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南極料理人

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「極限の中の暇人達」




南極観測隊の話である。

-70度を下回る気温。
24時間太陽が登らない闇の世界。
過酷な状況の中、命を賭けて使命を全うする人たちの物語・・・


ではない。


取り立てて何も起こらない。
ただただ退屈と戦う人々の物語であるw

南極という極限の環境の中で、なんとものんびりとした時間が流れる。
それがこの映画のおもしろさだろう。




とにかく全員が全員のんびりしている。
一番シリアスなのがインスタントラーメンが底を尽きたシーン、というとんでもないのんびりさ加減であるw
この緩さがえらくおもしろかった。

役者のアドリブであろうと思われるシーンも多くあり、そこもおもしろく。
卓球で、本さん(生瀬勝久)が突然強いサーブ打って勝とうとしたら見事に打ち返されて負けてたシーンは多分全部アドリブだろうが、えらいワロタww
ラスト前に全員で食事するシーンなどは恐らくワンカット(10分くらいか?)すべてがアドリブだったのではなかろうか。
そういうのも、先に書いたのんびりした雰囲気に良い影響を与えていたと思う。


演出としておもしろかったのが、最後まで誰も「おいしい」と言わない事である。
主人公の料理人、西村(堺雅人)はあれやこれやと考えながら料理を作るのだが、最初から最後まで隊員達の誰も「おいしい」と言わない。
おにぎりを貪り食うのだが、言わない。
感無量でラーメンをすするのだが、言わない。
ただ、西村が落ち込んで料理を作らなかった時、隊員達全員が苦労して料理を作るシーン。
調理場に現れた西村に対して、「西村君、おなかすいたよ」と言う。
それは、おいしいとは決して言わないが、西村をプロとして頼りにしている、なくてはならない存在であると皆が認めている事を物語っていた。

そして、ラストシーンで西村が遊園地のハンバーガーを食べて「うまっ」と言い映画が終わる。
なんか最後まで笑える演出だな、とw

家族との絆の複線や、細々とおもしろい演出、話もあるのだが、これ以上長く書くのもアレなので割愛。
ともあれ、地味ながら非常に良くできたおもしろい作品だった。

すごーく暇な時にのんびり観ることをオススメできる作品であるw


matu_hmatu_h  at 11:52
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