【ロシア革命100年懇話会(2017.12.17実施)の報告】

 前回の「ロシア革命100周年記念シンポジウム」(2017.11.12実施)では論点を十分に煮詰めることができなかったので続回のシンポ・討論集会として実施した。続回ということで、参加者は前回都合がつかなかった人なども一部いましたが主として長野の資本論読書会のメンバーが中心でした。
 今回は前回のシンポで論点として浮上した①旧ソ連の社会経済体制は何だったのか(「国家資本主義」か「国家社会主義」か、私的所有はあったのかどうか)、②共産党のロシア革命・旧ソ連の評価、社会主義への移行をどう考えているか、③日本における社会主義への移行をどう考えるか、を三つの柱として報告者の考えを聞き討議を行いました。今回も一致した結論は必ずしも得られませんでしたが、それぞれの論点についてかなり突っ込んだ討議が行われ、少なくとも何が問題なのかはかなり明確になったのではないかと感じます。
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【長野読書会(第22回、2017.12.16実施)の報告と次回の予定】

・第七編 資本の蓄積過程 第23章(資本主義的蓄積の一般的法則)第5節(同.例解)
・終了後、忘年会を実施


【主な内容】
第5節 資本主義的蓄積の一般的法則の例解
○資本主義的蓄積の一般的法則とは、前節の「産業予備軍の相対的な大きさは富の諸力と一緒に増大する。しかしまた、この予備軍が現役労働者軍に比べて大きくなればなるほど、固定した過剰人口はますます大量になり、その貧困は労働苦に反比例する。最後に、労働者階級の極貧層と産業予備軍とが大きくなればなるほど、公認の受救貧民層も大きくなる。これが資本主義的蓄積の絶対的な一般的な法則である。」が、そうした労働苦と貧困の実態が例解されている。
○以下、各項目のみ掲載
a 1846-1866年のイギリス
 b イギリスの工業労働者階級の低賃金層
 c 移動民
 d 恐慌が労働者階級の再高給部分に及ぼす影響
 e イギリスの農業プロレタリアート
 f アイルランド


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【安曇野読書会(2017.11.30実施)の報告と次回の予定】

11月の読書会は、第4木曜日の23日が休日だったので、第5木曜日の30日開催となりました。

参加者のうち1人は、初めて参加された方だったので、今月も自己紹介から始めることになりました。新参加者のF.Iさんは大学卒業後、金融関係や食品関係の仕事をしていたが、お父さんが亡くなったのをきっかけに地元に戻り、現在はワイン用ブドウの栽培に従事されているそうです。学生時代に『資本論』を読み始めたが、途中で挫折、最近、富の偏在、貧富の格差が拡大していて資本主義が行き詰まっていると感じており、資本主義の先にはどんな社会が来るのか、マルクスにヒントがあると思って、『資本論』読書会に参加してみようと思ったとのことでした。...
資本主義の行き詰まりや矛盾の深まりを根本的に打開する道を見いだすきっかけになるのでは?との想いから『資本論』を読もうという方が参加されることは、大変うれしいことであり、心から歓迎したいと思います。
F.Iさんは、テキストを購入して1章3節の途中まで読み進めたが、よく分からないことも多いというので、今回は再度1章の1-3節を復習し、討論しました。


〔主な議論〕
ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)のことが話題になりました。これらの発達で、人間労働は不要になるかのような見解もあるが、ICTやAIは、それ自体としては生産効率を高め、労働を軽減する契機になり得るものの、ICTやAIは物質的生産に取って代わることはできないこと、人間社会を支えているのは物質的生産であり、そこにおける人間の社会的関係(生産関係)を問うていかなければならないことが確認されたように思います。資本主義的生産関係とその矛盾を解き明かしているのが『資本論』であり、それ故にこそ、『資本論』を読む意義があると言えるでしょう。

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