June 2009
June 21, 2009
本のネット販売を開始いたしました。
このところ、写真集等の購入ご希望の方から、松本路子の事務所へのお問い合わせが続いております。お支払い等にお手数をおかけしては、との配慮からＡｍａｚｏｎなどでのご購入をお願いしておりましたが、絶版本で、事務所がストックしている新品の写真集もありますので、クロネコ宅急便のコレクト便（受け取り時に書籍代金、送料お支払い）と契約いたしました。
ご希望の方は、書籍名、お名前、ご住所、電話番号を明記の上、メールにてご注文下さい。また著者サインご希望の方は、その由をお知らせ下さい。プレゼント用に、相手の方のお名前を入れることも可能です。
『Ｐｏｒｔｒａｉｔｓ 女性アーティストの肖像』（絶版本) 価格 5、400円（税無、送料無料）
『ＤＡＮＣＥＲＳ エロスの肖像』（絶版本） 価格 7、400円（税無、送料無料）
『晴れたらバラ日和』 価格 1,890円(税込）＋送料300円
『魂の布 モンスーンアジア12人の女性作家たち』 価格 2,100円（税込）＋送料300円
『ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅』 価格 1,785円（税込）＋送料300円
＊これに、1回の配送ごとにコレクト手数料315円（1万円未満の代金の場合）が加わります。
＊発送は、2営業日以内に手配いたします。
お申し込みアドレス studio@matsumotomichiko.com
June 11, 2009
バルコニー便り ５
今年の5月のバラの続きです。
ザ・ジェネラス・ガーデナー。こちらも今年から参加した、イングリッシュ･ローズのつるバラです。花が開くと水平になって、睡蓮のような趣を見せてくれます。とても香りもよく、これがつるバラとして大きくなってゆくのが、とても楽しみです。丈夫で、今2番花をたくさん付けています。
バレリ−ナ。2〜3センチの小さな花をたくさん付けるつるバラです。名前に惹かれて7，8年前に手に入れたのですが、どうも我が家との相性がよくないのか、あまり生育旺盛とはいかない状態がずっと続いています。コンパクトな大きさで、それなりに美しく咲いてくれるのですが。
ファンタン･ラトゥール。19世紀のフランスの画家の名を冠されたバラ。以前パリの美術館で、彼のバラの絵を見たのが印象的で、この名のバラを4年前に見つけたときはとても嬉しく、すぐ手に入れました。ちょっと気難しいのが難点ですが、クラシカルな趣の花姿が優美です。
シーザー。緑がかった白とピンクのグラデーションが、際立ったバラです。つるバラですが、我が家では50センチの高さに仕立ててあります。10年ほど前に間違って届いた苗で、わたしは「迷えるシーザー」と呼んでいます。
June 10, 2009
バルコニー便り ４
今年は、比較的熱心に撮影しているので、バルコニー便りを続けます。
ローゼンドルフ・シュパリースホープ。これも我が家で18年咲き続ける、古顔の木です。ゴツゴツの硬い幹から、新芽が出てくる様子はちょっとした感動でもあります。
ブルー・ランブラー。ドイツ語では、ファイルヘンブラウで、スミレ色の意味を持っています。いずれも色が名前になっているだけに、グレーがかった紫の印象的な花色を見せてくれます。この苗は、2年前に、友人宅から 6，7センチの枝をもらって挿し木したもので、その生育の早さには驚かされます。今は鉢から下に枝を垂らしていますが、これからは上に伸ばしていく予定。
アルベルティーヌ。矢川澄子さんが生前、わがバルコニーを訪れてくださった時に、「プルーストの小説の主人公の名前かしら？」と，やや確信的に言ったので、私はもうそれを信じて、以来、矢川さんとの思い出の花としています。細い枝にたくさんの花をつけ、遅咲きの優美な姿を見せてくれます。
ウィンチェスター・キャシードラル。イングリッシュ･ローズの白花で、メアリー・ローズの枝変わりなので、たっぷりとした花びらの見事な姿です。
サマー･モルゲン。ずっとこの名前で知られてきましたが、近年はドイツ語の発音で、ゾマー･モルゲンと表記されるようになってもいます。「夏の朝」という名の通り、一番最後に咲く遅咲きなので、ヨーロッパでは7月ごろの花なのでしょう。切り詰めても、またすぐ枝を伸ばし、一面に花を付ける、丈夫なバラです。
June 08, 2009
バルコニー便り ３
5月のバラの続きです。現在6月初旬は、少しずつ咲く2番花の撮影中です。
メイデンズ･ブラッシュ。1797作出のオールドローズの名花です。日本で知られているこちらは英語の名前で、「乙女の恥じらい」と訳されています。私が混乱したのは、最初にフランス語の名前を知らされたからで、それは「貴婦人の太もも」を意味する言葉でした。ひとつのバラの名前をめぐる英国とフランスの感覚の違いには興味深いものがあります。さてあなたはどちら派？ですか。
ポールズ・ヒマラヤン･ムスク。この花を最初に見たのは友人の家でした。その後ヨーロッパの庭で、1本が10メートル四方に茂っているのを見て、その存在感に圧倒され、3年前に手に入れました。もちろん我が家では、鉢栽培なので10メートルはのびません。2メートルの高さに仕立ててありますが、一面に咲く様子は見事で、バルコニーを華やかに彩ってくれます。
シュネイ・ヴァルツアー。我が家のバルコニーのバラの中でも、古顔の木のひとつで、18年間咲き続けてくれています。ドイツ語で、「雪のワルツ」という名前をもっている通り、白い花をたくさん付けて、我が家のゲストにファンが多いバラです。
カーディナル･ヒューム。拡大してありますが、実際の花の大きさは3センチほどで、たくさんの花を付けます。大きな木にも育つようですが、横張り性なので、スペースのないバルコニーでは、樹高50×横５０センチで、コンパクトに仕立てています。花色と形のミステリアスなところに惹かれて，5，6年前に求めたものです。
June 04, 2009
バルコニー便り ２
今年の５月のバラの続きです。バルコニーは現在、２番花が咲き始めています。
プチ･トリアノン。ご存知、マリー･アントワネットの愛したベルサイユ宮殿内の離宮の名前を冠されたバラです。これも新刊書のバラ物語の舞台となった場所の名前です。
ライラック・ローズ。我が家で１０年近く咲き続ける、イングリッシュ･ローズです。繰り返し咲いて、ほぼ１年中楽しませてくれます。
ブラザー･カドフェル。これもおなじみの１０年以上咲き続けてくれるイングリッシュ・ローズです。『晴れたらバラ日和』の中に書きました、推理小説の主人公の名前を持つバラです。直立性で、２メートル近く伸びて、芍薬のような大輪花を咲かせます。この本の表紙写真にもなりました。
ブラン・ピエール･ド･ロンサール。ロンサールの白色バージョンです。昨年は花ビラが、かなりフリフリと波打っていましたが、今年は意外とシンプルでした。おき場所が変わったせいでしょうか。バラは毎年微妙に，花の形や色が変わるので，それも楽しみの一つです。
これは、ルージュ・ピエール・ド･ロンサール。ロンサールの赤色バージョンです。日本では昨年からお目見えしたので、わがバルコニーでも新顔です。ロンサールの３色は、並んでフェンスに咲いていますが、まだこちらが細い苗ですので、３色そろった景色は、来年ご披露する予定です。
June 03, 2009
バルコニー便り
ここ数日、ウィンドウズが起動しなくなり、まったくお手上げの状態でした。何とか友人の直さんに、データのバックアップと、臨時にパソコンが使用できるまでに復元してもらい、ブログの更新ができるようになりました。
５月に撮影したバラの画像を、遅ればせながらアップいたします。
ジュリア（ジュリアズ･ローズ）。ミステリアスな花色を見せる。今年はやや黄色が強く出た様子です。
わがバルコニーの北に面したフェンスに咲く、つるアイスバーグ
スピリット・オブ・フリーダムは今年から参加のイングリッシュローズ。つるなのでどんな風に仕立てるか思案中。
同じくスピリット・オブ・フリーダム。逆光で正面から撮影したショット。
レオナルド・ダ・ヴィンチ。一枝にいくつもの花を付けて豪華に開く。つるなので、成長が楽しみな、新入りです。
ウィリアム・モリス。私の新刊書『ヨーロッパ バラの名前をめぐる旅』の、７つのバラの物語のひとつを彩るバラです。
