前回は、信用力でも価格が変動する事を書きました。すると、「戦争で国自体が無くなるかもしれないのに、値下がっても、値段が付くって事は、 誰かが買ってるってことでしょ?なんで?」良い質問です。

 いくつか要因がありますが、なんと言っても、国債等債券は、何も無ければ、約束された償還価格で戻ってくるのです。以前、H通信が危ないと噂され、発行されていた社債が、償還まで2年程度で40円(100万円が40万円になっているという事)ぐらいに値下がった事がありましたが、無事償還されました。つまりそこで買った人は、40万円が100万円になり、更に2年分の金利がもらえた事になります。

 話が逸れましたが、前回のA国の話に戻しましょう。次の話は、価格が下がった事によって、A国の借入金利が上がってしまったという話です。先月、A国が10年償還の国債を1%で発行していて、戦争が始まり、80円まで値下がったとしましょう。では、80円で買った人の利回りはどうなるでしょうか?

 公式は以下の通りです。

 (発行金利+(償還差損益÷保有期間))÷購入価格

 (1%+(100−80)÷9年11ヶ月)÷80円=0.0377

 ってことは、A国の10年ものの金利は3.77%になっているから、戦費捻出の為の借入金利は、一気に3.77倍になった事になります。

 更に、当然ながらA国の為替は、信用不安から通貨安になっているはずですから、既発行の外国通貨建ての借入は負担が大きくなっています。

 そうなんです。金利には更に為替という厄介な話が付いてくるのです。では、次回に!