「入れ歯のバネの部分が金属だと、入れ歯が入ってることがわかってしまうので、目立たなくしてほしい!!」
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こういった要望から生まれた入れ歯が
バネ(クラスプ)が、金属(メタル)、でない(ノン)、入れ歯(デンチャー)が
ノンメタルクラスプデンチャーです。

クラスプの部分はメタルの代わりに、弾性のある特殊なプラスチック(レジン)で製作します。
イメージとしては、すごく丈夫なペットボトルのような材質です。

ノンメタルクラスプデンチャーの歴史は古く最初にアメリカのバルプラスト社が1956年に開発したバルプラストデンチャーが先駆けとなり、現在までに20種以上のレジン材料が臨床に使われてきました。
しかし、どの材料も一長一短があり、正直なところ万能と言える素材はありませんでした。

松村歯科医院でも2005年からノンメタルクラスプデンチャーを臨床導入して比較的信頼性の高い材料を選びやってきましたが、それでも破損や変色など様々なトラブルに見舞われてきました。
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しかし、今年ついに究極とも言えるノンメタルクラスプデンチャーが臨床導入されました。


その名も「アルティメットデンチャー」!
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アルティメット」は、固体を構成する原子や分子、イオンなどが結晶構造を持たない「アモルファス」という状態になっているため、構造的な弱さが解消されました。

ホントにそんなに丈夫なのか?
実際私も、このアルティメットのサンプルを頂いたので、真っ二つにしてやろうと、両手で力いっぱい負荷をかけてみましたが、ビクともしませんでした。
このような材料は今までなかったので、衝撃でした!!

また、プラスチックというのは、熱をかけると普通変形を起こしますよね?
でも、このアルティメットだけは沸騰したお鍋の中に入れても変形が起きないんです!
つまり、アルティメットデンチャーは煮沸消毒できる唯一の入れ歯なわけです。
もう高い入れ歯洗浄剤を買って消毒する必要はありませんね。

ガラスのような非結晶体なので、非常に透過性があって審美的なのも特徴です。

ノンメタルクラスプデンチャーの最大の欠点の1つである、吸水による変色・劣化の問題も、ガラスに近いアルティメットには無縁です。

まさに、アルティメットの名に相応しい、史上最強のノンメタルクラスプデンチャーと言えるでしょう。

ただ、この入れ歯の唯一の欠点は、この「アルティメット」という材料が非常に高価(従来のものの約10倍)であり、管理が難しいことから、メーカーの厳しい審査を合格した歯科技工所だけしか扱えないことになっていることです。
北海道では僅か1軒しか取り扱っていません。

幸運にも、当院ではこの歯科技工所と長い付き合いがあり、他院に先駆けて導入することができました。

そんな高価な材料なら、製作費も高くなってしまうのでは?

確かにそうなのですが。従来のものと比べ、壊れる心配がほとんどない材料であることから、当院ではこれまでのノンメタルクラスプデンチャーとすべて同じ価格で提供することにしました。

アルティメット樹脂のみの義歯・・・・・・12万~15万円(税抜) ※1

金属床併用のアルティメット義歯・・・・・・+3万円の追加料金 ※2

※1欠損している歯の本数で価格は変動します。
※2よく噛めるようにするためには見えない部分を金属で補強することをオススメします。


このアルティメットデンチャーに切り替えたのは、今年の8月以降のため、それ以前に当院でノンメタルクラスプデンチャーを製作された患者様は、従来の材料で製作しております。
ご了承ください。


松村歯科医院 歯科技工士長 松村 智弘