風立ちぬ

風立ちぬ サウンドトラック[共通特典CD付き]
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絶望の中を生きる意味



宮崎駿監督最新作という事で時間を捻り出し観賞してきた。
戦争を扱った作品なのである程度重苦しい内容を覚悟して行ったのだが・・・


以下内容に多々触れるので注意


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matu_hmatu_h  at 16:15  | コメント(0)  | トラックバック(0) |  この記事をクリップ! 映画 日本  

岳 -ガク- DVD通常版
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昨日TVで観たので、前に別ブログで書いたのを改めて転載。





「漫画原作の難しさは映像ではなく脚本にある」



多分、本当に冬山を登る人が観たらツッコミ所が多かったんじゃなかろうか。
でも、個人的には楽んで観賞できた。
映画だから、ある程度の演出は必要だろうし。


が、気になる部分もあった。


まず、三歩(小栗旬)の人物像。
いや、外見が男前過ぎるのはいいんだけれどw
原作の漫画を少し読んでるが、三歩はあんなに人(特に久美)に対して無頓着な雰囲気じゃない。
個人的にだが、三歩は人にかなり繊細に気遣いするイメージが強い。
物語において、そこが三歩の一番の魅力だと考える。
小栗旬が好演だっただけに、その辺りの演出をもう少し細かくしていれば、主役がもっと魅力的な作品になったのではなかろうか。


もう一つ気になったのが、エピソードが駆け足過ぎるように感じた事。
原作を読んだってのが大きいのかもしれないが、いくつか描写不足に思えるシーンが。

例えば、久美(長澤まさみ)が遭難した場面。
あのエピソード内に三歩が一回も登場しないのはどーなのか、と。
三歩が光を見つける所とかは最低でも入れといた方が良くないか。

その後、野田隊長(佐々木蔵之介)が久美に三歩の過去の話をするシーンも、原作通り三歩がスパゲティー食べるシーンと一緒にして、三歩自身に語らせた方がよかったような。
その事で三歩と久美の関係がちゃんと描写されると思う。
いや、又聞きの効果もわかるし、その後久美が三歩を訪ねる場面に繋げてるのもわかるけれど・・・

これって、先に書いたように原作を読んでしまってて、それが良かっただけに思ってしまうだけかもしれない。
原作を観てから映画を観る場合、良かった部分を変更されてると、そのシーンの出来そのものよりも変更されていると言う事実に不満が出てしまうのだ。
特に漫画の場合は映像として覚えているので余計に不満・・・というか違和感が大きくなる気がする。
この辺りが原作のある作品を映画化する一番の壁になるのではなかろうか。


とまぁ不満をあげつらってはみたけど、最初に書いたように十分楽しめた。
山々は文句なく美しく描写されていた。
山に登りたいな、と素直に思える作品だった。



あ、嫁は「怖いから絶対登りたくなくなった」って言ってたけどねwww



matu_hmatu_h  at 12:17  | コメント(0)  | トラックバック(0) |  この記事をクリップ! 映画 日本  

キング・コング(2005年版)

キング・コング 通常版 [DVD]
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「懐古主義者だけが得をする」



キング・コングと言えば、真っ先に思い浮かぶのはオブライエンだ。
ストップモーションアニメの祖、オブライエン。
自分が愛してやまないハリーハウゼンの師匠。
そもそも自分がストップモーションアニメの虜になったのが、ハリーハウゼンの代表作、「タイタンの戦い」であった。
その後、作品を追う内にオブライエンの「ロストワールド」そして「キング・コング」に行き着いた。

この作品は、その1933年版オブライエンのキング・コングのリメイクである。
監督自身が話しているように、作品を観ればオブライエンへの敬意が強く読み取れる作りだった。
コングや恐竜が「リアルすぎない」のがその一番の表れではなかろうか。

この作品、「ロード・オブ・ザ・リング」より後に作られている。
つまり、本来なら「ロード・オブ・ザ・リング」のCGよりは確実に技術が進化している筈なのだが、むしろ退化してるように見えた。
恐らく、あえてストップモーションアニメに寄せた映像を意識したのではなかろうか。
いや勿論ストップモーションのような明らかな不自然さはないのだが、最新の技術を使って贋物を本物らしく見せる事を真似ている、というか。
少々ややこしいがw
ともあれ、この作品からはその心意気のようなものが見えた気がし、なかなか風情があってよかった。

まぁ、実際問題作品自体はとてもじゃないがおもしろいと言えないw
ストーリーはかなり破綻してるし、登場人物たち、特に主になるべきジャック(エイドリアン・ブロディ)にまったく魅力がないし、更に言えば肝心の特撮シーンさえ各描写が冗長に思えるかもしれない。
だが、この作品はオブライエンへの懐古で十分成立している。
延いてはストップモーションアニメへの懐古である。
そういう意味では、76年版とは違う意味で有意義な作品だったのではなかろうか、と感じた。


「タイタンの戦い」のメデューサが怖くて眠れなかった少年時代、ってのを経験したおっさんには一見の価値アリな作品だと個人的には思うw



matu_hmatu_h  at 17:33  | コメント(0)  | トラックバック(0) |  この記事をクリップ! 映画 アメリカ  

劇場版 SPEC 〜天〜


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「悪魔の左手 神の右手」





「SPEC」の物語を平たく説明すると。
捜査一課では手に負えない変な事件を解決するために設置された「未詳事件特別対策係」に所属する刑事、当麻(戸田恵梨香)と瀬文(加瀬亮)が、変な事件を起こすスペックホルダー(超能力者)達に立ち向かい事件を解決してゆく、ってな話。

いわゆる堤幸彦作品で、ケイゾク(スペックはケイゾクの続編という位置付け)やトリックの、あの世界観が展開される。


ドラマ版は去年、多くの謎を残したまま終了した。
今年に入り、TVでスペシャル版が放映され、その続きが「劇場版 天」である。




TV版「翔」で、山のように残された連ドラの謎はいくつか解消された。

そして「翔」で残された謎も「天」でかなり消化されていた。

最もスッキリしたのは、津田って一体なんなのさ、ってのが解消された事だろうか。
まぁ、存在がスッキリしたのはいいけどやたらアッサリ去ったよな、というモヤモヤはあるけれどw
んで、あまりにもアッサリだったので、自分は影武者津田がまだ残っててこいつがオリジナルより有能で・・・という展開を予想してるのだが如何だろう。


当麻のスペックは、観賞前の予想とは違って復活の兆しだけ残して実際は発動していないという、ちょっと驚きの展開だった。
この辺り、続編でどうなるのだろう。
意外と最後まで復活しないのではないか?とも思うが、それだと両親がスペックホルダーだったかもという伏線が回収しにくいような。


ニノマエはなんなんだろうね。
オリジナルは本当に死んでるのか・・・??
自分は連ドラ版はオリジナルだと思ってるんだけど、その場合連ドラの最終回で地面から引っ張り出さなかったのはおかしい、という意見をネット上で見た。
それに関しては、地面から出す、という行為はそれほど重要ではないのかな?と思う。
というのは、スペックホルダー達がスペック発動時に行う「動作」にそれほど意味はないのではないかと思い始めているからだ。
例えば冷泉はサツマイモでも予言できてたし、サトリもあのポーズなしでサトレたし、連ドラ版で耳に触って念動力使ってた人も最後は動作ナシで色々ぶっ壊してたし。
結局、その人間が持ってる力そのものなので、発動条件とかないんじゃないかな。
だから当麻もあの窮地で地面から引っ張り出すという動作をすっ飛ばしてニノマエを呼び出したとしても、それほどおかしくないのではないか、と。
そんなわけで、ニノマエはやっぱり死んでて、続編で登場するなら当麻に引っ張りだされなきゃいかんって事になる。
となると、先に書いた当麻のスペック復活は必須なのだが・・・


続編、多分最終章になる「欠(?)」に関しては、「天」にチョロチョロ出てた白い服のにーちゃん(向井理らしい)と潤の謎に終始しそうだ。
潤のスペックは「その人の欲しい物を生み出す」だろうか。
その能力とマリアの予言とがどう関わってくるのか。
左手にすべてを消滅させる炎の剣を携えた・・・は、クローンニノマエを消滅させた白い服のにーちゃんの事なのだろうか。
それとも、当麻の左手なのか?

炎の剣の左手、と言えば、希望の光を放つ右手はどうなんだろう?
「天」のラスト、瀬文が生き返ったシーン。
当麻が右手を瀬文に押し付けていたような気もしたが・・・


結局、やはりまだまだ多数の謎は残されたままだ。
次が楽しみでならない。

つか、ちゃんと終わらせてくれる事を切に願うww


matu_hmatu_h  at 15:10  | コメント(0)  | トラックバック(0) |  この記事をクリップ! 映画 日本  

南極料理人

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「極限の中の暇人達」




南極観測隊の話である。

-70度を下回る気温。
24時間太陽が登らない闇の世界。
過酷な状況の中、命を賭けて使命を全うする人たちの物語・・・


ではない。


取り立てて何も起こらない。
ただただ退屈と戦う人々の物語であるw

南極という極限の環境の中で、なんとものんびりとした時間が流れる。
それがこの映画のおもしろさだろう。




とにかく全員が全員のんびりしている。
一番シリアスなのがインスタントラーメンが底を尽きたシーン、というとんでもないのんびりさ加減であるw
この緩さがえらくおもしろかった。

役者のアドリブであろうと思われるシーンも多くあり、そこもおもしろく。
卓球で、本さん(生瀬勝久)が突然強いサーブ打って勝とうとしたら見事に打ち返されて負けてたシーンは多分全部アドリブだろうが、えらいワロタww
ラスト前に全員で食事するシーンなどは恐らくワンカット(10分くらいか?)すべてがアドリブだったのではなかろうか。
そういうのも、先に書いたのんびりした雰囲気に良い影響を与えていたと思う。


演出としておもしろかったのが、最後まで誰も「おいしい」と言わない事である。
主人公の料理人、西村(堺雅人)はあれやこれやと考えながら料理を作るのだが、最初から最後まで隊員達の誰も「おいしい」と言わない。
おにぎりを貪り食うのだが、言わない。
感無量でラーメンをすするのだが、言わない。
ただ、西村が落ち込んで料理を作らなかった時、隊員達全員が苦労して料理を作るシーン。
調理場に現れた西村に対して、「西村君、おなかすいたよ」と言う。
それは、おいしいとは決して言わないが、西村をプロとして頼りにしている、なくてはならない存在であると皆が認めている事を物語っていた。

そして、ラストシーンで西村が遊園地のハンバーガーを食べて「うまっ」と言い映画が終わる。
なんか最後まで笑える演出だな、とw

家族との絆の複線や、細々とおもしろい演出、話もあるのだが、これ以上長く書くのもアレなので割愛。
ともあれ、地味ながら非常に良くできたおもしろい作品だった。

すごーく暇な時にのんびり観ることをオススメできる作品であるw


matu_hmatu_h  at 11:52  | コメント(0)  | トラックバック(0) |  この記事をクリップ! 映画 日本