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397 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:23:39 ID:Pi1pTovs

    夏休み・神代家にて……

    璃緒「毎日、毎日この暑さ……もううんざりですわ」グッタリチュア

    ドルベ「メラグ、打ち水して来たぞ」

    璃緒「ありがとう、ドルベ。これで少しはマシになるといいのだけど」

    ドルベ「そんなに暑いならクーラーをつけたらどうだ?」

    璃緒「駄目よ、最近はクーラーの使い過ぎで電気代がとんでもない事になってるんですから。せめて夜まで我慢しないと」

    ドルベ「そうか、軽率な発言をしてすまない」


398 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:25:06 ID:Pi1pTovs

    璃緒「別に謝らなくてもいいですわよ。それにしてもこの暑さ、どうにかならないものですかね?」

    ドルベ「私も正直驚いているよ。この世界の夏は毎年こんな感じなのか?」

    璃緒「今年は特別ですわね。暑いのが苦手な私にとってこんな夏は本当に酷ですわ」

    ドルベ「この前は寒いのが苦手と言ってなかったか?」

    璃緒「寒いのも暑いのも苦手ですのよ。季節は穏やかな春が一番好きですわ」

    ドルベ「成る程。ところでナッシュの姿が見えないのだが彼は何処に行ったのだ?」キョロキョロットン


399 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:26:54 ID:Pi1pTovs

    璃緒「凌牙なら学校に居るアリトとギラグの様子を見に行きましたわ。もしかしたら蒸し焼きになってるかもしれませんし」

    ドルベ「確かに彼らが住んでる体育倉庫は今頃天然のサウナ状態だろうからな。さすが仲間思いのナッシュだ」

    璃緒「あー何か体育倉庫の様子を想像したら余計に暑くなって来ましたわ。身体も汗でベトベトだしもう嫌!」ブーブー

    ドルベ「どうする? 諦めてクーラーをつけるか?」

    璃緒「それも負けたみたいで嫌ですわ」ムスー

    ドルベ(メラグは何と勝負しているのだろう?)


400 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:28:08 ID:Pi1pTovs

    ドルベ「なら早めに入浴したらどうだ? 汗で気持ち悪いのだろう?」

    璃緒「う~ん、お風呂もいいですけど今はどちらかといえばプールに入りたいですわね。冷たい水の中でパチャパチャしたいですわ」ゴロゴロットン

    ドルベ「テレビで言っていたが今は何処のプールもいっぱいみたいだぞ」

    璃緒「ですわよね~。学校のプールも今は水泳部が県大会の練習で使ってますし……あ、そうだ!」ガバッ

    ドルベ「ん、何か妙案でも浮かんだのか?」

    璃緒「ええ、浮かびましたわ! 余所が駄目ならウチのプールを使えばいいのよ!!」


401 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:29:11 ID:Pi1pTovs

    神代家・物置……

    璃緒「えっと、確かこの辺りにしまったと思ったんだけど……」ガサゴソウザ

    ドルベ(メラグは一体何を探しているのだろう? そもそもこの家にはプールなんてないはずだが?)

    璃緒「あ、ありましたわ! これですわよ、これ!」

    ドルベ「何なのだ、これは?」キョトン

    璃緒「プールですわよ。神代家のプール」

    ドルベ「プール? これがか?」

    璃緒「まあちょっと可愛いですけど2人だけなら十分ですわ。ドルベ、庭に運びますから手伝ってください」

    ドルベ「? よく分からないが分かった」


402 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:31:24 ID:Pi1pTovs

    …………

    璃緒「よし、綺麗にするついでにザッと見ましたけど何処も破けてはいませんわね。さすが私、物持ちがいい」

    ドルベ「メラグ、本当にこれはプールなのか? 私にはとてもそうには見えないのだが」

    璃緒「これはビニールプールというものですわ。これを膨らませて水を入れるとそれだけで簡易プールが出来ますのよ」

    ドルベ「なんと。そんなものがあるのか」

    璃緒「懐かしいですわ。小さい頃は夏によく凌牙と2人でこれに入って遊んでましたっけ」

    ドルベ「しかしこれを膨らますのか。結構大変そうだな……下手をすれば過呼吸に成りかねない」ゴクリ

    璃緒「いえ、さすがに息を吹き込んで膨らませませんわよ。ここにちゃんと専用の空気入れがありますから」


403 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:33:36 ID:Pi1pTovs

    ドルベ「おお、そういうのもあるのか。それでこれはどう使うのだ?」

    璃緒「簡単ですわよ。ここに差し込んでっと……後はポンプを踏んで空気を送り込むだけですわ」

    ドルベ「ふむ、やってみてもいいか?」

    璃緒「構いませんわよ」

    ドルベ「では失礼して……お、ちょっとずつだが確かに膨らんでいるぞ、メラグ!」シュコシュコ

    璃緒「あら、初めてにしては上手ですわね。よければその調子で全部膨らませて貰えます?」

    ドルベ「分かった! ポンプを踏むのはこの白き盾に任せてくれ!!」シュコシュコ

    璃緒「ふふっ、あんまり張り切りすぎると疲れますわよ」


404 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:35:16 ID:Pi1pTovs

    …………

    璃緒「さて、ドルベのおかげで空気も入りましたわ。ご苦労様、ドルベ」

    ドルベ「はぁはぁ、何のこれくらい……はぁはぁ、白き盾にとっては朝飯前のお茶漬けだよ」←ちょっと疲れた

    璃緒「後はホースで水を溜めれば完成ですわ。電気代も掛かりませんし万々歳ですわね」

    ドルベ「その代わり水道代が掛かりそうだな」

    璃緒「そ、そこは今回はスルーの方向で……では水が溜まり次第水着に着替えましょうか」

    ドルベ「うむ、分かった」


405 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:36:59 ID:Pi1pTovs

    …………

    璃緒「家で水着になるなんて新鮮ですわね~。ドルベ、私の水着はどうかしら?」

    ドルベ「うむ、とてもいいと思うぞ。君は何を着ても似合うな」

    璃緒「ドルベは本当にストレートに褒めてくれますわよね。まあそこがあなたのよいところですけど」

    ドルベ「それはこの前、三人でデパートに行った時に買ったものか?」

    璃緒「ええ。凌牙は肌の露出が多いからやめろとか言ってましたけど……別にこれくらい普通ですわよね?」

    ドルベ「私は女性の水着には詳しくないからなんとも言えないな」

    璃緒「まあいいですわ。準備も整いましたし、早速入りましょう」


406 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:39:59 ID:Pi1pTovs

    ドルベ「しかし入ると言ってもどうするのだ? この大きさでは泳げないし……いや、元々私は泳げないのだが」

    璃緒「ふふん、そんな難しく考える必要はないですわ……こうすればいいんですわよ!!」ドン!!

    ドルベ「なっ、メラグ!? ぬわぁ!!」

    ジャバーン

    ドルベ「ぷはっ! いきなり押し倒すのは酷いぞ、メラグ!!」プンスカブックス

    璃緒「アハハ、ごめんなさい♪ でも気持ちいいでしょ?」

    ドルベ「む、確かに……正直この暑さだからすでに少し温くなっているがそれでも十分冷たくて心地よくて色々ブックスで」ブツブツ

    ドルベ「何が言いたいかというとすごく楽しいぞ、メラグ!!」キラキラ

    璃緒「そうでしょ、そうでしょ♪ という訳で私もお邪魔しますわね!!」O(≧∇≦)O

    ジャバーン


407 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:41:36 ID:Pi1pTovs

    …………

    ドルベ「いくぞ、私はメラグの召喚時に激流葬を発動!!」バシャバシャ

    璃緒「いきなりやってくれますわね! でも私は激流蘇生の力ですぐに蘇りますわ!!」バシャバシャ

    ドルベ「ならばナッシュ直伝、必殺のファイナル・フォールを受けてみろ!!」バシャバシャ

    璃緒「ならばこちらも凌牙直伝のポセイドン……じゃない、ゼウス・ブレスを発動! その攻撃を無効にして跳ね返しますわ!!」バシャバシャ

    ドルベ「くっ、なら私は……ゲホッ! ゲホッ! み、水が鼻に!?」バシャバシャ

    <キャキャキャ

    ※二人はビニールプールで水遊びをしています。


408 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:42:32 ID:Pi1pTovs

    …………

    璃緒&ドルベ「…………」ボォー

    璃緒「……さすがに疲れましたわね」

    ドルベ「ああ……だが心地よい疲れだ」

    璃緒「こんなにはしゃいだのは久しぶりですわ。傍から見たら変に思われるかもしれませんけど」

    ドルベ「童心に戻れるというのは素晴らしい事だ。何も恥ずかしがる事はないさ」

    璃緒「まあ童心も何も私達はまだ子供ですけどね、少なくともこの世界では」


409 :名無しの決闘者:2015/06/06(土) 19:43:52 ID:a/6iB8Ag
    ドルベ……激流蘇生……うっ頭が


410 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:45:31 ID:Pi1pTovs

    ドルベ「ああ……やはり君達と一緒に暮らせてよかったな」

    璃緒「何です、突然?」

    ドルベ「毎日が楽しいの連続だ。今日のこの水遊びも然り……本当に君達は私を飽きさせない」

    ドルベ「たまに幸福過ぎて怖さすら感じるくらいだよ」

    璃緒「別に幸せと感じるならそれでいいのでありません? 怖さなんて感じる必要はありませんわよ」

    ドルベ「そうかな?」

    璃緒「そうですわよ。それにドルベは今までが大変でしたでしょ? あの日、私達が貴方達の前を去ってからは特に……」

    ドルベ「…………」


411 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:48:33 ID:Pi1pTovs

    璃緒「私も凌牙も貴方にはとても感謝してますのよ。だから貴方には幸せになって欲しいの」

    璃緒「やっぱり苦労したのならその分だけ報われないといけませんわ。だから覚悟してくださいね」

    璃緒「これからもっと、今日の楽しさなんて比べ物にならないくらい私と凌牙で貴方を幸せにして差し上げますから」ニコッ

    ドルベ「…………」

    ドルベ「(´;ω;`)ブワッ」

    璃緒「ちょ、ドルベ! 何いきなり泣いてますのよ!?」ビックリボー

    ドルベ「す、すまない。何だか涙腺が緩んで……ひ、非力な私を許してくれ」ウルウル

    璃緒「もう、ドルベは泣き虫さんですわね。でも貴方は自分で言うほど非力ではありませんわよ……少なくとも私達にとってはね♪」ナデナデ


412 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:49:53 ID:Pi1pTovs

    ドルベ「このプールに誓おう、メラグ。私は必ずや幸せになる。そして君達の事も幸せにしてみせると」

    璃緒「ビニールプールに誓われても正直困りますけどその気持ちはとても嬉しく思いますわ」

    ドルベ「ああ、早くナッシュは戻らないだろうか。溢れ出すこの気持ちをナッシュにも伝えたい」

    璃緒「そういえば遅いですわね。凌牙ったらまだアリト達の様子を見てるのかしら?」



    その頃のシャークさん達……

    警官「あのね、夏だからってハメ外し過ぎだから」

    凌牙「……本当スイマセンでした」

    アリト&ギラグ「…………」←パンツ一丁で正座中

    <おわり>


413 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/06/06(土) 19:50:27 ID:Pi1pTovs

    読んでくれた人、ありがとうございました。
    今回の話は以前書いた『アリト&ギラグ「暑い……」』を読むとオチが分かりやすいと思います。では。

414 :名無しの決闘者:2015/06/06(土) 20:00:45 ID:7F7NZpvw
    乙!
    七皇には本当に今までの不幸にお釣りが来るぐらい幸せになって欲しい
    つか若い男女が2人きりであられもない姿で水遊びに興じてるのに
    全くエロさのエの字も感じない…
    何故なのか

415 :名無しの決闘者:2015/06/06(土) 20:47:20 ID:jyLgTvj2
    白き盾 だからさ……

416 :名無しの決闘者:2015/06/06(土) 20:54:17 ID:qT7Xkx6Y
    ドルベにエロさを求めるには隣にナッシュを置いとかないと…♂

419 :名無しの決闘者:2015/06/07(日) 13:11:09 ID:V.MrBMnY
    ドルベには頭に手を置くほどの仲のイリスがいるじゃあないか