トリ猫家族

TVドラマや映画のあらすじや感想、ときどき同居猫のことなど・・。

「おそろし 三島屋変調百物語」

「おそろし 三島屋変調百物語」 第四夜 魔鏡

 さて、今回のお客様はおしま(宮崎美子)の昔の奉公先のお嬢様・お福(佐藤江梨子)。
おちか(波瑠)の身の上話を聞いたおしまがセッティングしたらしい。

 お福はこんな前置きをして話始めた。
「私の話を聞いた後は少しばかり鏡を見るのがお嫌になるかもしれません」

 それは今から20年ほど前のこと・・・
お福の実家は新場橋近く小松町にある三代続いている仕立て屋・石倉屋だった。
お福が10歳の時、14年もの間病の療養のために大磯に預けられていた
姉・お彩(中村ゆり)が戻って来た。

 初めて会った姉の美しさとその輝きにお福ちゃんはぽ〜っとなっちゃいましたョ。
お福には市太郎(井出卓也)という兄もおり、その夜は14年ぶりに家族で賑やかに食事をした。
父の鉄五郎(中本賢)も母のおかね(筒井真理子)も本当に嬉しそうだった。

 お福は家にいる時はいつも大好きな姉のあとを追いかけていた。
それでお彩がお福の寺子屋の送り迎えをしてくれることになった。
しかし美人の姉が外を歩くとあっと言う間にファンがついてくるようになり
警護のため古参の職人・宗助(久保酎吉)が付き添うことになった。

 宗助が忙しい時は兄の市太郎が付き添ったが、そうすると姉と兄に吸い寄せられた男女が行列になってついてきたものだった。


 誰もが振り返らずにはいられない美しい姉と兄。
14年ぶりに会った二人にしてみたら肉親というよりも特別な異性でしかなかったのかもしれないねぇ・・


「ねぇ、お嬢さん、姉と弟が女と男として思いあうなんてことが
この世にあるとお思いになりますかしら・・」お福
「・・・・・・間違いなく・・・そういうことがあったのでございますか?」おちか

「生まれた時からずっと一つ屋根の下で暮らして、
物心ついた時には兄弟として馴染んで・・・
おかしな言い方ですけど兄弟としてできあがってしまっていたのなら、
そんなことにはならなかったと思うんですよ。
今更言っても詮無いことですけれど。
ええ。だって私は兄にそんな思いを抱くことはございませんでしたから。
ですからあれは・・・
姉の身に絡みついた病がしでかした悪さだったんです


姉が幼いうちは親兄弟から引き離し、
姉が美しく育ちあがったらけろりと本復させて返してきた。
姉の病はそういうふるまいをしたんです。
いじわるじゃございませんか!
病というより呪いみたいなものでございます。
ええ。呪いでございますよ!」


 呪い・・・ならば誰がかけた呪いなのか・・・
ホントにねぇ、何かのせいにしなきゃならないとしたら、お彩さんに憑りついた病としか言いようがないよ。でも好きで病になった訳じゃないからなぁ。
魔に魅入られちまったのかねぇ・・・

 
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「おそろし 三島屋変調百物語」 第三夜 邪恋

 「じゃれん」・・・・よこしまな恋心・・デスヨ!
私にとっちゃ良助の方が邪に思えるが・・・( ̄∇ ̄;)
また違った感じの恐ろしい話だった。
 

 おちか(波瑠)が江戸へ来てどれぐらい経ったのか・・・
相変わらず悪夢に苦しめられている彼女を気遣ったお民(かとうかず子)が
おしま(宮崎美子)に一緒の部屋で寝るよう頼んだ。
さらに怖い話を聞いて心身ともに疲れちまっただろうと伊兵衛(佐野史郎)が一日お休みをくれましたぞ。
でも、おちかはどこにも出かけようとせず縁側から外をぼんやりと見ている。
おしまがいろいろと誘いかけても外に出る気はないらしい。

 それでもおしまの明るい雰囲気に促されたのか、おちかは「黒白の間」で会ったお客様、藤兵衛(豊原功補)とおたか(小島聖)から聞いた不思議な話を教えました。

 気さくなおばちゃん・おしま。
裏表なくてあったかい情が伝わってくる。
リアクションもいいし合いの手も親身だから話やすいやね〜


 おしまはそんな重たくて辛い話を聞くよう命じた伊兵衛のことを
怒ってたけど、おちかは伊兵衛の思いに気づき始めていた。

「『おちかだけじゃないんだよ』って叔父さんは私に
教えようとしてくれてるんじゃないかって・・」

 おちかの身に起きたことはめったにあることじゃないって両親に言われて
いたから藤兵衛の話を聞いた時驚いていたもんね。
この世の中には実は信じられないような話が結構転がっているもんなんだよねぇ・・
だからと言っておちかの苦しみが消える訳ではないけど、人間だけの力ではどうしようもないこと、どうしてもそうなってしまうしかないこともあるってわかったら、違う見方もできるかもしれないよねぇ・・


 おちかは今日はおしまが聞き手となって自分の話を聞いて欲しいと頼んだ。
内心ビクビクもんだったかもしれんが、おしまさんも受けてくれたさ。

 伊兵衛が碁敵を招くためにしつらえたこの「黒白の間」。
碁石の色からきているけど、こうなってみると黒と白・・・
あの世とこの世の中間に位置する間とも取れるねぇ・・
襖を閉めてしまうと昼間でも薄い闇を感じる。
その薄い闇が普段ははっきりと別れているあの世とこの世とを繋いでいるような。


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「おそろし 三島屋変調百物語」 第二夜 凶宅

 「凶宅」・・・・恐ろしいサブタイトル・・・((((( ;゚Д゚))
人間も怖いけど、こういうモノが意志を持つってのも怖いョ〜〜
説得の余地ないもんね〜


 さて、「変調百物語」達成という目標を掲げた伊兵衛(佐野史郎)は
口入れ屋や読売や岡っ引きを使って「三島屋で不思議話募集中!お礼はしまっせ!」と広めさせました。
で、その窓口としておちか(波瑠)を選んだ。

 ま、どんな話が来るかわからないのにいちいち対応すんの面倒くさいから
まずおちかに対応させて、おもしろかった話だけ聞かせて〜ってことらしい。
その際、その話が真か嘘か、嘘だとしたらどの部分が嘘か、なぜそんな嘘をついたのかも調べよってさ。
大店のご主人の贅沢な道楽だぁね。


 そうして現れた最初の語り部・・・おたか(小島聖)
しっとりとした美しい年増ですぞ。
彼女が持ってきた話は「おばけ屋敷」・・・

 それはおたかが6歳の頃。
日本橋北の小舟町の長屋に両親と姉・兄・弟と暮らしていた。
貧しいけれど家族仲良く幸せだった。
父の辰二郎(半海一晃)は流しの錠前職人をしていた。

 ある夜、辰二郎がみんなを集めて話始めた。
武家屋敷が多い安藤坂を歩いていたら風で飛ばされたと思われる小袖を見つけた。
虫干ししている屋敷があるってことは仕事にありつけるかもしれないと
喜んだ辰二郎は、その小袖を手に屋敷を訪ね、仕事がないか伺った。
すると立派な蔵の中から番頭さんと呼ばれている男(村上淳)が現れた。


 あらっ!こいつはおちかの回りをうろついていた妖しい奴じゃないの〜!
てことは、人ではない・・・・((;゚Д゚)
そうとも気づかぬ辰二郎はデカい仕事ができそうだとウホウホしとる。


 番頭は大きな木製の錠前を出してきて、この錠前の
鍵を作るよう命じた。
錠前はこの蔵にずっとかかっていたものだそうな。
でも、今は開いているってことは鍵で開けたんじゃないの?その鍵はどうしのさ?と
辰二郎も尋ねたが番頭は答えなかった。

 辰二郎は何だか嫌な気がして心の中がざわざわ・・・こりゃ断った方がいいと思ったんだが大金が入ると思ったら引き受けていた。
番頭はその錠前を妻や子供には決して見せてはいけないと約束させ預からせた。

 話が決まると番頭は女中たちに虫干ししていた着物を片づけるよう命じていた。
コレは・・・・辰二郎を呼びよせるためにやっていたこと?
小袖もわざと垣根の上に置いておいた模様・・・


 こういう時、虫の知らせっていうか心の中で警告音が必ず出るはずなんだが・・・
欲にかられると、人はそれを無視してしまう。
ホラー映画でもよくある展開よね・・・( ̄∇ ̄;)


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「おそろし 三島屋変調百物語」 第一夜 曼珠沙華(まんじゅしゃげ)

 いや〜再放送を待っておりましたョ〜
これは2014年にBSプレミアムで放送されたドラマで、記事は最終回分しか
書いていないのですが大好きな世界でした。
恐ろしくて妖しくて美しくて悲しくて。
そして『語り』によって生まれる異空間の新鮮さ。
怪談的なアレなんだろうけど時代を超えて訴えかけてくる人間ドラマでもありました。

 確か当時、このドラマがあることを知らなくて一回目の10分ぐらい見逃したんで
記事書いてなかったのよね。
でもすぐに引き込まれて毎回見ていたのに最終回しか書かなかったことを後悔したんだよな〜
で、いい機会なんで再放送ものではありますが記事を書いていきたいと思います。


 さて、江戸時代・・・神田筋違先三島町にある袋ものの店・三島屋、
主人の伊兵衛(佐野史郎)と内儀・お民(かとうかず子)の元に
姪っ子のおちか(波瑠)がやってくる。

 川崎宿の旅籠・丸千の一人娘のおちかはある事情があり、地元を離れ
三島屋で奉公させてもらうつもりだったのさ〜。

 なにやら斧を手にした男に追いかけられる悪夢に悩まされているおちか。
美しいがその顔には悲しみと恐怖が張り付き背後は闇には消せない闇がある。
温かく迎えてくれた伊兵衛とお民さんにほっとするよ。
そして、いい意味で下世話な雰囲気がある女中頭のおしまさん(宮崎美子)、
この三人がこの世(日常)におちかを繋ぎ止めてくれそうだね。


 おちかが着いた翌朝、三島屋の庭に曼珠沙華が咲いた。
夜の闇の中にあったその蕾は、まるで血の付いた手が土の中から差し出されているようだった。
不吉なものとして嫌われる彼岸花。
番頭の八十助とおしまは刈り取ってしまおうとしたんだけど、
「縁あって我が家の庭先に咲いたんだから」と伊兵衛が止めたんでそのままに。

 人々から忌み嫌われる曼珠沙華・・・
おちかは自分とその花を重ねていた。

「あの花の肩身の狭さは今の私と同じです。
刈られてしまわなくて良かった・・・」

 そんなふうに始まった一日。
おちかは急用で留守にした伊兵衛とお民の代わりにお客様のお相手を務めることになった。
相手は伊兵衛の囲碁仲間・材木問屋松田屋藤兵衛(豊原功補)。

 緊張しながら向き合うおちかに優しく声をかけてくれる藤兵衛だったが
庭の曼珠沙華を見た途端に顔色が変わり発作を起こし苦しみ始めた。

「私はあの花が恐ろしいのです・・・
恐ろしくて恐ろしくてたまらないのです・・」

 水を飲み落ち着いた藤兵衛はその理由を話始めた。

「商いの算盤勘定もひととき忘れて、黒白の合戦に興じようとお訪ねした先で
覚えず曼珠沙華の花に会い、そこにあなたのようなお嬢さんが居合わせたことは
きっと何かのしるしでございましょう。
何か・・御仏に諭されているような・・・
永い年月、胸に隠し持ったどす黒いものを吐き出す潮時が来たと。
おちかさん・・・小商人の昔語りにお付き合いくださいますか?」

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「おそろし 三島屋変調百物語」 最終夜 家鳴り

 いや〜おもしろかった。最初から書いていればよかったよ。
単なるおどろどろしい怪談かと思って見始めたんだけど、毎回少しづつテイストの違うおそろし話を題材に人間の中に潜む恐ろしさと切なさを見せてくれたドラマでした。

 そして薄い壁で繋がっているあの世とこの世の不思議を描きつつ、今を生きている人間だけでなく、生を終えた人間達への愛おしさも伝わってきた。
人間というのは恐ろしいけど、哀しくも美しい存在なのだなぁ・・そしておもしろい。
毎回、あやかしの世界にぐいぐいと引き込まれる心地よさと、すっきり気持ちのよい噺を聞かせてもらっている満足感がありました。

 あの謎の男も言っていたように、まだまだ噺は続くようです。
原作も三巻まで出ているみたいだし、シーズン2も楽しみにしていますョ〜
HPはこちら


 兄・喜一(石垣佑磨)が三島屋を訪ねました。
おちか(波瑠)は久々の再会にほっとしながらも、何か異変を感じておりました。

 兄を見るとどうしても丸千でのできごとを痛みと共に思いだしてしまう。
松太郎(満島真之介)がいいなずけの良助(松田悟志)を惨殺したこと。
「許さねぇ。俺のこと忘れたら許さねぇ」という言葉を残し海に身を投げたこと・・・

 あの事件から半月後、喜一の元には松太郎の幽霊が姿を現していた。
でも恨みからではなく、突然生を終えたため、どこへ行けばいいかわからず彷徨っていたらしい。
松太郎は「しきりと呼ばれている。そこへ行けばいいらしいから行ってきます」と言って消えた。
もしやおちかの所へ行ったんじゃと心配になり江戸までやってきたのさ。

 松太郎が「呼ばれている」と喜一に伝えた時期はおちかが松田屋藤兵衛((豊原功補)から曼珠沙華の話を聞いた時期だった。
何か繋がりがあるのだろうか・・・

 喜一は百物語なんてすることで、魔を呼び寄せてしまうことを心配していましたが、
辛い記憶に苦しんでいたおちかにとっては良かったようです。
黒白の間でおそろし話を聞くことで自分が怖がっているものの正体が見えてきたし、
恐ろしいことに蓋をするのではなく意識的に思い出すことで起きたことをしっかり見つめられるようになったそうな。

 心に張り付いたどすぐろい思い・・
その黒さに怯えているうちに足場を失い、いつしか引きずられていってしまう怖さ。
伊兵衛(佐野史郎)はそのことをわかっていたのか。
百物語を聞くことでおちかは自然と自分の闇と向き合う準備ができていたんだね。
伊兵衛さん、てぇしたお方だよ。


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