2017年10月

「入れ歯のバネの部分が金属だと、入れ歯が入ってることがわかってしまうので、目立たなくしてほしい!!」
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こういった要望から生まれた入れ歯が
バネ(クラスプ)が、金属(メタル)、でない(ノン)、入れ歯(デンチャー)が
ノンメタルクラスプデンチャーです。

クラスプの部分はメタルの代わりに、弾性のある特殊なプラスチック(レジン)で製作します。
イメージとしては、すごく丈夫なペットボトルのような材質です。

ノンメタルクラスプデンチャーの歴史は古く最初にアメリカのバルプラスト社が1956年に開発したバルプラストデンチャーが先駆けとなり、現在までに20種以上のレジン材料が臨床に使われてきました。
しかし、どの材料も一長一短があり、正直なところ万能と言える素材はありませんでした。

松村歯科医院でも2005年からノンメタルクラスプデンチャーを臨床導入して比較的信頼性の高い材料を選びやってきましたが、それでも破損や変色など様々なトラブルに見舞われてきました。
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しかし、今年ついに究極とも言えるノンメタルクラスプデンチャーが臨床導入されました。


その名も「アルティメットデンチャー」!
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アルティメット」は、固体を構成する原子や分子、イオンなどが結晶構造を持たない「アモルファス」という状態になっているため、構造的な弱さが解消されました。

ホントにそんなに丈夫なのか?
実際私も、このアルティメットのサンプルを頂いたので、真っ二つにしてやろうと、両手で力いっぱい負荷をかけてみましたが、ビクともしませんでした。
このような材料は今までなかったので、衝撃でした!!

また、プラスチックというのは、熱をかけると普通変形を起こしますよね?
でも、このアルティメットだけは沸騰したお鍋の中に入れても変形が起きないんです!
つまり、アルティメットデンチャーは煮沸消毒できる唯一の入れ歯なわけです。
もう高い入れ歯洗浄剤を買って消毒する必要はありませんね。

ガラスのような非結晶体なので、非常に透過性があって審美的なのも特徴です。

ノンメタルクラスプデンチャーの最大の欠点の1つである、吸水による変色・劣化の問題も、ガラスに近いアルティメットには無縁です。

まさに、アルティメットの名に相応しい、史上最強のノンメタルクラスプデンチャーと言えるでしょう。

ただ、この入れ歯の唯一の欠点は、この「アルティメット」という材料が非常に高価(従来のものの約10倍)であり、管理が難しいことから、メーカーの厳しい審査を合格した歯科技工所だけしか扱えないことになっていることです。
北海道では僅か1軒しか取り扱っていません。

幸運にも、当院ではこの歯科技工所と長い付き合いがあり、他院に先駆けて導入することができました。

そんな高価な材料なら、製作費も高くなってしまうのでは?

確かにそうなのですが。従来のものと比べ、壊れる心配がほとんどない材料であることから、当院ではこれまでのノンメタルクラスプデンチャーとすべて同じ価格で提供することにしました。

アルティメット樹脂のみの義歯・・・・・・12万~15万円(税抜) ※1

金属床併用のアルティメット義歯・・・・・・+3万円の追加料金 ※2

※1欠損している歯の本数で価格は変動します。
※2よく噛めるようにするためには見えない部分を金属で補強することをオススメします。


このアルティメットデンチャーに切り替えたのは、今年の8月以降のため、それ以前に当院でノンメタルクラスプデンチャーを製作された患者様は、従来の材料で製作しております。
ご了承ください。


松村歯科医院 歯科技工士長 松村 智弘


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はじめまして。松村歯科医院の常駐歯科技工士の松村智弘です。

今年度より当院では新たに歯科技工室を開設し、私が皆さまの入れ歯や被せ物の歯を責任もって製作いたします。

また、当スタッフブログの執筆も担当させていただきます。



略歴】
2014
03月 札幌歯科学院専門学校 歯科技工士科 卒業

2015
03月 札幌歯科学院専門学校 専攻科 歯科技工士課程 卒業

2016
03月 鶴見大学歯学部 歯科技工研修科 有床義歯技工基礎課程 修了 

2017
03月 鶴見大学歯学部 歯科技工研修科 上級課程 修了


私は札幌の歯科技工士学校を卒業した後、卒後研修機関、「鶴見大学歯学部歯科技工研修科」で二年間、義歯(入れ歯)を中心とした幅広い分野の歯科技工を学ばせていただきました。

入学時はこれといったものを持ってなかった私ですが、先生方の熱心なご指導もあり、在学中に参加した全国の歯科技工士の学生No.1を決める「歯科技工
G-1グランプリ(和田精密歯研主催)」で最終選考にノミネートされるまでに成長できました。



【貴重な存在になってきた院内歯科技工士】
かつては、多くの歯科医院には、私のような院内歯科技工士が常駐しておりました。

しかし、時代のうねりの中、多くの歯科技工士が独立をしてしまい、現在(平成26年厚生労働省調査時)は歯科医院68,592件のうち院内歯科技工士がいるのは8324件と全体の12%ほどになってしまいました。

北海道には約3000件の歯科医院あると言われるので、院内歯科技工士がいるのは全国平均で推定するとわずか360件ほどしかありません。

このことが昨今の日本の入れ歯事情を悪い方向に向かわせていると思います。腕のいい歯科技工士が入れ歯の作製に当たったとしても、患者様のお口の中を見ないと気づけないことがあるからです。

高額な自費の入れ歯を入れたのに、自分の口には合わなかったということが起きるのはこのためです。

私がこのたび歯科技工室を開設した動機もここにあります。
 


【狭くともラボ機能を充実】
当院の歯科技工士室は四畳ほどしかありませんが、ここに一般的な歯科技工に必要な機械や設備を詰め込みました。

特にこだわりましたのは、入れ歯の金属の部分を高品質で鋳造するための、『アルゴンキャスターI(松風社)』という高周波鋳造機です。
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これは大手の歯科技工所(ラボ)でも採用している大変高性能な鋳造機です。

これにより、コバルトクロム合金という非常に軽くて丈夫な金属を保険の入れ歯にも使えるようになりました。


今後、当ブログで、当医院の特徴や昨今の歯科事情なども交えてお伝えしていこうと思います。これからもよろしくお願いします。

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