連日35℃越えの猛暑が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。筆者はレポートと格闘中です。
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2022年8月2日未明、横須賀・総武快速線E235系F-21・F-22編成向けのグリーン車がJ-TREC横浜を出場し、同日午後に逗子駅からJ-TREC新津に向けて甲種輸送されています。
同系列のグリーン車の甲種輸送は今回が11回目の実施となります。

これまでこの甲種輸送はうまく予定が空いても1回撮影して終わりでしたが、今日は3度にわたり撮影できたので撮影の間に来た列車も含めて撮影記録記事を作る運びとなりました。
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神武寺~逗子間の甲種輸送線は非電化である為、新鶴見まではディーゼル機関車での牽引となります。DD200による牽引が通例ですが、今回はDE10が登板しました。
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車両側面LED表示器の拡大。その形状から三菱製であるものと推測され、E235系ではこれまで側面LEDと前面LEDの製造会社は揃えられることが通例であることから、今回甲種輸送された車両が組み込まれるF-21,22の両編成は三菱製LEDを搭載するものと思われます。側面LEDが森尾電機製の場合、組込先の編成が森尾製のクリアテール型前面LEDとなりますが、その採用はF-17編成でストップしたようです。

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車両妻面の保全銘板表記。横総向けグリーン車は甲種輸送の段階では車籍を有さないため、記載される年月は普通車が落成し公式試運転を実施する際(車籍登録される際)のものになります。その為甲種輸送の段階でこの表記を確認することで、普通車に組み込んでの落成・配給の時期を推測することができます。F-21編成は10月、F-22編成は12月の落成となるようです。

2022年6月30日発表の移動等円滑化取組計画書によると、22年度の在来線向け車両新造は「13編成108両」とされており、これが全て横総E235系の場合基本編成8本、付属編成5本で丁度108両になります(11×8+5×4=108)。今年度の新製はFJ-14編成から始まった為、F-14~F-21編成までの製造で計画書と編成数が一致することになりますが、このF-22編成のグリーン車の銘板が2022年度内である為、さっそく計画書と食い違いが発生したことになります。
既にJ-TREC新津でJ-17編成の目撃が上がっている為、仮にこのJ-17編成で付属編成が打ち止めとなっても基本編成をF-22編成まで新造した場合車両数としては115両となり計算が合いません(11×9+4×4=115)。最もこの移動等円滑化取組計画書は毎年のように同報告書で計画からの増減が公表されるので、来年の6月あたりに「計画書から○編成xx両増(減)」と書かれるのでしょうが…

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F-21編成は台車銘板があるのに対しF-22編成は本来銘板の位置にテープが存在するだけであり、この差も何らかの意味を持つのでしょうか…?

計画書と報告書で数量が違うことがある以上、これ以上頭を悩ませても仕方ないので移動。
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1003S:クラY-46+クラY-103
逗子から北鎌倉までの移動電は推し番の編成でした。2022年3月改正以降基本編成と付属編成の組み合わせが変わらない期間が長くなった(鎌倉セ入庫時or逗子/久里浜入庫時の差し替えを除き、01S~23Sの共通運用は不変、217専用運用も49S~67Sまで、73S~83S、89S~93Sは不変)為、編成のペアは自ずと偏りやすくなっていますが、とりわけこのY-46はY-103とよく組んでいる印象があります。

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9596レ:DE10 1666+グリーン車4B
2回目の撮影に選んだのは北鎌倉。定期列車が概ね上下線同時発車なので、臨時列車や甲種輸送は被ることが少ない為撮影しやすい場所です。根岸線内は乗換の関係で間に合わなかったのでここで正面と後追いを1枚ずつ撮影し移動。

この甲種輸送は新鶴見で2時間ほど停車する為、その間に高輪ゲートウェイへ。
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1433G:トウ36
1419G:トウ37(レゴAD)
1405G:トウ22(ガリガリ君ラッピング)
毎年恒例のガリガリ君ラッピングを撮影しに参りました。この高輪ゲートウェイの先端構図、緩やかなカーブで編成全体を撮影可能な為開業時から線内でも一二を争うほどの有名撮影地で、ラッピングも伝わりやすいことから筆者もよく利用しています。開業3か月でここで全編成撮影を済ませるくらいにはお気に入りです。
山手線へのラッピング展開は年々減少しており、編成単位で見ると営業運転開始から3年間一切ラッピングを実施していない編成が存在するほどですが、今回ラッピングされたトウ22編成は今年だけで3回ラッピングを実施しています。趣味的には全編成満遍なく実施してほしいですが、運用の都合上そうもいかないのが難点。
そういえば山手線E235系へのATO改造は来春から始まるそうですね(ソース)。全50編成が対象なので、運用削減による余剰編成の転出の線は完全に消えたといっていいでしょう。
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ガリガリ君ラッピングに乗り込み、渋谷と新宿で側面ラッピングを撮影。今年は編成の進行方向左右でラッピングの柄を同一にしましたが、1両毎に同一ラッピングが繰り返されていた例年と違い1号車から11号車までラッピングが別の物になった為、総柄数としては84種類と大幅に増加しています。

新宿からはかなり久しぶりに中央線に乗車し西国分寺へ。
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1607E:ケヨM77
1621E:ケヨMU15
練習電として武蔵野線の車両を数枚。205系撤退後はほとんど撮っていない為、車番を見ないと編成番号と三鷹時代の番号が脳内で一致しない状態です。特にE231系は改造順でも車号順でもない順序になっているので、なおのこと撮りにこないと覚えられない。
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9771レ:EF65 2080+グリーン車4B
新鶴見からの牽引はこれまた珍しくEF65でした。通例ではEH200ですが、今回は逗子から高崎までいつもと違う釜でした。夏休み効果か釜効果か知りませんが各所賑わっていたようで、ここ西国分寺でも先端部では7~8名ほどの撮影者が見られたため、ホーム後部に下がっての撮影といたしました。
通過1分半前に上り列車を通すため、この上り列車が少しでも遅れると被ります。今日は定時で助かりました。
線路が南北を向いているため、西日が強く差し込む夕方時間帯の3番線はほぼ日陰がない状態で、おまけに気温は38℃だったようです。一般客は待合室や駅舎の陰などで暑さを凌いでいましたが、ショバ確保の為にその場を動けない撮り鉄は恰好の猛暑・日焼け対象に…

ここで撤退してもよかったのですが、運用開始したてのE235系が総武側封じ込めの運用だったので中央線でとんぼ返り。
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1660T:トタT33(FGO AD)
移動電でAD統一を引き当てました。Fate Grand Order7周年だそうで。
かつて山手線でラッピングを実施したこともありますが、今回は中央線快速,中央総武線,京浜東北線,埼京線,東京メトロ銀座線,東京メトロ丸ノ内線,大阪メトロ御堂筋線の7路線でのAD展開です。
号車毎に内容が違うらしいですが、山手線での展開がないので深追いせず…

国分寺で特快、御茶ノ水で中総、錦糸町で総武快と乗り継ぎ、市川へ。
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1715F:クラF-19+クラJ-03
7月28日に配給されたF-19編成ですが、8月1日の1712Sから営業運転を開始。わずか4日でのスピード運用入りでしたが、最速記録は3日らしいです(F-10,12編成)。今年度に入ってからは配給から1週間程度は寝かすことが多かったうえ、F-11編成以来1年3か月ぶりとなる夕方出庫からの運用開始でした。
E235系は運用数の関係上、基本編成が付属編成より2本多い状態であれば基本付属とも全編成を運用入りさせることができますが、今回の運用入りによって基本編成が付属編成より3本多い状態になり、少なくとも1本の基本編成が鎌倉車両センターで予備車となるようになりました。この状態はJ-17編成の営業運転開始まで続くものとみられます。
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1862F:クラY-31+クラY-141
1878F:クラY-22+クラY-143
分割ステップ編成と、疎開返却後カットを稼げていない編成がやってきました。特にY-143編成は保全入場期限が近付いており、かつ次の保全は車体保全なので動向が注目される編成です。付属編成は2月のY-121編成以降1編成たりとも廃車を出していないため、装置・車体保全時期の編成が多数存在します(Y-118,119,128,143 疎開中を含めると144,146も)。一気に廃車させることはできないためこのうち半数程度の編成は装置・車体保全を通しそうですが、その選定はどうなることやら。

Y-143撮影後は後続列車で帰宅しました。期末レポートとコミケ新刊を抱えている中よく撮影に出たなぁと…