「どうぞこのまま」(1976年)が大ヒットしたことにより有名であるが、
もしかしたらそれ以降追っていない人にとっては、
「一発屋」的な印象があるのかもしれないが決してそんな事はなく、
むしろその後数枚のアルバムが素晴らしい。
もちろん現在も現役御活躍中。



大きく分けると所属レコード会社/レーベルによって5期に分けられる。
1-エレックレコード期
2-キングレコード期
3-Zenレーベル(ビクター音楽産業)期
4-トーラスレコード期
5- 活動再開~現在

この中で今回2のキングレコード時代のアルバム全4枚+ベストアルバム1枚が、
リマスター+一部ボーナストラック収録で紙ジャケットCD化された。
全アルバム2011年12月に書かれた丸山圭子本人の全曲解説がうれしい。
もしまだ未発表曲などがあったのならボーナストラックや独立した1枚のアルバムとしてリリースして欲しい。
それほど今回のボーナストラックは良かった。
もちろん音も良くなっている。

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黄昏めもりい


1976年3月5日発売
エレックレードからキングレコードに移籍しての初リリース。
通算2枚目のアルバム。
タイトルの「~めもりい」と平仮名表記から想像出来るように、
まだエレックレコード期のフォーク・ロック路線を引きずった内容。 
バックバンドはカントリーロックバンドである、
吉川忠英とホームメイドなのでレイドバックした感じもある。
それは本人が担当したアートディレクションにも現れていてなかなか良い。
このアルバムに収録の「どうぞこのまま」が大ヒットになったのだが、
ボッサ調のこの曲だけアルバムから浮いた感じがしていたのだが、
今回本人のライナーを読んで実は雰囲気が違うので次のアルバムに収録予定だったそうである。 
8曲目「私の風来坊」 のみ仲井戸麗市の作詞作曲。
ジャケットを撮影したおおくぼひさこが彼の夫人でその関係らしい。 
また当時まだマイナーだったシュガー・ベイブのメンバー(山下達郎、大貫妙子、村松邦男)が、
エレックレコードのレーベルメイトの関係でコーラスで参加。
山下達郎は3曲でコーラスアレンジもしている。
このアルバムからのシングルカットは2枚。
残念ながら以降全てアルバム収録曲と同テイク、同ミックス。

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 ひとり寝のララバイ/Rhapsody in Blue
(POP SHOP BS-8016)


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どうぞこのまま/Bye-bye
(POP SHOP GK-8004)
※左のジャケットが初期プレス盤。




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春しぐれ


1977年3月5日発売
通算3枚目のアルバム。
傑作である次作と前作の過渡期的なアルバム。
このアルバムからティン・パン・アレー系のセッション・ミュージシャン(佐藤博、林立夫、小原礼)や、
佐藤準が参加。
シングルカットされた「あなたにつつまれて」が突出した出来だが、
何故か1977年にしてはソフトロック的な古いアレンジの印象がある。
まあ青木望っぽいアレンジと言えばそうなのであるが。
今回ボーナストラックとして「あなたにつつまれて」のボッサ・ノヴァ・バージョンとシングル用として、
録り直したが結局未発表になってしまった「雨の舗道」を収録。
この2曲はうれしい。
このアルバムからのシングルカットは1枚。

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あなたにつつまれて/紙吹雪
(POP SHOP GK-8015)


この他にここに1977年1月20日に「春しぐれ」というシングル盤が発売されたとあるが現物は未確認。




my point of view











MY POINT OF VIEW


1977年12月5日発売。
丸山圭子のアルバムの中で一番好きなアルバム。
ジャケットからして前作までとは違い、
アメリカンポップス、レゲエ、フォーク・ロック、ブギ等いろいろな音楽要素が詰まっていて飽きさせない。
今回の再発では「ふたりの砂時計」のサビが全く違うヴァージョン。
インパクトが弱いということで発売されたヴァージョンに書き換えたとのこと。
両方聴くとたしかにサビが弱いので書き直しで良かったのかも。
このアルバムからのシングルカットは2枚。
futarino







ふたりの砂時計/In My Dreams
(POP SHOP GK-8036)


honeydate







ハニー・デート/シーサイド・ホテル
(POP SHOP GK-8046)



hadaside











裸足で誘って


1978年6月21日発売。
キングレコード期最後のアルバム。
前作My Point of Viewの次に好きなアルバム。
基本的な音楽性は前作を踏襲しているが、
LAのA&Mスタジオで録音し、
当地のミュージシャンを起用しているせいか明らかに音が違う。
ボトムがしっかりしているというのだろうか。
10曲目「月夜のHightway-Drive」はアルバム中でも異色な仲井戸麗市作詞作曲の作品。
プロデュースは丸山圭子。
アレンジは佐藤準(1曲除く)。
このアルバムからのシングルカットは1曲。 これも名曲。
koimeguri







恋めぐり/ウィスキー・ボンボン
(POP SHOP GK-8055)





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KEIKO~丸山圭子ベスト・アルバム


1978年11月5日発売。
特に未発表曲や別ミックス等が収録されているわけでもなく、 
選曲も可もなく不可もなくといった感じのキングレコード期のベストアルバム。
上記4枚のオリジナルアルバムを持っていれば必要はないだろう。



この他CD化されていないがキングレコードからベスト版が2枚発売されている。
どちらのアルバムも未発表や別テイク等のマニア受けしそうな収録曲はない。残念。

best-1







ベスト・コレクション
(2枚組/1980年/SKW-1025~6)


Disc-1 SIDE A
  1. どうぞこのまま
  2. 裸足で誘って
  3. HONEY DATE
  4. 春らんまん
  5. 雨の舗道
SIDE B
  1. 街風便り
  2. 季節のかほり
  3. AKIKO
  4. RHAPSODY IN BLUE
  5. BYE-BYE
Disc-2
SIDE A
  1. あなたにつつまれて
  2. ふたりの砂時計
  3. 言葉遊び
  4. 台所ブギ
  5. 月夜のHIGHWAY DRIVE
SIDE B
  1. ひとり寝のララバイ
  2. TABAKO SMOKIN'
  3. TIKI TIKI MY LOVE
  4. 来る秋に
  5. おやすみなさい


best-2







どうぞこのまま
(1982年/K22A-308)

SIDE A 
  1. どうぞこのまま
  2. スカイラウンジ
  3. あなたにつつまれて
  4. 最終電車
  5. ひとり寝のララバイ
  6. 紙吹雪
SIDE B 
  1. 恋めぐり
  2. ふたりの砂時計
  3. SWITCH-OFF
  4. 風見鶏
  5. この街へおいでよ
  6. SEA-SIDE HOTEL

ジャケットは全て所有しているものをスキャンしたので大変時間が掛かってしまった。
完全な彼女のディスコグラフィーがWEB上にもないようなので、
また時間があるときにでも続編を書きたいと思う。