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901 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:35:54 ID:BAvRZHNY

    神代家・凌牙の部屋……

    凌牙「あー畜生。面倒臭え」タメイキング

    ドルベ「ナッシュは掃除が嫌いなのか?」

    凌牙「掃除というより面倒なのが嫌いなんだ。そもそも大掃除するほどウチは汚れてないだろう」

    ドルベ「メラグが綺麗好きで毎日掃除しているからな。それでもこういうのはちゃんとしておかないと良い新年は迎えられないと聞いたぞ」

    凌牙「別に掃除しようがしまいが新年なんてもんは否応なしに来るんだよ。せっかくの冬休みに何でこんな事……イラッとくるぜ」ブツブツ



902 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:37:03 ID:Lptg7qTY

    凌牙「というか何でお前は俺の部屋の掃除手伝ってんだ? 自分の部屋はどうした?」

    ドルベ「私の部屋の掃除は午前中に済ませた。あまりに荷物も多くはないからな……おや、これは?」ガサゴソ

    凌牙「おい、掃除中だからって人の物あんまり弄るなよ」プンスカブックス

    ドルベ「すまない。しかしこの緑色の本は何だ? 少し重みもあるが」

    凌牙「あーそれは卒業アルバムだな。小学校の時のだ」

    ドルベ「ほほう、君とメラグの小学生時代のアルバムか……興味があるな、見てもいいかな?」wktkブックス

    凌牙「別にいいけどちょっとだけだぞ。サボってるのが璃緒に見つかったら色々と煩いからな」



903 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:39:28 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「おーすごい! 見ろ、ナッシュとメラグの写真が載ってるぞ!」

    凌牙「卒業アルバムだから当たり前だろうが」

    ドルベ「ふむふむ、この頃からナッシュは恰好良く、メラグは可愛いなぁ!」(*゚∀゚)=3ムハー

    凌牙(何か微妙に恥ずかしいな……)

    ドルベ「おお、こちらは普段の様子を写した写真か。ナッシュもたくさん写っているな……ん?」

    凌牙「どうした?」

    ドルベ「いや、メラグは結構友達と一緒に写っているのだがナッシュは1人だけの写真が多い様な……」

    凌牙「うるせえな! どうせ俺は友達が少ねえよ、クソが!!」ハガナイ!!



904 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:40:15 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「安心しろ、ナッシュ。今は友としてこの白き盾が常に傍にいるぞ、この白き盾が!」ビシッ

    凌牙「あーはいはい。分かったからもうそのアルバム仕舞え。で、さっさと面倒な掃除終わらせるぞ」

    ドルベ「そうだな。おや、本棚の奥にもう1冊本が……」ガサゴソ

    凌牙「あ、馬鹿! それはやめ……」

    ドルベ「さっきのアルバムとは打って変わって薄い本だな。これは一体……あっ」


    えっちな本「」


    凌牙&ドルベ「…………」



905 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:41:16 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「ナッシュ」

    凌牙「待て、ドルベ。聞け、ドルベ。これには深い訳が……」

    ドルベ「何を慌てている? 君だって健全な思春期の青少年だし、女体に興味があっても別に不思議でもなんでもないではないか」

    凌牙「いや、違うんだ。この本は……」

    ドルベ「むしろメラグが心配していたぞ。ナッシュは全然こういう物を持っていないから、もしかして男色ではないかと」

    凌牙「お前は璃緒と何の話をしているんだ? それよりこの本はだな……」

    ドルベ「しかし君が海外の女性に興味があるとは知らなかったよ。それでどういう娘が好みなのだ?」ペラペラ

    凌牙「堂々と目の前で広げるな! いいから俺の話を聞けぇ!!」



906 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:42:40 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「トーマスから貰った?」

    凌牙「この前、ふらりとウチに来ただろう? その時にファンサービスだって強引に押し付けられたんだよ、くれぐれも璃緒にはばれない様にって念を押してな」

    ドルベ「つまりこの本は君とトーマスの友情の証という事か」

    凌牙「気持ち悪い表現をするな。まあすぐ捨て様と思ったんだがタイミングが掴めなくて一先ずそこに仕舞っておいたんだ」

    ドルベ「成る程、そういう訳か……ところでナッシュよ」

    凌牙「何だ? 信じられねえのか?」



907 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:43:44 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「いや、そうではない。こういう本は普通局部にはモザイクが掛かるのは普通だと聞くがそれが見当たらない……印刷ミスだろうか?」

    凌牙「いや、何かIVの話だと無修正のレア物らしい。俺に渡したのも自慢したいからだったみたいだし」

    ドルベ「どれも凄い乳房だな。メラグの乳房が下級モンスターとするならば彼女達のそれは最上級モンスターだな」マジマジ

    凌牙「本当、何食べたらこんなに大きくなるんだろうな」マジマジ

    ※掃除そっちのけで仲良くえっちな本を読むバリアン七皇のリーダーとサブリーダーの図



908 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:45:19 ID:BAvRZHNY

    凌牙「とにかくだ。この本は後でこっそり処分するとして……璃緒には絶対にばらすなよ」

    ドルベ「トーマスとの約束でもあるからな」

    凌牙「いや、それは正直どうでもいいんだが……ばれると厄介な事になるからな」

    ドルベ「確かに女性は男性がこういう本を持つのを不潔だと毛嫌いする傾向もあるらしいが……メラグは問題ないのではないか?」

    凌牙「毛嫌いはしないだろう。だが逆に面白がる。不敵な笑みを浮かべて俺を心ゆくまでからかうのは目に見えてる」

    ドルベ「そうなのか?」

    凌牙「兄貴だから分かる。あいつはそういう女だ」キッパリチュア



909 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:46:01 ID:Lptg7qTY

    ドルベ「ふむ。正直メラグに隠し事をするのは気が引けるが……君がどうしても秘密にしたいというのならこの白き盾、友として従おう」フンス

    凌牙「おう。俺とお前だけの秘密だ。頼んだぞ、ドルベ」



    璃緒「――何が私に秘密ですの?」

    凌牙&ドルベ「」ピシッ



910 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:47:02 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「メ、メラグ!?」オロオロットン

    凌牙「お前、何勝手に人の部屋に入って来てんだよ!?」アタフタキオン

    璃緒「何時まで経っても降りてこないから掃除をさぼってるんじゃないかって様子を見に来たのよ……それより私に秘密って何の話?」

    凌牙「それはその……男同士の秘密で……」

    璃緒「ふぅん……ところで凌牙、もしかして忘れてる?」ニヤッ

    凌牙「な、何をだよ?」

    璃緒「私、仲間外れされるのって一番嫌いなのよね……」ゴゴゴ

    凌牙&ドルベ「!?」ビクッ



911 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:48:25 ID:BAvRZHNY

    ドルベ「(ヒソヒソ)どうするのだ、ナッシュ! メラグ、凄く怒ってるぞ! BGMも確実に『クリティウスの牙』だ!」

    凌牙「(ヒソヒソ)今どうするか考えてるよ! だがぶっちゃけいきなり過ぎて打開策がまったく浮かばねえ!」

    璃緒「またコソコソ何を喋って……あら、その後ろにある本は?」

    ドルベ「!」バッ

    凌牙「なっ、ドルベ!?」

    ドルベ(しまった! 反射的に服の下に隠してしまった!? しかしこれでは……)チラッ

    璃緒「ドルベ……今服の下に何を隠しましたの?」ギロリ

    凌牙&ドルベ(こうなる事は必然!)ブルブルーアイズ



912 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:49:31 ID:BAvRZHNY

    璃緒「さあ、ドルベ。服の下に隠した物を出して下さい。貴方は私のお願い、聞いて下さるわよね?」ニコニコ

    ドルベ(笑みが怖い……)ガタブルーアイズ

    凌牙(駄目だ、断言できる。ドルベじゃこの本を守りきる事は出来ねえ! もう諦めるしかないのか?)

    璃緒「ドルベ、早く出しなさい」

    ドルベ「……すまない、メラグ」

    璃緒「え?」

    ドルベ「私は……白き盾としてナッシュとの約束を守らねばならぬだ!!」ダッ

    凌牙(ドルベが本を抱えたまま走って逃げた! あいつ、俺の為に……!?)ジーン



    璃緒「ドルベ、立ち止まってバンザイ!」

    ドルベ「はい! あっ……」バッ

    凌牙「…………」

    ズルッ……ボトン!←服の下から本が落ちた音



913 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:51:06 ID:BAvRZHNY

    …………

    ドルベ「すまない、ナッシュ……非力な私を許してくれ……」グスン

    凌牙「いや、お前にしてはよく頑張ったよ。それよりこれからどうするかだ……見ろ、璃緒の顔を」

    璃緒「まさか、そんな……遂に凌牙の部屋でえっちな本が発掘されるなんて……ああ……///」プルプル

    ドルベ「何だか恍惚の表情のお手本の様な顔をしているな」

    凌牙「今あいつの頭の中ではこれからどう俺をからかうかの会議が開かれてるはずだ。多分このままだとこのネタで来年まで色々言われるだろうな」

    ドルベ「どうするのだ、ナッシュ?」

    凌牙「仕方ねえ……こうなったら最終手段だ」

    ドルベ「最終手段?」

    凌牙「……全部正直に話そう」



914 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:52:30 ID:BAvRZHNY

    数分後・アークライト家……

    IV「ミハエル! おい、ミハエル!!」

    III「何です、騒がしい。頼んでた書庫の整理終わったんですか?」←割烹着姿

    IV「掃除なんてしてる場合じゃねえよ! 見ろ、神代璃緒からメールが来たんだ!!」ドヤァ

    III「それがどうかしたんですか?」

    IV「どうしたかじゃねえよ! 初めて俺からじゃなくて璃緒の方からメールをくれたんだぞ! 言ってみればあいつからの初ファンサービスって奴だ!」ヒャッホー

    III(あれ、確かトーマス兄様と璃緒がアドレス交換したのって大分前だった様な……)



915 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:54:26 ID:BAvRZHNY

    III「それでメールの内容は何だったんですか?」

    IV「それはこれから見る。だけどこの年末の忙しい時にわざわざ送ってくれたからな。きっと重要な内容のはずだ」ピッ



    From:璃緒さん
    Sub:凌牙から全部聞きました

    トーマスってこういう女の人が好きなんですね。
    でも自分が好きだからって強引に他人に押し付けるのはどうかと思います。
    せっかく凌牙の性癖が分かると思ったのにがっかりでした。
    (※例のエッチな本の写真付き)



    IV「……うわああああああああああ!!!!」

    III「え、ちょ!? トーマス兄様、何をいきなり発狂して……」ビックリボー

    IV「うわあああああ!!! 俺を、俺を売ったのかあああああ!!! 凌牙ああああああああああ!!! ぐわあああああああ!!! ぬわああああああああああああああ!?!?」ガツンガツン!!

    III「トーマス兄様、暖炉に頭をぶつけないで下さい! 誰か、誰か来てぇー!!(半泣き」

    <おわり>


916 :ビックリボー ◆6lM76zkyEU:2015/12/14(月) 17:55:52 ID:BAvRZHNY

    読んでくれた人、ありがとうございました。

    今回のお話でこのシリーズは一旦終了です。では。

920 :名無しの決闘者:2015/12/14(月) 21:43:09 ID:caCwBgKw
    突然の奇行でミハエルくんを泣かせるなんて失望しました。Ⅳさんのファンやめます