。元気でね」

 ほどよい生活感をにじませていたケイちゃん、好演でした。
離れることでわかりあえることもある。
離れていたからこそ近づけた。

  美月が触れたその手をしっかり握った松島・・
二人の関係が松島だけが美月を支えるだけではなく、
美月も松島を支える関係になれて良かった。
一人では、美月と出会う前の松島では、母に会いに来ることができなかったしさ。
美月も新しい一歩を踏み出す時が来たのを感じていました。


 翌朝、台所にあったスムージー用のりんごを手に取り、がぶっ・・・

『これが毒りんごなら・・・私は死ぬのかな』

 顕子が作るというスムージーを「もう飲まない」と断り、学校へ。

「私、教師だから」
行く手を阻もうとする顕子を浩司がブロック。

 やっと役に立ったよ ( ゚д゚)
母を喜ばせるために教師になったことに気づき、迷いが出ていた美月でしたが
自分なりに一生懸命生徒たちと過ごしてきた時間はかけがえのないものと
思えたようで・・・
今、美月は自分の意志で教師という仕事に向き合おうとしている。


 その後、浩司は顕子にインドネシア行きを提案。
先週、元同僚に誘われていた話を受けることにしたようだす。
「もう一度お前とやってみたいんだ」と頼んださ。

 学校では・・・復帰した美月を生徒たちは茶化しながら迎えた。
そして、礼美(石井杏奈)は母の元を離れ、弟と一緒に祖母の家に行くことに決めた。

「学校は やめる。
一緒にいない方がお互い楽になるよ、多分。でも、お母さんはそう言えない。
だから私が先に決めたの。別れて暮らそうって」礼美
「そう・・・ごめんなさい・・・力になれなくて」美月
「先生さ、もっと適当にやれば?
母親の期待なんて、私、裏切った事しかないよ」

 親が子供と離れたいなんて言えないさね。
でも、親子だからこそ一度繋がりを断ち切ってみることも必要なんだよ。
それぐらい思いきったことをしないとねじ曲がった親子の関係は
どこまでもゆがんで闇の中に落ちていくしかない。
それを見通すことができる目を持った者、そしてそのパワーを持った方が
動くしかないんだよね。

 親のせいにしているうちはずっと親に支配される。
礼美も自分の人生を生き始めた。


 下校して一人で買い物をしていた美月は松島に電話をかけた。

「こういうの初めてかもしれない。
何買っていいのか分かんないけど」
「好きなものを買えよ」
「好きなもの・・・?」
「そう。君が本当に好きなもの」

『私が好きなものって・・・・
ママの好きなものならすぐに分かるのに・・・
・・・・・私が本当に好きなもの・・・・』


 これ、すごくよくわかる。
私も初めて一人ぐらしを始めた時、お金の使い方がまったくわからなかったし
自分の好みというものがわからなかった。
実家を離れて住んだ学生会館も母が決めた場所だったし、
そこに敷いたカーペットの色も母の好きなグリーンだった。
私はなんの疑問も抱かず「自分の好きなグリーン」と思って選んだ。


 帰宅した美月に顕子はインドネシアに行こうという浩司と別れると告げた。
美月と一緒に新居に越して、美月のために買ったティーカップで
一緒にお茶を飲むのが夢なんだと。

「分かった。じゃあ、一緒に引っ越そう。
でも・・・私はそのティーカップは使わない」
「えっ?」

 美月は初めて自分のために買ったマグカップを見せた。

「どうしたの?それ」
「私、ほんとはこういうのが好きなの」
「ウソ〜!」

 さらに美月は顕子が選んだカーテンや照明ではなく、もっとシンプルなものが好きで
ワンピースも着たくなかったし、ママの作った人形も怖かったと伝えた。

「そんな事聞きたくない!」
「待って、ママ!聞いて!ここ見て!10円ハゲがあるの」

「変な冗談言うのやめなさい」
「ほんとだよ。見て」
「やめて!」
「どうして見てくれないの?」
「みっちゃんに・・・・みっちゃんにハゲなんかある訳ない!」
 

 二人でモミあっているうちに、突き飛ばされた美月にあたった人形が
床に倒れてしまったわ〜
ショックを受ける顕子・・・・

「私はママじゃない・・・ママは私じゃない!
私は臆病で、ずるくて・・・
ママに嫌われたくないからママの顔色ばっかり気にして・・・
ママの気に入る事だけして、うまくいかない事があったら
ママのせいにして自分をごまかして・・・
自分の好きなものも分かんなくて、平気で嫌いなスムージー飲んで、
ワンビース着て、にこにこ教壇に立って・・・・でも、それでいいんだって・・・
私ってこんなもんだからって・・・!」
「もうやめて!(((((;`Д´)≡⊃)`Д)、;'.・」
「痛い!。・゚・(Д`(⊂(゚Д゚ つ⌒」


 おわっ?!w( ̄▽ ̄;)w 
つかみ合いになって台所の方に行ったから顕子が包丁手にするんじゃないかと
ヒヤヒヤしたよ。

 まさかビンタの応戦になるとは・・・
でも、これが顕子にかけられた玲子(大空眞弓)(顕子の母)の呪いを解くカギでした。
泣きながら顕子は思いだした。


「ママね・・・ほんとはスムージーそんなに好きじゃないの・・・」顕子

 浩司が旅立つ日が来た。
新居の支払いは退職金で済ませたそうな。
残りの金が入っている通帳と離婚届け、インドネシアの住所を
顕子に渡して奴は出て行った。

「父親としても夫としても失格だったな。
でも・・・・俺は、ずっと君を必要としていた。それだけは本当だ」

 ほんとぉ?(´-ω-`) きれいに決めたつもりらしいが・・・
思ってるなら伝えなきゃ・・そして行動しなきゃ・・
お互いに超能力者じゃないんだからさ。


 さて・・・顕子は家中の人形を処分することにした模様。
貰い手の見つからなさそうな子たちだけ文恵に預けに来ました。

「人形作るの、もうやめるわ。どうせクビになっちゃったしね」顕子
「分かった」文恵
「・・・・・ありがとう」

「私が何で怒ったか分かる?
羨ましかったのかもしれない。娘に夢中のあなたが・・・」
「・・・・絶交は厳しすぎるんじゃない?」
「これからどうするつもりか・・・聞いてあげようか?」

 (´▽`) ホッ・・・女の友情は年齢と試練を経てステージを変えていく。
嫉妬は付きもんだぁね。


 浩司を見限ったかに見えた顕子でしたが、にゃんと出発直前の浩司の前に
現れ、美月もびっくり。

「向こうで・・・何か私が働ける事あるかしら?」顕子
「えっ?」浩司
「一度断っておいて虫がいいかもしれないけど・・・
・・・・私、あとから行ってもいい?」
「本気か?」
「工場の掃除とか食事の世話でも雑用でいいの。
私も・・・一から始めてみたいの」
「うん。とにかく着いたら電話するよ。待ってるから。ありがとう!」

「いつ決めたの?」美月
「さっき」
「驚いた」
「私も」


 まぁ、浩司という男についていっていいもんか悩むところだが、
やはり男性陣はステップボード的役割を担うというか・・・( ̄∇ ̄;)
顕子と美月の自立のために、この旅立ちは必要だった。
それに顕子のような人は仕事を持ったら、あの異常なほどのエネルギーを使って
能力を発揮したりするもんだよね。


 新居は売りに出され、顕子は浩司の元へ向かった。
呪いから解き放たれた顕子はちょっぴり不安そうだったけど
ワクワクしているように見えた。

『行ってらっしゃい。元気で・・・顕子さん』

 勇気を出して自分の人生を歩き始めた一人の女性としての顕子へ
エールを送る美月。
彼女の新しい冒険も始まったばかり。
新居の扉にを閉じて(おとぎの国から出て)松島に鍵を渡しました。

 離れることで美月の中で忌まわしい記憶だった顕子との時間は
やっと温かくて大切な時間に変化した。
人間の心は本当に不思議だよね。
光の通る方向によって心の中に映る影も形も違ってくる。

 希望のあるラストで良かった〜C=(^◇^ ;
でも、顕子と美月の親子の未来はちょっとした加減で変わったはず。
だからこれが正解だとは言いきれない。
それでも私はどんなかすかなものでも、意志のあるところには道が見つかると思いたい。

 いや〜興味深いドラマでしたよ〜
共依存する顕子と美月の関係とエピソードがリアルすぎて、
毎回、こわ〜!!と叫びながら見ていたけど納得のいく最終回だったと思います。
誰かの示した道ではなく、それぞれが悩みながら、それでも
自分で選択し、一歩を踏み出す姿に嬉しくなったわ〜。

 斉藤由貴さんと波瑠さんの親子としての全身全霊を込めた心のぶつかり合い
から目が離せませんでした。
そして支えに徹した柳楽君の柔らかな存在感もすばらしかった。
見て良かったわ〜


 第1回 危険な蜜月
 第2回 三角関係
 第3回 暴走 
 第4回 甘い罠 
 第5回 裏切り  
 第6回 毒りんご
 第7回 出口なし
 
こたつ