【長野読書会(第30回(復習講座第6回、2018.8.26実施)のまとめと次回の予定】

・第3章(貨幣または商品流通)の第2節(流通手段)のa,b

主な内容
○「すでに見たように、諸商品の交換過程は、矛盾した互いに排斥しあう諸関係を含んでいる。商品の発展は、これらの矛盾を解消しないが、それらの矛盾の運動を可能にするような形態を作り出す。これは、一般に現実の矛盾が解決される方法である。たとえば、一物体が絶えず他のⅠ物体に落下しながら、また同様に絶えずそれから飛び去るということは、一つの矛盾である。楕円は、この矛盾が実現されるとともに解決される諸運動形態の一つである。」
○「どの売りも買いであり、またその逆でもあるのだから、商品流通は、売りと買いとの必然的な均衡を生じさせる、という説ほどばかげたものはありえない。……独立して相対する諸過程が一つの内的な統一をなしていることは、同様にまた、これらの過程の内的な統一が外的な諸対立によって運動するということをも意味している。互いに補い合っているために内的には独立していないものの外的な独立化が、ある点まで進めば、統一は暴力的に貫かれる――恐慌というものによって。……これらの形態は、恐慌の可能性を、しかしただ、可能性だけを、含んでいるのである。」
○「商品流通の媒介者として、貨幣は流通手段という機能をもつことになる。」
○「貨幣の流通は、同じ過程の不断の単調な繰り返しを示している。商品はいつでも売り手の側に立ち、貨幣はいつでも購買手段として買い手の側にたっている。」
○貨幣は流通手段としてはいつでも流通部面に住んでおり、絶えずそのなかを駆け回っている。そこで、この部面はつねにどれだけの貨幣を吸収するか、という問題が生ずる。……ここで考察されている直接的流通形態は、商品と貨幣とをつねに肉体的に向かい合わせ、一方を売りの極に、他方を買いの反対極におくのだから、商品世界の流通過程のために必要な流通手段の量は、すでに諸商品の価格総額によって規定されている。」
○「流通過程の或る与えられて期間については、
 諸商品の価値総額/同名の貨幣片の流通回数=流通手段として機能する貨幣の量 となる。
 ……平均流通回数または貨幣流通の平均速度……それゆえ、貨幣片の流通回数が増せば、その流通量は減るのであり、貨幣片の流通回数が減れば、その量は増すのである。」



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【松本読書会(2018.8.18実施)の報告と次回の予定】

〔第Ⅰ部―第3回〕 
(2018年8月18日、9:00~10:30  於;あがたの森文化会館)

1、 テーマ(内容): 第3章(貨幣または商品流通)
第1節(価値の尺度)
*「貨幣は、価値の尺度として、また価格の度量基準として、二つの全く異なる機能を果たす。貨幣が価値の尺度であるのは、人間的労働の社会的化身としてであり、価格の度量基準であるのは、確定された金属重量としてである」。

2、主な議論:
 ①「価格の度量基準」に関連して、貨幣の呼称単位の変更(デノミネーション)が話題に。
 ②“価値と価格の不一致”の問題に関連して、労働が対象化されていないものの“価格”や“人間の価値”(ブルジョア社会では「生産性」との関係で計られる等)といったことが話題に。

次回: 9月15日 (土)、9:00~10:30  於;あがたの森文化会館、第3章 第2節(流通手段)
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【安曇野読書会(2018.7.25実施)の報告と次回の予定】

7月25日(水)第5章第1節(労働過程)を行いました。

第1節で重要なのは、労働力と労働の区別を概念的に明確にしたこと(それによって剰余価値生産の解明を可能にしたこと)、人間は「一つの自然力」として自然素材を加工し自分の欲求を満たす使用価値を作り出すが、同時にこの運動によって「自分自身の自然を自然を変化させる」(自分んの眠っている能力を発展させること)、「生産的労働」の概念を明らかにすると共に、資本主義的生産過程の観点からは別に規定されることを指摘していること、労働過程はどの生産様式かに関わりない「人間生活の永遠の自然条件」であること等の規定。続きを読む
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