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324 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 18:52:05 ID:xkeKwOrg

    神代家……

    璃緒「今日、隣町の神社でお祭りが開かれますの。せっかくですし3人で行きません?」

    ドルベ「おお、祭りか。この世界の祭りは体験した事が無いから楽しみだな」

    凌牙「下らねえ。俺はパスするぜ」

    ドルベ「おや、ナッシュは祭りが嫌いなのか?」

    凌牙「別に嫌いって訳じゃない。単純に面倒臭いだけだよ」


325 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 18:54:44 ID:xkeKwOrg

    璃緒「そんな事言わずに行きましょうよ。出店もたくさん出ますし、花火も上がるそうですわよ」

    ドルベ「おお! ナッシュ、花火だぞ、花火!!」wktkブックス

    凌牙「悪いがそんな事で浮かれる程俺はガキじゃねえんだ。そもそも何でこのクソ暑い時期にわざわざ人混みに行かないといけないんだよ」

    璃緒「もう、付き合いが悪いですわね。だから凌牙は友達が少ないのよ」ハガナイ

    凌牙「余計なお世話だ。そんなに行きたいならお前ら2人だけで行けば良いだろうが」


326 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 18:56:33 ID:xkeKwOrg

    ドルベ「私は出来れば最初の夏祭りは友である君と行きたいのだが……それともナッシュは私と祭りに行くのは嫌なのか?」ションボリチュア

    凌牙「おい、そんな目で俺を見るな。別にそこまで言って無いだろ」

    璃緒「だったら行きましょうよ~。思い出作りは家庭円満の秘訣ですのよ?」ダキッ

    凌牙「ちょ、いきなり抱き着くな!?」

    璃緒「嫌よ。凌牙が行くって言うまで離さないんだから♪ ほら、ドルベもやって」

    ドルベ「御意。ナッシュ、一緒に夏祭りに行こう」ダキッ

    凌牙「くっ、ドルベまで……分かった、行く! 行ってやるから離れろ、暑苦しい!!」

    璃緒&ドルベ「ゎぁぃ♪ ヾ(*⌒∇⌒)八(⌒∇⌒*)ツ ゎぁぃ♪」


327 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 18:59:02 ID:xkeKwOrg

    …………

    <ワイワイガヤガヤ

    ドルベ「おお、これがこの世界の祭りか! 何だか色々凄いな!!」

    璃緒「あらあら、ドルベだったら。目がキラキラ輝いていますわね」

    ドルベ「凄い人の数だな。奥が全然見えないぞ」ピョンピョン

    凌牙「おい、こんな所で飛び跳ねるな。恥ずかしいだろうが」

    璃緒「この喧騒に囲まれると何だがテンション上がりますわよね。やっぱりお祭りはこうで無いと!」

    ドルベ「そうだな。私は初体験だがその気持ちは何となく分かるぞ!」

    凌牙(人混みが鬱陶しい……)


328 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:01:06 ID:xkeKwOrg

    ドルベ「それにしてもメラグが用意してくれたこの『ユカタ』というのは涼しくて良いな」

    璃緒「浴衣は祭りの正装ですから。ちなみに今日のは私の手作りですのよ」フンス

    ドルベ「メラグは何でも出来るのだな。ところでナッシュの浴衣は私やメラグのとは少し違う様だが?」

    凌牙「これは甚平だ。こっちの方が色々と楽なんだよ」

    ドルベ「ほう、そうなのか。良く似合っているぞ、さすが我が友だ」

    璃緒(やっぱり浴衣より甚平を選ぶのはシャークだからかしら?)


329 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:02:26 ID:xkeKwOrg

    …………

    璃緒「さてと、最初は何を食べますか?」

    凌牙「いきなり食い物かよ」

    璃緒「当たり前でしょ。夏祭りは言ってしまえば食べ歩きの為に開かれている様なものなんですから」

    ドルベ「そうだったのか!」

    凌牙「信じるな、ドルベ。さすがにそれは言い過ぎだから」

    璃緒「う~ん、焼きそばに焼きトウモロコシ……リンゴ飴に綿アメ……あっ、チョコバナナも美味しそうですわね♪」ウキウキング

    凌牙「まったく、本当に食い意地だけは一人前……ぐあっ!? おまっ、下駄で足踏むのは……ぐおおお」


330 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:05:10 ID:xkeKwOrg

    璃緒「決めましたわ! 最初はたこ焼きを食べましょう!」

    ドルベ「たこ焼きか。テレビで観た事はあるが食べた事は無いな」

    璃緒「なら丁度良い機会ですわね。という訳で凌牙、たこ焼き買って来て。そこの屋台ので良いですから」

    凌牙「何で俺が買うんだよ。食いたいなら自分の金で買えよ」

    璃緒「何を言っていますの。こういう時こそ男の甲斐性見せなさいよ。貴方、仮にも神代家の長男でしょ?」

    凌牙「いや、長男は関係無いだろ。言ってる事が無茶苦茶だぞ」


331 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:06:28 ID:xkeKwOrg

    ドルベ「ならここは恨みっこなしでジャンケンというのはどうだろう?」

    璃緒「ドルベ、ナイスアイディア。じゃあ負けた人が代表してみんなの分のたこ焼きを奢るという方向で行きましょう」

    凌牙「ちょ、強制参加かよ!? 欲しい奴が買いに行けば済む話……ええい、ぽいっ!!」










    凌牙「……スイマセン。たこ焼き下さい」


332 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:08:35 ID:xkeKwOrg

    ドルベ「はふはふ、これふぁおいひぃな」モグモグ

    璃緒「はふはふ、ほうでひょ」モキュモキュ

    凌牙「食べながら喋るなよ……あっ、あそこのたこ焼き屋の方が安いじゃねえか、クソ!?」

    璃緒「ドルベも何か欲しい物があったら言いなさいね。何でも凌牙が買ってくれるから」

    凌牙「ちょっと待て。今のジャンケンはたこ焼きだけだよな? 確かにそう言ったよな?」

    ドルベ「む、あそこにカードショップの屋台があるぞ! 『完全体エクゾディア』とか売ってるぞ!?」

    璃緒「おお、それはデュエリストとして見逃せませんわね。さあ、遠慮なく凌牙に買って貰いなさい! さあ!!」

    凌牙「それはマジでやめろ! つーか璃緒は分かってて言ってるだろ!?」


333 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:10:04 ID:xkeKwOrg

    …………

    璃緒「次は綿菓子が食べたいですわね!」

    ドルベ「綿菓子か。雑誌で見た事はあるが食べるのは初めてだな」

    璃緒「なら丁度良い機会ですわね。という訳で凌牙、綿菓子買って来て。そこの屋台ので良いですから」

    凌牙「会話がデジャヴ過ぎるだろ。絶対買わないからな」

    璃緒「まあツンデレな凌牙が素直にYESと言わないのは分かっていましたわ。今回も勝負しましょう」

    凌牙「ツンデレ関係無いだろ。だが負けっぱなしは性に合わないからな……不本意だがその勝負乗ってやるよ」

    ドルベ「それで勝負の方法は? またジャンケンか?」

    璃緒「それも面白くありませんし、今度はあれで勝負しましょう」

    『金魚すくい』


334 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:14:25 ID:xkeKwOrg

    璃緒「3回分お願いします」

    <カシコマリー

    ドルベ「ナッシュ、金魚すくいとはどういうゲームなんだ? 名前からして水の中の金魚を救出するゲームの様だが……」

    凌牙「その『救う』じゃねえよ。今璃緒が網を貰っただろ? あれで水の中にいる金魚を『掬う』んだよ」

    ドルベ「成る程。それだけなら簡単だし私にも出来そうだな」

    凌牙「だが網は紙で出来ている。あれは水に付けるとすぐにふやけて破けるからな、やってみると結構難しいんだぜ」

    璃緒「はい、凌牙とドルベの分の網よ」

    凌牙「そういや金魚すくいの代金はお前が出すんだな」

    璃緒「ああ、これは神代家のお財布から出していますのよ。たまにちょっと遊ぶくらいの余裕は十分ありますし」

    凌牙「だったらそれでたこ焼きやら綿菓子買えば良いだろうが」


335 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:16:56 ID:xkeKwOrg

    ドルベ「むぅ、もう破けてしまった……2匹しか取れなかったぞ」

    璃緒「私も2匹ですわ。しばらくしてなかったから腕が鈍りましたわね」

    凌牙「何だ、お前ら? たった2匹とか情けない奴らだな」フッ

    璃緒「何よ、そういう凌牙はまだ1匹も取って無いじゃない」

    凌牙「お前らがさっさとリタイアするのを待ってたんだよ。横でバシャバシャされたんじゃ迷惑だからな」

    ドルベ「ナッシュ、何だか凄い自信だな」

    凌牙「水辺の勝負を俺に挑んだ事を後悔するんだな……たこ焼きのリベンジ、ここで果たせて貰うぜ!!」










    凌牙「……スイマセン、綿菓子下さい」


336 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:19:52 ID:xkeKwOrg

    …………

    璃緒「結構買いましたわね」ホクホク

    ドルベ「そうだな。しかしさすがにナッシュに悪い気もする」

    凌牙「畜生、何でこんな事に……orz」←あの後全ての勝負に負けた

    璃緒「ちゃんとした勝負の上での結果なんですから同情の必要はありませんわよ。しかしこの量を食べながら歩くのは難しいですわね」

    ドルベ「なら何処かに座って食べよう。ナッシュ、蹲っていないで一緒に行こう」

    凌牙「くっ、家に勝ったらお前らデュエルしろよな。絶対にリベンジしないと気が晴れねえ!」


337 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:21:42 ID:xkeKwOrg

    石段……

    ドルベ「丁度いい場所があって良かったな」

    璃緒「そうですわね。ほら、凌牙も何時までも渋い顔してないでチョコバナナでも頬張りなさいよ。もれなく女子が喜びますわよ」

    凌牙「意味が分からねえよ。ていうかこのチョコバナナも俺の金で買った奴だし」

    ドルベ「そういえば1匹だけ貰って来た金魚だがこれはどう食べるのだ?」

    凌牙「金魚は食べねえよ。家に持って帰って水槽に入れて飼うんだ」

    ドルベ「成る程。育てて大きくしてから食べるのか」

    凌牙「だから食わねえってば」


338 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:22:34 ID:xkeKwOrg

    パーン! パーン! パーン!

    凌牙「おっ、花火だ」

    璃緒「あら、もう時間でしたのね」

    ドルベ「楽し過ぎてすっかり忘れていたな」

    パパパパパーン!

    3人「…………」


339 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:24:13 ID:xkeKwOrg

    璃緒「……綺麗ですわね」

    ドルベ「そうだな」

    凌牙「さすがに異論はねえ」

    璃緒「でも花火って綺麗だけど一瞬で消えてなくなるんですよね。そこが寂しいと言うか儚いと言うか……」

    ドルベ「それでも記憶には残る。例え一瞬でも人はそれを思い出として残す事が出来るからな」

    ドルベ「そして思い出というのは永遠だ」


340 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:25:17 ID:xkeKwOrg

    璃緒「ふふっ、ドルベの言う通りですわね」

    凌牙「俺も忘れないだろうぜ。何せ散々奢らされたからな」

    璃緒「もう、せっかく良い雰囲気なのにそういう事言います?」

    ドルベ「おっ、今度のは大きいぞ」

    パーン! パーン!

    ドルベ「また来年も同じ景色がみたいものだな」

    璃緒「見れますわよ。ねえ、凌牙」

    凌牙「俺に聞くなよ……まあ、心配はいらねえんじゃねえの?」


    来年もまた3人で、楽しい思い出を。


    <おわり>


341 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/05/23(土) 19:26:21 ID:xkeKwOrg

    読んでくれた人、ありがとうございました。

    またちょくちょく書きますのでよろしくお願いします。

345 :名無しの決闘者:2015/05/23(土) 20:33:52 ID:i9FIwVT2
    乙
    バリアン組は浴衣の色すら思い浮かべやすいから困る

346 :名無しの決闘者:2015/05/23(土) 23:31:35 ID:o3MkU9Ps
    乙!
    幸せそうで何より