いや〜おもしろかった!
充実した時間をいただきましたョ〜
一話一話の構成、そして重ねた全10話、最終回までが完璧でした。
私的に10点満点で9.5点・・
マイナス0・5点は一部キャスティングが
私の好みじゃなかったため ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ
でも彼女の個性である甘い雰囲気が逆に
このドラマには良かったのかなぁ・・・とも思う。

 ラス、ト六郎(窪田正孝)を迎え入れるそれぞれの
らしい態度ににんまり。いいチームですよ。
お仕事ドラマとしても見ごたえのある、
そして刺激をもらえるドラマでしたな〜
HPはこちら
 

 ほんでは、振り返ってみましょう。
中堂(井浦新)の恋人・夕希子(橋本真実)も含めた連続殺人事件の
犯人と思われる高瀬(尾上寛之)が身を守って欲しいと警察に出頭した。
しかし、彼は死体損壊と遺棄は認めたが殺人は否定。
女性達はアパートの内見中に突然死亡した。
自分のせいにされたら困るので死体を処分したといい張るのだった。

 一方、宍戸(北村有起哉)は出頭前の高瀬にインタビューできた者として
マスコミに顔を売り、高瀬の告白を『妄想』として出版。
高瀬は伝説の殺人者になるためにアルファベット26文字を
使った26通りの殺害方法で女性たちを殺していた。

 しかしそれは殺人事件として立件されていないものばかりで
物的証拠もない。
ご遺体はすでに火葬ずみ。
出頭直前にバラバラに解体された遺体も
酸で溶かされ残っておらず死因が特定できなかった。

 『死因が特定されないと立件できない』・・・・
そうなんだね。裁くための基本・・・
こんなふうにUDIラボの存在意義が試されるとは・・


 担当検事の烏田(吹越満)はホルマリンを投与された橘芹菜さんの
殺人を立証できれば連続殺人に繋ぐことができるとミコトに告げた。
弁護側は鑑定書に記載されていた『ボツリヌス菌』が橘さんの
死因でありホルマリンは死後遺体を腐敗させないために投与したと
主張しようとしていた。
そのため烏田は鑑定書から『ボツリヌス菌』に
関する記述をすべて削除するようミコトに命じた。

「高瀬を確実に有罪にするためです。
あなたのその小さなプライドをほんの少し曲げていただくだけで
高瀬を法で裁くことができる」

 いやいやいや・・・
戦法とは言え、そうなると正確な鑑定書ではなくなるよ。
でもそうしないと殺された女性たちの無念さも中堂の思いも
闇に葬られてしまう。
迷うのは当たり前。
仕事人としても人間としても簡単には答えが出せない。

 しかも検察に協力しなければ補助金を打ち切ると
刑事局長から脅しが・・・
UDIラボの未来までかかっているという・・


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 てか、高瀬がボツリヌス菌のことを知っていたのは
六郎が宍戸を責めている時に思わず言ってしまったのが
高瀬に伝わった模様。

 さすがにここに至って神倉所長(松重豊)は
『週間ジャーナル』や宍戸と内通していた六郎を告発。

 今はUDIのメンバーとしてやりがいを感じていた六郎だったけど・・
謝罪しUDIを去っていきました。

 ミコトと東海林(市川実日子)は橘芹菜さんの遺体から検出された
ホルマリンが生きているうちに投与されたと証明する方法を
探していたが見つけられずにいた。
やっぱり烏田の要求を受け入れるしかないのか・・

 一方、中堂(井浦新)の心は決まっていた。
高瀬を裁くためなら法医学者をも辞める覚悟ができていた。
『ボツリヌス菌』の部分を削除した鑑定書を作成しミコトに手渡したさ。

「事実を曲げろってことですか?」ミコト
事実は高瀬が殺したということだ。
いつか言ったな。『敵は不条理な死』・・・
殺人者を裁けない。
これ以上の不条理があるか」中堂

 でも・・・でもさ・・・
法医学者の仕事は殺人者を裁くことではないんだよ。
ご遺体が死に至った原因を真実を正確に示す。
そこを曲げてしまったら法医学は、UDIは根本を崩してしまう。

 ミコトは苦しんでいた。
でも、彼女にはちゃんと苦しめる「場所」があった。
このドラマではたまにしか出てこなかった三澄家だけど
多すぎず少なすぎず場面配分が絶妙だったと思う。

 ミコトがミコトとして受け入れられ、安心して生活し、
心を休められる場所。弱音が吐ける場所。
自分と繋がっている家族の存在。
長い時間をかけて作ってきた「日常」があったからこそ
ミコトの『今』があるというのがしっかり伝わってきた。


「私・・・・ずっと悲しむ代わりに怒ってた気がする。
負けたくなかった。
不条理な死に負けるってことは、私を道連れに死のうとした
母に負けることだから・・・
でも・・毎日どこかで人が死んで・・・その分誰かが悲しんで・・
人が人を殺して・・憎んで・・・また悲しみが増える。
法医学者のできることなんて・・・ほんの少し。
負けそう・・・」ミコト

「生きてる限り・・・負けないわよ
な〜に世界の悲しみ背負っちゃってるの。
一人でなんて持てっこないって!」夏代(薬師丸ひろ子)

 生きていくことは戦い。
でもその戦いこそが生きることなのかもしれない。
そして夏代の言葉通り、『生きる』道を選んだことは、
もう、勝ちなんだろうと思う。


 書店では宍戸の書いた麹谷夕希子さんのプライバシーを暴く
記事を載せた『週間ジャーナル』が・・・・
それを読んだ中堂は奴を殺す決意をし木林(竜星涼)に
大金を渡し遺体の搬送と火葬を頼んでいた。
そして姿を消した。

 翌日、鑑定書は変更できないと心を決めたミコトだったが
先に決断した神倉が検察庁に乗りんでいた。

三澄ではなく私の判断です
「所長自らUDIラボを潰すおつもりですか?」烏田
「UDIラボは中立公正な機関です。
補助金は頂いてもお上におもねり、
解剖結果を捻じ曲げることは致しません!」

「高瀬を殺人で裁けなくていいんですか?」

それはそちらの仕事でしょう!
うちはうちの仕事をきっちりやってるんです!
責任転嫁しないでいただきたい!


 その通り!
いや〜かっちょいい!上司にしたい男性癸韻世茵
どんな仕事にだって限りはある。
だからこそ、その中で一生懸命ベストを尽すしかないんだよね。


 でも『遺体もない、証拠もない』という状況では何をしたら・・・
そこに現れたのが夕希子の父・和有(国広富之)。
偶然の出会いを六郎がしっかりUDIラボのメンバーに繋いだぞ。

 その結果、アメリカで土葬されてた夕希子さんの遺体の
再解剖が決まったんだからねぇ。すごい!すごいぞ!
 

 その頃、中堂は宍戸を待っていた。

 ミコトの電話を切ったあとの中堂・・・いい顔してた〜
井浦新様の真骨頂だよ。
怒りと憎しみを超えた冷めきった悲しくて優しい目。
堪らん・・・


 中堂は宍戸にフグの毒を注射。
解毒剤を手に、死ぬまでの1時間の間に
高瀬の殺人の証拠を出せと迫った。

 中堂の行動を察知したミコトたちは木林に連絡。
殺る気を確認し、すぐに宍戸の元へ向かったさ。

 って・・・木林さん、バカンス?( ̄∇ ̄;)
楽しそうに鼻歌うたっちゃってさ〜
彼も非常にユニークなキャラで好きだったな〜
このドラマはさ、一人一人がキッチリ仕事しているって感じで
安心して見ていられたんだよね。


 中堂は宍戸の書いた本の内容から、宍戸が高瀬の殺人現場におり
彼に協力していたと推理。
でも高瀬が宍戸のことを警察に言わなかったのは宍戸が殺人の証拠を
握っているからと考えたのさ〜

 その通りで監禁する時に使ったさかなの模様が付いたゴムボールを
宍戸は持っていた。

 んが、瓶に入ったそれを解毒剤と引き換えに渡す時、奴め、
瓶の中の硫酸とボールを混ぜ合わせやがった!
付着していたはずの被害者のDNAを検出することが
できなくなっちまったよおーーーー!!

 クソが!!
いや〜も〜!北村さんの人でなしぶりがすさまじくて・・
マジ殺意がわいたわ・・・( ̄∇ ̄;)
コイツはいったい何なんだ?
スクープと自己顕示欲のために人間の心を失くしたのか。


 駆けつけたミコトと六郎は呆然。
してやったりとほくそ笑む宍戸だったが、中堂が渡した解毒剤こそが毒だった。
にんまりする中堂様・・・

「こいつが自分で飲んだんだ。
ゆっくり苦しみながら・・・死んでいけ

「戦うなら法医学者として戦ってください!」ミコト
「法医学者はもうやめだ!」中堂

「なら個人的な話をします。
私が嫌なんです!見たくないんです!!
不条理な事件に巻き込まれた人間が自分の人生を手放して・・・
同じような不条理なことをしてしまったら・・・
負けなんじゃないんですか?!
中堂さんが負けるのなんて見たくないんです!
私を・・・私を絶望させないでください!」


 ミコトの人生をかけた説得、そして六郎の命がけの行動が
中堂の心を動かし殺人者にさせなかった。
中堂は本物の解毒剤をちゃんと持っていた。


 彼の中にも、まだ人間を信じたい気持ちがあったのか・・・
この迷いを生じさせたのはミコトであり、UDIラボのメンバーとの
繋がりなんだよね。


 アメリカから運ばれた夕希子さんの遺体はUDIラボの
最新の技術を駆使して再解剖・検査された。
その結果、高瀬は夕希子を含む3名の殺人の被疑者として
追起訴され裁判にかけられることになった。

 ミコトは8年前にはなかった「ID plus」という判定キットを使い
夕希子の遺体から高瀬のDNAが検出されたことを証言。
さらに母親に支配されていた高瀬の劣等感を煽り、自白を引きだしたぞ!

 ヤッターーー!!\((( ̄( ̄( ̄▽ ̄) ̄) ̄)))/ バカめ!
一生ムショに入ってろ!


 そして宍戸にも裁きの手が!
毛利(大倉孝二)たちが「殺人ほう助」の罪名で逮捕。
その様子を六郎と連絡を取り合っていた末次(池田鉄洋)が激写!

 ちゃんと毛利たちにも花道を作ってくれたのね〜
野木さん、さすが!!


 夏代に報告の電話をするミコト。

「(秋彦に)ミコトの仕事は終わりだって」夏代
「やっとね」ミコト
「また次があるでしょう?」
「あるねぇ・・・次から次へ。絶望する暇がない」
「フフフ・・・最高じゃない」。

 気を許すと絶望はいつのまにか入りこんでくる。
でも絶望の奥にも小さな光のような希望は必ずある。
もしかしたら、それを見出すために人間は生きているのかもしれないね。


 夕希子さんの父親と和解できて、夕希子さんが最期まで中堂を愛し、
一緒に生きていくつもりだったと知ることができて良かったよ。

「夕希子の旅は終わったけど・・・あなたは生きてください」

 中堂もやっと自分を許すことができたかな・・
中堂もミコトも無くなった大切な人達のことを忘れることはないだろう。
それは生涯消えない傷だけど、もしかしたら生きる証なのかもしれないよね。

 いや〜深いドラマでした。
人間が生きていく上で背負う闇の中でもがく姿を描きながら(殺人者は除く)
その闇すらも愛おしく思えるような彼らの生が見えた。
人間の生きる力が確かに感じられた。
死が常に全面にあるドラマでしたが希望をもらえたと思います。

 海外ドラマじゃなくても、こんなすごいドラマがあるんだよ〜!と
わたしゃ言いたい。
スタッフ・キャストの皆さまに心から感謝。


 第1話 名前のない毒 
 第2話 死にたがりの手紙 
 第5話 死の報復
 第7話 殺人遊戯  

usagi