2001年10月28日

■在宅酸素療法をご存知ですか?

011028在宅酸素療法とは、肺や心臓の病気で身体に必要なだけの酸素を取り込めない人のために自宅で酸素を吸えるようにする治療法を言います。大変そうに聞こえますが、簡単に導入できますし、保険も使える治療法です。肺気腫症、肺結核後遺症、間質性肺炎、肺高血圧症などの方は、普通の空気から充分な酸素を吸収できないので、少しの労作や会話などでも苦しくなったり、鼓動が速くなります。そのため日常生活が制限されますし、脳への酸素量も減りますので知的活動や睡眠が妨げられます。心臓への負担も多く、むくんだり、時には不整脈が出て急死する事もあります。臓器移植は別として、根本的な治療法が無い現在、これらの方々にとって酸素は大切な「薬」です。酸素濃縮器といって空気から酸素だけを濃縮し、90%以上にして出す器械を設置すれば、鼻カニューラというビニールでできた管を通していつでも酸素を吸う事ができますので、家事や入浴を含め家庭での活動が楽になります。酸素濃縮器はコンパクトで作動音も小さく、家庭のコンセントで使えます。職場にもあれば仕事もできます。携帯用の酸素ボンベを使えば、バスや電車に乗って旅行にも行けます。このように酸素を吸う事で日常生活の活動範囲が広がります。また、酸素を吸わずに慢性の低酸素状態にいる場合に比べて寿命が伸びます。これに関しては世界中でいくつもの研究があります。

 当院でも在宅酸素療法を行っております。通院ができない方には、訪問看護ステーションと協力して往診も行っておりますのでお気軽にご相談下さい


matsuda_clinic at 12:12│TrackBack(0)トピックス 2001年 

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