芳賀(篠原篤)は難波さん(中村蒼)を病棟脱出させることに成功。
大塚(大倉孝二)を恐喝し得た金で面倒をみております。

 なんか芳賀さんのスティック風佇まいが癖になります。
TVドラマではなかなかない妙な存在感というか・・・

 芳賀ちゃんは難波を使って葉子様(田中麗奈)と大塚の中を
裂こうと思ったようですが、難波も伊達に『聖人』という名前を
もらってませんよ。
芳賀に従うフリをして葉子様を苦しめる策を練っております。


 一方、病院長から難波を連れもどすよう命を受けた吉田(鈴木省吾)は
渡来(福田ゆみ)にボヤきっぱなし。
小者感全開でございます。

 さて、葉子様の診察室に他の病院で腎不全と診断された老人がやってきた。
実はそやつは大塚の父・陽一(団時朗)で息子の婚約者をチェックしに現れたのだった。
すぐにソレを見破った葉子様がお父さん好みのズバッとした女性らしく
余命が短いことを伝えたら気に入られ担当医に指名されました。

「俺は・・・世の中金があれば何でもできると言ってきた。
ところが・・人は言うんだ。『命は金で買えない』と。
ふっ・・・・凡人どもは何もわかっちゃいない。
命は金で変えなくても死に方は金で買えるんだ」

 なるほど・・・一理あるな。
でも葉子様のところに来たら、死に方は葉子様がお決めになるのよ。
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真昼の悪魔 (新潮文庫)
 自由になった難波は、まず自分を心療内科病棟に閉じ込めた吉田に復讐。
渡来が止めに入るまでボッコボコに痛めつけたぞ。

 二人は難波に必死に謝り、自分達がしたことを後悔していると訴えた。
しかし自分らの罪から気をそらそうとしたのか
大塚の父が入院したこと、彼の身に危険が及ぶかも等と秘匿義務を果たさず
また新たな罪を重ねるのでした。

 そんな時、葉子様の身に思いがけぬことが・・・
咳き込んだら血を吐いてしまったわ。

 意識を失った葉子様はオペ室へ運ばれ緊急手術決定。
執刀医は吉田と渡来。
葉子を亡き者にするチャンス到来と作戦を練る二人・・・
葉子様の麻酔がかかる中、宣言する渡来。

「悪く思わないで。コレはあなたがしてきた事の報いよ」

 手術後も恐怖が待っていた。
ベッドに拘束された葉子様を難波が急襲。
手には謎の液体が入った注射が!

「先生・・少しは弱者の気持ちがわかりましたか?
あなたが何人もの患者をそうしたように僕があなたを殺します」
「やめて・・・やめてーーー!!やめてーーー!!

 恐怖にあえぐ葉子様。
難波は首まで持っていった注射針を静止。

「そうですよね。死ぬことはあなたにとって罰ではない。
何が最大の罰なのか自分でもわかっているでしょう?
心の痛みを感じることです。
それが罰であり同時にあなたの望みでもある。違いますか?」


 怯えて涙を流す葉子様・・・
やはり葉子様にも死の恐怖はあるのね・・と思っていたら、コレは夢でした。
でも、血を吐いたのは事実。
葉子様の体内に病という悪魔も確実に存在している模様です。


 入院中の陽一の態度は尊大で様子を見に来た大塚を
いつものように無能呼ばわりし苛立たせております。
もう少しの辛抱だと大塚は耐えておりますぞ。

 しかし「俺が死んでも会社はお前に譲らん。弁護士に遺言を
書き換えさせる」と言われ( ̄□||||!!

「ふざけんなよ・・
いずれ経営をまかせるって言うから今まで耐えてきたんだろ?!
それを今さら!!」

「決めたことだ」
「哀れな人間だな。
いくら優秀な経営者でも社員からも家族からも嫌われて・・孤独な最期だ」

そんな尺度で考えているからお前は小者なんだ!
お前に会社を守るために数百人の首を切ることができるか?!
取引を打ち切った業者が一家心中しても、
その罪悪感に耐えることができるか?!
俺はそうやって生きてきた。
俺の成功は多くの屍の上に成り立っているんだ!

お前には無理だ・・
他の会社に再就職して平からやり直せ・・
お前程度の人間はそれがふさわしい」
「・・・・・さっさとくたばれ!」

 大塚の胸に父親への殺意が・・・
しかし経営者というのは大なり小なり悪魔にならねばならない時があるのでしょう。
会社を守るための正義と倫理的な正義は必ずしも一致しないのです。
 

 会社が継げなければ財産を失い、葉子様も失ってしまう。
イライラMAXの大塚に近づく難波君。

「大河内先生は人殺しです。
あなたはまだそれに気づいていない。
大塚さんのお父さん・・・殺されますよ。
あのひとと一緒にいて何かおかしいと思ったことありませんか?」

 忠告していたら葉子様登場。
そそくさと逃げていく難波君なのでした。
しかし連携を取っている吉田たちに大場父から目を離さないよう指令を出した。
翌日、吉田と渡来は病室前でうろうろ・・・
すぐに葉子様から個別面接が入りました。

 吉田にはロンドンに留学している娘さんの存在を把握していること、
さらに渡来との不倫も知っていることを通告。
渡来にも念押し。

「難波さんと私、どっちに付きますか?
私の邪魔、しないでくださいね」


 所詮、小童よ・・・
ちっぽけな正義感など身の保全の前には霧散してしまいましたとさ。


 さて、芳賀ちゃんと難波君・・・
大塚を葉子様から引き離すために難波を使おうとした芳賀でしたが
たいした役に立たないとわかり、日本酒に仕込んだ毒で殺そうと計画。
しかし、浅はかすぎるプランをあっさり見破られてしまう。

「さすが難波さんだ」芳賀
「身近で悪に触れすぎました。芳賀さんからも同じ悪の匂いがするんです」難波
「仲良くなった患者の命が大河内先生に奪われていく。
それがすごく快感でした。
難波さんもその一人だったんです。
こんなしらけきった世の中、こうでもしなきゃ退屈じゃないですか。
俺は大河内先生の気持ちがよくわかるんです。
なのにあの人は俺に振り向いてもくれない」
「出ていけ」
「さようなら、難波さん。小説、頑張って下さい」

 あらあら・・・あなたと葉子様は同じじゃないわよ。
あなたは人の命を奪うのが楽しい単純な快楽殺人者。
葉子様も殺人を犯しているのは同じだけど、殺しながら常に自分を見ている。
むしろ自分自身を殺しているんじゃなかろうか。
 

 夜中、陽一の病室に大場を呼び出した葉子は
陽一を突然死を装い死なせることができると提案。
現実味を与えるため今まで病院内で何人も患者を死なせてきたと告白しました。

「なぜ・・・?」大場
「なぜみんな理由を知りたがるんですか?
物事には理由がないこともあるでしょう?
しいて言うなら・・・私にはそれができるからです。
それが理由です」葉子
「・・・・・・・」
「大塚さんの望む通り、遺言書が書き換えられる前に
お父さんを死なせることができます。
私たちの価値ある人生のためにお父さんの死期をちょっとだけ早めることが
そんなに悪いことですか?」
「・・・・・・・・」
「大塚さんは決断するだけでいいです。
あとはすべて私がやります」

 大塚の顔に初めて本気の恐怖が・・・

「親父に近づかないでください・・・アンタ狂ってる!

 ただの小悪魔的女性だと思っていたのにマジ悪魔だと知り
逃げていってしまいました。

 陽一突然死の準備をしている葉子様のもとに灘波から
芳賀が葉子を殺そうとしていると警告の電話が入った。

「あなたは僕の手で地獄に落としますから。
それまで生きていてもらわないと困るんです」
「ご連絡ありがとうございます」

 難波も着々と悪魔になってきている気がするが・・・( ̄∇ ̄;)
その悪の芽は葉子様が蒔いたものではなくて、多分、生まれた時から難波の中にあったもの。刺激し育てるきっかけを作ったのは葉子だと思うが。
彼の場合、葉子を退治することがこの世の正義と思っているのがちょっとな〜
その正義のための悪は許されるわけやね。


 もちろん芳賀は医局の葉子の前にいた。
彼は自分が異常な人間だと気づいた時の恐怖、葉子ならわかりますよね?と同志愛を要求。さらに葉子が望むならいくらでも刺していいと愛を求めた。

「だからダメなのよ。怯えない人はつまんないんだもん」

 でも芳賀が葉子様の使徒であることには変わりありません。
大場を呼び出し、彼がやったように見せかけ自分の体に
ハンマーで傷をつくり階段から落下。

 怯えた大場は大怪我した彼を葉子の元に運んだ。
その芳賀の怯えた顔を堪能した後、葉子様が電気ショックでとどめを刺した。

 そんなことも知らない大場は芳賀が死ねば身が破滅すると怯え、
葉子に殺すよう頼むのでした。
笑顔で引き受けた葉子は条件として陽一を死なす許可を求めた。

「自分に都合の悪い人間を排除するならお父さんも同じでしょ?
どのみち、もう長くないんです。
大事なのは大塚さんが決断することなんです!
「・・・・・・・(うなづく)」

 社長の主な仕事は「決断」すること。
大きな決断を下せるかどうかが社長の大きな資質といえる。

 って、実はコレは陽一のテストだった。
社長になるために大場が悪魔とも言えるような決断が
できるかどうか・・・葉子に協力してもらい確認したという・・・
極端だのう・・・( ̄∇ ̄;)


「お父さん、大塚さんはイエスと言いました。
自分の利益を優先させて。
お父さんを死なせる決断をしました。テスト合格です」葉子
「俺の血を受け継いでいたか・・・安心した」

 ほっとした陽一は余命1年を大塚の社長教育のために使うとハッスル発言をしたんだが、もう葉子様の手には心臓発作を起こす薬の入った注射器が・・・

「ごめんなさい。私、一年待てないんです。
時間がないかもしれないから・・・」

 陽一は亡くなった。
大場は自分が父親を殺したという罪の意識を背負って生きていかなければならなくなった。
それがわかっていて見逃した吉田と渡来にも重い十字架が架せられた。
 

 弁護士から陽一が遺言書を書き換えるつもりがなかったことを知らされた
大場は涙を流し罪を悔いた。

「親殺しってそんな気分なんですか?」葉子
「・・・・・僕も葉子さんの仲間入りですね」大場
「・・・・私を理解したような口利くなっ!!
・・・・・死が二人を分かつまで、あなたは私から離れられない!
約束通り私に病院を買いなさい!
患者だけでなくすべてを支配するのが私の望みなの!
結婚して幸せな家庭を築きましょう!
そうだ!子供を作りましょう!私たちの子供を!」

「・・・・・・はっはっは・・・はっはっは!!

 悪魔のしもべに堕ちた自分をあざ笑うしかない大場なのでした。
死が訪れるまで、その深い罪の鎖から逃れるすべはない。


 公園を歩く葉子を難波が待っていた。

「ご忠告のおかげで無事でした」葉子
「無事じゃない人が何人かいたようですね」難波
「よく私の前に出てこられましたね。
病院では情けないぐらい怯えていたのに・・・」
病院では・・・ですよ。
先生は病院の外で人を死なせたことがありますか?
それができないから芳賀さんを使ったんでしょう?
あなたは病院という狭い世界で患者という弱者を手にかけているだけです。
白衣を着ていない先生は怖くもなんともない」
「・・・・・・・」

「前に言ったことを訂正します。
あなたは神に挑戦する器ではありません」
「・・・おとなしい子だったのに、ずいぶん頼もしくなりましたね」
「先生には僕が味わった苦しみを経験してもらいます。
あなたを地獄に落とすための復讐のシナリオを書いてみせますよ」
「楽しみにしています」

 難波復活!
でも間違っている。
葉子を地獄に落とそうとしているようだが、葉子はもうとっくに地獄にいるのだから。
人を殺しても何も感じない。
地獄の火の中で悪魔としてしか生きられないそんな自分を見つめている。
こんな悪魔のような人間がこの世にいる意味がわからない。
教えてくれる人もいない。
殺しても陥れても何も変わらない。

 難波は人間として生まれた葉子の心の奥の『助けて』という声を
唯一聞くことができた人間。
その務めを立派に果たせるんかいのう・・・

 でも私的には葉子様には悪魔としての生を全うして欲しい。
御病気が進行しそうだけど悪魔として生まれた意味を掴んでから逝って欲しい。

 来週はホラー展開増殖!
神父様と手を組んだ難波が大暴れ?
神父様がトンチンカンなことしなきゃいいが・・・( ̄∇ ̄;)


 第2話 実験
 第3話 命日
 第4話 背信  
 第5話 挑発
 第7話 挑戦

こたつ