「神はサイコロを振らない」

2006年03月16日

「神はサイコロを振らない」最終回

 ええ〜〜!うっそ〜ん!戻ってこなかったよ〜そんな〜
がっかりだよ!みんな戻ってくると思っていたのに・・・
原作もこんな感じなのでしょうか・・・
それとも、飛行機の場面を撮るお金がなかったのでしょうか・・・
はぁ〜
 ちょっと振り返ってみましょう・・・

 航星(中村友也)のところへ行った哲也(山本太郎)は
「10年前に引き戻された時に向かって何らかのSOS信号を送って、
それが受信できればブラックホールを避けられるかも」と提案する。
航星もその案は考えていたが、残り一日ではその発信機を作ることができないと
あきらめたのだった。

 素人の哲也がちょっと勉強しただけで、こんなことを思いつくとは・・・
ちょっとデキスギ君ですが・・・
過去に電波が送れるとは・・・すごい発想だし、
成功すれば助かるかもしれません。

 亮の父(鶴見辰吾)誉は亮がいなくなる不安をヤス子(小林聡美)に訴える。
「本当に10年前に引き戻されるのでしょうか?」
「もし、そうなったとしてもあきらめないでいようと思っています。
神様ではないので全ての人の運命を変えることはできませんが、
私は最後まで、せめて自分自身に対しては何があっても
最期まであきらめないでいようと思っています」
 母親の元へ行くという亮に誉は
「これからは亮には恥ずかしくない生き方をする。
それがおまえに会えた証だから」と伝える。

 最後まで前向きなヤス子、いいですね〜完全復活ですね。
誉さんも、この10日間と亮に会えた事によって、
立ち直ることができたようです。続きを読む

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matakita821 at 16:26|PermalinkComments(10)TrackBack(7)

2006年03月09日

「神はサイコロを振らない」第八回

 甲斐兄弟(尾美としのり、中村友也)、加藤教授(大杉連)、哲也(山本太郎)
がヤス子(小林聡美)の家にやってくる。
402便の乗客が10年前のいつの時間に引き戻されるかわかったらしい。
それは飛行機がブラックホールに飲み込まれる3分前、
その間に事故を回避すれば、死ななくてもすむと甲斐弟は考えたようだ。
 しかし、ここで話した記憶も戻った時点では消えているから
打つ手はない、というのが加藤教授の考え。

 う〜む、記憶が消えちゃうんじゃな〜
メメント」って言う映画では、10分間しか記憶が持たないから
自分の体に記憶するべきことを刻んでいくっていうのがあったけど〜
 菊介(武田真治)の油性マジックで書けば?って言うのには笑ったけど、
亜紀(ともさかりえ)のいれずみ案は私も考えたよ〜
でも、状態が10年前に戻ってしまうんなら、それも意味ないことなのね。
 さらに、乗客達が助かっているんなら、今ここに存在している亜紀
の姿はちゃんと10年後になっているはず、そうなっていないってことは
死んだということ・・・とヤス子が気づいてしまった。

 助かることよりもカウントダウンすることの方に集中すべきか・・・?
全員の心の中にあと3日という数字が刻まれる。

『いつだったか加藤教授が言った。
神はサイコロを振らない、我々人間はそれに従うしかない。
でも・・本当にそうだろうか。本当に神はサイコロを振らないのだろうか』

 神様だってサイコロを振る時があるかもしれない、私はそう信じたい。
だからと言って結果を変えられるかどうかわからないけど、
そう信じて動いてみたい。
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matakita821 at 16:09|PermalinkComments(8)TrackBack(7)

2006年03月02日

「神はサイコロを振らない」第七回

 今回のテーマは「仕事」でした。
神蔵夫妻(ベンガル、大川栄子)の秘密は、
10年前竜蔵は余命半年と宣告されていたことでした。
担任をしている子供達が卒業するまではがんばろうと思っていた矢先に
402便に乗って消えてしまったのだ。
 ヤス子(小林聡美)は、竜蔵の教え子の一人を探して欲しいと頼まれる。
転校生だった綾瀬という少年をクラスになじませようとマラソンの選手に選んだら、
その日からいじめられるようになってしまった。
そのことがずっと気になっていたらしい。

 大切に生きようと思っていた半年が突然消えてしまった。
この憤りからヤス子にどなってしまっていたんですね。
竜蔵の心残りは綾瀬を卒業まで見届けられなかったということ。
自分のせいでいじめを受けていた子がどんなふうに育っているのか
知りたかったんでしょう。

 大学に綾瀬を訪ねていくヤス子。
弱気になりそうな心を哲也の声でふるいたたせようと「がんばれって言ってくれる?」

 素直になったじゃないですか〜
でも、10年前のようにあるがままの自分をぶつけるんじゃなくて
変わってしまった自分を意識しながらも
自分の意志で少しずつ心を開いていこうとしているヤス子がいいですね〜
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matakita821 at 14:48|PermalinkComments(14)TrackBack(6)

2006年02月23日

「神はサイコロを振らない」第六回

 さて、ヤス子(小林聡美)に振られた哲也(山本太郎)は
あっさりひきさがり「これからは友達な!」
ヤス子は複雑な思い・・・

 もっと強引にプッシュすればヤス子の気持ちも変わるかもしてないのに〜
男らしい奴ってのも困りもんですな〜

 桃子(佐々木麻緒)はホテルの中で父親(片桐仁)とはぐれたところを
駆け落ちカップルに拉致されてしまう。
ヤス子と哲也は桃子を救い出そうと説得しているうちに
二人のお金はひったくりによって得たもので、
あと何日かで消えると知って男の方がヤケになっているのを知る。
「お金があればなんとかなる。もう、お金しか信じられんとよ!」
「どうせ消えるんだから人、殺したって関係ないんだよな・・」
ナイフをちらつかせる男にも動じることなく
対した哲也に、桃子も「かっこいいですね!」
 すっかり改心した女(矢沢心)は
「あの人、大切なのはお金じゃない人の気持ちだって・・
もう一度二人で考えて見るよ。
もう、馬鹿なことはしません。ありがとう」
 
 え〜これで解決?!
あと四日で消えるんだから、この男の言葉はリアルな問題を訴えていたと
思うのですが・・・哲也の一言で納得かい?
 このエピソードは哲也の良さををヤス子に見直させるためにむりやり
作ったんでしょうかねぇ・・・
カップルの言動もおそまつだし、桃子を拉致したのはヤス子達を
この二人の部屋に入れるため?
解決も唐突すぎて、流れになじまない感じ・・・。
もっときちんと描いたほうが良かったんじゃないのかな〜 続きを読む

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matakita821 at 15:21|PermalinkComments(4)TrackBack(11)

2006年02月16日

「神はサイコロを振らない」第五回

 さて、哲也(山本太郎)に別れを告げたヤス子(小林聡美)だが・・
『何か間違えてしまったような気がする・・・
この先、私を嫁さんに欲しいと言ってくれる人が現われることは奇跡かも・・』
 
 失敗したか〜悩むヤス子。
結婚なんて考えてちゃダメですよ!でも、冷静な38歳は
『もうすぐいなくなるのに・・』
『戸籍もないのに結婚できないじゃん』
 そりゃそーだ、そうだよね〜
やっぱり立ち止まって考えてしまうのって年齢的なものでしょうね。
私も20代の頃は考える暇もないというか、考えることを軽蔑するようなところあったからな〜
 うろうろ悩み続ける姿をまた加藤教授(大杉蓮)が見てますよ〜。

 冷静すぎる亜紀(ともさかりえ)や哲也、ヤス子の態度に
「自暴自棄に陥ることはないのか?!君はこの状況をどう思ってる?!」
「黛ヤス子の言葉にこんなのがあります。
泣いたりわめいたりできたらどんなに楽だろう」

 想定外の動きばかり見せる、ヤス子や亜紀達の存在が加藤教授にも
影響を与えているようです。研究ばかりだった人生に始めて人間に対する興味がわいてきたのでしょうか。続きを読む

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2006年02月09日

「神はサイコロを振らない」第四回

 402便の乗客たちが戻ってきて4日目。
加藤教授(大杉蓮)の402便の乗客たちが再び消えるという記事が
新聞に載ってしまい、いろんな場所に波紋が。
 瑠璃子(鳴海璃子)は「いいの別に、どうなったって・・・」
遺族会会長の甲斐の弟、航星(中村友也)はあきらめない。
「どうにかならないか調べている。俺はあきらめないよ」

 ヤス子はできるかぎりのことはさせていただきたいと伝えるが
神蔵(ベンガル)は
「娘の手を取ってヴァージンロードを歩きたかった!
最後の生徒を卒業式までしっかり見届けたかった!
誰にだって夢はあったんだ!返して下さい!
何でもしてくれるんじゃないんですか?!
あと7日、人の人生何だと思ってんだ!」

 日常生きてるとそんなに強く決意することってあんまりないかと思いますが、
10年を失ってしまったと思うと、
実は自分っていろんなこと思っていたよな・・って思うかもしれない。
自分に抜け落ちてる10年をとにかく取り戻したい!ってなるのかも。
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matakita821 at 15:44|PermalinkComments(8)TrackBack(10)

2006年02月02日

「神はサイコロを振らない」第三回

 さて、402便の乗客たちが戻ってきて3日目。
ヤス子(小林聡美)は遺族会会長の甲斐(尾美としのり)の要請で、
正式に402便対応室で働けることになった。
本腰を入れて、東京にいる家族たちの対応を始めるヤス子。
 残っているのは、逃げた駆け落ちと思われている二人連れ、
ピアニストの後藤瑠璃子(鳴海璃子)、両親が離婚したため迎えにこられなかった男の子、何故か東京に残りたがっている元教師の神蔵夫妻と
柚子(市川実和子)の先輩。

 残っている人は皆、問題が根深そうですね。
そりゃそうですよね、普通に生きてたってなかなか10日じゃ
問題は解決しませんもん。
 哲也(山本太郎)は、けっこう指導型の彼だったんですかね?
「〜しろよ!」という口調が、ちょっとカチンとくるヤス子。
10年前は、哲也の方が年上だったから、ぐいぐい引っ張っていく感じ
だったのでしょうか。でも、今はヤス子の方が年上だし、
38歳の女は扱いが難しいよ〜

 哲也は駆け落ちカップルを見つけて「10年も経っているんだから
何の問題もないよ」と伝えるが、どうやらそれだけの理由で逃げていたとは
違うようですね。
 先輩との約束を果たそうと夫と娘を追いて出て行った柚子。
残された2人は「もう、帰ってこないかもしれない〜!」と涙・・・

 この、ラーメンズの片桐の娘役の子、かわいいですね〜
佐々木麻緒ちゃんというのね。
どこか昭和の香りもするようなほっとするような表情ですね。
片桐とのやりとり「エンタツアチャコ知ってんの?!」「持ちネタも知ってんの?!」笑っちゃいました。この2人の場面、もっと増やして欲しいな〜続きを読む

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2006年01月26日

「神はサイコロを振らない」第二回

 402便が戻った次の日、東京で東洋航空による記者会見が行われた。
木内(山本太郎)は、自分に送られてきた
「残された時間はあと9日」という手紙を対策支援室の上司に見せるが
重要視されない。
 家族が迎えに来なかった一人旅の少年、帰宅を拒否している瑠璃子(鳴海璃子)、
何やら訳ありふうの神蔵夫妻と昇子たちは東京のホテルに移動。
この10年間の世の中の動きを資料を見ながら勉強する。

 やはり与えられた時間は10日間のみなんでしょうか。
戻ってくるという説が正しかったから、また今度も正解するとは限らないですが・・
 逃げたかけおちしたカップル・・・10年前と状況が変っていないと思ってるんですね。乗客たちにとっては10年が流れたことを理解するだけで
10日かかっちゃいますよ。

 恋人だったヤス子(小林聡美)の家にやってくる木内。
弟の菊介(武田真治)のことを誤解をするが、結婚していないと聞きほっとする。
しかし、ヤス子は木内の顔を見ようとしない。

 いや〜わかりますよね。
こっちは一気に10年老けたんだから正視されたくないです。
私も逃げ回ると思います。

 遺族会会長の甲斐(尾美としのり)の元へ行ったヤス子は
乗客たちのためにすばやい対応を頼まれる。
しかし、もう担当ではないと答えるヤス子に甲斐は
あと9日すると乗客達はまた消えるという説を伝える。
「ありえないですよ!」
「ありえないことが起きたじゃないですか!
限られた時間を有意義にすごして欲しいんです。
彼らは消えてしまうんですよ!」

 10年間の距離をなかなか埋めることができずに、あきらめることで納得していたヤス子でしたが、残された時間があと9日という非常事態に遭遇したことと、
昔と変らず(昔じゃないからな)熱い亜紀の姿を見て徐々に
心が動いてきたようです。 続きを読む

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2006年01月19日

「神はサイコロを振らない」第一回

 このドラマ小林聡美さんが出るので楽しみにしておりました。
原作がきちんとあるようですが、すごくおもしろい設定のドラマだと思いました。

 1996年8月、東洋航空の402便は長崎空港へ向かう途中、
積乱雲を通り抜けようとして強い衝撃を受け、そのまま消息を絶つ。
機内では乗客たちは突然白い光に包まれて、自分の体が消えていくのを
体験していた。
 402便は事故機として処理され、乗員乗客たちは死亡ということになった。

 1997年10月東大の加藤教授が402便の事故は
ブラックホールに吸い込まれたもので、
未来の2006年2月10日に長崎空港に同機は姿を現すはずだという説を発表。
すっとんきょうな説に固執したため、加藤は教授の座を追われる。

 事故から10年の月日が流れる。 
402便で親友の亜紀(ともさかりえ)と恋人の哲也(山本太郎)を亡くした
黛ヤス子(38歳)はまだ同じ航空会社で働いていた。
10年の間に「いろんなことがあったけど、今は何もない」生活で、
ただ年金をもらうことだけを楽しみにまったりと暮らしている。
 
 しかし、ネットで加藤教授の説を支持する動きがあったため
念のために長崎空港へと行かされる事になった。
来たものの全然加藤教授の説を信用していないヤス子は、すぐに東京に帰ろうとする。そんな時、402便が時空を飛び越えて突然帰ってくる。
「イリュージョン?CG?誰かがふざけてやってるとか?」
事態をなかなか飲み込めないヤス子に教授と遺族会会長の甲斐(尾美としのり)
は、対策を迫る。
 10年の間にすっかり全てを適当にやりすごすくせがついていたヤス子だが
やって来た遺族の
「一縷の望みを捨てず10年間ずっと待ってたんだ!」
の言葉に上司の言葉を無視して、乗客を誘導する準備を始める。

 ヤス子の日常を丁寧に描くことによって、10年の歳月と変化したであろう
ヤス子の現実がよくわかりました。
神はサイコロを振らない

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matakita821 at 15:10|PermalinkComments(7)TrackBack(9)