ちょっと気が向いたので、『映画刀剣乱舞』を観に行きました。
 最初は観に行くつもりはなかったんです。
 2.5次元って、あんまり興味ありませんでしたし。
 というか、興味ないどころか、2次元の世界を崩されそうな気がして足を踏み入れる気すら無かったんです。
 でも、去年の紅白歌合戦で、刀剣男士が特別枠でパフォーマンスしたのを視まして、
「あ、これ結構イケるんでね?」
 と思い、ちょうど時間も空いたので、興味半分で出かけました。
 結論から言いますと、なかなか面白かったです。
『刀剣乱舞』っていうのは、もともとゲームだったわけで、プレイヤーは「審神者」(さにわ)となって、古今の名刀に宿った魂を「刀剣男士」として、この世に召喚することができます。
 刀剣男士たちは、歴史を変えようとする「時間遡行軍」と戦い、正しい歴史の流れを護るのが役目です。
 今回、主役を張るのは三日月宗近
 本物(?)の三日月宗近は、平安時代に鍛造された刀で、天下五剣のうちの一振りです(他の四振りは、童子切安綱、鬼丸圀綱、大典太光世、数珠丸恒次)。
 作品中では最も古い刀剣ということで、他の刀剣男士からは「じじい」と呼ばれることもあり、自分で自分のことを「老体」と呼んだりもするんですが、ゲーム内では端正な美青年として描かれ、実際2.5次元でも、これを踏襲する美しさでした。
 映画の内容は「本能寺の変」を中心とする時間遡行軍の歴史改変に刀剣男士たちが対抗する、というものです。
 登場する刀剣男士は、三日月宗近、山姥切国広、薬研藤四郎、へし切長谷部、日本号、骨喰藤四郎、不動行光、鶯丸の八振り(他にも登場するのですが、ネタばらしになってしまうので、ここまで)。
 刀剣男士たちのなかでも飛び抜けて年長ゆえに一人で何もかもを背負ってゆく三日月と、それをもどかしく思う若者たちの描く群像劇に仕上がっていて、見応えがありました。
 まぁ、ゲームをプレイしたことがある身としては、ゲームのキャラが、まんま人として動いてるのに感動するわけですが。
 言うたらコスプレなんですけど、それぞれがゲームに忠実に再現されているので、思ったほどの違和感はありませんでした。
 あと、思ったより殺陣が凄い。
 実際には、その動きは不可能だろうと思う挙動もあるんですけれど、殺陣として魅せているので、全く不満はなかったし、「それ違うだろ」というツッコミも浮かびませんでした。
 あそこまで組んだ殺陣師もすごいし、それを実現してしまう役者さんたちもすごいと思いましたね。
 結論としては、2.5次元だからという理由で観ずに済ますのは、もったいないってことです。
 観ようかどうしようか迷ってるようなら、観たほうがいいよ、と勧めますね、
 なにしろ、それまで2.5次元に抵抗があった私が、ほくほくとクリアファイル買って帰ってきたくらいなので(笑)
 あと、主題歌がT.M.Revolutionの西川貴教と布袋寅泰とのタッグていうのも注目です。
 スタッフロールの間、ギンギンのロックが流れるわけで、劇の終幕がほのぼのとしていただけに、ギャップが強烈でした。
 楽しませてもらったです。


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 ところで。
 これは蛇足かもしれませんが、ひとつ驚いたことがありました。
 主役の三日月宗近の声が、ゲームのCV、鳥海浩輔さんと実によく似てるんです。
 鳥海さんがアテてんじゃないかと思ったくらい。
 とくに、自分のことを「老体」と称して、
「ほっほっほっ……」
 と笑うところなど、そっくりで、役者さんが意識的にそうしてるのか、最初から声質が似てる人を選んだのか、役者さんが決まってみたら鳥海さんの声質に似ていたのか、そのどれかは判りませんけど、そういう意味でも適役だったんだなぁ、と思いました。