2016/03/12 ルールを最新版にアップデート
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ルールブックPDF
アーカム デコーダーズ クラブ(2016春)
プレイ人数:4~6人(推奨5~6人) プレイ時間:20~30分 対象年齢:10歳以上
ゲームデザイン:松本博則
ようこそアーカム・デコーダーズ・クラブへ。
ここは街に住むアマチュア考古学者の集い。
今、テーブルの上には4冊の古文書が置かれている。
“エイボンの書”
“水神クタァト”
“ネクロノミコン”
“無名祭祀書”
名前ぐらいは聞いたことがあるだろうか。
噂では、この中に1冊だけ、本物の魔道書が混じっているらしい。
君はどの本に興味があるかな?
●概要
これは協力型推理ゲームです
参加者は2つの役割のいずれかを担当します。
魔道書を解読する、メンバー。
解読に助言を行う、アドバイザー
さらに、アドバイザーには2つの種類があります。
神話的事件の専門家である探索者。
メンバーを狂気に誘う、黒い男。
探索者とメンバーは正気を保っていれば勝利となり
黒い男は参加者を罠にかけ、正気を奪い尽くせば勝利です。
●ゲームに使うもの
・チャプターカード 24枚
-1点/-2点/-3点/-5点/-7点/-10点 4種類、各1枚
・魔道書カード 4枚
エイボンの書/水神クタァト/ネクロノミコン/無名祭祀書
・役割カード 6枚
アドバイザー(2枚)/リーダー(1枚)/メンバー(3枚)
・正体カード 2枚
探索者/黒い男
・助言カード 4枚
賛成(青)/反対(赤)
●ゲームの準備
ゲームの準備は次の手順で行います。
1.使用する役割カードの準備
参加者の人数に応じて使用する役割カードを準備します。残りの役割カードは今回のゲームでは使用しません。
参加者4人 アドバイザー(2枚)/リーダー(1枚)/メンバー(1枚)
参加者5人 アドバイザー(2枚)/リーダー(1枚)/メンバー(2枚)
参加者6人 アドバイザー(2枚)/リーダー(1枚)/メンバー(3枚)
2.役割の決定
役割カードを裏向きにしてランダムに配ります。配られた役割カードは全員に公開してください。どうしても別の役割をやりたいという参加者は、他の参加者と話し合って、互いの役割を交換してもかまいません。
3.正体の決定
アドバイザーはそれぞれ1枚ずつ正体カードをランダムに受け取り、自分だけこっそり確認します。正体カードは、ゲームの終了時まで公開してはなりません。
4.魔道書カードの配布
アドバイザーはそれぞれ1枚ずつ魔道書カードをランダムに受け取り、自分だけこっそり確認します。この魔道書カードは、ゲーム終了時まで公開してはなりません。
アドバイザーに配られなかった2枚の魔道書カードは、偽の魔道書として、裏向きのまま保管してください。
5.助言カードとチャプターカードの準備
アドバイザーに赤と青の助言カードを1枚ずつ配ります。参加するリーダー/メンバーにチャプターカードを裏向きに配ります。4人プレイ時は3枚、5~6人プレイなら2枚。手札にあるチャプターカードは他の参加者に教えてはなりません。
以上でゲームの準備は完了です。
●ゲームの進行
ゲームは3つのフェイズを繰り返すことで進行します。
■提案フェイズ(チャプターカードの提示)
最初にリーダーから、手札のチャプターカードを1枚だけ場に公開します。公開した後すぐに手札を1枚、山札から補充してください。次に左隣のメンバーがチャプターカードを1枚公開することができます。もし、公開したくなければパスを宣言してもかまいません。チャプターカードを公開した場合、すぐ手札が2枚になるまで山札から補充してください。
時計回りに、手札を公開するか、パスをするか、してください。リーダーだけは絶対にパスをすることができません。全部で3枚のチャプターカードが公開されたら、手札を補充したあと、次のフェイズに移行します。
■助言フェイズ(アドバイザーの投票)
アドバイザーは公開されたチャプターカードを見て、賛成の青か、反対の赤か、助言カードを選択して伏せます。それぞれが助言カードを決定したら、同時に公開してください。
■解読フェイズ(解読するチャプターカードの選択)
助言カードの組み合わせにより、解読できるチャプターカードの選び方が変わります。解読されたチャプターカードは、そのカードを公開したプレイヤーの手元に置いて、みんなに見えるようにしてください。最終的な得点計算のときに必要となります。それ以外のチャプターカードは捨て札になります。捨て札は裏向きにして、内容は誰も確認してはいけません。
賛成2枚・・・全部のチャプターカードが解読されます。
反対2枚・・・全部のチャプターカードが捨て札になります。
1枚ずつ・・・1枚だけチャプターカードを解読します。
どのカードを選択するかはメンバーの話し合いで決めます。
話し合いで決まらない場合はリーダーが決めます。
●4枚目のチャプターカード
いずれかのプレイヤーが4枚目のチャプターカードを解読した場合、そのプレイヤーひとりだけがアドバイザーの正体カードをひそかに確認することができます。確認した正体カードの内容を公言してはなりません。
●山札のシャッフル
手札の補充をするときに山札がなかったら、捨て札をシャッフルして山札を作ってください。
山札をシャッフルするたびに、誰のものでもない魔道書カードをひとつ、表にします。以降、表になっている魔道書のチャプターカードは解読フェイズにおいて賛成と反対が1枚ずつ、1枚だけが解読可能なとき、解読の対象として選択できなくなります。賛成2枚ですべてのチャプターカードを解読する場合には気にする必要はありません。
●ゲームの終了
3度目に山札がシャッフルされるか、山札が作れなくなったら、即座にゲームは終了します。もしも提案フェイズの前に、山札の枚数が2枚以下でゲームの終了が確定していたら、即座にゲームを終了して構いません。
●SAN値の計算
SAN値とは正気のレベルを表す言葉です。その計算は次の3段階で行います。
■個別の計算
リーダーとメンバーは各自、解読したチャプターカードを点数に変換します。アドバイザーのうち黒い男は、隠していた魔道書カードを公開してください。この魔道書が、真の魔道書となります。残りの3つの魔道書は、偽の魔道書です。
真の魔道書・・・カードに表記された数値をそのまま使用します。
偽の魔道書・・・1枚につきプラス1点です。
■狂気によるペナルティ
合計値が0以下になったリーダー、メンバーは、狂気ペナルティとしてさらにマイナスされます。参加者の人数に応じて下記の点数を適用してください。
ただし、このゲームを初めてプレイする人がいる場合、ペナルティを0点にしたお試しゲームをすることを推奨します。
参加者4人 ひとりにつきマイナス3点
参加者5人 ひとりにつきマイナス2点
参加者6人 ひとりにつきマイナス1点
■合計の計算
最後に全員のSAN値を合計して、1以上であれば探索者、リーダー、メンバーの勝利です。0以下であれば、黒い男の勝利となります。
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