★★☆☆☆

正直、私はあまりピンとこなかった映画でした。ただ、そこにはいろいろな要因が絡まってそういう感想になってしまった気がしています。まず、作品に関係ないところでは、映画館。そこは頭がもたれられないところで、席も窮屈で、長時間座っているのが非常に苦痛でした。音も小さく、映画に集中することができませんでした。

しかし、素晴らしい映画館で見たらよかったのかと言うと、作品自体にものめり込めなかったり。 今度は私自身の属性が関係しているのかなと思っています。もし私が文化部で、高校時代に青春してて、人間関係に大いに悩んで、スクールカーストの窮屈さに苛まれていたのなら、誰かしらに感情移入することができたと思います。しかし、スクールカーストのヒエラルキー自体からはじきだされていた外野組からすると、「何か上位の人たちは上位の人たちで大変なんですねぇ」という傍観者Aとしての感想くらいしかなかったです。もちろん学校生活や部活動を思い出す細かな装置はあるのですが、女の子たちは80年代っぽい髪型と風貌で、ポスターに大々的に写っていた神木君も結局主人公じゃないですし、どういう立場でこの作品を見ていいのか定まらないまま終わってしまった感があります。

ただ、屋上で映画部が撮影している時にバレー部なり帰宅部なりが乱入してくるシーン、あれは秀逸だなぁと思いました。文化部の反乱と、いろんな人間関係が一気にはじけていく様子。特に女子ですね。私自身、学生時代に傍から見てて女子って大変だなーとつくづく思ってました。あんまり関わりたくないところには関わらなかったので、あえてその面倒くさそうな女同士の関係を見せられて、あれこれ思い出すところもありました。でも文化部の人はあれを見てカタルシスを得られるんでしょうか。。

結局タイトルにある「桐島」という人物は最後まで出てきませんでした。こういう手法は映画では昔からあるそうなのですが、その辺のところは門外漢なのでわかりません。とりあえず、桐島ってすごい人らしいです。主人公という主人公は、ヒロキという男子生徒だったように思います。スポーツ万能、女子にもモテる。でも、夢中になれるものがなくて、部活に打ち込む野球部キャプテンや映画部の神木君たちを見て、最後に自分は何なんだっていう感じで泣くんですよね。でも、それこそスクールカースト中下層の人からすると、「甘え」に映るのではないかと思うのですが。リア充にはリア充なりの悩みがあるんです(キリッ と言われたような気がして、なんとも言えない気分になったのでした。。。