松永政司公式ブログ ~生活習慣の改善で、健康・長寿社会の実現を!~

“核酸博士”松永政司の公式ブログです。 第7の栄養素といわれる核酸について、詳しくお話ししていきます。

核酸愛用者からの相談が核酸研究開始から36年間毎週届いていますが、最近特徴的なことは、体にぶつぶつができた、血糖値が上がったなどの健康被害に関する問い合わせが増えてきていることです。

私としては、商品に基因するものかどうかもわからないため、会社に直接聞いて下さいと答えるのですが、会社に聞いても答えてくれない、商品の返品返金を求めても取り合ってくれないとの事です

私が開発した商品との思い込みで私に電話をしたとの事なので、その商品は私が研究開発した商品ではないことを丁寧に説明した後、「消費者庁に公益通報者保護制度相談ダイヤル(TEL:03-3507-9262)がありますので、健康被害の件、返金の件についてはそちらにお問い合わせ下さい。」と答えています。

返金返品問題についてはクーリングオフ制度がありますが、無期限でクーリングオフできないかと専門家に聞きましたところ、次のような回答でした。

「無期限クーリングオフには二つのケースが考えられる。
 ひとつは、実際にはないことを言われて購入したケース(不実告知)。
 第2は事実が隠されて購入したケース(事実不告知)。

例えば定期購入の契約をする時、不実告知、事実不告知があれば、その時点までさかのぼってのクーリングオフが可能である。
あるいは、定期購入中に購入者に知らせることなく商品の主成分を変更した場合は事実不告知としてその時点までさかのぼってクーリングオフが可能である」
とのことでした。

私にとって専門外のため、消費者庁に相談をするようにすすめましたが、このような相談
を受けるたびに、会社は消費者の相談には真摯に向き合うべきだと痛感させられます。
 
商品分析の依頼も度々ありますが、その商品に使っている主たる原料がどこの会社の何から作られた物かといった情報があると分析しやすいのでよろしくお願いします。

世界で初めての研究には“出る杭は打たれる”で何かと批判が集中します。
36年前に始めたサケ白子核酸の研究についてもそうでした。

「京都大学を出たMという先生は最近おかしなことを言う。ほかの生物の遺伝子(DNA)を食べると健康になると言う。ではブタの遺伝子を食べると鼻が丸くなるか。ならない。それは吸収されないからだ。」
といった批判が某大手週刊誌に記載されたことを今でも鮮明に覚えています。

もちろん、DNAは消化酵素によって分解されて吸収されるため、遺伝情報が喪失されておりまったく問題はないのですが、それを理解させるために講演や本の出版など多くの努力を積み重ねてきました。
その甲斐もあって、今では核酸と核酸成分は粉ミルクに添加されるまでになっています。

しかしながら、前回のブログでお話ししましたように、ある販売会社が二重らせんDNAを含む高分子DNAがそのまま吸収され効果を発揮する可能性があると発表しました。
三つのサケ白子抽出物(A:高分子DNA、B:スペルミンやアルギニンを含む高分子DNA、C:低分子DNA)をミックスしたドリンクを今年6月から発売するとの事です。
Aは肝機能、血管系、筋系に
Bは筋系、血管系に
Cは脳機能、肝機能に
働くことが期待されるとの事です。

しかし、この発表には大きな問題があります。
ひとつは二重らせんDNAなどの高分子DNAは消化器系から体内に吸収されないということです。
第2はもし吸収されたなら、抗原抗体反応で排除されアレルギーの原因にもなるということです。
第3は生理機能について触れるならしっかりとした研究に基づいて行うべきだということです。
第4は食の機能性をまったく研究もしないで肝機能などが改善される可能性があると発表することは消費者を誤認させるものでしかないということです。

核酸の消化・吸収や核酸の機能性について長年研究をしてきたものとして、以上の発表を行った企業と先生に対して、「いい加減なことを言って消費者を惑わせるな」と強く警告したいと思います。

お問い合せ先:03-5643-5862

福島県いわき市で開催した遺伝子栄養学セミナーには、連休中日にもかかわらず多くの皆様にご聴講頂きありがとうございました。
おかげ様でサケ白子中の核酸、ポリアミン、プロタミンの機能性についての研究成果をお話しすることができました。

核酸は塩や精製糖といった一部の食品を除き、動物、植物、魚、菌類など毎日食べる食事すべてに含まれています。
しかしながら、ヌクレオチド(A・T・G・C)の配列は異なり、どの核酸を食べても同じ機能性があるとは限りません。オリゴヌクレオチドとして吸収される可能性があるからです。
特にサケ白子核酸を酵素分解したオリゴヌクレオチドには特別な機能性がある可能性があり、今後、一層研究を深化させたいと思います。

最近、「なぜヌクレオチドの分子量に注目か?」のタイトルで二重らせんDNAを含む高分子DNA(ポリヌクレオチド)が
      ・このままで吸収する可能性
      ・高分子DNAとして体内で働く可能性
      ・未知の機能性
があるかのような発表がある企業で行われました。
もし本当に吸収されるなら、サケの遺伝情報が食べた人の体内で働くため大変なことになります。
もちろん、そんなことはありません。
消化酵素によって分解され、低分子(モノヌクレオチドやオリゴヌクレオチド)化されて吸収されるため遺伝情報がなくなるからです。

ともあれ、サケ白子核酸について間違った情報が流されるのは困ったものです。

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