杉本博司  本歌取り 東下り

IMG_0272渋谷の松濤美術館で開催されている「杉本博司 本歌取り東下り」展に行ってきました。日曜日という事もあり多く人で溢れていました。
展示されている作品の中で特に興味深かったのは、白井晟一さんが設計された桂花の舎が小田原の江の浦測候所に移築されるとの事で模型が出展されていました。
展覧会は来週12日(日)までです。



原広司設計 粟津邸

IMG-0163生田に建つ粟津邸(1972年)にて開催されている「根拠地ー粟津邸ではじまる」を拝見しました。
3階にある玄関から1階のアトリエに至るまで、中央を貫通させてた公的なパスで全体的にシンメトリーな空間を構成しています。このパスを建築的に成立させるために、様々なスケールの小さく分節した室を組み込ませながら回遊できる様にした巧みな平面計画になっていました。原さんの本にあるように住宅の中に都市を内蔵させながら、室内でより外部を感じられながら自然をも巧みに室内に組み込ませた素敵な建築でした。

サザンオールスターズ茅ヶ崎ライブ2023

IMG-005710月1日の最終日に当選して茅ヶ崎球場で行われたサザンオールスターズの茅ヶ崎ライブ2023に行ってきました。
セトリや構成等申し分ないステージでしたが、舞台美術の中でも照明効果と光の演出は美しく非日常を演出しておりました。
茅ヶ崎の街を挙げてのイベントとなっていてまちづくりの一つの高度な回答を作り上げていると思いました。

VRでよみがえるガウディ 〜サグラダ・ファミリアの秘密〜

IMG-9411NHK放送博物館で開催されていた「VRでよみがえるガウディ 展」に行ってきました。
NHKの日曜美術館「永遠なるサグラダ・ファミリア 〜“神の建築家”アントニ・ガウディ〜」の放映中にこの展覧会を知り是非行きたいと思っていてやっと実現しました。
概ね15分間の4K画質のVRを通じてのバーチャルな体験でしたが、本当にそこにいるかのようなガウディの工房とサクラダファリアが体験出来ました。
過日に訪れた東京国立近代美術館で開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」と今回のバーチャル展によって学生時代に好きな建築家であったガウディの魅力を再考でき新たな建築の魅力を感じる事が出来た貴重な機会になりました。


サンタ・キアラ館

IMG-75485月15日のブログで掲載した水戸芸術館のイベントよりもメインの建築探訪は大学生の時から是非拝見したいと思っていて、やっと実現した白井晟一さんが設計したサンタ・キアラ館でした。1泊2日で出かけ他には日立駅、日立市役所、日立シビックセンターを見学しましたが圧倒的に、この建物が素晴らしく感じました。
・礼拝堂は外部内部ともレンガタイルで特に外観の表情はエーロ・サーリネンが設計したMITチャペル(1955年)を参照したと思われる静寂さが良かった。
・礼拝堂のレベルを半地下以上下げる事で建築の高さを抑える事でファサードの圧迫感を抑えている。
また外壁のタイルは色ムラを嫌い2/3近くを返品させてたらしいが、一方で礼拝堂内壁のレンガ壁は職人たちの整いすぎる面白味の無さを避けるために近隣農家の婦人達の手によって積ませたとの事。
建築史家でもある藤森照信さんがよく使う手法である。
・白井晟一さんは闇を造るのに最も長けた稀代の建築家だったと思われるが、ガラス張りのトイレにはびっくりした。
・当初の予算の3倍の建設費がかかったとの事。

この建物は茨城キリスト大学の中にあります。見学させていただいた際には担当職員の方に非常に丁寧に説明頂きました。美術館の学芸員等よりも適切な解説をいただき充実した時間を過ごさせていただき感謝しております。

わがまちの美術館・博物館・郷土資料館

04.12.01神奈川県建築士事務所協会から会報誌7月号の「特集 わがまちの美術館・博物館・郷土資料館」という題目の寄稿を依頼されました。県西支部には様々な美術館、博物館があるので何処にするかで色々と悩みましたがポーラ美術館を選ばせていただきました。寄稿した文章と20年前に同誌の「建築探訪」に寄稿したポーラ美術館の記事を見つけましたので両方を掲載させていただきます。
尚、写真は20年前の寄稿した文章と併せて掲載した写真です。

会報誌KANAGAWA2023年7月号
かながわ2004年11月号からスタートした「建築探訪」の記念すべき?第1回目を私がポーラ美術館で寄稿してから約20年が経ち月日の流の速さを改めて感じる次第である。 記事を作成するために訪れた風香五月の爽やかな週末は多くの来館者で賑わっていた。 この建築は建築学会賞等を受賞しており優れた建築である事は今更語るまでもない。撮影も可能な展示作品もありSNSには多くの投稿が挙げられ、また箱根町民には定期的に無料招待を実施する等、地域貢献もされ興味深い展開を行っている。森の中に埋め込まれるように造られた建築は時を重ねていく事でより自然と共生していき、館内の賑わいとは対照的にこれからもひっそりと仙石原に佇み続けるだろう。

会報かながわ2004年11月号 『ポーラ美術館』建築探訪
高さ8mに抑えられた建物のエントランスは山々の間にひっそりと佇み、あたかも昔からこの地で時を刻んできたかのように感じさせ、訪れた人々をやさしく向かい入れてくれるようである。
能舞台の橋懸りに通ずるようなブリッジで木立の間を抜けるように渡り、アトリューム空間に入って行く。ファーサードを感じさせない建物の中心を、ダイナミックなアトリュームの“光路”が貫通したドラマチックな空間演出に気分も昴揚してくる。
ピン接合のガラス梁・斜め柱、半透明のモールドガラスで構成された光壁も、アトリュームのポテンシャルを助長している。ガラスを構造体として利用できるのは、免震構造を積極的に利用した恩恵によるものでもある。この場に立つと、太陽光の乱反射・雲の流れの速さ・山々の木々に落ちる影・雨の水みち等により一時として同調する事のない自然が、ガラスという一つのフィルターを通す事により、よりリアルに身体へと入り込んでくる感覚を覚え日常の見落としがちな自然からの恵みを、優しくつつみ込んでくれる装置であるかのようにも感じさせる。
一方、ダイナミックなアトリューム空間に対して展示空間は静的な空間を作り出している。
そこでも主役は“光”である。光ファイバーを通して天井のスリッドから“光路”を発する照明と、湖のような穏やかな水面を連想させる波型のPC天井ラインが室内全体にやわらかな木洩れ日のような雰囲気を与えている。
この2項対立的な空間に身を置き、様々な自然というシーンを“切り撮り”ながら過ごす時間は、贅沢で心を豊かにしてくれるであろう。

ガウディとサグラダ・ファミリア展

IMG-8603先日都内での打合せの帰りに東京国立近代美術館で開催されている「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってきましたが、平日にも関わらず多くの人で溢れていました。
大学2年の春休みにガウディ作品を見にスペインに3週間訪れましたがサクラダファミリアの最頂部も訪れる事ができて、1日を掛けてゆっくりと見学しました。
本日の日曜美術館「永遠なるサグラダ・ファミリア 〜“神の建築家”アントニ・ガウディ〜」という題目で放送されていました。

アイストップによるパースペクティブな効果

IMG-8513すみだトリフォニーホールに向う途中で、パースペクティブな効果を見事に演出している風景を見つけました。
フランスの街並みや絵画にある様な例えば佐伯祐三の絵画に出てくるようなパースペクティブな垂直性のある線による美しい情景です。アイストップとは、建築や都市計画に見られるより美しくなる手法の一つで、よりスカイツリーの単体だけなく墨田の街並みの魅力をより際立させています。

すみだトリフォニーホール 大ホール

IMG-8517すみだトリフォニーホールにクラシックのコンサートに行ってきました。1801席を有する大ホールは華美な意匠はありませんが落ち着いた内装になっております。

神奈川県建築士事務所協会定時総会

IMG-8157ロイヤルホールヨコハマで開催された 神奈川県建築士事務所協会の定時総会に出席しました。
朝から雨が降り始め懇親会が終わって帰る頃には大雨のために箱根全山で通行止めになってしまいました。
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