メビー・ラック BLOG~今も明日もLucky Life~

あなた様とあなた様の大切な存在が 今も明日もLucky Lifeを送れますように

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2017年12月

本日は大晦日。
2017年最後の日を迎えました。

本ブログをお読みになって頂いている皆様方におかれましては、愛するご家族・ペット様・ご友人・恋人・知人・ご友人との、かけがえのない時間を過ごされていることと存じます。

さて。
おかげさまで、本年もたくさんの飼い主様方・ペット様方との出逢いがございました。
その出逢いを通し、感動・よろこび・愛おしさ・うれしさなどを共有させて頂いた出来事に巡り合えたこと――
翻って、かなしみ・憤り・不審・嘆き・不甲斐なさなどを抱かざるを得ない出来事に直面したこと――
振り返れば、それらすべての場面が、ご縁に導かれたものだと私は信じられます。
それらすべての場面が、貴重な経験となりました。

このブログを綴っている今現在、メビー・ラックの『ペットホテル』には多数のペット様がご滞在中です。
『ペットシッター』・『シニアペット様ヘルパー』のご依頼を承っている飼い主様宅でも、数々のペット様をお世話中です。
また。
メビー・ラックの店舗内では、トリミングに従事していたり、ペット様用のおせちの調理・配送などに精を出しているスタッフがおります。

私たちメビー・ラックのスタッフ一同は、それらすべてに対して誠心誠意に向き合うことで、”今”を生きています。
開業以来、その精神は色褪せることなく、飼い主様方・ペット様方のよろこびに繋がることをモットーに歩んでいます。

そんなふうに生きていると、その道行きのまにまに、心温まる恩恵を享受する多くの場面と巡り合います。
それらの一つとして、飼い主様方の優しいお気持ちを頂戴することが挙げられます。

詳細はまたの機会でお伝えさせて頂くつもりではございますが、その一例をご紹介すれば。
昨年末に引き続き、忙しさで食事がままならないだろうと、私たちスタッフに食べ物を差し入れてくれた飼い主様がいらっしゃいました。
これまた昨年末同様、以前にメビー・ラックの『ペットホテル』をご利用頂いていた飼い主様と犬様が、せっかくの休暇にもかかわらず、わざわざ遠方から会いに来てくださいました。

そのような温もりに満ちたお心遣いに、私たちはただただ胸がいっぱいです。
”今”を”今”らしく生きてきて良かったと、心から思えます。
ひとえに、皆様からのご愛顧とご支援による賜物です。

何度お伝えしても足りないのは承知の上ですが。
今一度、このブログを借りて、感謝の念を綴らせて頂きます。
ありがとうございました。

2018年も、”今”に繋がるすべてのことに感謝できる自分でいられるように精進して参る所存ですので、メビー・ラックのスタッフ共々、どうぞよろしくお願い致します。

残り僅かな2017年を、あらたに迎える2018年を、飼い主様方とペット様方が健康でお過ごしになられますようお祈り申し上げます。

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉
メビー・ラック代表 岡村・スタッフ一同

私は念のため、男性にくぎを刺した。

「鈴音が”シロ”くんの仕業だと信じたいお気持ちは分かりますが……今、第一優先で気にかけて頂きたいのは、キジ白猫様の無事保護へ向けての張り込み作業です」
「……」

私に本音を触られて、男性は言葉を見失っている。
それをフォローしようと、私は続けた。

「金髪男がまだ喫煙所にいるかどうかは分かりませんが、休憩に行きがてら、見てきますよ。ついでに、もう一度、こちらに来てもらえるように頼んでおきましょうか?」
「……」

逡巡している男性の返事を待つのは、時間を要しそうだ。
ならばその気持ちを汲み取って、私はいった。

「まあ、金髪男がまだいるかは定かではありませんが、いたら、とりあえず声かけをしておきますね。それでは、休憩を頂きます」
「……いってらっしゃい。ごゆっくり」

私は笑みで返し、男性に背を向けた。
約束した通り、そのまま喫煙所を目指す。

ところが……というか、案に違わず、喫煙所に金髪男の姿はもうなかった。
連れの四人のドライバーの姿もなく、喫煙所は空っぽだ。

金髪男が来るかどうか気にして待っているであろう男性に、私は電話をかけた。

「金髪男、喫煙所にはもういませんでした。連れの四人の姿もないところを見ると、もう出発したのかも分かりません」
「……そうですか。わざわざ、ご連絡ありがとうございます」

明らかに気落ちしている男性に、私は付け足した。

「もしかしたら、フードコート内にいるのかもしれないので、彼らを見かけたら、一応、声をかけておきますね」
「ああ、でも……しっかりと休憩を取ってください」
「それは、それ。これは、これです。では」

通話を終えた私は、先ず、トイレに向かった。
それとなく中を見回ったが、金髪男たちはいない。

その後、フードコート内に入る。
ただ、金髪男たちは喫煙所に入る前には、フードコート内にいた。
ということは、すでに食事を終えている可能性が高いので、彼らを見つけることに期待はしていなかった。

少し歩いたものの、その予想通り、彼らの姿はない。
そのままここで食事を取って休憩しようと思ったが、ついでだ。
お土産などが売っているエリアにも足を延ばすことにした。

そのエリアはコンビニが併設しているからだろうか、私が思っていたよりも、人がごった返していた。
とはいえ、金髪男たちがいるならば、その風貌は目立つ。
見間違いする可能性は低いはずだし、彼らの話し声や笑い声は大きい。

私は耳と目に意識を集中し、金髪男たちの姿を見つけようと、ゆっくり歩いた。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉

あれこれと考えを巡らせた結果、私は男性に告げた。

「やはり、草むらを広く見渡せる位置で、張り込みに近い形の捜索を継続してもらいたいと思います」
「了解しました。同時に、サービスエリアを訪れる人々から、キジ白猫や茶色猫がエサをもらうのを阻止します」
「お願いします。あとは、サービスエリアに出入りする車に二匹が轢かれないよう、注視しておいてください」
「気をつけて見ておきます!」

間もなくして、私たち二人は、捕獲器を設置している場所に近づいた。
男性がそちらに目を向けながら、私にいう。

「近くを通ったついでです。もう一度、捕獲器の様子を確認しますか?」
「そうですね……」

男性と二人で草むらの中を歩き回っていたとはいえ、先ほど捕獲器の設置をし直してから、さして時間が経っていない。
それを考えると、捕獲器に近づくのはまだ早いような気がする。
私のその意見を聞いた男性はいった。

「それもそうですね。じゃあ、止めておきましょう」

そんなこんなで、私たち二人は草むらの中から外に出た。
結局、草むらの中にいる間、鈴音は一度も聞こえてこなかった。
案の定、男性はそのことを気にしているようだ。

「めっきり、鈴音が聞こえてきませんね。どうしたことでしょう……」

過去ブログ『サービスエリアの空の下 88』で書いたように、金髪男が自分の”勘”について話していた際、私にだけ鈴音が聞こえてきたことは黙っておくことにした。
鈴音を聞かせてくれているのが”シロ”くんだと思い込んでいる男性を、不必要に落ち込ませたくはなかったからである。

「まあ……元々、鈴音が聞こえてくるタイミングは、まちまちですからね。私たちに鈴音を聞かせる必要がある”その時”がくれば、また聞こえてくるのではないでしょうか」
「そうだといいのですが……」
「なんにせよ、です。例の如く、なにか動きがあれば直ぐに電話をください」
「はい」
「では……」

いって私が休憩に向かおうとすると、男性がこぼした。

「そういえば……金髪の彼は、まだ喫煙所にいるのかなあ」
「……なにか、用事でも?」
「いやあ、これといって用事があるわけではないですけどね。なんとなく気になったもので……」

金髪男と、”シロ”くんに関する話をもっとしたいのか。
はたまた、心霊現象や鈴音についてもっと深く訊ねたいのか。
いずれにせよ、休憩に入った後、男性が集中して張り込みを行ってくれれば私は構わない。
張り込み以外のことに意識を奪われてしまわなければいいな、と思うばかりである。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉

男性を連れた私は、捕獲器の適切な設置場所候補を一つずつ巡り、置く位置や向きを伝えた。
男性は、その一つ一つを、いつのまにか持参していたメモ帳を取り出し、書き記していく。
そうやって、私がすべてを教え終わると、男性はいった。

「これで、全部ですよね?」
「はい。この草むらの中における捕獲器の適切な設置場所候補は、以上になります」
「分かりました。ありがとうございます。では……草むらから出ましょうか」
「そうですね」
「ここから出たら、そのまま休憩に入ってください」
「はい」

私と男性は、草むらから出ようと歩いている最中も、キジ白猫様や茶色猫様の姿を捜していた。
しかし、どちらも見かけることは叶わなかった。
鈴音に関しても、一度も聞こえてくることはない。

そうした目に見える進展のなさに不安が募ったのかもしれない男性が、私に聞いてくる。

「お宅さんが休憩中、なにをしていればよろしいですかね?」
「そうですね……」

現状、やれることの選択肢は少ない。
一つは、草むらの中を捜し回ってもらいながら、キジ白猫様と茶色猫様の姿を見つけるか、だ。

ただ、仮に、どこかで二匹の姿を目撃したとしよう。
だとしても、その後、男性になにをしてもらうか……。
二匹の行く先を追ってもらう案も無意味ではないが、今の時点では、その重要度はそれほど高くないと私は考える。
なぜならば、二匹の主な活動範囲はこの草むら一帯であることが、はっきりしているからである。
また、フェンスの向こうに広がる住宅地も、二匹の主な活動範囲なのは、ほぼ間違いなさそうだ。
そこまで分かっているので、捜索範囲と保護活動範囲を無理に広げる必要はない。
先ずは、草むらの中に重点をおき、その流れ如何では、住宅地にも足をのばす方が賢明だ。

選択肢のもう一つは、やはり、張り込みに近い形の捜索継続といえるだろう。
しかも、草むらの中でではなく、草むらの外で行う方がいい。
理由としては、その方が視野を広く保てるからだ。
加えて、草むらの外では、いつ何時、キジ白猫様や茶色猫様がサービスエリアを訪れる人々の目に触れるか分からない。
そうなると、二匹が誰かからエサをもらう可能性があるので、それを防ぐ意味でも、草むらの外にいるべきだろう。
同時に、二匹が車に轢かれないように注視することが必須だと考える。

鈴音に関しては、こちらが望む望まないにかかわらず聞こえてくるので、タイミングを計ることが困難だ。
ならば、それに対して気を回しても致し方ない。
ほかの作業中であっても鈴音が聞こえるのであれば、その都度の対応で問題ないだろうと思う。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉

男性の後に従って、私は草むらの中を歩き回った。
それまでは外から見るだけだったので詳細は分からなかったが、草むらの中は思いのほか自然に近い環境であった。
この環境なら脅威になる外敵はいないし、車に轢かれる心配もない。
加えて、一般人の立ち入りが禁止されている故、人目を気にすることなく、茶色猫様(おそらくはキジ白猫様を含む)が行き来しているのも頷けた。

歩き回りながらそのことを私が話すと、男性は重ねた。

「キジ白猫も同じように行き来しているなら、けっこうな広範囲になるので、捜し回って保護するには、やはり時間を要しますよね……」
「長期戦になる可能性は、はじめからありましたから、私としては特段の焦りはないので大丈夫です」
「そういう心構え、見倣わなくちゃいけませんよね……」

それにしても。
草むらの中を自分の目で直接見れたことは、大きな収穫となった。
得た収穫の中で一番なのは、捕獲器の適切な設置場所候補がいくつも発見できたことだ。

また、草むらとその向こうに広がる住宅地の境に建つフェンスを視認できたことも、大いに役立つ出来事である。
理由は、フェンスの一部に残された被毛から、茶色猫様やキジ白猫様が日頃通っていると思われるルートを、いくつか割り出せたからだ。

ただし……。
しつこいようだが、私が自由に草むらの中へ立ち入ることはできない。
率直に、その現実を歯痒く思う。

捕獲器の設置は男性にお願いするしかないわけだが……今の男性のメンタルを考えるに、憂慮せざるを得なかった。
捜索中及び保護活動中はもっとブレずに、もっと動揺することなく、気長に、焦らず臨んでほしい。
それができなければ、それこそ、重大な局面でミスを犯しかねなからだ。
なので、私はとにかく、男性のモチベーションを上げる方法に考えを巡らせ、発言した。

「しかし、この立地環境だと、私一人で捜索や保護活動に着手していたら、正直、大変です。手伝って頂けて、本当に助かっています」
「……そう、だといいのですが」
「そう、ですよ」

私がいっても、男性の顔には未だ、自嘲するような薄笑いが張り付いている。
それでもしかし、少しだけだとしても気分を変えようとしているのだろう。
男性は話題を絞り出した。

「……ところで、もし捕獲器の数がもっとあったとしたらですが、お宅さんなら、どの場所に設置しますか?」
「ええっと、ですね……」

今後、捕獲器の設置場所を変えるタイミングが来ることも考えられるので、私は丁寧に、設置候補場所を男性に教えた。

〈続く〉

あなた様とあなた様の大切な存在が
今も明日もLucky Lifeを送れますように

富山桃吉

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