2005年02月04日

紙媒体のおまけとしてのウェブからウェブのおまけとしての紙媒体へ

Yoichi Yamashitaさんの「シリコンバレー101」というコラムから。
以前はWebサイトがテクノロジー関連の雑誌を支援する役目だったが、今はAlwaysOnのように広告で成立する情報サイトをサポートするための雑誌が出てきている。だから、季刊誌が多い。値段は少々割高だが、これで内容の濃い雑誌が届けられるのならば、我慢できる範囲だ。

 以前は雑誌広告市場の方が大きかったので、ウェブサイトは客寄せ、宣伝の役割で、儲けるのは雑誌というビジネスモデルが多かった。ところが最近ではネット広告市場の方が大きくなったのでウェブサイトがビジネスの中心で、副業的にネットで展開したもののエッセンスを読みやすい形の雑誌にするというやり方が増えているとのこと。
 日経BPは紙の雑誌の儲けが減っているという話を以前聞いたことがあるけど、今はどうなんだろう。それを雑誌の下降傾向を補えるだけネット広告収入が増えてきているのだろうか。  
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2005年01月25日

セルサイド広告

 カリフォルニア大学バークリー校のJohn Battelle教授が「セルサイド広告(売り手サイドに立った広告)」という新しい広告の形を提唱している。同教授のブログのエントリから引用。
Instead of advertisers buying either PPC networks or specific publishers/sites, they simply release their ads to the net, perhaps on specified servers where they can easily be found, or on their own sites, and/or through seed buys on one or two exemplar sites. These ads are tagged with information supplied by the advertiser, for example, who they are attempting to reach, what kind of environments they want to be in (and environments they expressly forbid, like porn sites or affiliate sites), and how much money they are willing to spend on the ad.

Once the ads are let loose, here's the cool catch - ANYONE who sees those ads can cut and paste them, just like a link, into their own sites (providing their sites conform to the guidelines the ad explicates in its tags). The ads track their own progress, and through feeds they "talk" to their "owner" - the advertiser (or their agent/agency). These feeds report back on who has pasted the ad into what sites, how many clicks that publisher has delivered, and how much juice is left in the ad's bank account. The ad propagates until it runs out of money, then it... disappears! If the ad is working, the advertiser can fill up the tank with more money and let it ride.

要約すると、技術的には広告が一種のソフトウエアのようになっていて、広告主名や、希望する媒体の種類(例:ポルノサイトは不可)、広告料金などの情報が、タグ(見えない符号)としてプログラムの中に書かれている。この広告を自分のブログに貼り付けたければ、広告をコピー・アンド・ペーストするだけ。広告にはリンクが張られていて、どのブログがこの広告を張っているのか、この広告が何度クリックされたかなどの情報が広告主に自動的に報告される仕組みになっている。
 またクリックの回数に応じて広告料がブログの所有者に支払われる。広告予算口座に資金が残っている限り広告は継続され、資金がなくなった時点でネット上に存在する広告が一斉に消滅する仕組み。口座に資金を補充し続ければ、広告は引き続き存在する。
 ブロガーがネット上で気に入った広告を自分のブログにコピペするだけで、広告収入が得られるという仕組み。自分のブログ上ではどんな広告が効果があるのかはブロガー自身が一番よく分かっている。アドセンスなんかよりも効果が高いかも。いずれこんな感じの仕組みが実現されるんだろうなあ。  
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2005年01月06日

Craigslist

やはり取り上げておこうと思う。サンフランシスコの無料広告サイト「 Craigslist」。売ります、買います、といった広告や、人材募集広告を無料で出稿できるサイトで、非営利団体が運営している。売りたい人、買いたい人の集うコミュニティーサイトというか、マーケットプレースのようだ。
売ります、買います、といった個人広告は、米国の新聞社の収入源の柱。それが侵食されているわけで、サンフランシスコの新聞社は5000万ドルから6000万ドルの損失を被っているという。
参考情報は、こちらの記事(日本語)こちらの記事(英語)。  
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SNSとニュースの組み合わせ

「未来のアレ」さん経由。音楽志向のSNS(ソーシャルネットワーキング)とネットラジオつなげた斬新なネットラジオがイギリスにあるらしい。Last.Fmがそれ。SNSと音楽を連携させることができるのなら、SNSとニュースを連携させるビジネスモデルも可能ではないか、と思った次第。
そのシステムのためにLast.Fmと提携しているAudioscrobblerがプラグインを提供している。このプラグインを自分の使っているitunesやwindows media playerなどの音楽ソフトにインストールすることで、Last.Fmはそのユーザーがどのアーティストのどの曲を聴いたかというデータを蓄積し、そのユーザーのプロフィールを作成していく。またLast.Fm上で現在聴いている曲をLove、Listen、Skip、Banという意思表示ボタンをおすことでも、そのユーザーのプロフィールを作成していく。Banを押せばその曲はプロフィールに蓄積されないといった具合だ。また手動で曲を探してその曲をプロフィールに加えることも可能。
ユーザーはLast.Fm上にそれぞれ個人ページを持ち、そのページがSNSでもあるようないわゆるプロフィールのページとなっている。そのプロフィールページには、そのユーザーがよく聴く曲名、よく聴くアーティスト名などが順位をつけられて掲載される。
そしてSNSでいう友達リンクには、そのユーザーのプロフィールを解析して、自分と同じ音楽嗜好の仲間(以下Neighbours)をLast.Fmが自動に探して表示してくれる。プロフィールに100曲以上ないとNeighboursは出てこない。もちろん本当の自分の友達と手動でリンクすることも可能だ。
そのリンクをたどると、そのユーザーのプロフィールページをつぎつぎとたどっていくことができ、音楽を通じたコミュニケーションが出来る仕組みだ。もちろんグループをつくってメンバーを集めることもできる。
 音楽の代わりにニュースを当てはめると・・・。読んだニュースを「非常に役に立った」から「まったく役に立たなかった」まで5段階評価していき、何百本かニュースを読めば、どの分野のニュースに興味があるのか、というプロフィールができあがる。プロフィールの内容が近い人同士は、同じような分野に関心があるということで、横のつながりができる。横のつながりを通じた議論や情報交換が活発になる。オピニオンリーダー的な存在の人が現れてくる。ニュースはその人を通じて入手するのが、もっとも効率よくなる・・・という具合。ニュースもこうした横のつながりを通じて入手するものになるような気がするのだが、どうだろうか。コメント大歓迎です。

  
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新聞王マードック氏が経済専門チャンネルを設立

 日本では日経と組んでいる米経済ニュース専門テレビ局CNBCに対抗するテレビ局を新聞王マードック氏が手がけるという記事が米誌BusinessWeekに載っている。有料読者以外はアクセスできないが、サマリーは無料配布されているので、それをコピペ。

News Corp. Chairman Rupert Murdoch has said Fox will launch an all-business news channel in the summer of 2005. But even though his Fox News startup has eclipsed stalwart CNN in the ratings battle recently, it seems an odd time to dive into the troubled financial TV news segment. Where others see risk, though, Murdoch sees a pot of money. While CNBC’s ratings are down, the channel’s relatively low-cost programming allows it to generate lots of cash for parent GE. It also gets a more-than-10% premium over what other cable networks charge advertisers, thanks to its high-net-worth audience of business execs and Wall Streeters. No doubt, Murdoch believes he can take some of that windfall away from CNBC. What’s more, he’s holding a clear ace: Roger Ailes, one of the architects of CNBC, moved over to head Fox News in 1995. Ailes is legendary within the industry for his ability to figure out what keeps mainstream America glued to the tube and, thanks to his CNBC background, he possesses an insider’s knowledge of the competition. Fox execs aren’t talking, but industry insiders bet Murdoch and Ailes will differentiate Fox from CNBC by gearing Fox’s financial fare less to high-end Wall Streeters and more to average folks. They’re also apt to jazz up programs and generate buzz. That could include using the business pages of Murdoch’s own New York Post as a prototype. The tabloid often breaks news and is a gossipy, lively read.
開局は2005年夏。CNBCもそんなに儲かっているわけではないが、やり方次第で儲けることができると考えているようだ。視聴者は富裕層なので広告単価が高く、しかも制作コストがかからない。その上、CNBCの立ち上げに参加した人物に運営を任せる。CNBCよりもセンセーショナルな面白みのある放送にするのではないか、ということらしい。
  
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