「まつもとあずさ」が3番線にまいります!

電車が好き、駅が好き、機関車が好き、地下鉄が好き、はやぶさといえば寝台特急。 「まつもとあずさ」がナビゲート! 鉄道車両・路線・駅施設・路線バス! 鉄分とレジン豊富な交通総合案内ブログです!!

カテゴリ: 駅(ゼロ番線など)

松本駅です!
まつもとの駅です!

特急「あずさ」の終着駅、篠ノ井線の松本駅にやってきたのコトですよ!

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松本市の中心部側の「お城口」を出たところです。
1978(昭和53)年に改築された駅舎を、
さらに2007(平成19)年に大リニューアルを施して現在の駅舎となりました。

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向かって左側に駅舎、右側に駅ビル「MIDORI」が入っています。
1902(明治35)年に篠ノ井線の駅として開業、
1915(大正4)年には信濃鉄道(現在の大糸線)が乗り入れ、
さらに1921(大正10)年には千曲鉄道(現在のアルピコ交通上高地線)が
開業するなど、信州の中心駅として発展していきます。

現在でも新幹線の主要駅である長野駅に次いで
長野県内の鉄道駅では乗車人員2位を誇る駅なんです。

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お城口の入口には、旧駅舎の扁額が掲げられています。
2代目の木造駅舎の駅名標です。
豊科町(現在の安曇野市)の曽山環翠(1881~1973)氏の
揮毫を木版彫にしたものだそうです。

なかなかに堂々とした篆書体ですね。
曽山氏は俳人であり篆刻作家として知られていた人なんだそうですよ。

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駅舎は3階建てで、2階には忘れ物センターやNewdays、
コインロッカー、お手洗いがあり、
3階にみどりの窓口、改札口が置かれました。

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JRとアルピコ交通は共通の改札を入ります。
案内は現在も「松本電鉄上高地線」なんですけどね。

この写真の真後ろには「スターバックス」もありますよ!

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改札を入ったところです。正面はお土産屋さんが数軒。
以前のリニューアル前の雑然とした改札・コンコースは
様変わりしました。
すっきり!

正面に2・3番ホームと4・5番ホーム。

お目当ての0番線は左側です。

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左側に行ったら1番線しかない。
0番線は右!と案内されます。

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確かに右側にはありました。0番線です!

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0番線からは篠ノ井線上り塩尻方面の列車が発着します。
松本駅はホームが4本と0~7番線までの4面8線なのですが、
ちょっとイレギュラーな形でして。

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とりあえず0番線に続く階段を降りてみましょう。
階段を降りれば、迷うことなく0番線にたどり着ける親切設計。

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というわけで、0番ホームにやって来ました。
1番線は塩尻方、長野方ともに発車できる構造です。
長野からの「ワイドビューしなの」は1番線からの発車ですが、
その合間には長野方面への折り返し篠ノ井線普通列車も発着します。

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うん、堂々としている0番線だ!

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中津川行きということは、JR東海の車両が来ているわけですね。
松本から中津川までって、けっこう距離ありますよ。

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0番線は行き止まりになっていて、地上駅舎の頃は
1番ホームの切り欠きホームだったそうです。

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にもかかわらず、行けない方にも隣駅が表示されちゃってる
駅名標が吊り下げられています。
松本止まりに乗って、長野方面に行く場合は
6・7番線以外のすべてのホームが発車可能なので、
車内の案内には注意のコトですよ!

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1番線側には広告が出ていますが、

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0番線側は、支えの棒がくっついていて、
完全に「裏っ側」です。

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1番線は特急「しなの」が1時間に1本という本数で
発車していきます。
普通列車もやって来ます。

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松本駅の2~5番線は篠ノ井線と大糸線と、双方に発車可能なので
二また駅名標にお目にかかれます。
オレンジが篠ノ井線、紫が大糸線です。

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何もなかったかのように0番線はあるし、
当たり前のように私鉄も発着しているし。

というわけで、ちょこっと6・7番線にも足を延ばしてみようかな。

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さっきのお土産屋さんの前です。
6・7番ホームへは尾久の通路を通って行く必要があります。

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この壮大な留置線につながる線路をまたぐので、
6・7番ホームだけちょこっと離れているんです。

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来た来た、松本電鉄は青のラインカラーなのね。

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階段を降りたら大糸線の色が変わっているんですけど、
それはいいのか?

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6番線からの大糸線は、松本駅始発の列車です。
が、ほかのホームからも発車できるため、
すべての大糸線電車が6番線発車とは限らないのが、またなんとも。

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松本電鉄、ホームの番線案内は個性を出してきたね!
JR書式じゃないオリジナルの番線案内です。

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駅名標も、JRの裏面だからカタチこそJR東ですが、
松本電鉄だよ! JRじゃないよ! な雰囲気が伝わります。

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7番線は切り欠きホームで、途中で行き止まりとなっています。
行き止まりのところに0キロポスト発見。

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6・7番ホームの珍しいところは、同じホームを共用しながらも
乗り口が完全にずらされているところかな。階段側には
2両編成の松本電鉄が停車し、その北側に大糸線が停車します。
同じホームなのに停車位置は完全に千鳥配置というのも
珍しいですよね。

というコトで、松本駅は4面8線、ただし0・7番線は切り欠きホームという
イレギュラーな形でした。

松本市は国宝松本城だけでなく、旧開智学校、といった史跡や
街中にもクラシックなお店がいくつもあるので、
お時間を取ってソーシャルディスタンスも取って
街歩きをされることを、強ーくおススメするのコトなのでございますよ!


ゼロ番線を求めて中央本線を下り、岡谷駅にやって来たのコトですよ!
1952(昭和27)年築のコンクリ駅舎は、2016(平成28)年に
リニューアルされ、以前のイメージとはかなり異なる駅舎になっていました。

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諏訪市と並んで諏訪湖周辺の中心都市、岡谷市の中心部にある
岡谷駅です。
「あずさ」も一部停車する主要駅・・・だけど昭和27年築の駅舎って。
レンガ調タイルで新しめに見せていますけど、駅舎内は
抜本的にリニューアルされたわけではなく。

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駅入口から中をのぞいてみました。
右側に待合室、左側に券売機と出札窓口、正面に改札と1番線という
オーソドックスな造りです。

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玄関口には駅名プレートがありました。
これはリニューアル前からあるプレートですね。

リニューアルをお手軽に済ますには、レンガタイルが最適!

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駅舎内はさすがに昭和の造りとあって、ちょっと狭い。
3106人(2021(令和元)年)の乗車人員があるんだから、
リニューアルじゃなくて建て替えでもよかったのでは?

自動改札が3基で済むくらいだから、これでいいのか!

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待合室の前には、岡谷市の物産が展示されていましたよ。
地酒やみそ、漬物にはちみつなどなど、意外に岡谷産と知らないで
手に取っているものもあるかも知れませんね。

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待合室の上に掲げられていた時刻表から、飯田線の部分をクローズアップ。
発車番線は特に統一されていないのですが、
その中に0番線発という列車もいくつかあります。

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よっしゃ、2番目の発車が0番線だー!
飯田線だけではなく、ほんの数本設定されている
辰野・小野経由松本方面の列車も0番線を使うんですね。

次の飯田線駒ケ根行きは2番線から発車ですが・・・

さ、改札を入って0番線を見に行きましょう!

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0番ホームは、改札を入って右側の方にあるのです。
案内票によると地下道をかわして行け! というコトですので
右側によけて進みます。

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しばらく歩くと、
「0番線は、地下道の横を お通りください。」という看板。
これ、なかなか時代を感じさせる字体ですが、
国鉄の頃からあるのかな。

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2・3番ホームに通じる地下道を脇に除けて進むと、
0番線ホームの行先案内が出てきましたよ。
先ほどのLEDの発車案内では小野経由信濃大町行きでしたが、
メインは飯田線方面だから問題ない・・・はずです!

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名所案内のような「0番線」の看板もありましたよ。
歴史的な経緯も書いてくれたらいいのにね、って史跡じゃねーよ。

0番線マニアの某眼医者さんによると、
岡谷駅の0番線は、昭和60年ごろから使われ始めたらしいです。
そういえば、上屋の形状が割と最近っぽいモノの鉄骨にV字屋根。

ふーん、新しく作ったのかぁ。どんな事情があったのですかねぇ?
考えながら探索を続けます。

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1番線は駅舎に面した単式ホーム・・・だったのですが、松本方に
頭端式の線路を引いて切り欠きにしたので、
0・1番ホームは狭っこいのです。

中央線・飯田線、と案内がありますが、
このホームは岡谷始終発の列車専用ですね。
駅名標も隣駅は片方だけです。
一方だけの隣駅って、何かロマンがあるのですよね。

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この狭いホームの横を、あのカオナシ「あずさ」が通過していくんだよ。
ここで敢えて言わせてもらいます。

怖い。

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0・1番線の番線表示はJR東日本標準型でしたが、
地下道を渡って来たこちらの2・3番ホームには
国鉄の頃からあると思われる簡易な番線標がつけられています。

2番線側の飯田線からの快速「みすず」は、上下線とも
2番線で折り返し、向きを変えて長野/飯田へ向かいます。

LEDは、飯田線がオレンジ、中央本線が緑というルールがあるようで、
これは見やすい。
中央線はともかく、飯田線直通は0~3番線の
どこから発車するか、列車によって変わっちまってますからね。

ん・・・1番線は中央本線上りですが、3番線は中央本線下り専用ではない?
すると2番線は中央本線の中線じゃない?

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こちらが2・3番線の番線表示。
そこまでは古くなさそうですけど、JR東日本標準のを
取り付けるのは嫌だったのかな。
まさかね。
謎です。

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2番線の松本方には、花壇と庭園?がありました。
ほのぼのするよね、植物があると。
間違っても空き缶・吸い殻捨てちゃダメですよ!

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JR東日本、駅名標の仕様は決めたけど、細かい詰めは
各支社に任せているみたい。
水戸と長野はつくり方がフリーダム。

JR東は「新ゴ」を使ってほしかったんでしょうけど。
水戸支社と長野支社は「読めりゃいいじゃん」とでも思ってるかも?

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この型の自立式駅名標は諏訪湖周辺や篠ノ井線で
よく見ることになりました。
光らないタイプのもので、ボルトナットで駅名板を留めています。

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2番線から1番線を見ると、でっかく「←0番線」の表示!
そうかぁ、中央本線みどり湖経由から辰野経由や飯田線直通に
乗り換える人もいますもんね。
あまり駅の中心にある0番線って、見たことないですもんね。

成田線の四街道駅は例外中の例外として、ですよ。

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地下道を通ってもう一度0番線に向かうことにしました。
天井が高いところと低いところがある、ちょっと変わった
地下道です。
低いところは線路が通っているところですね。

というコトは天井が高いところがホーム部分か。
この設計にはどんなポリシーがあったのか、聞いてみたいものです。
いや、けっこうまじめな話ですよ。

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階段を上りきると、「0番線はうしろ」と指示されます。
線路側ではなく反対側を通れってことね。
上り電車が入ってきたら危ないですもんね。

いろいろみちみち考えたのですが・・・
0番線は飯田線直通岡谷発着の折り返し専用のため、
中央本線の中線、飯田線の始発終着・方向転換の2番線を
開けるために、昭和末期に設置されたホーム、というコトができますかね。

うまく締まった! かな。
最後に・・・

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そうそう、1番線には昭和なホーロー板の方面案内が残っていましたよ。
しかも3枚! 大漁です。
写真は昭和30年代からつけられていそうな温度計とのツーショットにしてみました。

では松本諏訪地域の3つ目の0番線に出かけてきます!
以前辰野駅に行きましたし、今回は岡谷駅。次回は、あそこです。

我田引水をもじった我田引鉄という言葉がありまして。
土地の有力者、有力議員が地元に鉄道を誘致することで、
原敬の大船渡線の大回りや、田中角栄の浦佐駅新幹線停車、
荒舩の「あさま」深谷駅停車などが挙げられます。

今回訪問した辰野駅も、「大八廻り」といわれる
我田引鉄の典型例と言われた中央本線のルート上にあります。

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現在の辰野駅舎は、塩嶺トンネル開通で
特急が通らなくなった見返りに1983(昭和58)年に建てられた、
鉄筋コンクリート駅舎です。

中央本線の岡谷-塩尻間は旧来の辰野経由だと27.7キロ、
塩嶺トンネルを抜けるみどり湖経由で11.7キロ。

そりゃ、塩嶺トンネル経由が便利だわ。
これについては後述しますね。

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「リュシオール辰野」という駅ビル(2階建て)ですが、
カラオケ、レンタルビデオ、ハンバーガー店が続々撤退し、
現在は辰野町青年会議所が時たま使用している程度のようです。

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入り口わきに、御影石の駅名標が埋め込まれていました。
そもそも辰野駅に中央本線が通ったのは、
現在の飯田市出身の代議士・伊藤大八の主張によるものといわれています。

かつて中央西線のルートとしては、現在の木曽谷経由と
飯田線が通る伊那谷経由の二つのルートが検討されました。
結局木曽谷ルートが採用されたのですが、伊藤は
「せめて伊那谷の入口まで中央本線を持っていこう」と、
岡谷-辰野-塩尻という、スーパー遠回りな迂回ルートで建設を進めさせることに成功します。
こうして、中央本線の辰野ルートは
伊藤大八が無理矢理引っ張って来たので「大八廻り」と呼ばれることになるのです。

もっとも、明治期の技術では、岡谷から塩尻までを直線的に結ぶ
1983(昭和58)年開通の塩嶺トンネル(5994メートル)は
糸魚川静岡構造線を跨くため掘削に困難がともない、
また、長大トンネルでは機関士の窒息事故も発生していたことから、
現在の辰野支線が本線として建設されることになりました。

まあ、一方的な我電引鉄ではなかったようなのよね、実際は。

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というわけで、辰野駅の通路に入ります。
辰野線(辰野支線)の塩尻からのE127系より
飯田線直通のJR東海313系の方が多いのですが
JR東日本の駅ですよ。
JR東海との境界は、南側で中央本線と飯田線が分岐したちょっと先です。

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改札の上に掲げられていた駅名標。
もともとはこれが掲げられていたのかな?
にしては丁寧な造りで劣化も少ないのですが。

改札がお休み時間帯でカーテンがしめられていたので、
そのまま構内へ入ります。

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二また駅名標はJR東日本仕様です。
緑の線がJR東日本の中央本線(辰野支線)、
オレンジの線がJR東海の飯田線です。

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この1番線の駅入口、コンクリ駅舎の前から変わらない光景なのかな。

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改札を入って左側、1番線と2・3番線を結ぶ跨線橋がありますが、
辰野駅の本番はこの跨線橋の先です。

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行き止まり型の切り欠きホームが見えてきました。

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辰野駅の0番ホームでございます。

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辰野駅は、配線上1~3番線のいずれからでも中央本線・飯田線とも
発着することができ、0番線も飯田線と通称辰野線につながっているため、
番線表示はあれども、方面はいずれの番線も空欄となっています。

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2020年現在、0番線を発着するのは最終の辰野止まり飯田線と
夜間滞泊ののち発車する始発の飯田線のみとなっています。

6:16の天竜峡行きが0番線発車になっていますよね。
あ、この時刻表、JR東日本仕様ですわ。

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なぜ0番線ができてしまったのか・・・
国鉄時代は現在の0番線が1番線で、以下2~4番線と
振られていたそうです。
ずらされた理由は・・・わかりません!

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かつては特急「あずさ」や急行「アルプス」「こまがね」が
停車していた長大ホーム。
3両編成の飯田線や2両編成の辰野線の電車では
持て余し気味ですね。

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2番線の駅名標です。
上屋があるのに自立式。しかも光らないヤツ。

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跨線橋の側面には、ものすっごく見づらい駅名標が
掲げられていましたよ。
辰野はホタルの里なんだそうで、このぽわぽわした白い線は
ホタルが光りながら飛んだあとなのかな。

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跨線橋の1番線側には、左が1番線、右が0番線と案内されています。

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JR東日本でもこの手の縦型駅名標は、長野県に多いみたい。
小海線でも見かけましたが、長野支社オリジナルなのかな。

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2・3番ホームの南側の方は、レンガ積みのホームが
現役で残っていましたよ。

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というわけで辰野駅を後にします。
ここではJR東海の飯田線飯田・伊那市方面の313系と
辰野線のE127系が平面で乗り換えできるのよね。

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辰野線といえば、元クモニ143だった「ミニエコー」123系が
単行で往復していたんですが、2013年にE127系に
交代しちゃったんですよね。

マニアでもなければ、E127系の方が快適な車両かな?

ゼロ番線を求めてやってきたのは、スキー大好きな方ならご存知!
上越新幹線でご通勤の方で寝過ごしたことのある方なら黒歴史?

上越線の越後湯沢駅にやって来ました!

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といっても、まったくのシーズンオフの昼間なので、
国道17号までのアーケード街に面した西口の駅前閑散。
バスもタクシーもいませんでしたよ!

苗場(NASPA)、かぐらみつまた、舞子スキーリゾート、石打丸山などの
スキー場は、越後湯沢駅からのバスが便利です。

夏場は、いろいろな部活の合宿に使われているペンションやホテルが
多いんですよね。余談ですが。

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「タクシー乗り場」や「自家用車」「バス乗り場」には
雪だるま型の看板が置いてあります。
この日は30度ちょっと超え。
雪だるまも触ってみればあっちい鉄板と化してました。

ではエスカレーターを登ってゼロ番線を見に行ってやろうじゃないの。

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うぉっ、でっかいコインロッカー発見。
死体でも入れるのか? と一瞬思った“まつもと”はテレビの見過ぎ!
スキー・スノボ用品を収納するロッカーですね。

どういう場面で使うんでしょ?

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さらにコンコースを歩き、ホームを目指します!
っと! 天井からつりさげ広告です。

湯沢町に住んで東京に通勤しよう? 新しい働き方?

ちな、“まつもと”の場合、
始発の6:07「MAXたにがわ400号」(各停)で東京着7:36。
乗り遅れると、次のは「たにがわ402号」(各停)で、東京着8:40。
2番列車で遅刻確定なので、通勤は無理!

帰りの終電は東京発22:08の「MAXたにがわ」越後湯沢行き。
23:55に越後湯沢に到着します。
もちろん終バス後の到着ですから、駅寝?で6時間仮眠。
で始発の新幹線でGo!

理屈の上ではできそうですけど、ねぇ。

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券売機があった!
飯山線の駅に行かれる方は、六日町で分岐するほくほく線経由か、
越後川口で飯山線に乗り換えるかで運賃が変わりますので、
要注意のコトですよ!

十日町駅まではほくほく線経由で670円、
越後川口乗換えだと1340円。

何これ、私鉄乗継の方が安いの?? (ヒント:営業キロ)

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越後湯沢駅は駅長配置の直営駅。
みどりの窓口設置駅です。
営業時間は5:40~21:40ですから、地方にしては上出来ですね。

さて、このみどりの窓口と改札口の後ろ側には駅ビルがありまして、
「CoCoLo湯沢がんぎどおり」でございます。

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お土産屋さんに食べ歩き横丁、
“まつもと”おすすめの利き酒ギャラリー「越の室」もありますよ!
500円のデポジットでお猪口をゲットし、冷水器のような機械で
酒を注ぎ利き酒をするのだ!
気に入ったお酒を探せますよ。(アテにぴったりな塩も何十種類もお取り扱い!)
ドライバーさんはこっちに寄っちゃダメですよ!

「ぽんしゅ館」には浴用酒配合の日帰り温泉「湯の沢」がありまして、
こちらは直接飲むわけではないしかなり薄めていますので
ドライバーの方には優しい酒浴びシステムですね。

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お金が足りなくなったら、第四銀行のATMでおカネを引き出すのだ!

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改札内の駅弁コーナーはすでに廃墟なので、
がんぎどおり端っこの駅弁コーナーであらかじめ買っておきましょう。
駅構内の売店、ほぼないので注意ですよ。

とコンコースの先に上り階段があるよ、と登ってみたら、

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東口に出ました。
東口からは降りて改札へ、西口からは登って改札へ。
玄関が2階の温泉旅館みたいですね、と思ったら、

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温泉(足湯)が開放されていますわ。気持ちいいですよ~
そういや湯沢は温泉街。

要は、斜面に駅ができているわけですよね。

気を取り直してゼロ番線を目指します!

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さっきのCoCoLo湯沢の向かいの改札です。
どう見ても新幹線改札しかねぇじゃん、と思った方!
左側をご覧ください。

小さく「JR改札口」とありますよね!

新幹線は自動改札なのに、在来線では切符にスタンプを押されました。
うん、まあ、扱いは違うよね。

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線路の真下にある新幹線改札内は線路に平行ですが、
在来線は線路に直交するので、不自然に曲がっています。

出てきたよ、「0番線」。
普通13:24直江津ワンマン0

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来ました!
堂々と出ている0番線表示!
何の違和感も感じさせない0番線は、成田線の四街道駅以来です。

あ、お弁当」のコーナーは閉まってますからね!

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階段を降りると、0・1番ホーム。
0番線は北越急行ほくほく線直通の列車が発着しているんですね。

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0番線は、実質2両分の長さしかない行き止まり型ホームでした。
北陸新幹線金沢開業までは、越後湯沢駅を発着する、
北越急行ほくほく線経由、特急「はくたか」が
上越線ホームの1~4番線から発車していました。
編成の短い普通列車も六日町から越後湯沢まで乗り入れており、
こちらは0番線を増備させて対応しました。

現在北越急行ほくほく線を走る特急列車はありませんが、
線形と車両のスペックを最大限発揮した「超快速スノーラビット」や、
鉄オタでも非鉄の方でも楽しめる(?)トンネル内ゆっくり走行もできて
タモリさんも楽しめちゃう「超低速スノータートル」が
線内をにぎわせています。

一方、「乗り入れさせてるんだから感謝しろ」的JR東日本、
北越急行の扱いは、こんなところに。

何の変哲もない、JR東日本標準の1番線の駅名標ですが、

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裏っ側の0番線から見ると、

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まさかの「何も書いてない板」が現れました。

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1番線から見た、在来線ホームの全景です。
1番線は下り専用ですが、島式ホームの2・3番線は、
どちらからも上下線が発着します。
写真奥の単式ホームの4番線は、現在使用されておりません、です。

4番線は予備として残されていますので、
在来線ホームは3面5線ですね。

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2・3番ホームの上屋の廃レール感がたまりません。
以前の白河駅でも同じようなことを思ったような気がしますが・・・
建造物萌えや工場萌えの方なら、この上屋の骨組みの美しさ、
官能的ですよね!

さて、1997(平成9)年に、北越急行ほくほく線が開業し、
東京から金沢、福井方面へは上越新幹線で越後湯沢まで来てから
ほくほく線経由の特急「はくたか」に乗り換えるのが黄金コースでした。
(逆方面は「はくたか」から上越新幹線に乗り換え)

2015(平成27)年に北陸新幹線が長野-金沢間開業。
それに伴い、「はくたか」は廃止となりました。

越後湯沢駅は、地元の通学客が利用するほかは、
冬のスキーシーズンだけ賑わう越後湯沢(臨)となってしまいました。

一日平均にならすと、乗車人員は3000人という一大拠点なんですけどね、
越後湯沢駅、ほくほく線バブルのせいか、印象がおかしくなってる。

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ついでといっては何ですが、新幹線ホームにも行ってきました。
新幹線ホームへは、コンコースから直接入れる改札と、
在来線乗継改札があります。

改札内は・・・ニューデイズがあるくらいで、広くて何もない!
「はくたか」との乗り換えがあったころは・・・何でもない。
スキーシーズンは、荷物も多いしこれでも狭いくらいかな。

真ん中に写っているスキー板は、ギネスブックに載せるのに失敗した
世界一大きかったスキー板、らしいです。

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新幹線コンコースの発車標です。
高崎の次が大宮って、在来線特急のころの「とき」だね。
高崎線内全駅通過って、けっこうな数の特急がいたよ。
さらにさかのぼると、高崎の次が上野っていう、埼玉飛ばしの特急もいたっけ。

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越後湯沢駅には、JR東日本でも珍しいタイ語の案内が付けられています。

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真ん中に通過線のある、2面4線構造でした。
上越新幹線は、すべての駅が通過列車があるコトを前提に
設計されています。
高崎駅でも長岡駅でも通過船があるんですよ。
大宮駅は・・・まあ、3面6線と特殊なので。

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新幹線ホームの駅名標です。
冬はGALA直結のガーラ湯沢駅に行く列車も運行されますよね。

当駅折り返しの新幹線も設定が多く、
「とき」「MAXとき」は東京-新潟間、
「たにがわ」「MAXたにがわ」は東京-越後湯沢(一部高崎)間の運行です。

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夏の越後湯沢はスキーとは無縁なので、乗降客も列車も少なめ。
特に今年の夏は・・・コロナめ。

最後に、妙に懐かしい案内表示で締めますよ。

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これ、国鉄のころの「下り階段」のピクトグラムじゃん!

5月の「大型連休(NHKのアナウンスによる)」)も過ぎた時期なのに、
いきなり寒々しい写真ですみません。
冬も冬、芝生も黄色く春に備えて準備しているところ、
総武本線の成東駅にやって来ました。

年配の方には、大橋巨泉が戦時中疎開したところとして、
サラリーマンの方には、京葉線の通勤快速で乗り過ごすと着いてしまう駅として
有名ですよね。
いや、ほぼこじつけなんですけど。

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というわけで、何の写真か分からないものを見せられたところで
先に進みます。
もともと、国鉄仕様の大屋根の下に入口があり、
その上に「成東駅」という自光式の駅名標があったのですが、
JR東日本千葉支社の大幅リニューアルで雰囲気が変わっちゃたんです。

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駅舎の前には歩道の上に屋根。
雨が降っても、バスや送迎の自家用車にスムーズに乗れますね!

もっとも、鉄にとっては邪魔くさいことこの上ない設備だったりするのですが、
よそ者のタワゴトはほっといてくださいな。

で、駅舎に近付くと、レンガ風タイルの駅舎正門(というのか?)が
ありました。

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ここまで来て、やっと「JR成東駅」の表示が見られました。
子のレンガ風の門、安房鴨川駅などでも見られる、
千葉支社お気に入りの装飾のようです。

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浮いてるトイレ表示の男女像。
いや、そういうところで細かい芸を見せてくれなくても・・・

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成東駅の門を見ながら千葉方面に異動したところに、
「礎」の碑がありました。

終戦間際の1945(昭和20)年8月13日のことでした。
成東駅に貨物列車が到着しました。
6両のうち4両には偽装網で隠された高射砲が4門
後の2両には弾薬が搭載されていました

まもなく正午という11時40分ころ。
米艦船から飛来したグラマンF6F・4機が駅及び貨物列車へと機銃掃射。
1両の弾薬貨車から煙が上がり始めました。

「まずいことになった」と兵隊や駅職員は誘爆を恐れ
乗客、住民に避難誘導を必死に叫ぶ中、グラマンの機銃掃射はしつこくも続きます
駅長以下、将兵たちが必死のの消火活動をするも、火勢は衰えず、
被害拡大を防止するため当該車両を切り離し、
駅構外日向駅方向へ移動させることとしました。

被弾後から18分後の11時58分。
必死の消化活動も虚しく弾薬貨車は大爆発を起こしました。
駅長以下駅職員、将兵、そして貨車も機関車も駅舎も吹っ飛ばされてしまいました。
将兵・駅長・駅員42名が爆死したのです。

以下わかる範囲で記載しますね。
長谷川治三郎駅長は、ホーム上で胴体だけが残り即死
戸田義保助役は、頭の骨が折れた状態で突っ伏し即死

駅職員は、学徒動員や学校を出たばかりの若者が多くいました。
転轍係・関谷昇18歳、連結手・市東隆夫16歳、駅手・原俊夫14歳、
駅手・京相静枝18歳、駅手・田谷歌子15歳、出札係・橋本とし子18歳、
・・・・・・・・・・・・・。

昭和、平成が過ぎ、新しい時代になっても、忘れてはいけないこともあるんです。
アメリカの戦争犯罪は、日本人こそが忘れてはいけないことなんですよ。
この「礎」の碑は亡くなったの方々の13回忌に合わせて設置されたそうです。

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もう一つ、成東駅にはモニュメントが残されておりまして、
こちらは現東金線経由で成東に線路を通し、
さらに現総武本線の敷設に尽力した安井理民氏の記念碑ですね
「魁」と題されています。
もっとも、安井氏は総武本線(当時の総武鉄道)の開業を見ることなく
他界してしまったのが残念です。

おっと、熱くなりすぎて成東駅に来た目的を忘れておりました。
この駅にはですね、「0番線」があるんですよ。

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改札を入るとそこは1番線。
目的の0番線はいずこ。

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LEDの発車標によると、東金線が0番線を利用しているようです。
というか、0番線は現在のところ東金線専用です。
「0番線は右へお進みください」とありますので、素直に右へお進み・・・
下さる前にちょっと記録を残しておこうかな。

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これは、改札を入ったところ正面の1番線にある乗り場のご案内。
2・3番線は左の橋を渡るのね。
で、0番線(東金・大網方面)とトイレは右、と。
んん? 東金線一部3番線?
総武線も行き違いがない時は下り線も1番線発車のことがある?

これは・・・LED表示をしっかり見ていないと詰みですね。

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さて、指示通り右側に進んできたのコトですよ。
左側1番線からは総武本線千葉行きが発車。
右側の0番線には東金線経由千葉行きが停まっています。

なお、黒服の女性は当該列車の車掌さんです。
雨の日は0番線ふきっさらしで大変そうですね。

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「東金線→0 0|東金線 東金・大網・蘇我方面」
うーん、知らない人には「0番線」なんて
わかりにくいシロモノ以外の何物でもありませんもんね。

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佐原駅の0番線に負けず劣らず、すみっこ感のある
成東駅0番線。

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待合室にも番線表示がありますが、JR東日本標準の
自光式案内標はつけてくれていないので、
おそらく駅員さんPCで手作りの駅名標です。

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やっつけくさい「0」の表示。
まっすぐ伸びる線路が総武本線、右にカーブしていくのが東金線です。

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んんーなんて言ったらいいか。
もうちょっと立派な番線表示を付けてあげようよ。

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0番線の自立式駅名標です。
左側は駅舎なので、右側だけに隣駅表示がありますね。
ラインカラーは、総武本線が黄色、東金線が赤です。

ちゃんとした、JR東日本標準の「0番線表示」は結局ココになるのかな。

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佐原駅でも0番線はすみっこ感が強かったのですが、
エレベーターにはしっかり「0|東金線」と存在を主張しています。

では、また新たなZEROを目指して、東金線に乗っていきますね。
第3のビール、オーライ! つまみ、オーライ!
・・・ってまだ明るいでしょうが。

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