さくらももこさんが亡くなってしまった。
今日はあちこちでさくらさんの特集が放送されている。
朝、『踊るポンポコリン』と共に画面に映る歌詞を見ていると泣けてきた。
自分でもびっくり・・( ̄▽ ̄;)アハハ…

 『ちびまる子ちゃん』に出会ったのは姉経由だったと思う。
東京に住む姉は自分の部屋の棚がいっぱいになると、よく実家に
漫画が詰まったダンボールを送ってきていたのだ。

 『ちびまる子ちゃん』・・・?なんだコレ?
正直ヘタウマ系で読みずらそうな印象だったが、そこに描かれた
昭和の日常は自分とも重なり、友達の絵日記を見るように、あるある!
そうなんだよ〜!と懐かしく思い出しながら読む特別な存在となっていった。

 アニメも最初から見ていたぞ。
自分が熱心に読んでいた漫画がアニメ化されたのって初めてかも。
さくらさんが深く関わって製作されたためアニメになっても違和感なし。
原作の大好きな登場人物たちが生き生きと動き回るのを見られるという
アニメーションの喜びを新鮮に感じさせてもらったなぁ。

『サザエさん』の声優が入れ替わると共に見なくなり、
その流れで『ちびまるこちゃん』も見なくなってしまったんだよなぁ・・。

 『コジコジ』はアニメから入ったんですが、あのハッピーでシュールな世界観が
大好きでDVD買っちゃったョ〜

 さくらさんはドラマの脚本も書かれていましたね。
漫画・アニメ・ドラマ、それぞれ場面でその媒体の良さを理解して
こねくり回したりせずシンプルに伝えようとしてくれていたと思います。
さくらさんの潔さ・そして受け手を信じる思いを感じます。

 さくらさんの笑いのセンスが好きでした。
そして文章は私が目指したいものだった。
難しい言葉を使わず誰にでもわかりやすいし読みやすい。
温かみは感じるけどウェット感はなく絡まりすぎない。
落語のように何度読んでも新鮮な驚きと笑いがもらえた。
そして本を閉じた後に、なんだか、しん・・・と切なくなる。
同時に感じるカラッと乾燥した草原で寝っ転がるせいせいするような気持ち良さ。

 さくらさん自身どなたかとの対談で『私はスーパードライなんです』と
おっしゃっていましたが、常に冷静すぎるほどのまっすぐな目で
ご自身を見つめていらしたのだと思う。
だからこそあふれ出るさくらさん自身の人間味が独特の個性と
なって顕れた文章に惹きつけられた。

 まる子と同じように小さいころはとんでもない怠け者でお母さんに叱られて
ばかりだったらしいさくらさん・・
なのに漫画家としてデビューしてからは『アンタ、少しは休みなさいよ』と
心配されるほどだったそうな。

 忙しく駆け抜けた作家としての人生。
53歳は若すぎる。おばあちゃんになったまる子の描く世界が見てみたかった。
でも幸せで充実した時間だったのでしょうね。
エッセイを読むと動物好きだったけど執着せず覚悟をもって付き合ってこられたさくらさん。
自分自身の人生を終えるときも、満足してきっぱりとこの世に別れを告げたのではないかしら・・

 さくらももこさん、ありがとうございました。
あなたと同じ時代に生きて作品に出会うことができて幸せでした。
心からご冥福をお祈りいたします。
あのころ (集英社文庫)ももこの話 (集英社文庫)ももこのおもしろ健康手帖