ここのところ、不安な話ばかりが飛び交います。特にヨーロッパ経済は深刻なようで、新聞記事も、やむなくでしょうが、専門用語をばしばしば使って国債を取り扱っています。そこで 暫くの間、国債(債券)について触れて行きたいと思います。何故かと言うと、国債の利回り(価格)は不動産価格と密接な関係があるからなんです。

 「国債」とは「国が歳入の不足を補うなどのために負担する一切の債務。特に、国が発行する償還期間が1年以上で有価証券形態のもの。」(大辞林)と表現していますが、平たく言えば、国がお金とは別に証券を発行して広く民間に借金する事です。

 で、皆さんからよく聞かれるのは。「価格?」「値段?」「下がったぁ?」と・・・。金利はお分かりになるようですが、どうも値段の上げ下げがピンと来ないようです。

 国債を代表とする債券には、言わずと知れた「その国が保証する」という事以外に、三つの決めごとがあります。
①償還期限(国がお金を借りている期間)
②年間に支払われる金利
③償還価格(最後に国が買い取ってくれる値段、通常100円)

 てことで、分かりやすい例を示してみます。

 先月20日に払い込みの国債(金利1%、発行価格100円、償還期限10年)を100万円買いました。そうすると10年間でもらえる金利が、10,000円×10年=10万円という事になります。

 で、今月急に金利が上がって、金利2%の国債が発行される事になったとします。

 同じ100万円でも、10年間でもらえる金利は20万円になります。では、先月買った国債のお値段はどうなるのでしょう?

 ざっくり言いますと、債券のお約束で、償還期限と金利、価格は変更されませんので、先月の国債は10年保有したら10万円増えます。今月債は10年持てば20万円になりますので、先月債を売りたければ、10万円程度ディスカウントしないと買い手が付かない事になります。

 そんなことで、金利が上がれば、債券(既発行)の値打ちが下がるので、値段が下がってしまうという事になります。

 これとは、別の要因でも債券価格が上下する事があります。それについては、次回お話しさせて頂きます。