信州・松代の真田こねつき餅

先週末、長野県・松代へ行き、そこで「こねつき餅」
というものを食べた。「こねつき餅」とは、米で作った
「おやき」だが、その語源を聞いて、感慨深いものを
感じた。

松代といえば、六文銭で知られる真田10万石の
城下町だったところ。小大名が戦国の世を生き残
るため、関ヶ原の戦い(1600年)の際、兄弟(兄
・信之、弟・幸村)で東西両陣営に分かれたことが
あまりに有名だ。

その後、豊臣最期の闘いと言われる「大阪夏の陣」
が始まる頃、徳川方に味方して戦に備える真田信之
公の元を密かに訪れた立派な武将がいた。
その武将こそ、後の世にその名を残す真田幸村公で
ある。
 豊臣方についた幸村公が今生の別れを告げるため、
兄の元を訪れた事を知り、兄弟は静かに別れの盃を
交わす。
 兄、信之公は、深夜のこととて米を炊くわけにもゆか
ず、残っていた冷飯を丸めて味噌で味をつけた餅を土
産に持たせたという。戦国の世に敵、味方に分かれた
兄が弟を想う精一杯のもてなしだったのだろう。
  真田こねつけ餅には、そんな兄弟のせつない物語
があったといわれている。

 私の名前も実は「信之」。とても美味しかったので、
真田こねつき餅をたくさん買い込み、おみやげとして
配ろうかと思ったら、その人とは今生の別れなるかも
と思い、全部、自分で食べることにした。また太るな。