なぜ湿疹は発生するのでしょうか。

 免疫の状態の乱れ、広い意味でのアレルギーのことがほとんどです。
 ではなぜ免疫は乱れるのか。
 ストレスでしょうか。公害でしょうか。食品添加物でしょうか。食べものそのものでしょうか。

 湿疹、という字をよく見ると(別によく見なくても)「湿」という字が入ってますよね。
 中医学では、「湿」度が関係した病態だと考えています。

 湿度とは何か。
 身体に必要な心地よい湿気ではなくて、身体の働きを邪魔する余計な水気を「湿邪」と呼びます。
 湿気の多い、高温多湿の土地には皮膚病の患者さんが多い。
 そしてまた、体内にも不要な水分がたまっているひとは、湿疹をおこしやすいと言われています。
 
 体内の不要な水分はどうして溜まるのでしょう。この「不要な」ものは、当然老廃物を溶かした要らない水ですから、健康な身体には残らないはずです。
 実は、それには多くの場合、食べもの(食べ方)が関係していると言われています。

 湿疹は無色のこともありますが、赤い色がつくことも多いです。
 赤=「熱」。
 赤い湿疹は「湿」と「熱」が結びつくと発生しやすい。
 体内で、食べたものが完全に処理しつくされず、少しずつ残って溜まっていくと、いつか「湿熱」に変わります。乳児湿疹なども、「母乳以外のものは与えない」という方針で育った赤ちゃんに、母乳を減らして湯冷ましをはさむと、治りが早くなったりするのです。
 大人の場合、この湿熱を生みやすいものに、「お酒」「肉」「魚」「油」「牛乳・乳製品」「お菓子」があります。
 昔なら、庶民はそうそう口に出来なかった、「ごちそう」系のものが多いですね。
 そうです。現代は豊かになったので、湿熱を生みやすい食生活が普通の庶民にも出来るようになってしまったのです。
 
 わたしたちの生活は変わりましたが、わたしたちの身体そのものは、こんな短時間には変われません。
 結果、処理能力が追いつかないのです。
 この処理能力には個人差がありますから、同じ物を食べても発症するひととしないひとがいます。不公平ですが、事実です。
 また「ぐっとこらえてガマンする」ことが多いと、気の巡りが滞って「熱」を生みますから、ストレスが加わると発症しやすくなります。

 湿疹の発症の背景には食生活が大きく関わっている。それを中医学的にはそういう流れを考えて説明しています。
 あっさりした「粗食」を普段食べる。
「ごちそう」は本当に何かあったときのみ。
 高血圧・糖尿病・高脂血症といった生活習慣病も同じこと。原因は「湿熱」です。
 食べものを身の丈にあった内容にして、おくすりはその次です。
「湿熱」以外にもその方の健康を阻害している要因があれば、それらを分析して、それぞれ処理していく方剤を選択すれば、湿疹は改善します。生活習慣病もですけどね。
 
 一部の食材を徹底的に排除するよりも、食べてる全体量と割合を見直す方が、効果が出ることも多いですよ。
 お悩みの方、中医学的なアプローチも、考えてみてはいかがでしょうか……?

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