面接と面談の違い

最近、売り手市場ということもあり、選考も「まずは遊びに来てください」といったカジュアル面談から始めるケースが増えてきました。

候補者の方が「まだ転職意向が高くない場合」「相手企業の理解が進んでいない場合」には、「段階を踏む」という意味では有益な手段だと思います。
また、企業側も応募者の母集団形成をするにあたって、転職潜在層も取り込んでいけるメリットはあります。
実際に候補者の方から、「面接ではなく、面談という形であれば、受けてみても良いですよ」と言われることはあります。

情報収集及び相手との相性を擦り合わせる手段として、面談を挟むことは有益だと思いますが、「勝負所を先延ばしにしている」ことが目的になっている場合もあります。
候補者にとって、面接の場が「相性を確認する」という意味合いではなく、「選考を受ける」という意味合いになっていて、「落ちたくない」という意識があるのかもしれません。

自分の考えを伝える、相手との相性を見るという意味では、面談も面接も同じです。
また、面談であっても、相性が合わなかったら、そこから進めても良い話にならないと思います。

面談と面接のは本質的には違わないです。
合否の見極め要素が少ないだけです。
どちらの場となっても、自然体で企業側と話をして、何が出来るか、やりたいかを確認する場にして頂ければと思いますし、折角お互い貴重な時間を投資するわけですから、出来るだけ真正面から向き合っていただきたいと思います。

新規事業やベンチャー企業に合う人、合わない人

ベンチャー企業や新規事業の選考を受けている人でも「会社から与えられた仕事を行う」スタンスの人が意外なほど多いです。
「10の経営資源を20、30にする」
「0を1に、1を10にする」
といった仕事は、基本的に会社が役割を与えるのではなく、目標だけがあって、その目標に対して、自分で仮説を立てて、行動して、その結果を分析して、修正して、また行動するという仕事になります。

たとえば、EC企業がリアルな店舗を作る時、企業側は
「リアル店舗をチェーン展開して、売上を最大化して欲しい。また、その為の経営資源としてお金や人、既存事業であるECメディアを『投資対効果があるなら』使っても良い」
と考えると思います。

また、新しい領域に踏み出そうとしている時、経営陣も神様ではないので、「やってみないと分からない」ことも多いため、具体的な指示を与える訳もなく、担当者が物事を進めながら、経験、人脈、情報を得て、少しずつ事業を改善していくものだと思います。
「与えられる」「用意される」環境ではないです。
「チャレンジする機会をもらえる」「投資対効果が合えば経営資源を使って良い」環境です。

このような環境で、結果を出すために、試行錯誤できる方であれば、相性が合うと思います。
そもそも新規事業は、世の中が求めているであろうことを、自ら仮説を立てて、仕組みを作っていくものだと思いますので、ベクトルが『会社』ではなく、『世の中』に向いている人が合っていると思います。

面接時における希望年収の答え方

面接の場で希望年収を伝える際に、現職よりも大幅な希望を伝えて
「希望年収にロジックがない」
「仕事ではなく、お金を重視している」
という形でNGになってしまう方も少なく無いです。

年収面で納得度を上げる為に、年収の決まり方に関しての私見を下記に書かせていただきます。

オファー時の年収は、
・「現年収」
・「入社後に期待出来る価値の大きさ」
・「人材マーケットの需給バランス(他社からのオファー額)」
・「社内バランス」
・「面接での評価」
などの要素で決まっていきます。

特に一番大きな要素は現年収です。
「現年収」は「これまでの評価の集大成」と言えるからです。
総計2時間~3時間ほどの面接よりも、これまでの集大成である現年収を算定根拠にすることは合理的だと思います。

ただ、企業側が非常に欲していて、入社後に大きなパフォーマンスが期待出来る場合は、現年収よりも上がると思います。
たとえば、1億円の貢献利益が確実に見込める方には、1000万円超のオファーをすることは合理的だと思います。
その意味では、利益を創出しやすい環境に行くという判断は、多くの場合、良い方向に行くと考えます。
一時、ソーシャルゲーム業界で高い年収が出ていた理由は、優秀な人材が入ると、それだけで億単位の利益が見込めたからです。

あとは、選考を受けている会社の社内における平均年収や、他社のオファー金額も参考材料になると思います。

たとえば選考を受けている企業が
・会社として儲かっている
・社内の平均年収高い
・活躍した時、貢献利益が大きい(マーケティング予算が他社と全然違うので)
などに該当する場合は、他社よりも年収が上がると思います。

また、「他社で幾らで誘われています」といった話は、市場価格で調整することになり、一つの算定根拠になると思います。
マーケットバリューでの算定と言えるかもしれません。

人生を僅かな年収の際で決めることは賛成出来ないです。
やりたい事、意義を感じる事、成長出来そうな環境に移った方が本質的だったり、中長期的なメリットもあると思います。

ただ、年収面で妥当性高く判断したい場合は、上記をご参考にして頂いても良いかもしれません。

実際、私が面接場面で年収を聞かれた場合は、
「社内でのバランスや、私がどれぐらいのパフォーマンスが出せるかは分からないので、現時点での希望年収はなんとも言えないです。ただ、結果を出すことにはコダワリたいので、それに見合った評価をいただければと考えています。」
もしくは、
「社内でのバランスや、私がどれぐらいのパフォーマンスが出せるかは分からないので、現時点での希望年収はなんとも言えないです。ちなみに今回のポジションであれば、どのぐらいの想定年収で御社はお考えなのでしょうか?」
といった形で、一旦は相手の温度感を確認するような回答すると思います。
いきなり勝負に出るのではなく、まずは感覚を聞いたほうが柔らかく調整していけると思います。

高い評価での内定を取れば、後で年収面の調整はできると考えています。
少なくとも、自分に何が出来るかが明確に見えるまでは、強めの年収要求はしなくても良いかもしれません。

中長期的に見えれば、成果(アウトプット)と報酬(インカム)はバランスが取れていくので、成果を最大化出来る環境に身をおくことを個人的にはお勧めします。
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