年末に、三重県の三岐鉄道・北勢線に乗る機会がありましたので
知ってる範囲でのご紹介のコトですよ!

来た来た! 吊り掛け駆動の黄色いヤツ!

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三岐鉄道・北勢線といえば、ナローゲージだけで(だけで?)有名な
路線です。
営業運転しているナローゲージ路線は、同じ三重県の
四日市あすなろう鉄道・内部線・八王子線と富山県の黒部峡谷鉄道くらいですから。

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今さらですがナローゲージって、762ミリ軌間の狭軌のことです。
ちなみにNゲージのNって、9ミリ軌間なのでNINEのNをとって
Nゲージっていうのは・・・今さらすぎですね。
星新一氏なら「エヌゲージ」って書くのかな。

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北勢線の車両は、近鉄時代、三重交通時代から引き継がれているものです。
近鉄時代の塗装は茶色でしたが、
現在は三岐カラーの黄色とオレンジに変えられています。
ふっるい車両なのですが、おかげで新造車に見えます。
見えるんですよ。
見えますって。

3両ないしは4両の固定編成を組み、1編成を除き阿下喜方先頭1両が
270系の電動車(クモハまたはモ)となっています。
270系は平成に新造された277形を除き、1977(昭和52)年製です。
中間車には1954(昭和29)年、帝国車輛製の古株もいたりします。

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ところで、北勢線のナローゲージ車両さん、幅が2メートルと
なかなかな狭さなんですが、天井も低いんですよね。

でも、踏切に入ってくる自動車の高さが路線によって変わる
わけではありませんので、架線は通常の高さ。

すると、こんなでっかいパンタグラフを積むことになっちゃうんです。
カーブでひっくり返りそうだし、ブレーキをかけたら前にすっ飛んでいきそう。

冗談はさておき、このでかいパンタグラフのせいで、屋根上に
空調機器が設置できず、足元も狭すぎたため、先頭車は非冷房という
時代が長かったんですよ(今でも非冷房ステッカーのある車両もいます)。

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こちらの西桑名方の先頭車は運転台がある、制御車の140系です。
西桑名方先頭車のうち中間車からの改造なので、
先頭のカクッとしたおカオと、丸っこい連結面のギャップは
注目ポイントです。

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西桑名から阿下喜方面は、上り坂が多いので、
吊り掛けモーターの駆動音を存分に楽しめます。
「ぐおおぉぉ↑ああおおぉぉ↑おぉぉぉん・・・」というダイレクトな
音と振動がたまりません。

今では路面電車ですらVVVFインバータ制御でカルダン駆動が
メインストリームですもんね。

阿下喜駅に到着した270系のモ276です。
モ276+サ135+ク134という昭和の製造3両編成です。

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車内は大人が向かい合ったら膝が届きそうな幅です。
だいたいコントラバスの長さと同じだそうです。
というコトは、吹奏楽部の部員が乗ってきたら、
一両貸切になっちゃいますね!

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こちらは西桑名方の140系の車内です。
共に首都圏からはほぼ消えた、ばねの軋み音のするフカフカシートです。
片開きドアのこちらは、1960(昭和35)年製のやはりベテラン車両です。

先ほど、270系には空調がないといいましたが、中間車と桑名方先頭車には
空調がありまして、

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隣のサ135の車内ですが、イケメンお兄さんの正面にある
でっかい冷蔵庫みたいなの。
これが空調設備です。
そういえば、埼玉の新交通システム・ニューシャトルでも
こんな冷蔵庫があったっけ。

ところで、ひじ掛けに注目ですが・・・
3両とも形が違うのがおもしろいですね。
どうでもいい話ですけどねー。

外側からは、銀色の空気の吹き出し口があるので、
冷房車が非冷房車かはなんとなくわかります。

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270系の運転台です。
ツーハンドル、縦軸マスコンですね。さすが昭和。
速度計は75キロまで刻まれていますが、営業最高速度45キロで
相当揺れましたよ?

余談ですが、カーブ箇所に設置される内側のガイドレール、
ナローゲージという事情もあってか、
北勢線ではかなり多くの箇所に設置されています。

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仕業表の下にセイコーの鉄道時計。
右の機械は正面のLED行先表示の設定をする機械みたい。
「楚原 発車後」とありますが、どういう意味なのかな??

ちょっと前までは幕式だったんですが、変わっちゃうものは仕方ないよね。

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ところで北勢線の車両では、車両の端っこにあるアレがありません。
そう、製造年と工場を記載したあのプレートです。
明らかにあとから外した跡がありますが、どういう理由ですかねぇ?

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東員駅の側線に、モ272と3両編成の仲間たちがいました。
このモ272は、冷房対策済みですね。
運転席の後ろに銀色のサッシが見えます。
空調の室外送風機です。

さて、西桑名駅で乗務員の交代風景があったのですが、

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この運転士さんが特別大柄な人というわけではありません。
この吊り掛け駆動のマッチ箱、外見は新車中身は旧車!
大きさも、おもちゃサイズできっちり営業運転!

鉄道ファンの皆さま、そうじゃない皆さま、
ぜひお乗りいただきたい列車でしたよ!

続きます!