「凶宅」・・・・恐ろしいサブタイトル・・・((((( ;゚Д゚))
人間も怖いけど、こういうモノが意志を持つってのも怖いョ〜〜
説得の余地ないもんね〜


 さて、「変調百物語」達成という目標を掲げた伊兵衛(佐野史郎)は
口入れ屋や読売や岡っ引きを使って「三島屋で不思議話募集中!お礼はしまっせ!」と広めさせました。
で、その窓口としておちか(波瑠)を選んだ。

 ま、どんな話が来るかわからないのにいちいち対応すんの面倒くさいから
まずおちかに対応させて、おもしろかった話だけ聞かせて〜ってことらしい。
その際、その話が真か嘘か、嘘だとしたらどの部分が嘘か、なぜそんな嘘をついたのかも調べよってさ。
大店のご主人の贅沢な道楽だぁね。


 そうして現れた最初の語り部・・・おたか(小島聖)
しっとりとした美しい年増ですぞ。
彼女が持ってきた話は「おばけ屋敷」・・・

 それはおたかが6歳の頃。
日本橋北の小舟町の長屋に両親と姉・兄・弟と暮らしていた。
貧しいけれど家族仲良く幸せだった。
父の辰二郎(半海一晃)は流しの錠前職人をしていた。

 ある夜、辰二郎がみんなを集めて話始めた。
武家屋敷が多い安藤坂を歩いていたら風で飛ばされたと思われる小袖を見つけた。
虫干ししている屋敷があるってことは仕事にありつけるかもしれないと
喜んだ辰二郎は、その小袖を手に屋敷を訪ね、仕事がないか伺った。
すると立派な蔵の中から番頭さんと呼ばれている男(村上淳)が現れた。


 あらっ!こいつはおちかの回りをうろついていた妖しい奴じゃないの〜!
てことは、人ではない・・・・((;゚Д゚)
そうとも気づかぬ辰二郎はデカい仕事ができそうだとウホウホしとる。


 番頭は大きな木製の錠前を出してきて、この錠前の
鍵を作るよう命じた。
錠前はこの蔵にずっとかかっていたものだそうな。
でも、今は開いているってことは鍵で開けたんじゃないの?その鍵はどうしのさ?と
辰二郎も尋ねたが番頭は答えなかった。

 辰二郎は何だか嫌な気がして心の中がざわざわ・・・こりゃ断った方がいいと思ったんだが大金が入ると思ったら引き受けていた。
番頭はその錠前を妻や子供には決して見せてはいけないと約束させ預からせた。

 話が決まると番頭は女中たちに虫干ししていた着物を片づけるよう命じていた。
コレは・・・・辰二郎を呼びよせるためにやっていたこと?
小袖もわざと垣根の上に置いておいた模様・・・


 こういう時、虫の知らせっていうか心の中で警告音が必ず出るはずなんだが・・・
欲にかられると、人はそれを無視してしまう。
ホラー映画でもよくある展開よね・・・( ̄∇ ̄;)


おそろし 三島屋変調百物語事始 (角川文庫)あんじゅう 三島屋変調百物語事続 (角川文庫)泣き童子 三島屋変調百物語参之続 (角川文庫)三鬼 三島屋変調百物語四之続
 こりゃ厄介なシロモノだと踏んだ辰二郎は、その足で師匠である 
清六親方(螢雪次朗)の元へ向かい、錠前を預けた。

 そうして2日後に親方の元へ行ってみたら・・・
親方は右手に包帯を巻いており、あの錠前に咬まれたと話した。
さらに錠前に触った孫の清太郎が高熱をだしうなされていた。

「こいつ(錠前)はな、いじられるのが嫌ぇなんだよ!」親方
「親方、錠前は生きものじゃございませんよ!」辰二郎

 だが錠前を見ると・・・その模様のなんか知らん生きものっぽいもんが動いとる!!
親方は慌てて錠前を釜土の中に放り込んだ。
錠前は燃えてしまった。

 番頭のところに謝りに行った辰二郎は許す代わりにこの屋敷に
家族で1年住むよう言われた。
ついでに蔵に合う錠前を作って欲しいとも。
約束を果たしたら100両払うってよ!

 100両という大金に舞い上がった辰二郎は妻のおさんに相談したが
そんな話怪しすぎるし危険だと大反対。
行くなら一人で行くよう言ったが番頭はどうしても子供達も一緒じゃなきゃダメだと言う・・
もちろん親方も反対したが欲にかられている辰二郎は聞く耳を持たなかった。


 あの日、番頭に会った時点から操られていたのかもしれないね。
素直で純朴な人ほど意外と魔に入りこまれやすいのかも・・・
最初、わたしゃあの錠前が悪いもんかと思ったが、あの錠前は番頭の姿で現れる男の本質である魔を封じ込めていたものなんじゃないだろうか。
蔵に閉じ込められていた魔がなんかのきっかけで解き放たれた。
親方が錠前を焼いちゃったのは番頭にとっちゃ好都合だったんじゃ・・・


 結局、一家は安藤坂の家に引っ越すことになった。
親方は最初、子供達は自分に預けろと辰二郎に言ったんだが、
子供達と離れては暮らせないと辰二郎が泣きそうな声で言うもんだから
しぶしぶ認めた。でもしょっちゅう様子を見に行き、家族の一人にでも何かあったら
首根っこ掴んで連れ戻すと言い渡した。


「錠前はやっぱり生きものだったと思われます?」おたか
「いえ、何だか私には薄気味悪い錠前はお話のきっかけで
本丸はお屋敷だったんじゃないかって思えてならないんです。
おたかさんの話を聞いているとお屋敷のここのところ(心臓)が土蔵で
土蔵が錠前を邪魔にした・・・?」おちか
「・・・・お嬢さんは賢いおつむりをお持ちですねぇ。
そういう人だから三島屋さんは百物語の聞き手にあなたを据えられたんですね」

「お嬢さんの言う通りですよ。
たまにやってくる番頭の男に聞きますとね、錠前はそれまでもふいにひとりでに外れてしまう。土蔵の力が錠前の力に勝つ時があるって・・・
いつそうなるかはわからない。
だから落ち着いて住んでられない・・って言うんですよ」おたか
「でも、とうとう錠前はなくなってしまいました。
皆さまが住みついたら、お屋敷はどうなったんですか?」おちか

 意外なことにお屋敷はこの一家を受け入れてくれた。
大きくて広くて美しくて、部屋数もいっぱいあるお屋敷で子供達は楽しく遊んだ。
蔵にも普通に出入りしていた。
長屋のように隙間風の入らない家で一家は今まで以上に仲良く心地よく過ごしていた。
ただ辰二郎は蔵の錠前を作り続けたがどんなものも合わなかった。

 一年が過ぎる頃には家族はこの家が大好きになり名残惜しくなっていた。
で、番頭の「もう少し住んでみるかい?」という提案にのったのだという。


 話はここで終わりだって・・・
一家は今でもその家に住んでるんだって。
おちかもおらもキョトン・・だべ。
一家の不幸を望んでいる訳じゃないが、そんな話でよく百物語に参加できたもんだ・・( ̄∇ ̄;)


 自分をからかっているのかと抗議するおちかに妖しい声色で誘いかけるおたか。

「ねぇ〜ぇ・・・あなた、この家で肩身の狭い思いをしてらっしゃるんでしょう?
いくら良くしてくださるとは言っても叔父さん叔母さんの家ですもんねぇ。
それにあなたには思いだしたくないのに忘れられないつら〜い昔話がおありだし・・・」
「・・・・・!」おちか
「若いみそらでお気の毒な話でございますよ。
でも、いくら悔やんだとて亡くなった人は帰っちゃきません。
起こってしまったことは消えやしません」

 なぜか・・おたかはおちかの身に起こったことを知っている。
記憶が蘇り涙を流すおちかの手を握ると、おたかは自分と一緒に屋敷に来るよう誘った。


「安藤坂のお屋敷は今でもちゃんとございます。
おちかさんには百両なんてお金は要がございませんわねぇ・・
でも心の安らぎはご入用でしょう?
お屋敷に来ればそれが手に入りますよ
さぁ、いらっしゃいませな。私と一緒に」

 逆らえない魔の威力。
おちかがおたかの目を覗くとそこにはあのお屋敷が映っていた。
家が揺れ、時空がゆがんだ?と思ったら一人の若者と番頭の八十助が飛び込んできた。
おたかは気を失ってしまった。


 若者は堀江町の草履問屋・越後屋の清太郎と名乗った。
なんと、おたかさんの話に出て来た親方のお孫さんの成長した姿さ〜
清太郎が言うにはおたかの一家があの屋敷に一年住んだのは本当だった。
でも、その後生きて戻って来たのはおたかだけ。
他の家族は行方不明なんだって〜!

 話を聞いた伊兵衛は続きが聞きたくてたまらない。
後日、お詫びに現れた清太郎に早速続きの話をせがんださ。

 余計なことだけど、清太郎が差し出したお詫びの品をすっと伊兵衛が受け取ったのを見てさすがだなと思ったよ。
「剣客商売」で小兵衛が金品を受け取る時に人間性が見えるてなことを言っていたけどまさに。
相手の気持ちをすっと受け止められる余裕というのかな・・ 
ただ単に早く話聞きたかったのかもしれんが( ̄∇ ̄;)


 清太郎は伊兵衛とおちかの二人を安藤坂の屋敷へ連れて行った。
だが、そこにはお屋敷は無かった。

 お屋敷に様子を見に行くと言っていた祖父だったが、なぜか屋敷に行こうとすると
体調が悪くなり行けなくなっていた。
それで使いをやり辰二郎に来るよう伝えたら、何の問題もなく幸せにやっているとのこと。
定期的に報告には来ていたが何か隠しているようだった。

 で、祖父は知り合いの岡っ引きに屋敷のことを調べさせた。
彼によるとあの屋敷の蔵は昔、座敷牢として使われていたらしい。
屋敷の持ち主が変わっても必ず座敷牢に閉じ込められる者が出たそうな。
そうしていつしか誰も住まなくなってしまった。

 あの謎の番頭は5年おきぐらいに現れちゃ女中を雇って蔵の中のものを
虫干しさせているらしい。
さらに昔からいる近所のじいさんの話じゃ『安藤坂のお屋敷は人をのむ』って
言ってたんだってーーー!


 『ハウス』?!『ハウス』なの?!
あの懐かしい大林監督のアレ?すっとんきょうな・・・ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
あの家は5年ごとに人間という餌を食べて生きているの?


 その後、約束の日になっても辰二郎が訪ねて来ないのを心配した祖父は
よろよろする体を杖で支え安藤坂の屋敷へと向かった。
すると・・・・家の中には誰もおらず・・・
雪の降る中、蔵の前でおたかがぼんやりと座っていた。
何を聞いても答えない。
心を持って行かれたようだった。

「私はどこにも行かない。ここにいるんだ・・ここに居る」おたか

 無理やり家から連れ出そうとすると、ぎろっと睨み恐ろしい声で
「もうすぐこの子の番だからほっといておくれ」
「ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ」親方
「まだダメなんだ!まだ私の番が来ないんだ!」

 ここに居るといい張るおたかを抱えて親方は屋敷から逃げ出した。
帰宅した親方は息子夫婦に「あの屋敷には近づくんじゃねぇぞ!」と叫んだ。
「あの屋敷は・・・人を飲むんだ!
辰二郎も!おさんも!子供らも・・・みんな飲まれちまった!・・・みんなそろって!」


 幼かった清太郎は両親が何とか親方を落ち着かせ寝かせるのを見ていた。
しかしそっと抜け出した親方は安藤坂の屋敷の燃えあとに死体で見つかった。


「祖父は屋敷に火をかけ、我が身もろとも焼いてしまったのです。
以来、ここはこの有様です・・・」清太郎

 土蔵のあった辺りにはいくつもの人の骨が出て来たそうな。
いったい祖父は屋敷で何を見て何のために火を放ったのか・・・
清太郎、伊兵衛、おちかの想像はほぼ一緒だった。

 おちかを救出に向かった屋敷で親方は部屋のあちこちに血しぶきが飛び散っているのを見た。
柱には血のしたたる斧が刺さっている・・・
蔵の中には妻と子供達、そして辰二郎の血みどろの死体・・・

 作っても作ってもかからない土蔵の錠前・・・
おかしくなった辰二郎が家族を皆殺しにして自殺したのか・・・
親方はそれを隠すために放火して自らも屋敷に捕まってしまった。


「みんな屋敷に飲みこまれたのかもしれないよ・・・
真実を見たのはおたかさんだけだがね」伊兵衛

 『シャイニング』的な?! ) ゜o゜( ヒィー
でも、その家を動かしているのはそもそも座敷牢に閉じ込められた人間たちの
怨念や恨みだったんじゃないのか?
家に沁みついたその負の感情がエネルギーを持ち人間に影響を与えている。
まるで屋敷自身が意志を持っているかのような負の連鎖を作りながら。


 その後、おたかは清太郎の家に引き取られた。
でもおたかの魂はこちらにいないかのようだった。
ある日のこと、あの番頭がおたかの元に現れ100両を置いて行った。

 それ以来、おたかはしゃべるようになり清太郎とおたかは兄弟のように育った。
一見、元に戻ったかに見えるおたかだったが清太郎は何かがおたかの中にいるのを感じていた。

「(おちかを誘ったのは)おたか姉さん本人じゃありません。
屋敷が焼けて無くなり、その中に住みついていたものがおたか姉さんに憑りついていて、折を見ては現れ、新しい住み人を誘う・・・
手前にはそう思えるのです」清太郎

 おたかさんはこれまでにも奇妙なふるまいをすることがあったが、すべて越後屋の
回りだけだった。なのにこうやって抜け出してよそにまで迷惑をかけるとは・・・
清太郎は越後屋にも姉のために座敷牢を作らねばとつぶやくのでした。

 座敷牢の呪い・・・あの屋敷に関わった者の中からは必ず座敷牢に入る者が出る。
その輪の中から抜け出すことはできないのだろうか・・
おちかとの縁はおたかを救う道に繋がらないのか・・・
 

 呆然と立ち尽くす三人の背後であの番頭が見張るように見つめていた。

 ええ〜〜?!コレで終わり?!って思ったけど、最終夜に続くんですよ・・
ほとんど忘れて新鮮に再放送を見ておりますが、それだけは憶えてる・・・( ̄∇ ̄;)
いや〜小島聖さん、好演でしたね。
まともそうに見えるけど微妙に違う世界を見ているのがよくわかる。
おちかを引きこむ魔の吸引力も自然だったわ〜

 おそろしい魔の世界・・・でもなぜか心惹かれる。
エンディングの美しい劇伴のせいだけではありますまい。
人間とはそういうものなのかもしれない。


 第一夜 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
 第三夜 邪恋
 第四夜 魔鏡
 最終夜 家鳴り

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