白百合姉妹

まぁ、ごゆるりと(完全ネタバレのサッカー・映画・読書ブログ)

2006年08月

「ウルトラ・ダラー」 手嶋 龍一

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ウルトラ・ダラー



昔から、藤原伊織とかの全共闘系ミステリを雑誌に喩えると「アサヒ芸能」がしっくりくるなーなんてくだらないことを思ってたんだけど、この「ウルトラダラー」は、喩えるなら「Goethe」って感じ。
「24時間仕事バカ」「ブランド物大好き」みたいな。


面白いことは面白い。掛け値無しに。
2日(実質5時間)で一気に読みきった。


作者は言わずと知れた米同時多発テロ時のNHKワシントン支局長テッシー。
事件当日から11日間連続連夜のレポートを送り続け、次第に憔悴していく姿に、ファンサイトまで出来たことは記憶に新しい。


ストーリーは、北朝鮮が日本人の職人を拉致しまくって、偽札をすりまくって、とんでもない買い物をしようとするのを、イギリスのイケメンスパイが阻止しようと八面六臂の活躍をするというもの。


記者としての知見をありったけそそぎこんで、非常にリアルで緊張感のある描写になっているし、構成や展開も処女作には思えないくらいこなれていて、一気読みさせられる。

また、「これを小説だと言っているのは著者だけだ!」なんて売り文句がオビについてたけど、拉致問題の核心にふれるような描写もあって、「そうか田中均は売国奴なのかー」と妄想する楽しみもあってサービス満点。


ただ小説としての完成度はもうちょいって気がする。
会話文が混乱してて、誰の発言なのかよくわからなくなったりすることがあったし、完成度の低いセンテンスが散見されたし、表現や比喩がNHK的だったりするんだけど、なにより登場人物が似たようなタイプばかりで面白みにかける。

なんかね、出てくる人がみんな「Goethe」や「ブルータス」を愛読してそうな、小金持ちのビジネスセレブばっかりで、薄っぺらいんだよね。全員漫画の主人公みたいなスーパーマン。
浮世絵だ邦楽だ料理だ和服だ競馬だ外車だとかっていうガジェットもあまりにペダンティックでうざい。

逆に品が無いよ。


まぁ、小説だってことにしないと出版できないような内容だから無理に小説にしたのかもしれないし、本人も小説家になるつもりは無いのかもしれないから、小説としての完成度を云々しても仕方ないのかも。

とりあえず、読んでて「てっしーが楽しそうな人生を送ってること」はつたわってきた。

それは素直にうらやましい。

そして、ちょっと調べたら、てっしーがNHKを辞めた背景には海老沢会長をめぐる政争に敗れたなんてこともあるみたいで、同様に政争に敗れた同局職員が係累にいるこりらっくまとしては遠い目をせざるえないのであった。

【アビスパ福岡】最下位

【前半】
・試合開始直後は、大宮の「意図が明確でワイドな攻撃」に虐殺を覚悟する。
・しかし、今日のアビスパはこの3戦とは中の人が変ったかんじ。
・城後とユースケが前線から死ぬんじゃないかと思うくらいプレスする。
・中盤も人数をかけて、ガッツリあたりにいくので、大宮の攻撃はそこでストップ。
・ホベルトの運動量が尋常じゃない。ピッチ上にホベが3人くらいいるのかと思った。
・先制は、左サイドからの突破を受けた城後のミドルシュート。
・気合だけでネットを揺らしたような感じ。
・攻撃の連動性がない。SBにボールがおさまってもそこからの展開がない。
・手詰まりから、適当なロングボールってパターンばっかり。追加点の気配はない。
・最後まで集中力がきれることもなく零封。前半終了。

【後半】
・後半15分くらいから運動量が落ち始めて嫌な予感が漂う。
・コーナーから同点においつかれる。
・大宮のサイド攻撃が機能しはじめて、肝を冷やすシーンが増える。
・足が止まってきたなぁと思って嫌な予感が増す。
・交代選手も特に効果はあげない。
・ゴール前で躊躇してるうちにシュートチャンスを逃すこと数度。
・終了間際、勝ち越される。
・正直あきらめかけた。
・バロンはただの電柱。競り合いで勝つけどそれだけ。
・ロスタイム。ゴール前の混戦からユースケがなんとかシュートに持ち込む。ポストの跳ね返りを北斗が詰める。


【雑感】
・選手はみんな最後まで戦ってたよ。
・試合終了後も選手への罵声とかなかった。(一人変なのがいたけど)
・気合だけでとった勝ち点1。チームとしての連動性、戦術のコンセプトのかけらもない。この先こんな素手ゴロでかてる相手はいるのか。
・C大阪が波にのってきた。このまま勝ち点を積んでいくだろう。
・川勝かえないと始まらない。
・最下位。
・みんなでもっと声だそう。

【アビスパ福岡】やれることから

署名運動がはじまった。
「行動」をリードしていく人には本当に頭が下がる。

署名フォーム(PC用)
http://www.cgi-maker.com/tools/form/hakatanomori

署名フォーム(携帯用)
http://www.cgi-maker.com/m/tools/form/hakatanomori


さて、クラブはどう出る?
何もしないのは、残留をあきらめるのと同じだ。

【アビスパ福岡】落日の聖地

kumadsu











もう、じっくり戦況を見る気力もなくなった。
ただ、漫然とやられていく様を見ていくだけ。
ただ、むなしく声援をあげるだけ。

友人の結婚式からかけつけた前半20分過ぎ。
先制されたあと、必死に追いつこうとしているのは分かったけど、見ていて辛かった。

前線に枚数はそろっているけど、崩したり、スペースを空ける動きがないから、正直千葉から見て、福岡の攻撃はこわくなかったと思う。
放り込まれる精度の低いクロスを淡々と処理するだけ。

守備も、ボロボロ。
集中力が欠けてるのが見ててわかる。
ボールを奪いにいく位置が低すぎるし、マークの受け渡しが杜撰で、すぐにフリーの選手を作られてしまう。

どう考えても、監督のチームトレーニング、モチベーションコントロールの技術が劣悪だとしか思えない。
短期間にこんなに弱くなったチームを僕は寡聞にして知らない。

社長は言った。
「今期中の補強は無い」
「監督は替えない」

社長・・・あきらめたんですか?
今、打てる手は一つしかないですよ。
待ってれば結果がでるようなサッカーしてないですよ。


あとさ、「千葉戦なのにポケモンデーやるな馬鹿」とかいう意見があるじゃん。
そもそもがきんちょの黄色いサンバイザーに負けちゃうくらい、レプリカユニ着てるやつが少ないのがいけないんだよ。
営業の立場からしたら、ポケモン側の都合に合わせると思うよ。
喉から手が出るほど欲しい観客動員だもん。

そういえば、J1復帰後初の博多の森観戦だったけど、J2降格前以上の賑わいだったね。
嬉しかった。
これが博多の森にJ1の火が灯るってことなのかなとしみじみした。
屋台は充実してるし、選手カード配ったり、アビスパシート専用ゲートを設けたりとか、やって当然のことを営業はやってるよ。
他にも「旗いっぱい運動」とかさ。


どうしようもないのは強化部門なんだよ。




で、終わった後、中州の屋台でのんでたら、犬サポがやってきたので交流を深めた。女の子と男二人の3人。
いろんな話を聞かせてもらった。
・祖母井さんも結果が出なかったときはボロクソ言われてた事。
・強くなったのは、やはりオシムの存在が大きいこと。
・アマルに変わった影響も大きいこと。
・川淵が憎いこと。
・アリの動きに感心して、千葉に欲しいと思ったこと。
・浦和−福岡戦には感動して、福岡強いと思ったこと。
楽しかった。そして犬サポの女の子はかわいかった。

そうそう、こういうこと書くと、「負けたのに敵となれあうな」みたいなこと言うやついんじゃん。
小さいね。人間が。
小さすぎてこりらっくまの視界に入らない。

翌朝、空港で千葉の選手一行を見かけた。
本屋で阿部を見かけたけど、珍獣みたいに写真とられまくってかわいそうだった。
疲れてそうだったけど、一人一人丁寧に対応してたのは感心した。
ただ、阿部が買った本を覗いたけど・・・趣味ワル!
サッカーのセンスはあっても読書のセンスはなさそうだ。
武士の情けで晒すことはしないが、阿部ちんは意外とメルヘンでロマンチストみたいです。

大宮戦、仕事の都合つけていこうかと思うけど、最近自分が信仰心を試されている異端の信者に見えてきた。
「アビスパが勝てないのはそなたの信仰が足りないせいです」

「フランス7つの謎」 小田中 直樹

フランス7つの謎


面白かったです。
「ですます調」だし、内容も平易だし、分量もほどよいしで、歴史学に興味のある若い人向け、もしくはこりらっくまのように、教養の無いまま大人になってしまった人向けといえそうです。

本書は7章にわかれており、「なぜアメリカを目の敵にするのか」「なぜ大学生がストライキをするのか」といったフランスの「謎」を歴史学の立場から探っていくというものです。
そこから、さりげなく日本と比較をしてみたり、巻末にブックガイドがあったりととても親切なつくりになっています。

フランスの文化や、フランス人のメンタリティの背景にあるものを、具体的な事例から炙り出していく記述は非常にスリリングです。

読み終わると、「現在は過去の上にできあがっている」という筆者の言葉にふーんと納得し、やっぱ日本の歴史をもうちっと学ぼうなんて思うこりらっくまなのでした。


【アビスパ福岡】まだだ!まだ終わらんよ!!

jyousyou

















楽器を吹いていた人間なら誰でも聞いたことのある言葉があります。
「1日吹かないと、三日分下手になる」

ようは、積み上げるのは難しく、崩れるのは一瞬ってことです。


ジーコはトルシエの貯金で仕事をしているなんてことも言われました。

さして多くない松田監督の貯金です。
川勝監督は2試合で貯金を食いつぶし、今の福岡は、多重債務者ですよ。
もう、闇金だって貸してくれません。


仕事があったので、国立についたのは後半から。
そこで見たのは、ここ4年でみたこともない無様なアビスパの姿でした。

バイタルはがらがら。
みんなエリアのなかで縮こまるようにして守り、東京に撃たれっぱなし。
でも、マークにはつききれてないし、球際も淡白なんでやられ放題。
後半30分以降は、歩いてる選手もいる。

ボールを奪っても、足元パスが繋がればいい方で、手詰まりのロングボールがむなしく放り込まれる。

正直いって、今日の福岡は部活サッカーの名にふさわしい出来だった。


でもね、局面局面では、選手は戦っていたんですよ。
北斗とかね、ほんとによかった。
ただ、チームとしてどう戦ったらいいのか、混乱しててどうしようもないって感じだった。

試合終了後、ベンチ裏から監督に叫びましたよ。
「弱くなってるよ。どういうことだよ」
5点分、5回叫びましたよ。
完全に無視されましたけどね。

引き上げてくる選手に声をかけて、拍手したけど、反応してくれたのは千代タンだけ。
あとの選手は顔を上げる力もないって感じ。
恭平と北斗から無視されたのはじめて。(ショボーン)

みなさん、松田監督の解任理由覚えてます?

「微妙な雰囲気を変えるため」



今、微妙どころか最悪なんですけど。



ぼくは、まだあきらめてませんよ。

でもね、このままJ2におちたら選手はフロントにあきれてみんな辞めてきますよ。
ぼくは、ヤマやハライやヒサが去っていったときの悲しみをもう味わいたくないです。

だから、落ちるにしても落ち方があると思います。


まず、川勝を切ってください。
すぐにでも切って下さい。


こんな試合もう二度と見たくないです。

「有頂天ホテル」

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面白かったね。
見終わってなんだかすごい幸せな気分になった。
たとえそれが一時的なものでも、それは凄く素敵なことだと思うね。

大晦日のホテルでのカウントダウンパーティに向けたドタバタを超豪華キャストで描く。


「ラヂオの時間」が象の絵ができるパスルだと思って一つずつピースをはめてったら、できあがったのはカエルだったみたいな面白さだとしたら、「有頂天ホテル」は最初におもちゃ箱をどんがらがっしゃーんってひっくりかえして、一つずつおもちゃ箱にしまっていくと、象だと思ってたおもちゃがカエルだったみたいな話。


シチュエーションコメディの出来としては、前者の方がよくできているのかもしれないけど、「有頂天ホテル」も本当によくできていて、無数の伏線を終盤一気に回収していく手腕に胸がすく。
なにより、出演者が本当に楽しそうに演じてるのがイイ。
きっと現場は凄く楽しかったんじゃないかな。
ベタなコントでも笑わせて、シチュエーションでも笑わせて、三谷幸喜ってやっぱ凄いや。


それとね、ホント麻生久美子美しいよ。
久美子様のスッチー姿が見れただけでこりらっくま満足だね。
あの、少し鼻にかかった声大好き。

あと客室係やってた堀内敬子と言う人が掘り出し物。
うty











超こりらっくまの好み。
会社やサークルにあんな子がいたら即突撃だね。
こりらっくま、憧れるのは麻生久美子みたいな美人だけど、実際すきになるのはこういう愛嬌のある子なんだよね。

「いつまでも夢を見てるわけにも行かないけど、その分好きに生きようよ」っていうメッセージも、「それができたら苦労はしないよ」と思いつつ。好感が持てた。

ご都合主義の終わり方ではないものの、希望が持てるエンディングっていいね。

【アビスパ福岡】終わる世界

kyaha











別にアビスパがJ2に落ちたところで世界が終わるわけではありませんが、昨日はスパサカの速報サイトを見ながら目の前が真っ暗になっていくのを感じました。

別にあきらめたわけではありません。
サポを降りたり、応援を止めたり、選手を罵倒したりしたいとも思いません。

しかし、なんでしょう、この索漠とした気持ちは。
例えるなら、6月のW杯のときのような気持ちです。

もちろん代表にグループリーグを突破してほしいし、応援もする。
でも、理屈で考えたらたぶん惨敗だろう。
問題点もよくわかってるのに、何かできるわけでもない歯がゆさ。

・・・そう、6月の代表に対する気持ちと今のアビスパに対する気持ちは非常によく似ています。思い入れがある分、今の方が身を切られるように辛いです。



私は、当初川勝監督のサッカーに期待をしていました。
再開後の試合を見る限り、松田監督の作った守備ブロックをベースに攻めの意識が植え付けられ、やがて結果が出るだろうと思っていました。
しかし、清水戦で疑念の芽が吹き出て、大分戦でその疑いは大きくなっていき、京都戦で確信しました。

このチームは明らかに悪い方向に向かっている。
チームとしても、クラブとしても。


川勝監督は「1−0で負ける試合よりも4−3で勝つ試合をしたい」といいました。
監督のお望みどおり昨日はたくさん点が入りました。

それは、京都の守備がもともとザルだからです。
しかし、昨日の福岡はそれ以上にザルでした。
いままで、福岡のバイタルがあんなに空いてるのを見たことが有りません。
CBは相手のFWに簡単に振り切られていました。具体的にいえば、川島です。大分戦とまったく同じです。

これからの福岡は、ただ点を取られ続け、負け続けていくでしょう。


ぼくは松田監督のサッカーは特に好きというわけではないですが、彼のチームであれば、地道に勝ち点を重ねていくことが出来たでしょう。
今後は、ただ無様にやられていくだけです。


強固な守備ブロックを捨て、さして破壊力があるわけでもないチームが攻撃に偏ったゲームを続ければ、この先どうなるかは火を見るより明らかです。


他にも、川勝采配や方針に理解できないところが多々あります。
セイジを「戦う気持ちが見えない」などという理由で起用しないのも理解できません。
見えないのは「戦う気持ち」ではなくて、「川勝監督への忠誠心」の間違いではないですか?
3バックを浸透させるだけの時間は残されているのですか?
なぜ監督なのにサテライトの試合を見に行かないのですか?
ベテランばかりで夏場の90分を乗り切れるのですか?


ただチームに力がないだけならいいです。
悪いことにいまのアビスパはただでさえ能力の乏しい経営陣に、悪評高いマネジメント会社が取り入り、その資源を食い尽くそうとしています。
この期に及んでのテルの獲得が非常に象徴的です。


・後任も決めず、曖昧な理由で松田監督を解任。
・どういうサッカーをしたいのか明確なビジョンもないまま、「降格への道請負人」の川勝監督を招聘。
・FWのコマ不足が明らかなのに、ロートルの外人やJ2チームのサブ(注)を獲得。
・何ヶ月も戦列をはなれタレント活動をしていたベテランの獲得。

当該のマネジメント会社に食い込まれたことで、アビスパは迷走を続けています。


このままJ2に落ちた場合、フロントに愛想をつかした選手の流出は止められないでしょう。
クラブの消滅もあるかもしれません。
今の福岡は、テルコに潰されそうになった鳥栖の状況に限りなく近いです。



一体私に何が出来るのか、考えますがさしてよいアイデアは浮かびません。


でも、声を出し続けることはできます。

ピッチで闘う選手達の心に灯をともす声を。
サッカーを、福岡を本当に愛しているのかわからないフロントを叱咤する声を。

アビスパを好きな皆さん。
小さな声でもいい。

声を出しませんか?


注:飯尾はいいお。


追記
松田監督が、神戸のコーチに就任。
・・・悪い冗談でも聞いているみたいです。

追記2
テルの件は誤報だった見たい。失礼しました。
西スポひでーな。
テル自体は好きな選手なんでがんばってほしい。

「蛇イチゴ」

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へび2オダジョー主演の「ゆれる」がヒット中の西川美和監督デビュー作。
おもしろかったです。

ごく普通の家族が、祖父の死と勘当中の兄の帰還をきっかけに、それぞれいままで隠していた一面を現しはじめ、家族が崩壊していくという話。

ツタヤでは「コメディ」にジャンル分けされていましたが、コメディにしては、ブラックすぎて、見ててイタイ場面が多々あります。

特に、女性監督ならではの視点というか、男性キャラクターへのまなざしが強烈にキツイです。リストラされたことを家族にいえず、プライドだけが高く尊大に振舞う父親の描写とかもう目を覆いたくなります。

まぁ、それだけ細部にわたり、脚本がしっかりしてて、登場人物のキャラがたっているということなんでしょうが・・・
そんなわけで、脚本が凄くいいです。
淡々とした話なのに、先の読めないテンポのよい展開に最後まで見入ってしまいます。
次々と露見する、平凡な家族に隠されていた嘘。
一枚一枚皮をはぐように嘘が暴かれていき、最後に残ったかすかな真実に救われるというオチも秀逸。
特に最後の蛇イチゴのカットは本当に美しくて印象に残ります。


あと、個々の役者の演技もすごくいいです。
特に主役格の宮迫がとてもいいです。芸人ならではの腰の軽そうな演技が妙にはまってて、弁護士のふりをするシークエンス(これがまた微妙にインチキ臭くていい)や、つみきみほに腹芸みたいのをしてあげるシーンはぐっときた。
つみきみほはもちろん、所帯やつれを絵に描いたような母を演じた大谷直子など役者は漏れなく良い。


監督の西川美和は普通の4大を出て、映像関係の仕事にどうしたらつけるのかと七転八倒したあげく、「誰も知らない」の是枝監督のもとに転がり込み、28歳にしてこれだけの作品を作り上げたわけです。

その才能とバイタリティに意味のない嫉妬を抱き、こりらっくまは、西川監督に今後も注目したいと思いますが、「ゆれる」を見に行く金はないです。

【日本代表】日本−イエメン

闘莉王先生、常駐中。


闘莉王先生が「たまに」DFラインに戻る姿が健気でよかった。
でもそこまで出ずっぱりなら、本職の電柱を一枚増やしたほうがいいんじゃないかと思ったのはこりらっくまだけですか?

イエメンは11人で守るという素敵なサッカーだった。
結構玉際強かったし、粘り強いし、きっちりスペース埋めるし、GKが何故かスーパーサイヤ人化してたりと、難敵だったんじゃないかな。
ここで変に快勝しちゃうよりよかったかもね。

なんか試合開始直後から、みんな疲れてたような気がする。
しかも代表経験の不足のせいかえらく固い。
足元パスばっかだし、選手間の距離が冗長で、動きもないからそもそもパスコースないしで、攻めあぐねてた。
それでもたまーにキラリとした攻めは見せてたけどね。達也も巻もそれぞれの持ち味出してたし。

後半になって、羽生が入って打開されたのは感心した。
なんか、羽生ってアニメの妖精みたいな顔してるのに、あちこちに走りこんでは、相手の陣形を崩してた。
あまり好きなフレーズではないけど「オシムチルドレン」の血みたいのを感じた。
これで、まわりの選手も刺激をうけて、ある程度攻撃が活性化された。


ま、勝つには勝ったけど、地力の差だけで勝った感じだね。
今までなら、結果が出たからいいじゃんみたいな論調だったと思うけど、選手も監督も誰一人この結果に満足してないのはいいと思うし、次につながりそうな気はする。


やっぱ、親善試合と公式戦はちがうね。
もう国内の興行じみた試合はやめて、合宿にあてたほうがいいよ。
それで、トルシエ時代みたいに、なんかのカップ戦に出た方が絶対みになるって。南米選手権とかハッサン2世杯とかあのころは出てたじゃん。

スポンサーが許してくんないのかな・・・
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