「借金は身を滅ぼす」を紹介しますパート62
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私 :「あの・・・、おれ、借金があるんだ」
父親:「借金?お前、何を言ってるんだ!」
私 :「だから・・・、借金があるんだ」
父親:「いくら?」
私 :「400万円・・・」
父親:「お前、自分で何を言ってるか分かってるのか?」
私 :「分かってる。それで、会社の上司に相談して・・・」
父親:「会社に言ったのか?」
私 :「うん」
父親:「あほか!!!お前、この不況に借金があるなんて言ったら、クビになっても
しょうがないだろ。なんで、お父さんに最初に言わないんだ?」
私 :「いや・・・、言いづらくて・・・」
父親:「ばかもの・・・・・・・。それで、会社に言ってなんだって?」
私 :「お金を貸してくれるから、それで借金を返せって」
父親:「貸してくれるって?400万円もか?」
私 :「うん・・・」
父親:「・・・」
私 :「あとで会社の上司が電話するって。金額も金額だから、親の印鑑も必要だから」
父親:「・・・」
私 :「また電話する・・・」
その後、課長が実家に電話をした。
私も家に帰ってから、改めて実家に電話をした。
母親は泣いていた。
父親も泣いていた。
次の日、会社に行くと契約書が用意されていた。
【松下一樹に『400万円』を貸す。金利は年0.5%。毎月給料から5万円を天引き。
返済終了日は2009年1月とする】
【ただし、本契約以降、再度借金をした場合、契約を破棄して全額一括で返済すること】
もちろん私はなにも言わずに印鑑を押して署名した。
契約を急がせるために、実家には速達で送った。
【2日後】
実家から父親の捺印と署名がされた契約書が会社に届いた瞬間、私の口座に会社から
『400万円』が振り込まれた。
それからはまさに電光石火。
財布に『400万円』を入れて、一つ一つ解約していく。
本当は自分で稼いだお金で完済したかったが、とにかく、これからは消費者金融と付き合
わないで済むと思うと本当に嬉しい!
消費者金融の店員からは、「なにか弊社にご不満でもありましたでしょうか?」と毎回
聞かれた。
「武富士」からは、「こんな大金どうされました?大丈夫ですか?」と、変な想像をさせ
てしまったようだ。(おそらく、私がどこかに騙されていると思ったのか?)
全てを完済し終わったとき、『400万円』もきれいになくなった。
会社に行き、社長にお礼を言う。
私 :「ありがとうございました。これからは仕事を一生懸命やっていきます」
社長:「がんばれよ」
家に帰る途中、お米を5キロ買った。
「これからは節約をして、少しでも早く会社への借金を返さないと!!」
何年か振りの「前向き」な考えだった。
家に帰った瞬間、嬉しさが込み上げてくる。
「助かった〜!!
明日から生きていける。借金に怯えないで生活できる!!!
こんなに嬉しいことはない。
もう2度とこんな恐ろしい思いは嫌だ!!」
「パチンコはもうしない。パチスロも絶対しない!!」
会社で私の借金を知っているのは課長と社長だけだったので、何事もなかったように
のびのびと仕事ができる。
毎日が快適。
入社して以来、はじめて「普通の社会人」になったような気がした。
土曜日・日曜日も最初はすることがなかったが、ビデオを借りたりして時間をつぶす。
あまりお金はつかえない。
でも、人間らしい日々を過ごせていた。
・ ・ ・が、私の体の中に巣食った【ギャンブル中毒】は、1ヶ月後再び目を覚ます・・・。
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