いやいやいやいや・・・来ましたよ!コレが『SHERLOCK』デスヨ!
何層にも重ねた緻密な構成とシャープな演出。
シャーロック、ジョン、メアリーそれぞれの個性を際立たせながら、
美しくバランスの取れた力強い展開で進化し続ける。
萌え要素もたっぷり。そしてサプライズもアリ。
あっぱれな第2話でした。

 そして満を持してのシャーロックの兄弟登場!
まさか妹だったとは・・・
その名はユーラス。ギリシャ語で「東の風」・・・
シャーロックはその存在を知らないみたいだよねぇ?

 でもマイクロフトは知っている。
シーズン3の最終回でシャーロックがマグヌッセンを撃った後、
兄弟の情について問われたマイクロフトが言っていた
『もう一人の兄弟がどうなったかご存じでしょう?』という言葉・・・

 そして何か悪い予感がする度に口に出された『東の風が吹くぞ』。
ホームズ家にとってユーラスは鬼門のような忌むべき存在?
彼女は何かやらかしてどこかに幽閉されていたのでしょうか。
「メアリー・ベル」のように少女の時に罪を犯して施設に入っていたとか・・・

 なぜシャーロックを狙っているのか。
兄憎しの思いからモリアーティと繋がっていたのか?

 そして今回スモールウッドとマイクロフトがしていた会話。
「シェリンフォードからの定期報告」はユーラスに関すること?

 こりゃ大リーグボールよりすごい(古いぞ)もんを出してきたね。
さすが『SHERLOCK』だよ。常に視聴者の度肝を抜いてくる。
最終回への期待が高まりすぎるーーー!!
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 さて・・・振り返ってみますかのぅ・・・
あれから・・・ジョン(マーティン・フリーマン)はメアリーの死が受け入れられず
苦しんでいた。
ロージーの世話もできず友人に預けっぱなし。
セラピーを受けてはいるが心が拒否していた。

 彼の脳内では生きていた頃のように未だにメアリーとの対話が続いている。
という訳でジョンにだけ見える体でメアリー(アマンダ・アビントン)も登場します。
ジョンの中に生きているメアリーが彼を見守り、叱咤し、そして導いていく。
今更ながらにメアリーという女性の大きさと彼女の残した愛情の深さにシビレます。


 一方、シャーロック(ベネディクト・カンバーバッチ)はベーカー街の部屋に引きこもり、ヤク中に逆戻りの日々を送りつつ(もちろんお兄ちゃんの監視付  
さらにシーズン3の最終回で弟子入りしてきたウィギンズも)ある奇妙な事件を一人で調べていた。

 依頼人は企業家であり慈善家でもあるカルヴァートン・スミスの娘フェイス。
3年前、彼女も同席した関係者だけの会議で父親が『誰か(名前はわからない)を殺したい』という告白をした。父が誰を殺したのか、本当に殺したのかを調べて欲しいというのさ〜

 告白を聞いた全員が記憶を阻害する薬を打たれたため、彼女はおぼろげな記憶が
残っているうちに書いたメモをシャーロックに渡した。

 最初は依頼を断ったんだけど、彼女が自殺しようとしていること、
杖をつく姿にかつてのジョンを重ねたシャーロックは引き受けることにした。

 引き留めてからチップスを食べたあとの散歩の時、シャーロックからいつもの辛辣さは消え、リラックスして楽しそうだった。
そしてフェイスもシャーロックのことを「優しい」「予想と違って誰よりもいい人」と言っていた。

 あてずっぽうに歩いているようだったけど、さすがロンドンは彼の庭、
上空から監視しているマイクロフト(マーク・ゲイティス)に
メッセージを送っていた。
移動した点を線で繋ぐと・・・『失せろ』の文字が・・・・
やるぅ〜( * ̄▽ ̄)σ" ツンツン...


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 フェイスの銃を川に捨てたシャーロックはこんなことも言っていた。

「自分の命を奪うって・・・面白い表現だな。誰から奪うんだ?
後で泣くのは自分じゃない。
死ぬのは君でも受け止めるのは回りのみんなだ。
君の命は君のじゃない。だから手をつけるな」

 死の波紋、その重さをを誰よりも感じているシャーロックだから
言える言葉。
そして人のために行動し思いを伝えようとしている。
変わったね〜


 シャーロックはフェイスが言った『(父が殺したい言った)ひとつの単語(名前)で人生が変わった』という言葉に引っかかっていた。
名前なら1語はありえない。最低でも2語のはず・・・

 ラリりしつつも精神の宮殿を駆け抜けた彼はスミスが言っていたのは名前ではなく「SOMEONE(誰か)」という単語だと気づいた。
スミスは特定の人間ではなく『誰でもいい誰か』を殺したいシリアル・キラーだと確信。

 で、三週間が過ぎ・・・オープニングのパトカーに追われながらカーステレオで『喜びの歌』ガンガンかけたスポーツカーでセラピーを受けているジョンの元へ向かう誰かの場面に戻るのだが〜〜

 コレ、シャーロックかと思ったら、にゃんとハドソン夫人!
ヤク中が加速し言動にいつも以上の異常さを見せてきた(スミスのことをツイッターでシリアル・キラーだと非難もしていた)シャーロックに手錠をして
車のトランクに入れて連れてきたという・・・( ̄∇ ̄;)
カッコええぞ〜ハドソンさん。ええ場面作ってもらったのぅ・・・
終盤ではマイクロフトに毅然と啖呵を切って追い出していたし〜


 シャーロックは『会った中で最も危険で唾棄すべき怪物、悪の塊』であるスミスとは
今の状態の自分だけでは戦えないと相棒に戻ってくれるよう頼んだんだけど、
ジョンはコレがシャーロックの芝居なんじゃないかと疑わずにいられない。
今まで何度も騙されてきたからね。
それにジャンキーになってしまったシャーロックの能力への不信感も。

 でも、ジョンがセラピストを変えたのはつい最近なのにシャーロックは
2週間も前からその居場所をハドソン夫人やモリーに伝えていた。
鮮やかすぎて笑っちゃったけどやっぱりシャーロックなんだよね。
メアリーとの対話でそれを納得していくジョン。

 その後、二人はシャーロックが言うところの『イギリスの犯罪史上、最も凶悪で最も気づかれていないシリアル・キラー』であるスミスから招待を受け対決することになる。

 なんかスミスの「バカだなぁ〜」っていう口調がモリアーティとそっくりで、もしや整形したモリアーティ?とか思っちゃった( ̄∇ ̄;)

 正直、ここら辺まではちょっと場面が落ち着かなくて集中しずらかったんだけど
ジョンと再会してからはまたいつものテンポの良さが戻ってきた感じ。
そしてシャーロックがメスを手にスミスを襲ってからは一気に畳みこみましたぞ。

 いや〜コレ、自分が会ったフェイスは違う人間だったと知ったシャーロックが計算違いにショックを受け、やっちまったか!
あるいは薬のせいで行きつくところまで行っちゃって破滅→幽閉。
さらに深く傷を負うジョンのパターン?・・・・
はたまた、スミスの隣にいるフェイスは殺したフェイスの身代わりとしてスミスが用意した人物でシャーロックが会ったのは幽霊?
今回はそういうスピリチュアル的なアレ?とか思ったりしたんだけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ すべてはシャーロックの作戦でした。


 薬のせいでシャーロックがおかしくなったと思ったジョンは彼をボッコボコに。
薬物でボロボロになっていたせいもあり、シャーロックはスミスの息がかかった病院に入院することに。

 怒りのジョンはシャーロックと決別するために自分が使っていた杖を病室に置き
去って行く。

 その後、秘密の通路を通って(その病院の設計から関わっていたため。彼は殺人欲を満足させるために病院を作った)スミスが現れシリアル・キラーであることを告白しシャーロックも自分を殺すよう頼む・・・

 ゴム手袋をはめて座っているだけで底知れぬ怖さが伝わってくるスミス。
なんかデヴィッド・リンチが創り上げる世界の住人のような特異な存在感。
「人間を殺すと幸せになれる。人間をモノに変えるのが好きなんだ」というシリアル・キラーの本音もリアルだった。


『これはあなたへの依頼よ、シャーロック。
一番難しい依頼になるかも。
私が・・・もし私が死んだら、私のためにして欲しいことがある。
ジョン・ワトソンを救って。救ってね、シャーロック。
彼を救って。
他の誰かが救うだろうなんて思わないで。あなたしかいないんだから。

彼を救って。
とはいえ、あなたは人と関わるのがうまくないもんね。
だから教えてあげる。
私たち二人が愛している男がどんな人か。
彼を救うにはあなたが何をしなきゃならないかも。

ジョン・ワトソンは誰からの助けも決して受け入れない。
だけどね・・・ここ大事よ。人を助けはするの。
あなたがすべきことはこれ。
ジョンはあなたが差し伸べる手を拒否する。
人に助けられる自分を許せないから。

ジョンを救うには彼にあなたを救わせるしか・・・
地獄に落ちろ、シャーロック!
地獄に落ちろ。本当に落ちたと見せかけろ。
ケンカを売るのよ、悪党に。
自分から危険に飛び込みなさい。
あなたを救うためなら必ず駆けつけるはず。
駆けつけるはず』


 その通り、メアリーの遺言(DVD)を見たジョンは病院に駆けつけ
シャーロックを救った。
これはシャーロックというよりもメアリーの作戦だった。
あのシャーロックが人の作戦に従うとは・・・
やはり彼女はもう一人のシャーロックなんだね。
シャーロックを救うことでジョンも救われ、そのことでシャーロック自身も救われることをわかっていた。
二人の男のことを心から愛し理解していた。

 てか、ジョンが自分をボコボコにするのも、決別のために杖を持ってくるのも
シャーロックはお見通しだったんだね〜
まぁ、ヤク中になっちゃったのは精神的なゆらぎのせいもあるけど。
前にジョンが結婚した時も潜入のためとは言っていたけど薬に走っちゃったもんね。

 さらにコートに潜ませておいた録音装置がスミスに抜かれることも。
にゃんとジョンが持ってきた杖の中にも録音装置が!
も〜冴えわたっとるやんけ〜!しかも3週間前に仕込んどったという・・・
なんて素敵なゲス野郎なんだ・・・(* ̄m ̄)
 

 でもまだ二人の関係は以前のように戻った訳じゃない。
帰ろうとするジョンをさりげなく引き留めるシャーロックが切ない。
葛藤しつつ別れようとしたジョンだけどメアリーに励まされついに言った。

「君はメアリーを殺していない。
君をかばって死んだのはメアリーの意志。
そもそもメアリーに指図できる人間なんていないよ。
君はメアリーを殺していない」J
「メアリーは僕の命に価値を与えてくれた。
でも、それをどう活用すればいいのかわからない」S
「それが現実だ」

 そのまま部屋を出て行こうとしたんだけど・・・
シャーロックのスマホにアイリーン・アドラーからのメール着信音が。
これがジョンのシャーロック愛(友情)を呼び覚ましたさ。
彼女が生きているうちに交流を持てと説得しているうちに、自分の浮気を告白・・・
でも、メールのやり取りだけだったらしいC=(^◇^ ; ホッ 期待はあったらしいが。


「一番大事なのは・・・僕がなりたいのは君が望む男だってこと」
メアリーに向けたジョンの言葉に(ノ┏Д┓`)ホロリ・・・
愛する人のために変わりたい、その思いがジョンを支え成長させてきたんだね。
そしてそんな思いをシャーロックにも味わって欲しい・・・

 てか、シャーロックの初ハグ!
泣いているジョンを抱きしめずにはいられなかったのね〜
自分でも戸惑ってる感じだったけど理性よりも心に従った
素直なシャーロックに乾杯!


「いいんだ・・・」S
「よくないよ・・」J
「でも、それが現実だ」

 なんかシーズンが進むごとに小説の中にいた「シャーロック・ホームズ」というキャラクターに血が通い、少しづつ成長し魅力を増してきている。
これは構成として最初っからあったものなのかしら。


「僕がこういうのも何だけど・・・メールのやり取りだけだろ?
みんなメールぐらいする。
僕でさえ、あの女にメールする。止めて置こうと思っても・・時々、つい・・
こう考えるのは不愉快だが時々ぞっとするんだ。
僕達はみんな結局、人間にすぎないのかって」S
「君でさえ」J
「いや、君でさえ」

 自らあの帽子をかぶってジョンを誘うシャーロック。
人間を変えるのは男女の愛だけじゃない。
深い尊敬を伴った友情も人を成長させる。あのシャーロックでさえ。
このドラマはすこぶるつきの冒険活劇でありながらすばらしい人間ドラマだと改めて思ったよ。


 って、コレで終わりじゃない。
すっかり元気になりセラピーを受けているジョンに大どんでん返しが!
シャーロックが会ったフェイスはこのセラピストだった。
正確にはセラピストになりすました女だけどさ。

 シャーロックに渡したメモはスミスにもらったって言ってた。
(その頃、部屋の中でそのメモを見つけたシャーロックはフェイスが現実の存在であり、メモの中に『会いたかった?』というモリアーティのメッセージが隠されていたことを知った)
彼女は共通の友人がスミスに引き合わせてくれたって言ってけど、
それってやっぱりモリアーティ?

 そしてジョンと付き合っていた女性も彼女。
やっぱりトラップだったか〜
これってシャーロックの弱点がジョンだから・・?
なんかジョンってシャーロックと出会ってから結構辛酸なめてるよね・・( ̄∇ ̄;) 
幸せもいろいろ味わったけどさ。

 さらに彼女はシャーロックの妹であると告白し銃をぶっぱなしてたわ〜
まさかジョン死にゃーしないとは思うが・・・
最終話も予想を裏切ってくるんだろうな〜は”や”く”み”た”い”〜〜!
そうそう、マイクロフトのロマンスも気になるところよね〜


 「SHERLOCK(シャーロック) 4」 第1回 六つのサッチャー
 「SHERLOCK(シャーロック) 4」 第3回(最終回) 最後の問題

 「SHERLOCK(シャーロック)」 忌まわしき花嫁

 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第1回 空(から)の霊柩車
 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第2回 三の兆候
 「SHERLOCK(シャーロック) 3」 第3回(最終回) 最後の誓い

 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第3回 ライヘンバッハ・ヒーロー
 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第2回 バスカヴィルの犬(ハウンド)
 「SHERLOCK(シャーロック) 2」 第1回 ベルグレービアの醜聞

 第1回 ピンク色の研究
 第2回 死を呼ぶ暗号
 第3回 大いなるゲーム

ねこちゃん