今回は、治療から離れまして、梅雨真盛りの中、スキー場での「コブバーンの作り方」を、お伝えします。
季節外れの雪を見て、ちょっと涼しくなって頂けたらと思います。
*特に、コブバーンに興味のあるスキー場関係の方には、面白いかも(^^)
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コブバーンの作り方
最近のスキー場はしっかりと圧雪がしてあり、コブバーンが少なくなっています。
更に、コブ斜面があっても現在のスキー板の雪面をしっかり捉えるという特徴により、昔の盛り上がった滑りやすいコブではなく、下に掘れて溝みたいになった滑りにくいコブがほとんどです。

しかし、今回紹介するコブバーンの作り方をすると、モーグル競技用のバーンとしてはもちろんですが、検定用としても、一般の方が楽しむ用としても、そしてスノーボーダーの方にも滑りやすいバーンになります。

ぜひ、一度作ってみてください。
そして、コブの楽しさとスキー・スノーボードの楽しさを広めて頂けたらと思います。

【用意するもの】
・センター出し用のロープ
・マーカー
・マーカーの間隔を決めるロープ
・三角定規
・その他(ドリル、セパレート用ポール・ネットなど)


1、コブバーンを仕切る
まずは、コブバーンを作る斜面を仕切ります。
仕切っておけば、その後の作業を安全に行うことが出来ます。

4レーン作る場合は、横幅を10mとっておけば大丈夫でしょう。
3レーンの場合は、8m、2レーンの場合は6mです。

縦幅は、そのゲレンデに合わせてとってください。
目安としては、50mで約10コブ作ることが出来ます。2015012512250000



2、センター出し
バーンの基準となるセンターを出します。
このセンターを基準にして、コブの間隔をとりマーカーを置いていきます。

センターは、必ずしも真ん中に引くことはないのですが、フォールライン(斜面にボールを落としたときに、転がっていく方向)だけは正確にとってください。
センターがズレるとコブの形が悪くなり、滑りにくくなってしまいます。

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3、マーカーを設置
センターのロープを基準に、マーカーを設置していきます。
マーカーを設置することで、ターンの落差などが一定になり、滑りやすいコブになります。

今回使用するマーカーは、ゴルフショップなどで売られている、ゴルフクラブを整理整頓するために使われている、プラスティックの筒を使います。
軽くて、折れなくて、マーカーにおすすめです。

マーカーの間隔は、下記の通りです。
・モーグル競技用
  中・急斜面  縦 3.5m 横 2m
  緩斜面        縦 4m     横 2m
・検定・一般用
  中・急斜面  縦 4.5∼5m  横 2m
  緩斜面        縦 5∼6m    横 2m

【例1】 中斜面・一般用 1レーン
センターのロープ上に、最初のマーカーを設置。
最初のマーカーから4.5m下がったところに印(かるく穴をあけたり、何か物を置いておくなど。)をして、そこから90度真横2mのところに2つ目のマーカーを設置。
*あらかじめ、2m、4.5mのところに印をしたロープなどを用意しておき、それを使って測っていきます。(下の写真)

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センターのロープの印に戻ってから4.5m下がったところに3つ目のマーカーを設置。
3つ目のマーカーから4.5m下がったところに印をして、そこから90度真横2mのところに4つ目のマーカーを設置。
センターのロープの印に戻ってから4.5m下がったところに5つ目のマーカーを設置。
この作業を繰り返すことで1レーン出来ます。
*図で表すと、下の様になります。

ポール

【例2】 中斜面・一般用 4レーン
センターのロープ上に、最初のマーカーを設置。
最初のマーカーから90度左右真横の4mのところに2つ目、3つ目のマーカーを設置。(3つのマーカーが4m間隔で並びます。)
最初のマーカーから4.5m下がったところに印をして、そこから90度左右真横の2mのところに4つ目、5つ目のマーカーを設置。(2つのマーカーが4m間隔で並びます。)
センターのロープの印に戻ってから4.5m下がったところに6つ目のマーカーを設置。
6つ目のマーカーから90度左右真横の4mのところに7つ目、8つ目のマーカーを設置。(3つのマーカーが4m間隔で並びます。)
6つ目のマーカーから4.5m下がったところに印をして、そこから90度左右真横の2mのところに9つ目、10こ目のマーカーを設置。
この作業を繰り返すことで、4レーン出来ます。(下の図、写真)
モーグル4レーン

実際には、こんな感じです。

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4、コブの削り出し
マーカーを設置したら、滑って雪面を削りコブを作っていきます。
せっかく綺麗にマーカーを設置しても、この削り出しを適当にやってしまうと、コブの間隔、形、大きさなどが変わってしまい、滑りにくいコブになってしまいます。
とても大切な作業です。

削るときのライン取りは、次の図のようになります。
*青、オレンジ、緑、黄色の4レーンです。

lineどり

ジグザグのラインどりをすることで、横移動が入ります。
この横移動が入ることで、コブが出来たときに板を回すスペースができ、直線的なターンでも、曲線的な円いターンでも滑ることが可能になり、一般スキーヤーからモーグル選手、そしてスノーボーダーまで滑りやすいコブになります。

削り出すときは、まずハの字(プルークボーゲン)で、ある程度コブの形が出来るまで滑ります。
下の写真ぐらい形が出来れば、普通に滑ってもらっても大丈夫です。

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この作業で大切なのは、マーカーまでしっかりと雪面を削ることです。
マーカーまで行かずに手前で削るのを止めて、次のマーカーに行ってしまうと落差の少ない詰まった滑りにくいコブになってしまい、マーカーを設置した意味がなくなってしまいます。

ある程度コブが出来るまでは、丁寧に行ってください。


5、マーカーを抜いて完成
コブが大きくなったらマーカーを抜いて、完成です!!

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本気を出せば、こんなバーンも作れますよ~(^^)v

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6、コブのメンテナンス
コブ斜面が完成しても、その後のメンテナンスが大切になります。

基本的なメンテナンスは、一日の昼と最後にデラがけをして、コブバーンを少しならします。
これを行うことで、コブが深くなり過ぎるのを防ぎ、コブバーンを長持ちさせることが出来ます。

新雪が降ったときはコブが埋まってしまいます。

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新雪が降ってコブが隠れていても、コブの山の部分は固く、溝の部分は軟らかいので、バーンに入ってスキーで踏んでみると、その違いが結構分かりやすいです。

そのため、滑って出すことも出来ますが、これはかなりのテクニックが必要になります。

そこで、まずはスキー板で滑るラインを踏んで形を出していきます。

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後は、踏んだラインに合わせて滑れば、コブバーンが復活します。


7、まとめ
実際は、雪質や気温、斜面状況などにより色々とコツがあります。
しかし、今回の『3、マーカーを設置』『4、コブの削り出し』を丁寧に確実に行うことで、滑りやすいコブバーンが必ず出来ます。
関係者の方々、是非トライしてみてください

整備されたバーンも楽しいですが、コブも滑れればとても楽しバーンです。
滑りやすいコブバーンを作って、スキーやスノーボードをもっと楽しんでもらいしょう(#^^#)/

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