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2016年03月

「ノーリード散歩について、ドッグトレーナであるK様はどうお考えですか?」
「反対です」

きっぱりと言い切ったK様の目には、力強い信念が灯っていた。

「交通事故や迷子、通行人に咬みつくかもしれないというリスクはご承知の通りでしょう。加えて、ボクには反対理由があります」

その一つが、拾い食い問題だ。
犬様の中には、拾い食いの癖を持っている個体も存在する。
K様は、実際にそういった犬様のしつけトレーニングを引き受ける事があるというし、私達がパートナーをつとめさせて頂いている犬様の中にも稀に存在するので、お散歩中は細心の注意を払っている。

拾い食い問題は、なにも野外の散歩中だけではない。
室内でも起きる問題なので、困っている飼い主様も多いと聞く。

野外で言えば、人間が道に落とした残飯類・散乱したゴミ類・意図的に人間がまいた毒物・有毒性の植物などを犬様が口にしてしまうのが怖い。
他の生き物の糞尿も、絶対に口にしないとは言い切れない。

室内では主に、人間が食べ散らかしたもの・ゴミ類・錠剤の薬・おもちゃの欠片などの誤飲が危険だ。
飼い主様の留守中に起こる例が頻繁だという。

とにかく、犬様にとって有害となるモノはインターネットなどでも簡単に調べられるので、保管場所なども含めて、飼い主様が気を付けてあげるに尽きる。

K様の警笛は続いた。

「それらの拾い食い癖は、どの場合においても、最悪、命に関わる重大な事故にもなりかねません。正しいしつけトレーニングを受けていたとしても、ノーリード散歩中には犬のテンションも不必要に上がって、飼い主との距離が離れている場合もあるでしょう。そうすると、すぐ傍で犬の様子を見れる状況ではないので、見えない所で思わしくない何かを口にしてる事に飼い主が気づかない可能性があります」
「それは、伸縮リードでも起き得えますね」
「そうですね。ですから、何かのはずみで犬が口にしてしまう危険を遠ざけるにはやはり、適度な長さのリード付散歩で予防をしてあげた方がいいでしょう」

ちなみに、拾い食いをしないようにするしつけトレーニングを行う際にも、K様はリードを有効に使うらしい。
犬様との適切なコミュニケーションをはかる際にその実践方法を知っていて損はないので、皆様への紹介にあたっては、いずれ別の機会を設けるつもりだ。

「次に伺いたい事なんですが……」

私の振りに、K様はにっこりと笑った。

「どうぞ。ボクに答えられる範囲でしたら、なんなりと」

〈続く〉

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富山桃吉


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「ご指摘の通り、それは想定できますね。飼い主に褒められる事を、犬が諦めた場合は特に」

K様は少し困ったような顔を浮かべた。
けれどもそれは、ご自分が信じる理論の綻びを指摘されての反応ではなかったと、つぎの会話でわかった。

「ただ、そのような心理に陥る犬ばかりではありません」
「もちろん、個体差があるのは承知致しております」
「でしたら、犬側の視点で考えてみてはいかがでしょう? 種々のしつけトレーニングは、あくまで人間側の都合で行うものです。人間側が番犬にしたいと勝手に思うだけで、犬が自発的に習得を申し出るわけではありません」

K様は犬の意志を尊重しておられるからこそ、先の表情を浮かべていたのだ。
私達メビー・ラックの理念にも合致するので、ますますの興味を持った。
それが潤滑油となり、K様の言わんとしている内容を探る為、私の脳はフル回転した。

「ただ単に習慣づいてしまって、吠える事に特段の意味を持たないケースもあるやもしれませんが……。自発的という言葉をヒントにすれば、番犬様が吠え続けるのを止めないのは、威嚇吠えの他に理由があると考えられます」
「筋の良い発想です。何かを伝えたいのか、もしくは何か要求があるから犬は吠えて伝えるのです。では、吠え続けても褒めてもらえなくなった犬は、つぎに何を伝えたくて、何を要求しているのだと思いますか?」

私が番犬の立場だったら——
そこに意識を向けたら、腑に落ちる動機が見えてきた。

「現状に対する不満ですね!?」
「それに付随した怒り吠えもあるかもしれないし、通りかかる人へのヘルプ要求で吠えているかもしれない。繋がられっぱなしがイヤだとか、つまらないとか」

そうか。
そういった観点で考察するなら、吠えないで大人しくしていれば、かまってもらえるかもと期待する番犬様がいたっておかしくない。

「あとは、犬が吠え伝えてくる欲求の度合いを比較してみるのも大事です。人間でも当てはまりますが、例えば、食欲と睡眠欲を同時に抱えていたとします。その時に食べてから寝るのも方法ですし、とにかく眠いから寝て、起きてから食べるという選択肢だってあります」
「それもまた、人それぞれ、犬様それぞれ、ですね」

その時々の欲求の度合いで、好きな選択肢を選べる。
それこそが、人間社会で暮らす上での『自由』であり、相互尊重だ。
もちろん、他者を傷つけるような欲求に基づく言動は慎むべきで、一定程度の守るべき制限がかかってくる。

それは、犬様とのリード付お散歩においても当てはまるのではないか。
大好きな飼い主様と散歩をするのが最大欲求の犬様が、リードが繋がっているからといって、極度の不快感を覚えるだろうか?
仮に、わずかばかりの不満を抱く瞬間があったとしても、犬様の欲求の度合いを比較してみれば一目瞭然のはずだ。

かくして。
私とK様の話題は、お散歩中にその理論と観点を応用できるか、に移った。

〈続く〉

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例えば。
野生動物は自分が生きる為に歩いたり走ったりして獲物を探し、狩りをしなければならない。
その『自由』をもしも束縛されたら、死を早める事になるのは必至だ。

しかし、人間に飼われている犬様は狩りをする必要に迫られない。
狩りをしなくても、飼い主様から毎日エサをもらえるからだ。

だからといって、飼い犬様に『自由』は必要ないと思っているわけでは決してない。
終始ケージに入れっぱなしにするとか、リードや鎖でずっと繋ぎっぱなしにする飼育方法には、やはり賛同できない。
ストレスで、何がしかの疾患を誘発するかもしれないからだ。

そんな私の考えとは相反して、世の中には確かに、鎖やリードに繋がれっぱなしの犬様もいる。
これについては地域差にもよるが、いわゆる、外飼いの番犬として飼われている犬様は未だに多い。
メビー・ラックの主な活動地区である武蔵野・三鷹地域でも、そういった犬様を時々見かける。
彼らは往々にして、通りかかる人間を威嚇する為に吠える。
吠える。
吠えまくる。

これについては釈然としない想いをずっと抱えていたので、以前、動物行動学にも明るいベテランドッグトレーナであるK様に疑問をぶつけた事がある。

「番犬として与えられた役割を忠実にこなす彼らには、ストレスはないのでしょうか?」

私の問いに、K様は親身に答えてくれた。

「過度なストレスを抱えるでしょうね。人通りや車の往来の度に吠えるわけですから」
「それはつまり、リラックスしていられる時間が少なくて落ち着きが無くなる、という事ですか?」
「そうです。しつけトレーニングの観点から述べれば、覚えさせたい事柄を犬が行った時には褒めて伸ばすのが良いとボクは思っています。逆に言えば、止めさせたい行動を犬がとった時は無視するのが理想です。理由は、叱る事が逆効果になる場合があるからです」
「犬からしてみれば、飼い主さんにかまってもらったという記憶が残るので、問題行動はより強化されていくという図式ですね」
「そういう前提で考えてみた時、番犬としての役割を覚えさせたいならば、吠えた時には褒めてあげるべきですが……。おそらく、飼い主さんが犬を褒めていたのは、初めの内だけが多いと思われます。色々と忙しいでしょうしね。そうなると、犬は褒めてもらいたくてもっと吠えるようになる。それでも褒めてもらえなくて……という悪循環が生まれるわけです」
「なるほど……」

犬様のお散歩時にも生かせそうな理論だったので、私はもう少し突っ込んで聞いてみた。

「だけど、吠えても褒めてもらえないという嫌な記憶が残るという事は、K様の論理からすると、犬様は吠えなくなるのでは?」

〈続く〉

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富山桃吉
 

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その中で触れた迷子ペット様についての踏み込んだ内容、即ち捜索方法・捜索経験談などは別の機会に特記するとして、今回はもっと身近な事に話を移そうと思う。
犬様のお散歩にまつわる事だ。

先ずは、『犬様同伴のお花見』でも記した犬様のノーリード散歩について。
ブログをお読み下さっている皆様の中にも、街中でノーリード散歩を見かけた事がある方がいらっしゃるかもしれないが、そういう行動に出る飼い主様の主張は、一体、どんな思考に基づいているのか……。
大まかにまとめれば、以下の二つであろうと考えられる。

➀犬様を『自由』に歩かせたり、思いっきり走らせてあげたい
➁飼い犬は言いつけを良くきくし、大人しいから大丈夫

➀の主張は犬様の生態・ルーツ・習性・欲求という側面から見れば、それは当然という一面もある。
跳躍力に優れていたりなどの犬種別特性や生活環境による個体差も含め、犬様が歩いたり走ったりするのは本来、必要があって備わっている能力だ。
だから、それ自体を無くそうと試みるのは不毛である。

なので、別の側面から考える。
一つとして、『自由』の捉え方だ。
すると見えてくることがある。

以前、とある男性の飼い主様がこんなことを仰っていた。

「野生動物は、総じて自然の中で『自由』に生きている。だから、動物である飼い犬もノーリード散歩で『自由』にしているだけだ。それの何が悪い? リード付き散歩なんかで飼い犬の『自由』を束縛する飼い主こそが虐待者そのものだ!」

この発言について、実際に犬様と暮らしている飼い主様はどう思われるだろうか。

はっきり言って、私は諸手を挙げて彼に賛同できない。
現代の飼い犬様が暮らしている環境は自然の中ではなく、人間社会であり車社会なのだ。
それ故、ノーリード散歩をしていると、交通事故や盗難に遭ったり、迷子になってしまうなどの危険性を排除できない。
何かの拍子で誰かに咬みついて、最悪の場合、処分対象になってしまう可能性だってある。

それらの回避や予防につとめるのは飼い主様の愛情であり、義務と責任でもある。
そういった理由から、リードを使用して犬様の散歩をなさる飼い主様を私は虐待者だとは思わない。
リードを繋いで散歩をすること=『自由』を奪う束縛ではなく、リードを繋いで散歩をする事=安全確保なのだ。

そう考えると、むしろ、飼い犬様の命に対しての義務や責任をないがしろにしている彼にこそ問題を感じる。
それに私は、そもそも、人間に飼われている犬様を野生動物と同一に考えてはいない。



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見上げれば桜色、眼下には様々なレジャーシート色が公園内を彩る季節。
桜の開花を迎えた今週末の井の頭公園は、例年通り、お花見客で大賑わいです。

近隣にお住まいの犬様のお散歩コースとして、普段から人気がある井の頭公園。
週末やこの時季は、遠方からいらっしゃったらしき犬様連れの方々も多く見かけます。

私達メビー・ラックにとっての井の頭公園。
それは、当ホテルにご宿泊の犬様・お散歩代行に伺っている犬様などの散歩コースの一つで、よく訪れる場所です。
なので、顔見知りの犬様や飼い主様も少なくありません。

必然、本日ご宿泊の犬様のお散歩中にも、顔見知りの方々とお会いしました。
挨拶がてらに交わした話題の中心は、首題の件でした。

ちなみに、井の頭公園にはドッグランが併設されているわけではありません。
敷地内の看板には、『ノーリード散歩でのトラブル』に関する注意喚起もあります。
にも関わらず、ノーリード散歩をしている飼い主様がゼロになることはありません。
ある飼い主様は、過去に、ノーリードの犬様に愛犬を咬まれてしまったと嘆いておりました。

ほかにもマナーの悪い飼い主様はいて、犬様の排泄物を未処理のままにするなど……。
とにかく、そういったマナー違反の飼い主様は週末やお花見時期に増える傾向にあり、近隣住民の悩みの種になっています。

当然ですが、世の中には犬様を苦手に思っている方もいらっしゃいます。
公園内には、ご年配の方や幼いお子様方もたくさんいらっしゃいます。
対して、マナーを守らない一部の飼い主様も未だ減らない為に、時折、トラブルが起こるのです。

「犬様のことを思えばこそ、特に公共の場でのノーリード散歩にメリットは何もないのにねえ」

顔見知りの犬様を連れた飼い主様とそんな会話をして、別れた後のことでした。

井の頭公園内の池のほとりで、一人の女性が必死になって桜の写真を撮っているのを見かけました。
ふと足元に目をやると、一匹の犬様がいました。
しかもノーリードで……。

何かあったら大変だと、声かけをしようとした矢先でした。
その犬様は突然、通りかかったほかのお散歩犬様の後を追いかけていったのです。
女性は撮影に夢中になるあまり、その事態に気づいていません。

瞬時、スタッフNが先回りし、その犬様を保護しました。
別のスタッフが、飼い主だと思われるその女性に話しかけました。
女性は少し驚いたご様子でしたが、直ぐにご自分の犬様がいない状況を把握し、保護したスタッフにお礼を告げました。

事なきを得てほっとしたのも束の間。

ほど遠くない場所で、池の淵に立てられた柵の上に犬様が乗せられているのを発見致しました。
乗せたのは、桜の景色をバックに愛犬の写真を撮ろうと夢中になっているカップル様だと判断できました。
犬様の首には長めに伸ばした伸縮リードが繋がっていて、その先をカップル様が握っていたからです。
その犬様は明らかに恐怖で震えていました。
ところが、あろうことか、怯える犬様を見て高笑いしているカップル様……。

何かの拍子で犬様が柵の上から落ちて、そのまま首吊り状態になっては一大事!
スタッフの誰よりも早く、メビー・ラック代表の岡村が動きました。
ほぼ同時に、犬様が池に落ちてしまった場合に備えて、別のスタッフが池の柵に注意を向けました。

岡村は柵の上の犬様を驚かせないようにしながらカップル様に近づき、すかさず危険を知らせました。
しぶしぶ撮影を諦めたカップル様は、不機嫌そうに犬様を抱きあげて、無言で去っていきました。
そのカップル様の手には、飲みかけのアルコール飲料缶が握られていました。

ああ。
せっかくの桜を愛でる季節に、たまたま出会った二匹の犬様と一人の女性とカップル様。
皆様が不幸な事態に見舞われなかったのは本当に幸いでした。

さあ。
待ち焦がれた桜を愛でる季節です。

がっ!
犬様同伴のお花見の際には、皆様どうぞお気をつけ下さいませ。
老婆心ながら、良き思い出を作って頂きたいと存じておりますので。

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