けいちゃんのガシブロ!@北海道

現在はコンサルティングファーム勤務、大学時代は民俗学を学んでいたけいちゃん☆のブログへ、お越し頂きありがとうございます。 主に新書、漫画、文芸書、ビジネス書、妖怪書など読書した感想を徒然と書き連ねています。 最近は、東京で働くことに疲れて北海道で就職したものの、北海道と東京を行き来する生活に慣れてきています。

『不安な個人、立ちすくむ国家』
経産省若手プロジェクト、2017年11月、文藝春秋

星:☆☆☆

私は1984年生まれで、経産省若手プロジェクトのメンバーと恐らく同世代か少し上くらいなので、先に公開されたレポートを含め、非常に興味深く読ませて頂いた。
本書の率直な感想として、誰向けに書かれた本なのかが分からなかった。

恐らくひとつには、若手プロジェクトと同世代に向けて、これからの時代をどう生きるか考えて行動していきましょうということだと思う。しかし、これからの時代への不安は同世代の人たちは温度感こそあれども、既にみんな思っていることであり、今更感があると思う。
上の世代に向けては、シルバー民主主義への批判など、言いたいことは分かるが、それも多くの人にとって周知のことであるし、その先どうするというメッセージ性が薄いように思える。
現に、上の世代であり、本書のインタビュー相手である養老孟司氏、冨山和彦氏、東浩紀氏の話からは、それらの問題は理解した上で、これからどうすべきかという論点になっていたように思う。

ちなみに、上記3氏へのインタビューは、本書の読者に向けてというより、経産省若手プロジェクトメンバーの勉強のため、というような内容になってしまっていたのが非常に残念だった。
公開資料ならまだしも(それでも人件費などの形で国民の血税がコストになっているが)、書籍として読者に対価を支払ってもらうものとしては、質問者側のインタビュー内容のレベルが低いように感じられてしまった。(大学のお勉強サークルの同人誌でももっと濃い内容があるかもしれない。)

上記を踏まえて考えると、本書は中学生や高校生向けとしては、とてもよい内容に思える。経産省若手プロジェクトメンバーへのインタビューもあり、どのような経緯で経産省を志望し、若手プロジェクトに関わることになったのかも分かるので、将来的に社会をよりよくする仕事に携わりたいと思っている中高生にとっては、とても勉強になる一冊だろう。

本書に対しては色々といいたいことはあるが、私自身も同年代としてこの国の将来を憂いているし、官僚が正直ベースのレポートを公開して、多くの国民を議論に巻き込んだことは、意味があると思い評価している。しかし一方で、国民のエリート層の代表ともいえる官僚が今更このようなレベルの議論をしていることに失望も感じえない。

ちなみに重箱の隅をつつくようで恐縮だが、057頁の「民族学」は、「民俗学」の誤記と思われる。民族学(≒文化人類学)は社会学と同様に欧米から入ってきたものであるし、「世間」など日本社会の研究は民俗学の領域で盛んなことから、文脈からして「民俗学」が正しいと思われる。
こういう小さなことではあっても、それが積み重なって、官僚というものが、常識的な視点が欠けてしまっていて、一般市民と認識のギャップがあるもののように思えてしまう。
(私自身、経産省でもキャリアでもない国家公務員、地方公務員の友人はたくさんいるので、彼らが一般市民的な感覚を持っていることは重々承知しているのだが、公に公開するものである以上、プロ意識をもって作り上げて欲しい。)

日本という国家の未来をよりよくしたいと漠然と考えたいという方や、養老孟司氏、冨山和彦氏、東浩紀氏に興味のある方にとっては、勉強になる一冊。

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不安な個人、立ちすくむ国家
経産省若手プロジェクト
文藝春秋
2017-11-30



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『BCGが読む経営の論点2018』
ボストンコンサルティンググループ、日本経済新聞出版社、2017年11月

星:☆☆☆☆

デジタルトランスフォーメーション、デジタルマーケティング、AI、ブロックチェーン、少子高齢化、働き方改革、医療制度改革、ダイバーシティー、グローバリゼーション、エコシステム、M&A、シェアリングエコノミー、プライシングといった最近話題のキーワードをベースに、各専門分野のコンサルタントが解説を行うといった内容。
ボストンコンサルティングといっても、ジャパンのメンバーが執筆しているので、日本に特化した内容となっている。

「経営の論点」とあるが、各テーマが概要レベルまでの解説までしかなく、深掘りするには他の専門書が必要になるので、あくまでも「コンサルが語る経営の論点」といった内容である。例えば、ブロックチェーンについては技術的な解説はほぼなく、それによるインパクト、発生しうる事象に観点を絞って書かれている。

各章は独立しているので、気になるテーマだけよんでもよいし、広く浅く最新キーワードを知るにはとても勉強になる。
また、ところどころ出てくる図表は、いかにもコンサルっぽいので、資料作成の勉強にもなるかもしれない。

正直、各章で内容の深さレベルの差は否めないが、個人的には「バリューベースヘルスケアの衝撃」がとても勉強になった。

本書に書かれている通り、政府の大きな方針は、医療費を有効に活用する責任を都道府県に負わせることだ。すでに2018年度から、国民健康保険の運営主体を都道府県に移管することが決まっている。また、都道府県による医療費の抑制努力に対して、国からの交付金等に差をつけることで、効率化を促そうとしている。しかも、レセプト情報・特定検診等情報データベース(NDB)の情報を開示するなどして、都道府県ごとの1人当たり医療費の差や特定検診の受診状況などがわかるようにして、プレッシャーをかけ始めている。
これから審査支払機関である国民健康保険団体連合会と社会保険診療報酬支払基金の統合も進み、患者にとっての医療行為の価値(費用対効果)を最大化するためのVBHCの考え方は、非常に重要になってくるであろう。カイザー・パーマネンテの事例も参考になる。

経営者だけではなく、新規事業を考える必要のある方やコンサルにとっては、手広く最新の話題を知るために、とても勉強になる一冊。

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『未来の年表 人口減少日本でこれから起きること』
河合雅司、講談社現代新書、2017年6月

星:☆☆☆☆

本書では、人口減少に向かっている日本の現実を、最新のデータを用いた「人口減少カレンダー」から予測している。
日本社会は少しずつだが確実に変化しており、このまま手をこまねいていると、「静かなる有事」として、人口減少と高齢化に耐えられず、社会が破綻する日がくる可能性はゼロではない。

第一部では「人口減少カレンダー」として、高齢者が激増する「2042年問題」、国立大学倒産の危機、IT技術者不足、人件費増による経営の圧迫、輸血用血液の不足、火葬場不足、自治体の半数が消滅、世界的な食糧争奪戦、無人の国土が占拠される等といった事象が、いつまでに何故発生するか、経緯を追って説明されている。
第二部では日本を救う10の処方箋として、コンパクトシティ化、高齢者の利活用、地方移住の促進などの提言が示されている。目新しい施策はないが、今まで議論されてきた施策を地道に確実に、そして早急に実行していくことが必要だということだろう。

私が気になったのは、「2019年にはIT技術者が不足し始め、技術大国の地位が揺らぐ」ということ。2015年時点で既に約17万人不足していたのが、市場拡大に伴い、2030年には59万人が不足するという。
また、水道やガスなど社会インフラ設備の老朽化も進むが、それらを支える技術者の後継者が不足し、特に人の少ない地域においては社会インフラサービスが成り立たなくなる懸念がある。
その後、「2030年には百貨店も銀行も老人ホームも地方から消え」、「2039年には深刻な火葬場不足に陥る」という。
いずれも、サービスの供給側も需給側もいなくなるために、社会基盤が成立しなくなってしまうということである。

一般のサラリーマンに身近な問題としては、「2021年には介護離職が大量発生」し、「2023年には企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる」ということがある。
本書の性格として、どちらかといえば社会構造の分析など、大きな話に陥りがちだが、一般の人から見れば、介護離職が大量発生し人材不足が顕著になる2020年頃までには、東京に住み続けるのか、地方の親や家族の近くに移住するのか、今後の仕事をどうするのか、方向性を決断する必要があるかもしれない。
また、企業の経営層にとっても、人材確保と、これから需要のある(需要のなくならない)サービスへの投資などの決断を、2020年頃までに行う必要があるかもしれない。
いずれにせよ、あと数年が勝負の時だろう。

これから、危機しかない時代に突入するのかもしれない。その中で、何を考えどう生きるかは別の問題として、危機の事実を直視して、考えるための材料として有効な一冊。

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北海道札幌市(主に大通公園周辺)のおススメカフェ一覧です。(2015年11月時点)

■Cafe la BASTILLE(カフェ・ラ・バスティーユ)
星:☆☆☆☆
コスト:ブレンドコーヒー520円
テレビ塔の近くにあるカフェバー。
お店の外装からしておしゃれな雰囲気。
中はゆったりしていてよい。カウンターもテーブル席も多く、一人でも複数人でも来られる。
喫煙可なのが残念だが、お酒メニューやデザートメニューも豊富なのがよい。


■WORLD BOOK CAFE(ワールドブックカフェ)
星:☆☆☆☆
テレビ塔の近くの雑居ビルの中にあるが、そんな場所とは思えない良い空間。
席が広々のびのびしていてよい。
ドリンクメニュー、セットメニューも豊富。
店名のとおり、店内には海外の書籍(主に旅の写真集)がたくさん。
完全禁煙なのがよい。

■D×M(ディーバイエム)
星:☆☆☆☆
サッポロファクトリーから徒歩圏内にある。
閑静な住宅街の中にあり、店内も広いため、ゆったりと時間を過ごせる。
ドーナツを売りにしているだけあって、美味しい。
駅から遠いのが難点だが、その分、混雑もなく使いやすい。


■LINER NOTES
星:☆☆☆☆
新しくできた商業ビル、Le trois(ル・トロワ)の中にあるブックス&カフェ。
店内は広くゆったりとしていて、置いてある本も多い。
雑貨も置いてあり、おもしろい。
カフェ自体にはWi-Fiはないようだが、席の場所によっては下階のainz&tulpeの無料Wi-Fiにつなげられるので便利。
ルトロワ内には、サンマルクなどいくつかカフェが入っていて、どこかしらのカフェは入れるので、使い勝手がよい。


■FAbULOUS(ファビュラス)
星:☆☆☆☆
バスセンター前にあるカフェレストラン。
一人で来るにはあまり向いてないが、ランチが美味しい。
店の奥に、雑貨や洋服、文房具を打っているスペースもあり、おもしろい。
場所がバスセンター前と少し微妙だが、店内は広くゆったりしているので、落ち着ける。
夜のメニューも豊富なのがよい。


■ローチロースター
星:☆☆☆☆
ミンガスコーヒーやワールドブックカフェと同じビルの中にある。
全席禁煙だが、店内は暗い。
コーヒーは美味しいが、仕事や読書で長居するのには向いてないかも。


■MINGUS COFFEE(ミンガスコーヒー)
星:☆☆☆
全席喫煙可で、店内は暗い。
カフェというより、バーに近いかも。
コーヒーの美味しいバーという感じ。


■Cafe de Junku
星:☆☆☆
丸井今井のジュンク堂書店の中にあるカフェ。
カフェとしては普通だし、カフェ内の閲覧可能な本もいまいちだが、本屋の中にあるので、使い勝手が良い。ジュンク堂の立地自体、ブックオフやアニメイトの近くという好立地のため、使い勝手が良い。
また、無料Wi-Fiがあるのも嬉しい。
クロワッサンが意外と美味しい。


■丸美珈琲店
星:☆☆☆
大通りの近くにあるカフェ。
安くて美味しいコーヒーが飲める。店内は明るくて、ゆったりできる。
ただし、いつも混んでいる。午前中に行けば何とか座れるか。


■カフェモロゾフ
星:☆☆☆
ステラプレイスの地下にあるカフェ。
ステラプレイスにはカフェがほぼ各階にあるが、どこも混んでいる。その中では、けっこう穴場的なカフェ。
すごくよいわけではないが、悪くはない。
一人でも数人でも入れて、使い勝手が良い。
ステラプレイスには、30分/回、4回/日の制限があるものの、フリーWi-Fiが使えるのもよい。


■森の間カフェ
星:☆☆☆
コスト:
イケウチという商業ビルの中に入っており、完全禁煙。
カウンター席には、札幌のカフェにしては珍しく電源が付いている。
しかし、なぜか電波の入りが悪い。
ドリンクやスイーツはおしゃれで美味しい。
同じビルに入っているマムートやコロンビアなど、アウトドアグッズが気になる。


■cafe et craft yue(カフェ エ クラフト ユエ)
星:☆☆☆
すすきの北側にあるカフェ。
雰囲気よいし、ドリンクも美味しい。
ただ、テーブル席が多く、カウンターも2名連れなどが多く、一人客が少ない印象。
全席喫煙可なのも微妙。
カウンターで、コーヒーを淹れたりお菓子を焼くのを見るのは楽しい。
飲み会帰りにはいいかも。


■Starbucks Coffee(スターバックス)南一条店
星:☆☆☆
電源もWi-Fiもある、定番のカフェ。
しかし、いつも混んでる。電源席を使えるとは限らない。
夏はテラス席もよいが、店外にはWi-Fiが届かないようで、非常に電波が悪い。
そもそも店内でも、そんなに電波状況がよくない。
どうしても電源とWi-Fiを使いたいとき以外は、行く価値はないかもしれない。


■Cafe CROISSANT(カフェクロワッサン)南一条店
星:☆☆☆
スタバの隣にあるので、スタバに入れない時に利用することが多い。
悪くはないし、クロワッサンは外サクサク、中もちもちで美味しいけど、良くも悪くもチェーンのカフェという感じ。
食べログの評価が高いのが謎。
ランチがお得なのかな?

定期的に更新していきます!
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『亡国の農協改革 ――日本の食料安保の解体を許すな』
三橋貴明、飛鳥新社、2015年9月8日

星:☆

私は北海道で農業に関する仕事に従事しており、農協改革に興味があって本書を手に取った。

結論から言うと、戦後の農協設立の歴史については勉強になったが、内容としては現在の農協改革の問題の指摘にとどまり、対策が書かれていないために、それ以上に得られるものはなかった。

また、全編を通して、細かいウソや、ウソまではいかないにしても、誤解を招く表現が多くあり、信用できない印象が残った。

例えば、JAピンネのAコープについての話。

新十津川町と浦臼町をエリアとするJAピンネについて、「街には他のコンビニエンスストアも、商店街もない」と書かれているが、石狩川を渡った隣町である滝川市には、コンビニもガソリンスタンドも揃っている。JAピンネから、車で10分もかからない場所である。
さらに、車で1時間も行けば、北海道第2位の都市である旭川市がある。

JAけねべつについても、周りにコンビニやガソリンスタンドがないように書かれているが、車で20分もかからない中標津町内に、東武サウスヒルズという巨大スーパーがあり、生活に必要なものはほとんど揃う。

確かに、車で移動しなければならない距離に買い物に行くのは、高齢者には困難なこともある。だからこそ、コンパクトシティ化の議論がでてきているのが現状である。

JAの担当エリアだけを見れば、コンビニやガソリンスタンドがないかもしれないが、隣近所の市町村には、衣類や書籍も売っている民間のスーパーや、24時間やっているコンビニがあることが多いのではないか。
本書では、ものごとの一面だけを見て、JAの必要性を論じている。視点が狭いのである。悪く言えば、議論を誘導しているようにしか見えない。

生産性や、六次産業化についても、誤解を招く表現が多い。

生産性について、日本とアメリカでは土地面積が違うのだから、比較するなと著者は言う。
確かに、単純な生産コストの比較では負けるが、付加価値生産性ではどうか。
大規模化でコストを削減するだけではなく、アウトプットに付加価値を付けることでも生産性は向上する。
コメの生産性についてなどは、本間正義氏の『農業問題: TPP後、農政はこう変わる』に詳しい。

六次産業化について、農家や農協が、二次産業や三次産業に進出することに限定して書かれていたが、既に多くの農家がその方法で失敗している。
今は、農業側がマーケットに進出するのではなく、既にマーケットを持っている二次産業や三次産業の企業と連携して、マーケットインで商品開発を行う方法が主流になってきている。
また、六次産業化の定義は、単に一次産業から三次産業を組み合わせたものではなく、そこに「地域資源」を利活用することで付加価値を生み出すものを指すように変わってきている。
全体的に、三橋氏の農業に関する知識が一回り遅れていると言わざるを得ない。

単位農協がビジネスに進出することについて、確かに、JA全中が制限していることはないが、農協は半分公務員のようなものであるから、いわば「上部団体」である中央会の「お上の意向」をお伺いするまではなくても、気にすることは避けられない。(いわゆる「空気を読む」ということ。)
また、成功した時よりも失敗した時のことを考えるから、他の単位農協と横並びでないことはやりたがらないのが実情である。
(もちろん、中には精力的にマーケットを広げようとしている単位農協も増えてきてはいる。)

著者の三橋氏は、地方の農協や農業の現場を見てないのだろう。
書かれていることが、現場の感覚とズレすぎている。

安全保障の面から、東京への一極集中を避けるべきというのはその通りだが、何を今更という感がぬぐえない。
その、一極集中を避けるために、中規模都市のコンパクトシティ化などの議論が盛り上がっているのが時流である。

農協やAコープが、地域を維持するために不可欠だというのはそのとおりだが、何も変わらずに今のままでいいかというと、そんなことはないだろう。
著者の三橋氏の意見は、偏りすぎている上に対案がないから、思考停止に陥ってしまう。中庸の折衷案があってもいいだろう。

各地域に人口を分散したままの状態が、果たして日本国を守るための安全保障の状態としてベストの状態なのか。
今後、農協の理事に経営者を招いたり、いくつかの単位農協を合併するような流れは避けられないだろう。
それが行き過ぎると、鈴木宣弘教授が指摘するように、日本の農協が海外企業に買収されるという可能性もでてくるかもしれない。
ちなみに、カーギルなどの穀物メジャーが日本のJAを買収しようとしているという話は、ほとんど鈴木教授の受け売り、というか、パクリではなかろうか。
守りすぎも問題だし、攻めすぎも問題である。攻めと守りのバランス、経済活動と伝統を守る活動の両立ができるような仕組みが必要なのかもしれない。

本書の中で、ルサンチマンについて語られている箇所があったが、著者の三橋氏自身が、ルサンチマンにとらわれているように感じられた。
同じ農業へのルサンチマンだったら、神門善久氏の『日本農業への正しい絶望法』のほうが、よっぽど得られるものがあった。

ろくに事実を調べもせずに、議論が飛躍しすぎており、非常に観念的すぎる。
全体的に得られるものの少ない一冊。

批判したくて読んだわけではないのに、批判せざるを得ないひどい内容だった。

公益資本主義を語るのもおこがましい。

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