712b315e.gif私の友人がおもしろい本を出したというので(笑)、早速購入し読ませて頂いた。

マーケティング・リテラシー―知的消費の技法」という、その名の通り、マーケティングに関するビジネス書。

早速とは言っても、この本は6月初旬に発売されており、自分の中では今さら感満載じである(笑)。

芝居をやっていたからとかという言い訳を、もちろん著者にもさせて頂いた(笑)。

この本のテーマは、TVをはじめとしたこれまでの広告が終わりを告げ、今後マーケティングはどのように変わっていくかをというもの。

マーケティングという言葉が分からなくても、様々な実例や提案を交え、わかりやすく書かれている。

本書で実例として取り上げられている、先日行われたばかりの、mixiの規約改定の危険性の話や、市場調査装置として優れたツールであるという事などが書かれた章は、このblogを読んでくださっている方々にも、大いに興味が湧く話しだと思う。

またTVで仕事をしている私は、地上デジタル放送をはじめとしたテレビビジネスの崩壊という話の章に最も興味を持った。分かっている事ながら、引きつけられるように読ませて頂いた。

この本では、テレビや雑誌、GoogleやYahooなどのネットなどのビジネスの仕組みを知らない人や、メディアや広告のあり方に違和感を持っている人の、違和感や疑問に答えてくれている。

マーケティング・リテラシー―知的消費の技法」は、マーケティングの本でありながらも、これから私達消費者が、どのように商品やサービスを楽しみ、それらとつきあっていくのかを、考えさせられる内容になっていると思った。

私のようなコンテンツ制作側の人間にとっては、本書に書かれているテレビビジネスが崩壊するという話はいい話ではない。

番組制作は私にとって多くの収入源であり、会社にとっても番組制作は主流業務である。このままの状況を何もせずに受け入れ続けていたら、会社は危ない状態になっていくと思う。

しかしその一方で、自分たちが良いと思ったものを真摯に作り、それを自らの力で売っていくと言うことが、とてもやりやすい時代になると本書を読んで思った。

このblogでも何度も書いているのだが、自分がきちんと生き残れる人間にならないと行けないと思う。ディレクターとして、プロデューサーとして…。テレビだけに依存した仕事のスタイルを改め、良質な映像コンテンツの制作や、演劇などの良質なライブコンテンツの制作を行っていかなければと改めて思った。

ちなみにこの本を書いた谷村さんとは、私が人生で一度だけサラリーマンを体験した仙台の会社で、同期だった方。それから何度か一緒に仕事をしたりしている友人。

このほかに、「CM化するニッポン―なぜテレビが面白くなくなったのか」という著書があるのだが、この本に触発され、私は作・演出での初舞台作品、一人芝居オムニバス公演「Nobody,No Reply」を書くことにした。

実はこの本を読んでも、ある部分をドラマ化したり、演劇化したらおもしろいと思ったのだが、その話はまた後日改めて書こうと思う。

谷村さん!ホントお疲れ様でした。