カシ子(倍賞美津子)の手紙を読み、その深い愛情に気づけなかった
自分を責め、一人で死なせてしまった後悔に沈んだ鳩子(多部未華子)は
店を閉めて引きこもってしまった。
実は蜜朗(上地雄輔)が鎌倉を離れるということもショックだったんだよね。
いつのまにかはーたんと3人で過ごす時間が支えになっていたようです。
鳩子は手紙が書けなくなってしまいました。

 後悔の波の中で思いは過去のみを漂う。
カシ子とのケンカ・・・あの頃はただ腹立たしく憎らしかったが
今、優しさだけが思いだされる。
すべてはカシ子のせいにしていた自分が悪いのだ・・・


 そんな鳩子をいつものみなさんは心配しつつも見守っていてくれましたが
時期を見てバーバラ婦人(江波杏子)がうまいこと用事を作って声をかけてきてくれた。

 そして仏壇のカシ子に挨拶をした後、初めてカシ子と親しく付き合ってきたこと、
亡くなる3日前にも会っていたことを伝えた。

 鳩子への思いを知っていたバーバラ婦人は鳩子を探そうかと言ってみたが
カシ子はよしとしなかった。
死期が近いことを察していたカシ子は『もし鳩子が鎌倉に戻ってきたら温かく
迎えてやって』と頼んだのだった。

「あなたは死んだりはしない。
でも、もし私が会うチャンスがあったら、あなたがどれほど鳩子ちゃんを
愛しているかを伝えるわ」B婦人
「それは・・・・勘弁してちょうだい。
そんな事を伝えたって、あの子の重荷になるだけ。
私のことなんか忘れて鳩子には自由に生きて欲しいの。
最近ね・・・鳩子がすぐそばにいるような気がするの。
あの子がそばにいると思うと・・・不安や痛みが、す〜っと消えていくのよ」


 ここまで人を思うことができるなんて・・・(ノω・、)
カシ子さんの中には深い後悔もあっただろうけど、鳩子を思うことで
充たされ心安らかに逝くことができたんじゃないかなぁ・・・


「カシ子さんは心の中のポッポちゃんに寄り添われて亡くなったの。
だから一人じゃなかったわ。
さぁ、もう自分を責めるのはおしまい」B

『先代は死の淵でも私を感じてくれていた』

 心の奥底に向かっていくと・・・そこには病床のカシ子がいた。
鳩子を思いながら・・・
鳩子は、そんなカシ子の手を握って微笑んだ。

『幻の中の私は先代に優しい言葉のひとつもかけられたのだろうか・・・』

 たとえあの世とこの世で別れてしまっても、その人のことを思う気持ちがある限り
繋がりは切れたりしないと思う。
いつでも後悔を幸せな時間に変えることはできるんじゃないだろうか。
HPはこちら


ツバキ文具店
 春になった。桜の花たちに呼ばれるように鳩子も店を再開。
バーバラ婦人の春になったら花見をしようという約束が効いたね。
はーたん(新津ちせ)たちとも久しぶりに会った。
「さびしい時にはこうすればいいの」とはーたんに抱きしめられ
鳩子の心も目覚めてきた。
でも、蜜朗から店を閉める準備をしていることを聞くとやっぱりさびしい。

 バーバラ婦人は思い出の曲を聞きながら恋人に話しかけていた。
「ポッポちゃんを見ているとあなたといた頃を思いだす」と。

 泣いたり笑ったり落ち込んだり・・・そんな中でもがいたり苦しんだり・・・
その時は辛くてたまらなかったけど、きっと一生懸命生きていた自分として
誇れる時間なんだと思う。
鳩子も今、そんなとき。
必死に自分の人生を生きているんだよね。


 夜の散歩に出た鳩子は蜜朗にもらったワインがあると誘われ
一緒に飲んだのだが〜
二人ともあけっぴろげなタイプじゃないからね〜( ̄∇ ̄;)
お酒が入ってもセーブしがち。
それでも何となくお互いに伝わるものはあったようで。
やけっぱちに飲み続ける鳩子がかわいかったわ〜

 そしてバーバラ婦人の庭でのお花見の日。
ごちそう一杯。うまそうなお酒もあるしぃ〜( ̄¬ ̄*) 

 バーバラ婦人は桜の木の下で枯れた紫陽花の花を見つめていた。
紫陽花は花の時期が終わった夏になっても切らず、そのまま冬を越させるんだそうな。

「紫陽花は枯れた姿も清々しくて美しいわ」B婦人

 宴のなかでいろんな発表がありました。
まずはパンティーさん(片瀬那奈)と男爵(奥田瑛二)の婚約。

 やっぱりね〜( * ̄▽ ̄)σ" コノコノ~
男爵のお子さんたち、最初は「財産目当てだ別れさせる」と息巻いてたのに
パンティーさんに会ったとたん意気投合し今じゃ仲良しさんらしい。
男爵とパンティーさん、すでにかかあ天下な雰囲気がいい感じョ。


 パンティーさんは、あの時手紙を取り戻そうとしてくれた鳩子に感謝しました。

「人生は冒険ね。
ひとつ曲がり角が違えば・・・まったく違う人生になる。
『散る桜 残る桜も 散る桜』・・・ね」B婦人

 魚福の旦那さん(江良潤)が教えてくれたのですが、これは良寛さんの句らしい。
「どの桜もみんな、いずれは散ってしまうってことだよ」

 だからこそ咲いている今が美しい。
そして散る姿も美しい。いずれみな消え去っていく。
でも、だからこそ『今』という時間が愛おしいんだよね。
 

 そして清太郎さん(高橋克典)はニュービジネスの準備を始めたことを発表。
鎌倉に来てくれる旅人たちの拠点となるような安くて安心して泊まれるゲストハウス。
その名も『TAMANORI荘』!

「お陰様で僕も、なんとか一歩を踏み出せそうです」清太郎
「未来への一歩ね」B婦人

 みんな大切な人の死と共に生きている。
死や別れは辛いものだけど、こうやって一緒に花開けたら素敵だよね。


 そして蜜朗と鳩子も。
みんな、さりげなく援護してくれたもんね〜(* ̄m ̄)
蜜朗は長野に戻るのをやめて鎌倉に残ることにしました。

 ほっとして思わず笑顔になった鳩子。良かったのぅ・・・

 はーたんのサッカー大会の後、二人は鳩子が小さい頃カシ子におんぶされて
連れて行ってもらったお寺の高台へ行った。

 後悔と悲しみを呼び覚ます先代との思い出が、蜜朗におんぶされることによって
温かく愛情に満ちたものへと変わった。
さりげなく温かく、この二人らしい愛情の交流が描かれたいい場面でした。
今と過去がきれいに繋がり、より強いものへと変化して二人を支えていく。
生きていく人間の哀しさと共に喜びに溢れていました。


「後悔しないなんてありえないんです。
妻にああしてあげれよかった、あんな時にあんなこと言わなければ良かったって。
僕もいつも思います。でも、ある日気づいたんです。
気づいたっていうか娘に教わったんです。
なくしたものを追い求めるより今手のひらにある残っているものを
大事にすればいいんだって。
それで十分なんです」蜜朗

「ありがとうございます。
この記憶だけで一生生きていける気がします」鳩子
「・・・・ポッポさん、これからも僕らのそばにいてくれませんか?」

 おばちゃん、嬉しいよぅ・・・( ノД`) おめでとう。

 その夜、鳩子は初めて先代であるおばあちゃんに手紙を書いた。
道具は高校生の時、先代がプレゼントしてくれた万年筆。
便箋と封筒は特別なものではないけれど先代のお気に入りのもの。
その手紙はHPのこちらからご覧になれます。

 今の鳩子の思いが素直に伝わってくる文章でした。
枯れた紫陽花は季節を超えてまた新しい花を咲かせる。
祖母と過ごした年月の記憶も時を経て美しく輝くものへと変化した。

 心が洗われるようなドラマでした。
鎌倉の人々との関わりの中で自分を見つめ成長していく鳩子。
その人々との関係は日々を大切に生きて来た祖母からのプレゼントでもあったんですよね。

 生と死を描きながら確かな希望も感じさせてくれた。
さりげなく繊細な演出が心に静かに響きました。
そして手紙だからこそ伝えられる思い、受け取れる思いもあると改めて教えてもらいました。
生活の積み重ねの大切さも。
鎌倉と言う街がますます好きになりました。
登場人物たちのその後がまた見たいです。
気持ちのいい時間をもらいました。
スタッフキャストの皆さま、ありがとうございました。


 第一話 奇妙なお悔やみ状
 第二話 幸せの修了証書
 第三話 けじめの断り状
 第四話 最後のラブレター
 第五話 母へ贈る文字
 第六話 愛するチーちゃんへ
 第七話 話せなかった思い 

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