2007年05月

6月1日(金) 19時〜20時 初金の集い

a3caf03b.JPG 明日、6月1日(金)19時〜20時 
 四ツ谷駅前 イグナチオ教会 大聖堂
 初金聖歌隊 

 初金の集いがあります。入退場自由。無料。奉唱やメッセージ以外にも、照明をやや暗く落とした10分間の静かな黙想が2回、合計20分間組み込まれていますが、どうぞご自由にお足をお運び下さいますよう、お願い申し上げます。

 6月1日(金) 午後7時から8時
 担当司祭:  オチョア神父
 ルカの福音書  9章  「五千人に食べ物を与える」
 
 奉唱曲
 秘蹟にこもれる 
 Let us break bread  み前に我ら集い
 イエスの愛
 Cantus Gloriosus(一部)   J. Swider
 Come, weary pilgrims, come  Ferris Tozer

愚か者に付き従う人たちの責任

 * 以下、全て敬称略で記載しています。

 このところ、この私のコラムにハレルヤコミュニティチャーチ主任牧師、榊山清志が抱える裁判、訴訟関連の検索でたどり着く人が多い。大手新聞社の社会部からの問い合わせもあり、異例の反響を呼んでいるようである。ブログの執筆内容について民事訴訟に発展する事案は、利便性の高いこのウェブログというメディアツールの進化に伴い激増している。

 この反響の大きさから検索エンジンでの検索結果も大きく変化。「榊山清志」という言葉でも、「ハレルヤコミュニティチャーチ」という言葉でも、どちらで検索をかけても私のこのコラムが上位でインターネット上に表示されるようになってきている。いやがうえにも自身の争っている訴訟内容が白日の下にさらされてしまうことになっており、おそらく榊山としてはこうした事態は想定の範囲外であったろう。私を相手どりムキになって訴訟を吹っかけたは良いが、自身の主張すらまともに把握しておらずしどろもどろの弁明に終始するようになってしまっていることで完全にやぶ蛇をつつく結果となっている。法律の専門家でもない私ごとき、簡単に蹴散らせると思ったのであろうが、ここまで訴訟の詳細を公開されて対抗され、それが反響を呼ぶとは予想していなかったのであろう。

 申し上げておくが、私はこの訴訟開始前に、榊山自身と代理人弁護士松下泰三に対して訴訟の取り下げを散々、進言したのである。私は訴訟などやりたくなかった。好き好んではじめたものではない。全ての資料は代理人弁護士松下のみならず、コピーして榊山清志本人にも郵送してきたので、内容については読んでいない、知らなかったとは口が裂けても言わせない。
 
 さて、彼が抱える最大の訴訟、ゆうきの会との民事訴訟についてこの5月14日に静岡地裁浜松支部において極めて重大な本人尋問が3時間以上にわたって行われたことはすでにお知らせしたとおりである。これは原告、被告の双方にとって非常に重要な本人尋問となった。私を訴えてきた民事訴訟のそれなどとは比較にならないほど決定的に重要な節目となった。

 当日、平日午後にも関わらず法廷には多くの人が傍聴に足を運んだ。ほとんど傍聴席は満席。注目の高さが伺われる。かつては榊山自身が同じ教会で活動した穐近祈と榊山清志本人とが法廷で激突する光景を目の当たりにした元信徒たちは隔世の感を抱いたことであろう。榊山はかつて穐近祈の父親、穐近祐から薫陶を受け、深く尊敬していた時代がある。この訴訟をきっかけにしてイエス福音教団や穐近親子、滝元牧師らについて自身で調べたり、あるいは調べてもらったり、詳しく教えていただいたので良くわかった。

 傍聴者は榊山と同じ教会群で働いているHCC関係者として牧師の竹内徹(日進市)、牧師の渡辺昌彦掛川教会)、牧師の鈴木康央(大阪)、副牧師の中村良二(浜松)らが出席。そして、それ以外の傍聴者の多数が、被害者として榊山らを訴えたことにより榊山から逆提訴された人たち(ゆうきの会、穐近祈のイエス福音教団)、およびこの訴訟に参加はしていないが、榊山から被害を受けたとされる元被害者たちらであった。

  訴訟の詳細な内容について話し始めると膨大な時間がかかるのでまた機会を改めるが、14日の本人尋問の内容は、傍聴していた人たちにとって衝撃的なものであった。冷静に、理路整然と答えるという状態とはかけ離れ、司法府たる法廷で法とは無関係の聖書の解釈論までを語りだし、裁判官に質問した事にだけ答えるように諭される有様。

 そして、榊山は、暴行行為についてはその一部をついに訴訟において認めざるを得ない立場に追い込まれ、ついに法廷で自身の行為について肯定する証言を行った。辛子のタバスコを入れた豚汁、あるいはドジョウを飲ませたりしたこと、ロックバンドのドラムセットの木製スティック、あるいはこたつの脚などで殴打したことそれ自体については認めた。それほど強くたたいていないという反論は持っていたようであるが、たたいたことそれ自体は認めたのである。ただし、女性に対して行ったとされる性的な行為の全てについては完全否定したことからこの点、被害者とされる人たちは非常に失望したようで、今後の訴訟の展開が注目される。これを見て新たに榊山らを訴える別の女性被害者たちが続く可能性もある。

 私が強く申し上げたいことは、もはや榊山や弁護士の松下のことではない。彼らを支えるHCC周辺の人間たちのことである。今回、訴訟を傍聴したHCC関係者の竹内、渡辺、鈴木、中村らは言うに及ばず、磐田教会の榊山廣由、榊山の妻である仁子女史(新城教会、滝元明牧師の娘でもある)、現在アメリカの名門神学校であるトリニティに留学し、つい先日浜松に一時帰郷して礼拝で話をしていた榊山の息子、榊山城治、榊山の周囲にいる人たちはみな、何も感じないのであろうか。逃げも隠れもできない司法の世界である法廷で榊山清志、代理人弁護士の松下泰三はこれだけのことを発言しているのである。

 穐近牧師と事前に共謀の上、「意を通じ」て名誉毀損の共同不法行為を働いたという根も葉もないでたらめの大嘘を私にたたきつけて提訴しておきながら、その後一切、何らの説明、立証をしなかっただけでなく、今回の14日の本人尋問では一部の暴行行為を認め、自身の全てが無実潔白ではないと本人が認めた榊山清志。彼がもはや救いようのない愚か者であることはあまりにも明白である。

 その愚か者を今もってそばで支えている人たち、彼の暴走を止めることができない、止めようともしないその人たちの責任は決して小さくはない。彼らにはエゼキエル書の3章の意味がわからないようだ。そうこうしているうちに新しい被害者が生まれたり、これまでの被害者たちの体の傷、心の傷もまた止め処もなく深まっていく。

6月16日 10時 お楽しみ会 北町コミセン

 吉祥寺北町1丁目、市立第四小学校に近く、先にさつき祭があった老人ホームのすぐ横にある北町コミセン。隣接して北町保育園もある。ここで

 6月16日 10時〜2時 お楽しみ会 

 がある。各種催しのほか、焼きそばやバーベキューなどの食べ物も少し出るらしい。超格安の休日の暇つぶしにお子さんを連れてどうぞ。

「被告」と「被告人」

 民事訴訟と刑事訴訟、この二つを区別することは法律学のイロハである。大学の法学部ではごく初期の法学原論などで耳に馴染みがある刑法とは別に民法というものがあり、訴訟の手続法としても民事訴訟法と刑事訴訟法とがあるということを学ぶ。

 民事では訴えたほうを原告、訴えられた方を被告と呼ぶ。刑事では訴える方は必ず検察官、訴えられる方は被告人といわれる。民事と刑事、被告と被告人という言い方がそっくりであるが、刑事の場合は「人」がつく。刑事で「被告」ということは正式、公式には決してない。

 ところが、これをかなりの人が間違えている。時に法律家でさえうっかり言い間違えることがある。今日、報道されたフジテレビの「新報道プレミアA」でも刑事の被告人を間違えて「被告」と報じていた。番組のチェックをつかさどる人間としてはたいへんな恥。私を訴えてきた榊山清志の代理人弁護士、松下泰三も口頭弁論中にそうした言い間違えをしたことがあった。

 英語で言えば、民事ではdefendantとなり、刑事ではthe accused となるので全く文字が異なるため、誤解の余地はほとんどない。文字を見てもわかるように民事の被告は単に訴えられた請求に対して自身を防御する立場の人という以上の意味はないのでそこにさして負のイメージはかぶせられない。ところが、日本語では被告、被告人という言葉が極めて混同しやすいので単に民事で損害賠償や慰謝料を払うように訴えられただけの被告であってもたいへん印象が悪いと勘違いされたり、民事裁判の勝ち負けが有罪、無罪という言い方をされたりする。どちらも完全な誤りである。

 学生時代、法社会学を学んだ時、ケーススタディの一つにおいて、とある初老の男性が自身が民事で訴えられた時に裁判官や裁判所職員、あるいは相手方の弁護士などから、最初から最後まで

 「被告呼ばわり」

 されたことがまるで罪人扱いされているようで何より屈辱的なことだった、今でも悔しくて涙が出てならない、と書いていたことを思い出す。日本は司法的紛争が一般人に非常に縁遠い社会であるので法律問題、司法の世界について知ったり学んだことがない人にとってはこういう思いをなさることもあるのであろう。かくいう私も実際、自分がまだ小学生の時、遠い親戚縁者が死亡した後、その子どもらが、私のの父を含む親戚の何人かを民事裁判において遺産の相続地位があるかどうかの確認訴訟をしてきたことがあって、詳細は良く知らないが、要するに父を含むみなが「被告」とされていたのを見て

 「お父さんは何か悪いことをしたんだろうか?」

 と勘違いしたことがある。それは小学生の勘違いだと思うかも知れないが、大人になったとしても法律学、司法について知らない人にはそういう混同がある場合が想像以上に多い。「被告」と「被告人」、言い方がよく似ているために混同されやすいが、間違えてはいけない。

 私も榊山清志から訴えられ、生まれて初めて「被告」にさせられたわけであるが、このことで私が「被告」になってしまった、と必要以上に心配して下さった方もいらっしゃるのであるが、別に犯罪行為や悪いことをしでかして前科者になるわけではないし、たいへんなことではあるが、そういう意味でおどおどすることではないのだが、それは法律学を知らない人にはなかなかぴんと来ない感覚であるのかも知れない。
 
 もっともいい加減な仕事ばかりしている弁護士はそうした基礎法律用語もいい加減に使っているようで、第一回口頭弁論時、榊山清志の弁護士、松下泰三は、法廷で矢作裁判長に対して私についての今後の訴訟進行を次のように発言していた。

 「何でこういうことを書いたのか、被告人尋問を行いたいと思います。」

 松下泰三くん、正確には「被告尋問」であります。貴殿がこの台詞を私になさった時、にやりと私を睨んで不敵に笑ったことを昨日のことのように鮮明に覚えております。存分に苦しめて思い知らせてやるから覚悟していろ、という意思がありありと読み取れるお顔でありました。この訴訟に対する私の決意を堅固に固めさせたのはあの貴殿の二度と思い出したくもないあの「不敵な笑み」であります。

 この裁判の判決は6月1日、午後1時に浜松支部で言い渡される。さて、結論がどう出るのであろうか。

1000億ドル イラク戦費法成立

1cca88b7.jpg 24日、ホワイトハウス、ローズガーデンのブッシュ。
 
 撤退期限をつけるかどうかでもめにもめていたイラク戦費法が24日成立した。

 上下両院で開かれた本会議で決まったもの。結局、イラク駐留米軍の撤退期限がはつかず、およそ1000億ドル(12兆円強)という巨額の戦費が予算化された。揉めただけで最後は撤退期限の設定を拒否権を使ってつぶしたブッシュJr.の言うとおりになった。

 上院 80 対 14
 下院 280 対 142
 
 共和党はほぼ全員が賛成。民主党の票が割れて賛成者が出たことで成立に。ぺロシ女史、ヒラリー、オバマらは反対票を投じた。

 それにしてもイラクの戦費だけで1年間12兆円という巨額。驚かされる以外にない。

だれも刑務所行きにならない不思議

167f3ca8.jpg 以前、まだサラリーマンだった頃、新宿区大久保にあるぺアーレ新宿という社会保険庁の庁舎に会社の社会保険のことで社用として使わされたことがある。そこは今、批判されているプールなどを併設した年金とはほとんど無関係のばかばかしい余暇施設を併設した場所であったが、より驚かされたのはそこで働いている職員の呆れた態度だった。

 年の功なら30歳代後半、むさっくるしい男の職員だったが、言葉遣いも慇懃無礼、表情も話し方も暗く丁寧に説明しようとしない。細かい点について聞きただしても視線を合わせずぶつぶつつぶやくように言っているだけで全く話にならなかった。良くこんなふざけた男が正規の公務員としてやっているものだと殺意に近い不信さえ湧き上がったものである。

 むべなるかな、当時からこういう役人がやっている業務はさぞかしひどいものであろうと容易に察しはついたが、現在、社会保険庁に対する不信は極限に達している。5000万件もの記録が不明。それゆえ年金を支給されない主権者が続出。しかもそれに対する職員や閣僚の対応がこれ以上なく横柄で不適切だったため、燎原に火を放ったかのように不信の炎を拡大させてしまった。今は目も当てられない状況に。

 元々、大阪市中央区で弁護士として働いている谷澤忠彦氏がこの年金記録が消えてしまった被害者になったことが非常に大きかった。法律の専門家に対して社会保険庁がとった対応は彼が全く許容できないひどいものであり、谷澤の怒りに火がついた。

 「お前ら、もう、絶対に許さん!」
 
 法律に通じた専門家を法的な問題で感情的にこじらせた結果は高くついた。片っ端から訴えられ、かくして法的にいかに社会保険庁の業務管理が杜撰であったかが次々に証明されていく。ついにその根本的解体にまで至った。今日、何だかよくわからないままに大混乱の中、与党安倍政権の強引な採決で成立させられた非公務員型の法人化という法案が成立。これで社会保険庁が正式になくなることになる。

 だが、国から外れて法人になればそれで全て適切に、透明に、公正な業務運営ができるようになるのかといえば、そうした保障はどこにもない。むしろ国の担当から大きく外れることでよりいっそう、ひどい展開になる可能性の方が濃厚である。そもそも、旧厚生省の下についた社会保険庁という曖昧な組織がこれほど巨大な権限と、莫大な資金管理を一手に行なっていたことがおかしかったのである。田中角栄内閣以降に始まった
 
 「ナショナル・ミニマム
 
 のばら撒き福祉。財源の裏づけもなく老人福祉を次々に手厚く増やしていき、地方票、老人票の獲得に繋げた。土台、抜け駆けを許さない税方式ではなく、個人の責任による積み立て方式で行なう年金などどこかで必ずほころびが出るのは当たり前の話で超不況期、格差の拡大、社会の流動性の高まりを考えれば、こうなることは日を見るより明らかであった。

 早くもぼろが出てきた公的介護保険についても同じことがいえるが、全うな財源の裏づけもなく大盤振る舞いの無責任な制度設計とその運用が多すぎるため、日本の政治は底なしの泥沼にはまっている。主権者の一人として私は今、自分が経済恐慌の直前にいることを実感する。やがて今までは他の国のできごととして聞き流していたようなニュースが現実のものになろう。ハイパーインフレに匹敵するような大混乱が日本に発生することが十分にありうる。

 社会保険庁は年間数千円、数万円という比較的小額の金額を扱っていたわけではない。少なくとも一人年間30万円近い金額を徴収していた公的な金を扱っていたわけであり、その当事者がその記録もまともにつけておらず、引越し時や年金の種類の変更にともなう引継ぎもでたらめ、浪費と放漫投資の限りを尽くした挙句に支給の基礎資料が全くわからなくなりました、財源が破綻しました、でなぜのほほんと許されるのであろうか。
 
 試しにこれと同じこと、類することをを民間の生保、損保、銀行、証券会社などが行なったらどういうことになるか。蜂の巣をつついたようなことになり取り付け騒ぎ、会社の倒産、経営陣をはじめ大量の逮捕者を出す巨大な組織犯罪である。社会保険庁関連で未だにだれも逮捕者は出ていない。こういうでたらめをやっていた責任は必ず特定できる誰かにあるはずで、それは社会保険庁の管理職の人間だった連中である。なぜ、これだけのことをしてだれも刑務所行きにならないのであろうか。

 憲法改正と国防国家建設以外が頭になくどうしようもない無能宰相、安倍晋三は法案成立の委員会質疑でも逆に切れている始末。自身が小泉内閣時の官房長官だった時から問題として浮上していた年金不信に対して、かんしゃくを起こしておられるお立場なのであろうか

 この総理大臣は虚け者である。

カカ

0b8b1d41.jpg いつの時代にも世界最強のサッカーチームとして指を屈せられるブラジル代表。略称セレソン。カナリアイエローのユニフォームであまりにも有名である。ペレ、トニーニョ・セレーゾ、ロマーリオ、ロナウド、ロナウジーニョ、ロビーニョ、ロベカル、カフー、アドリアーノ、ジュニーニョなど、ずらりと並ぶ名選手たち。多くブラジル代表にはラテンアメリカ系の顔立ち、つまり、褐色の肌で丸い鼻、くりっとした目の選手がいるが、ジーコのように白い系統の人もわずかながら存在する。

 このブラジル代表には時々、貴公子とか王子様と呼ばれるようなたいへんハンサムでスマートな存在感の名選手が出てくる。有名なところでは鹿島アントラーズでも活躍し、今は請われてACミランの副会長として経営陣フロント入りしているレオナルドが思い浮かぶ。彼は技術的にも素晴らしかったが、加えてあまりに華麗でハンサム、水も滴るような良い男であり大人気だった。
 
 今、この系譜を継ぐ男がカカ。現在、ACミランのエース、また、ブラジル中盤選手として絶頂期にある若手選手である。英国リバプールとぶつかる欧州チャンピオンズリーグ決勝戦にも出場する。育ちが良く、ハンサムで長身。気品があり、人格的にも優れている。世界の女性から大人気であったが、2005年のクリスマス、自身が23歳の時に18歳のカロリーナさんと結婚した。彼女が高校生であったため、卒業を待ってすぐに結婚したもの。それまで彼は本当に人気ダントツのアスリートだったが、カロリーナさん以外とは一切、噂が立ったことがない。今もとても仲が良く、彼女は地元ミランの大学に通っている。

 私は個人的に審判買収の不正を行いながらも見苦しい上訴戦術でユベントスだけに最大の罪をなすりつけ、自身らはちゃっかりセリエAに残り、チャンピオンズリーグ出場権も死守したACミランやラツィオ、フィオレンティーナが大嫌いだが、とりわけ悪名高き独裁首相にしてイタリア最大のメディア王、ベルルスコーニがオーナーも務めるミランが気に食わない。無礼で挑発的な監督も好きになれない。チャンピオンズリーグは今回、ミランが優勝する可能性が濃厚だと思うのだが、もし、そうしたことになれば、サッカー界の汚れて腐敗したイメージがさらに固まってしまうような印象がある。

 カカはブラジル人だからスペインリーグのチームの方が使いこなす言語もずっとやりやすい。実際、レアル・マドリードが必死に引き抜こうとしてきたが、ミランは猛烈にムキになって絶対に手放さないとしている。新妻がミランの大学に通っているので当面はミランに留まり続けるだろうといわれる。

 カカのような清廉なイメージの選手がミランにいることはどうにもしっくりこないのであるが、逆に言えば、あのミランに彼がいることでミランは不正のイメージ払拭にも相当に助かっている。レオナルドやカカは、ペレ、ジーコ、ロマーリオ、ロナウドといった目立つ英雄的選手よりも長く多くの人に慕われるタイプの選手。チャンピオンズリーグ決勝でどういうプレーを見せるかが楽しみだ。

ボブ・ディラン・ナイト

d5863309.jpg アメリカが生んだ不世出のシンガー、ボブ・ディラン。「風に吹かれて(Blowing in the wind)」は反戦平和の象徴的な歌として今もなお歌い継がれている。ディランも今年で何と66歳。今年、彼にしては珍しい映像つきの”Don't look back”DVDを発売した。これを記念してここ吉祥寺で「ボブ・ディラン・ナイト」が映画館で開催される。場所は駅北口サンロード商店街の最も北端にあるバウスシアター。

 劇場初公開作品、『65 Revisited (ツアー65再訪)』が特別上映される。

 本編のアウトテイク集からD.A.ペネベイカー監督が編集しなおし新製作したもので、全く別の新編になっているといってもおかしくない作品。楽曲がフルコーラス収録されているものが多いので音楽ファンは喜ぼう。未発表曲「Everybody Knows But You」をピアノ演奏しているシーンなどもある。


 ディランは堅物で変人、冷たい男として知られることもあるが、実は極度のマスコミ不信から来る一面であり、実際は柔和なパーソナリティも持つ。そうした硬軟併せ持つ彼の魅力をどちらも垣間見ることも出来る。演奏旅行に帯同したフォークシンガー、ジョーン・バエズに冷淡に接したり、取材記者を徹底的にやり込める姿もあれば、逆に彼女と親しげなシーン、ファンサービスにいそしむ光景もある。

 このディラン・ナイトには何とあの超人気漫画家にして熱狂的ディランファンの浦沢直樹がやってくる。菅野ヘッケル、和久井光司を加えたトークショーあり。

 5/25(金) ボブ・ディラン・ナイト 前夜祭
 ・予定ゲスト: 浦沢直樹、和久井光司、菅野ヘッケル
 ・上映作品:『65 Revisited』(DVD/65分/初公開作品)
 ・21:00開場/21:15スタート(21:00から整理番号順での入場/終映予定時間23:15)
 ・整理番号付き鑑賞券 ¥1,300

 5/26(土) ボブ・ディラン・ナイト 朝までボブ・ディラン
 ・上映作品:『65 Revisited』/『ボブ・ディランの頭のなか』他、シークレット上映
 ・21:00開場/21:15スタート(21:00から整理番号順での入場/終映予定時間am4:15)
 ・整理番号付き鑑賞券 ¥2,500

 当日券 ■当日券の有無に関しては直接劇場までお問い合わせください
 ※当日券がある場合、両日ともに19:00より販売開始となります
 5/25(金)19:00より販売開始 1.500円均一
 5/26(土)19:00より販売開始 2.800円均一

タテタカコ

53030835.jpg是枝監督の映画、「誰も知らない(Nobody's knows)」のBGMとして流れていることで聴いたことがある人も多い歌手、タテタカコ。長野県飯田市に今も暮らしている。先月12日にはここ吉祥寺のスターパインズカフェでライブも行なった。
 
 元々、国立音大で音楽をやっていたが、大学が性に合わなかったらしい。あまり授業には出ていなかったという。教員実習のために出かけた学校の生徒たちに請われて演奏した曲をまとめてアルバムに仕立てたのをきっかけに音楽の世界で活動するようになった人である。

 ピアノ一台を自分ひとりで演奏し、歌も歌うという弾き語りではアンジェラ・アキの方が遥かに有名で勢いもあるが、私は歌い方や歌そのもの、旋律に至るまでタテタカコの方がずっと好きだ。

 彼女は非常に変わっている。その言葉や行動を見ると変人に近いかも知れない。また、たいへん繊細で内面的な思索に暮れるタイプ。いい加減に曲を作ったり歌ったりすることがない。
 
 私が非常に驚いたのが歌っている時の彼女の表情。ちょっと表現が悪いが、とんでもない顔つきである。口を大きく開き、時に目を引ん剥きながら全身全霊で目の前のマイクに声を注ぐ。大きく開いた口は蛙のように見え、真ん丸に見開いた瞳は引きつけでも起こしたのかと錯覚させられる。あまり(というよりも全く)化粧っ気がなく、すっぴん顔のままありのままでステージに立ち、歌う。そういう姿から独特の雰囲気が醸し出される。

 私は思うに、歌い手というものは単に歌っているだけでよいのだけではなく、歌っている姿、表情がどういう印象をもたれているかということが大切だ。優れた歌い手、人気のある歌手は歌っている姿に特徴がある。それは必ずしも美しいとは限らない。このタテタカコのように強烈な印象を与えて記憶に残る人もいる。

 以前、リベラのコンサートを聴きにいったが、その中で一人、とても印象的な男の子がいた。それはジョシュア・マディーンくん。ソロも担当するところがある中心メンバーで、エースソプラノのトーマス・カリーと並び二人の褐色の肌が躍動的に踊っていた。非常に驚いたのは彼のエンターテイメント性。彼は常に笑顔で歌っている。非常に楽しそうに、幸福感に満ちた表情で歌っているのである。カリーやエドら他のメンバーにはそういう表情はない。ジョシュアだけが持つ柔和な表情に私は強い印象を持った。

 彼はステージの途中でMCを担当する時も気品がありながら軽妙な語り口を持っており、真正のエンターテイナーだと思わされた。実際、他のメンバーからもたいへん尊敬、信頼される「ハイパーな」人で、とても慕われているそうだ。鼻血を良く出す体質らしいのだが・・・。

 懸命に、必死に声を届けようとするタテタカコ、雲の上をふわふわ歩くように幸せの旋律を笑顔で歌うジョシュア。歌い手には歌っている時の表情が何より生命線だと改めて感じた次第である。

みっともない

ba75b853.jpg しばらくの間、見苦しく総裁の椅子にしがみついていたご老人、世界銀行総裁のポール・ウォルフォウィッツが辞任した。愛人を自身の部下として厚遇していたことがばれたことが原因。こうした不祥事で任期途中の辞任をする世界銀行総裁は何と世銀史上、初となる「快挙」である。

 武力攻撃も何のその、超強硬派ネオ・コンサーバティズム(新自由主義)の代表的な元ホワイトハウス閣僚(国防副長官)にして、著名なユダヤ人金融家。さらに数学者にして哲学者でもあるとされている彼。

 自身の職業倫理には緻密な計算や哲学はなかったようだ。本当に見っともないだめ男である・・・。

蜃気楼の同盟

b26e6f19.jpg 辞任を表明し、次の首相はブラウン財務相になる英国。ブレアは最後のアメリカ訪問としてホワイトハウスへ出かけた。来月、ハイリゲンダム・サミットががあるための調整だとされる。

 ローズガーデンの前、二人打ち揃って悪夢のイラク戦争を主導した二大大国の指導者同士、「無二の盟友」であることを強調、最後まで戦争の正しさと「不動の同盟」を確認しあって終わった。

 「9・11後のアメリカに寄り添うという考えが揺らいだことはなかった。・・・イラクやアフガニスタンでのテロとの戦いで我々は不動の同盟であり続けるだろう。」

 最後までおばかさん大統領を持ち上げて終わった。持ち上げられたご本人が感激し、お前たちはブレアがどれだけ有能であるかを理解していないぞとプレスに苛立つシーンもあった。

 先日の英国民向け辞任表明演説では自らの開戦、戦争継続の判断については従来よりもやや弱気な答弁をしていたブレアだが、この日は戦争支持者ばかりで周りを固めたアメリカホワイトハウスであることからか、隣のブッシュJr.と瓜二つの言葉が次々に。

 "It was right to remove Saddam, it was right to give the country a chance to have the democratic process, and it's right now to try to fight people who, by terrorism, are trying to disrupt that process."

 サダムを取り除いたこと、民主主義をもたらすチャンスをあの国に与えたこと、これらを壊そうとするテロリストと戦うことは正しいのだと強調。まるで自分たち英米は中東国家よりも包括的に上位に位置し、父親のように命令を発することができるかのような思い上がった言葉を連発できるあたりはさすがに階級社会英国のトップ指導者だけはある。お前のような勘違い男をアラブ人やイスラム教徒が尊敬、信頼、感謝するはずがない。

 英国がイラク戦争に加担したことはあまりにも取り返しのつかない失敗であった。気持ちの悪い男同士の団結を誇って何の意味があるのだろうか。いんちき男二人が思い込んでいる「不動の同盟」が本人たちだけに見えた蜃気楼だということをそう遠くない未来に思い知ってほしい。

本谷有希子

c9307b84.bmp NHKのトップランナーでも取り上げられたばかりの劇作家、演出家である本谷有希子。石川県出身の若手文化人である。小説家としても三島賞、芥川賞の候補に挙がるなど勢いのある作家である。エッセイストとしても「ユリイカ」「群像」「新潮」などで、コラムニストとしても「週刊プレイボーイ」「EYESCREAM」「MOVE!」などで連載を持つ。八面六臂の大活躍状態だ。

 「劇団、本谷有希子」という名の劇団を2000年9月に創立。しかし、劇団員はゼロで全ての公演を客演で俳優を呼び行なっている。公演した「遭難、」が第10回鶴屋南北戯曲賞を受賞、小説「生きてるだけで、愛。」が大ヒットしている。現在、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」が映画として封切られる寸前。佐藤江梨子主演でこの夏公開予定である。
 
 さて、この本谷が手がける最新の舞台がここ吉祥寺で開かれる。場所は吉祥寺シアター。旧市政センター跡地に出来てまだ間もない新しい劇場である。

 スーパーノーフラット=超三次元世界

 6月4日から24日まで連続講演される。これは2001年に上演された第3回公演『ファイナルファンタジー』を大きくリメイクしたもの。複数の女が一人の男のもとで同じ髪型、同じ洋服、同じ立ち振る舞いを強要されるというよくわけのわからない奇妙な状況を設定して展開する物語。鶴屋南北戯曲賞を受賞してから初めての舞台。私は個人的にこういう芝居が好きではないし、よくわからないところもあるが、しかし、この年齢でこれだけの舞台をやり遂げる行動力には敬服する。

 出演する俳優は、高橋一生、笠木泉、吉本菜穂子、ノゾエ征爾、松浦和香子、高山のえみ、すほうれいこ等。

 吉祥寺シアター 
 武蔵野市吉祥寺本町1-33-22
 TEL:0422?22?0911
 吉祥寺駅北口下車 新宿方向へ歩5分

 ・全席指定 前売:4,300円 当日4,500円


 問い合わせ
 090-4178-9439(劇団)
 メール gekidan@motoyayukiko.com

作・演出  … 本谷有希子
舞台監督  … 宇野圭一+至福団
舞台美術  … 中根聡子
照明    … (株)ライトスタッフ・中山 仁
音響    … 秋山多恵子
音響操作  … 藤森直樹(サウンドバスターズ)
衣裳   … 鈴木美和子
ヘアメイク指導 …二宮美香
ヘアメイクアシスタント … 田中講平
演出助手  … 福本朝子

宣伝美術  … 佐々木 暁
イラスト  … okama
宣伝写真  … 引地信彦
宣伝ヘアメイク … 奥野展子
WEB担当  … 関谷耕一

制作助手  … 嶋口春香 安元千恵 湯川麦子   
制   作 … 寺本真美(ヴィレッヂ)
助   成 … 財団法人セゾン文化財団
企画・製作 … 劇団、本谷有希子
主   催 … 劇団、本谷有希子 (財)武蔵野文化事業団

吉祥寺ホーム さつき祭

5157411e.jpg 吉祥寺北町1丁目、武蔵野第四小学校から西へ数十メートル歩くと、吉祥寺ホームというだだっ広い老人ホームにつく。ここは昔、民間の会員制テニスコートだった。その周りを樹木が囲み、幼少時の私にとっては遊び場所であった。今はすっかり様変わり、複合型老人福祉施設となっている。地下を掘りぬいて駐車場にしたりとあれこれ工夫し、いたずらに高層階層の建物にしなかったため周囲の景観を壊さず比較的穏健で調和の取れた建築となっている。中庭が広々としていてご老人が良く日向ぼっこをなされている。

 さて、毎年恒例、さつき祭が今年も開催。

 5月20日 Sun 10時から2時30分 
 
 バザー、フリーマーケット、特製さつき弁当、軽喫茶、介護予防マシン体験、懐メロバンドコンサート、作品展示、抹茶・書道、ゲーム・バルーンアート、似顔絵、お菓子掬い、園芸療法などがある。14時からは施設見学会もある。21,22日には作品展示だけを継続して行なう。

 これについての黄色いA4版ちらしが近隣に投函配布された。裏面にはフラワーガーデン、大阪屋酒店、美容院T-Sensなどと並び、我らが「やさい畑・はつざわ」の広告がどどんと中央部に掲載されている。何を隠そう、この広告版下作成のため、日頃のお世話に感謝をこめて誠心誠意のご奉仕をさせていただいた男こそ、この私である。

 吉祥寺ホームへお見舞い、お土産をお持ちの際は、やさい畑・はつざわ(吉祥寺通り、西武バス・武蔵野第四小学校バス停まん前)で果物などいかがでしょうか?

 〒180−0001 武蔵野市 吉祥寺北町2−9−2
高齢者総合福祉施設 吉祥寺ホーム
電話   0422−20−0800
 ファクス 0422−20−0897

イラク復興特措法

49611d5d.jpg アメリカのメディアからは、
 
 「a staunch nationalist」(筋金入りの国粋主義者)

 といわれる安倍首相。ここ吉祥寺にある成蹊大学法学部出身である。その後、南カリフォルニア大学で政治学を学びに少しだけ留学したはずだが、語学の入門講義を少しだけ履修しただけでのこのこ帰ってきたので学歴詐称事件があってからは一切、そのことを記載しなくなった。

安倍という苗字であるためにやや助かっている感があるが、もし、彼が理想の政治家として尊敬してやまないと公言する自身の祖父、岸信介と同じ岸姓であったらもっと分かりやすかったかもしれない。祖父は戦争指導者として戦時閣僚を務め、戦後は議会制民主主義の骨格を一時、全て踏みつぶした妖怪宰相。しかし、戦後はアメリカとの協調を極限まで目指した男である。孫の安倍ともに一見すると「国粋主義者」と思われがちだが、実際は止め処もない対米追従で極めてよく似通っている。

 昨日、イラク復興特別措置法の期限がさらに2年間延長された。衆院特別委員会で与党(自民党と公明党)の賛成多数で可決。太田知事が代理署名を拒否して米軍強制使用土地問題が持ち上がった時に作られた歴史的悪法、沖縄特措法にも見られるがごとく、特別措置法という名前の法律には概してろくなものがないが、今回の特措法の質疑では首相の安倍晋三がざっとだいたい以下のように答弁している。

 1.日本の石油輸入の9割はイラクをはじめ中東地域に依存しており、国益に直接かかわる。

 2.イラクのマリキ首相から自衛隊活動が評価されて支援継続を要請された。イラクの復興は道半ばであり、腰を据えて支援に取り組む必要がある。

 と。

 ほう、そうすると、エネルギー問題で依存していて国益に直接関わることであるならば、例えそれが明白な国際法違反の侵略戦争によって始まった駐留支援であろうと何一つクレームを出すことなく後ろをくっついていくことだけが唯一の選択だと?

 イラクのマリキ首相から要請された、というが、現在のイラク政府は米政府の傀儡そのもの。要するに、ブッシュJr.+チェイニー政権に歯向かえないというただそれだけの理由でしかない。

 もし、安倍の答弁をそのまま額面どおり受け取るとするならば、たとえアメリカがイラクから完全に撤退したとしても、なおイラクから要請がある以上は、こうした巨額の支援をそれでも継続して行なっていくということになる。今までのPKO、PKF活動の実績、歴史から考えれば全くありえないこと。

 安倍は先の渡米中、ブッシュJr.から言われて舞い上がったこともあり、あのお猿さん大統領を

 「ジョージ。」

 と記者会見で連呼。現地アメリカ人メディアを唖然と白けさせた。あれはアメリカ人の感覚から判断すると、相当にプレスを凍りつかせるやり取りであったらしい。しかもいくらキャンプデービッドでの会談であったとはいえ、多忙な戦時大統領ブッシュに軽くゴルフのラウンドを回らないかと日本政府が話を持っていったことでホワイトハウスに完全にばかにされた。

 米国政府からすらばかにされていることに気がつかず、しかもそれでいて人類史上、これ以上ない明白な違法・侵略戦争を熱心に支援する内閣、それが安倍晋三内閣である。このような日本が国連常任理事国になれるはずがない。ASEANがただ一カ国もそれに賛成しなかったことは非常に象徴的な出来事であった。
 
 何の主義、原則も持たずに流されていく安倍政治をアラブ人、イスラム教徒はどう見ているか。このざまで尊敬される美しい国になれるはずがない。

5月20日 Sun 午後3時 武蔵野市立第三中学校 同窓会

 5月20日 Sun 午後3時から吉祥寺東町にある武蔵野市立第三中学校の同窓会総会が開催される。場所は第三中学の体育館にある会議室にて。

 芸名は春風亭笑松で活躍しているこの中学校卒業生、本名、中村修による落語も無料で行なわれる。春風亭小柳枝門下に入門し、初めは「小まさ」といっていたが、春風亭笑松に名を改めている。

共和党の候補者たち

090b5b6e.jpg 来年11月4日が米大統領選。前副大統領アル・ゴアが出ておらず、民主党はヒラリーかオバマかで事実上、候補者が絞られつつある状況のようだ。与党・共和党も主要候補が揃いつつある。初討論会がL.A.郊外「ロナルド・レーガン・ライブラリー」で開催。10人が名乗りをあげた。注目されるはイラク戦争をどうするかということであるが、揃いも揃ってどうしようもない全員がブッシュJr.の増派計画を支持。およその発言はざっと・・・

 ルドルフ・ジュリアーニ 前ニューヨーク市長(62) 
  「テロとの戦いから撤退するのはひどい誤り」
  「レーガン氏の楽観主義を取り戻そう」

  → そういう誤ったおめでたい楽観主義は、ひどく禿げたあなたの頭だけにしてください。
  
 ジョン・マケイン 上院議員(70)
  「米軍撤退はイラクに混乱をもたらすだけ。」
 
  → 米軍がイラクに駐留することそれ自体がイスラム教徒の憎悪の炎を燃やし、混乱の源になっています。しかもあなたは軍産複合体が米国政治を破壊したと何度も強く仰ってませんでしたっけ?

 ミット・ロムニー 前マサチューセッツ州知事(60)
  「イラク安定化を支援する重要な時期」 
  「偉大だった故レーガン大統領は強さの象徴であった。」
 
  → イラクを破壊した張本人の国が何を言っている?これ以上、アメリカが強くなってしまったら世界が終わる。
 
 考えてみればロナルド・レーガンも重症の軍産複合体依存症であった。イラン・コントラ事件を引き起こし、スター・ウォーズ計画(SDI)をぶちあげ、大韓航空機事件では旅客機近くで米軍戦闘機におかしな飛行をさせ、東西冷戦には最強硬路線をとった。冷戦が終わったのはレーガンの功績ではなく、一にも二にもゴルバチョフ書記長の一方的な軍縮イニシアチブが引き金になったものである。

 レーガン時代の栄光を懐かしみながら、軍産複合体が国を滅ぼしつつある現状を何も感じ取れない人たち。本当に共和党候補者たち、共和党員や支持者はどうしようもない。

酒癖

 女(あるいは男)、ギャンブルなどで身を滅ぼす人は非常に多いが、世に酒で身を滅ぼしてしまう人も少なからずいる。異常酩酊現象が出るような場合だけでなく、単純に癖が悪いという人。私もそういう人を今まで大勢見てきた。

 先日、NHKの男性アナウンサーがこれで逮捕され、おそらくこれで局にはとてもいられない。有名であることが裏目に出て事件が一生ついて回ることだけに残りの半生を棒に振ることになろう。酒癖が悪い人は思い切って禁酒、限りなく禁酒に近い飲み方に割り切って変えたほうが良い。酒癖の悪い人はたった一度それを見せるだけ、その一発でその後ずっと剥がれることがない非常に悪いレッテルを貼られてしまう。肝機能に問題があることがわかった、とか何でもいいから大嘘でもついて辞めるべきである。

 キリスト教の世界では一般的に言って飲酒、喫煙について忌避される傾向があるともないともいえない。そもそも礼拝やミサでの聖餐、サクラメントは元々葡萄酒とパンを用いてきたわけで酒がいけないということはない。プロテスタントの牧師には少ないと思うが、カトリックや東方教会の司祭には煙草をのむ人は少なからずいる。

 ただ、昔から食べ物を貪ること、つまり、「貪食」は罪とされてきたので、カトリック、東方教会、プロテスタント諸派などで温度差は大きくその扱いは異なるが、大ざっぱに言えば、大酒飲みはあまり良いこととはされない。福音主義派のプロテスタントなどでは非常に禁欲的な生活様式を実践することを目指しているところも多く、概して禁酒、禁煙が暗黙の規律になっているところが多い。ぜいたく品であり、かつ身体に悪い面もあるということで、神が与えたもうた体=宮を汚す行為として忌避される。あちこちにピアスの穴を開けたりすることも、刺青を入れたりすることも、髪の毛を色とりどりに染めたりするようなことも同じ。

 私は酒を飲まない。色んな理由があるが、それを飲んで自分が身を持ち崩した姿を想像するだけでぞっとするからというのが最も大きい。だめ男の私は酒をうまく飲みつけられるほど人間ができていないような気がする。また、できればいつでも車やバイクが運転できる状態にいたいという気持ちが働いていることもある。

 それ以外にもう一つ理由が。大学時代からの友人は口々にこういった。

 「お前は酒を飲むとすぐ寝ちゃうからなあ!」

 全くその通り。下手をするとまぶたがくっついたまま話し続けた後、突っ伏して寝てしまうこともある。海水浴や川原遊びなど屋外にでも行こうものなら百発百中でぐうすか眠りだす。気持ちよく目が覚めると楽しいひと時が終わっているのである。

 そんなわけもあって私は酒癖はそれほど悪くないらしい(かといって良くもなかろう)が、ほとんど酒を飲まないことにしている。

村上彩子さん コンサートに打ち込む

f6073c76.jpg  以下、中国新聞から。

 不屈の歌姫、命のソプラノ 福山の村上さんコンサート '07/5/12

 
東京芸術大を今春卒業し、晴れの舞台で歌う村上さん。輝きを取り戻したソプラノは天井を突くほど伸び続けた。
 
 七度目の挑戦で東京芸術大に合格し、春に卒業した福山市神辺町出身の声楽家村上彩子さん( )=東京都練馬区=が十一日、広島市中区の県民文化センターであった同大新卒生のコンサートに出演した。音楽の道での挫折や家族の不慮の死など苦難を乗り越え、「音楽を通じて、命の大切さを訴える社会活動に取り組みたい」と情熱を燃やしている。

 赤紫色のドレスに身を包んだ村上さんは、この夜、まばゆいステージライトを浴びながら、カッチーニ作曲の「アベ・マリア」など四曲をソプラノで熱唱した。

 大阪音楽大を卒業、一度は音楽を断念して人材派遣会社に就職したが、再び声楽家を目指すことを決意。十二年前に会社を辞めた。アルバイトで生活費を稼ぎながら東京芸大に挑んだものの、先の見えない孤独な戦いにノイローゼとなり、死を考えたこともあった。

 太平洋戦争中、東京美術学校(現東京芸大)などから戦地に向かい、亡くなった画学生たちの絵と出会ったのが、転機となった。志半ばで倒れた学生たちの無念さを思い、再び奮起。二〇〇三年に念願の合格を果たした。

 夢にまで見た芸大生活も平たんではなかった。全国から集まる若き才能と競い合う重圧や、生活のためバイトにも明け暮れる負担…。三年生だった〇五年に実家が全焼、祖母を亡くした。ショックで声が出なくなった。

 それでも、周囲の人たちの支えで立ち直り、逆境を克服した自分の経験を生かした演奏活動を続けたいと心に決めた。卒業後間もない四月。「自殺したり、虐待に遭ったりする子どもたちや親に何かを考えてもらう機会に」と、親子の愛をテーマにしたコンサートを岡山県早島町で開いた。

 「回り道をしたけど、いろんな経験をしてきた自分だからこそ歌えるものがあるはず」。不屈の歌姫は心に誓っている。

トニー・ブレア 退任

66bfb68e.jpg 狂ったように燃え上がったアメリカの覇権主義的なイラクへの予防的先制攻撃について、世界で唯一、足並みを揃え積極的に支持した国、大英帝国。その首相としてイラク戦争開戦を決断したトニー・ブレアが10年間の在任を終えてついに来月退任することを正式に記者会見で発表。労働党党首として選挙に打って出る記者会見をした場所と同じ、地元の労働党事務所にて。初めと終わりを同じところで締めくくりたかったらしい。

 "Ten year is long enough. "

10年は十分に長い期間だったと振り返ったブレア。

 "I did what I thought was right."

私は私が正しいと思ったことを行なった、と繰り返し支持者たちに訴えて演説を締めくくった。
 
 彼は在任中、自身の考えや思いを述べた著作を出版している。私はその中に彼の非常に堅固な、そして、あまりに幼稚な信念をはっきりと読み取り、愕然としたことがある。つまり、彼は繰り返し繰り返し、今、自分がなしているイラク戦争に踏み切ったこと、その駐留を続けていることは
 
 「正しいこと」
 
 であり、それは後世の歴史が判断してくれるはずだから、今、どれほど強い批判を浴びてもいつか信じてもらえる日が来ると信じて自分は戦う、という論理で埋め尽くした弁明をそのまま著作にしていたのであった。
 
 「米とともにイラク戦争開戦に踏み切ったことは正しい選択だった。」
 
 ということを自明の理として、だから、後から必ず評価されるのであるから今は耐えて戦うという議論は、理屈としては通るし、それはそれで
 
 「信念の人、トニー・ブレア」

 と微塵も矛盾するものではない。

 しかし、彼の理屈には一切、その自身の選択が誤りであるかもしれないという考慮が滑り込む余地がない。それが正しいことは自明であり、検証の必要がないという議論であるからである。だから、彼の説明には異論を説得するための組み立てがかけらも含まれていなかった。

 私は一昨日、ブレアが最後の退任演説を行なったのを聴いていて少なからず驚いた。それは、彼がたった一言だけ、ほんのわずかであるが、

 「私は自分が正しいと思ったことをやっただけでした。もしかしたら、それは間違いであったかも知れません。それは後の歴史の評価に任せることにします。」

 と言ったこと。今までのブレアの口からは決して出てこなかった言葉である。もしかしたら、それが間違いであるかもしれないという弁明が彼の口から直接出てくるとは予想していなかったので、最後にブレアが自身の選択に大きな迷いを感じている様子が一瞬、見て取れた。実際、彼はイラク戦争開戦に足並みを揃えてしまったことを今は失敗だったと考えているのであろう。これほどの泥沼に陥ることがわかっていて、もう一度やり直すことができたとすれば、おそらく同じ選択は取らない。自分の人生で最大の失敗だった、と実は強く後悔しているのではなかろうか。

 たいへんなことになるとわかってはいたが、しかし、個人的に私も開戦当時、そして、その後1年ほど経つまで、よもやここまで事態が悪化するとは予想だにしていなかった。今やイラクのみならず、アフガニスタンも含めて手の施しようがない末期的な内戦状態。講じる事が出来る有効な策が見当たらない。米に追従しておくことがとにもかくにも正解だ、と信じて引き摺られるように戦争をやり始めたご本人は、まさに目の前に広がる惨状を茫然と眺めている状態ではなかろうか。
 
 与党の労働党内からも指導性、求心力を完全に失い、ぼろぼろの崩壊状態で惨めな退任に追い込まれたブレア。10年前の就任時に今日のこうした終わりをいささかでも予想していたであろうか。ブレアは、労働党と大英帝国の政治史に大きな変革をもたらした。それは英国政治そのものを大規模に地殻変動させるに等しい歴史的大転回であった。医療や教育の改革は従来の労働党ではありえない大胆な方法であり、それゆえ、政敵である保守党をして大幅な変化を余儀なくさせ、従来の頑迷な保守路線を大幅に切り崩される憂き目に直面させた。紛れもなくブレアこそは保守・労働の極端に割れたニ大政党政治の大変革をもたらした人物であった。

 だが、今も、そしておそらくこれからも、英国民と世界はこのトニー・ブレアをして、

 「悪夢のイラク戦争を始め、そして、失敗させた首相」
 
 としてしか記憶しない。
 
 理路整然とした政策とコミュニケーション。古い因襲を全て吹き飛ばしてくれるかのようなはじける若さ。就任時にあれほど溌剌とした活力に溢れ、颯爽とした存在感で鮮烈に表舞台へ躍り上がった男が、よもやこれほど力なく、惨めに舞台を降りるとだれが予想したであろうか

 哀愁のトニー・ブレアは、驕った侵略戦争の先制攻撃に手を染めたこと、悪魔の囁きに完全に乗ってしまったこと、それら全ての刈り取りを今、自身でさせられている。返す返すもイラク戦争で全てを滅ぼしてしまった政治家であった。

6月3日 11時ー14時 東町コミセン フリマ

 来月の6月3日、11時30分から14時まで、東町コミセン(九浦の家)にてフリーマーケットが開催される。この7日に出店希望の人たちが申し込みを始めた。出展料300円。

歌ナイト

ad25e0d2.bmp 昨年末、クリスマスに吉祥寺で行なった「吉祥寺のクリスマス」コンサートにも出演したピアニストの中ノ森めぐみさんが、原宿でカフェコンサートをやるということでお知らせの手伝いコラムを。彼女もこの4月から大学院生として奮闘中。

 芸大の声楽専攻の同級生2人の小コンサート。飲んで、食べて、楽しく歌を聴いていただけるように組み立てた。どうぞお気軽にお越し下さい。

歌ナイト 
5月26日(土) 19:00 演奏開始 *途中入場できます。
ところ: ギャラリー・カフェ Uzna Omom
料金:  1500円 (1ドリンク付き)

 東京芸大の声楽科の学生による独唱、二重唱。日本歌曲、教会音楽、オペラなどを歌う。

 ピアノは電子ピアノによる歌中心のコンサート。サプライズでソロでジャズなどをご披露する可能性も・・・。

ヨドバシカメラ 7月オープン準備中

b8f3b649.JPG 吉祥寺駅北口、非常に広い吉祥寺大通りに面した右手のビル、ここにはつい先日まで三越と大塚家具が入居していた。吉祥寺の人にとっては「旧近鉄百貨店」といった方が通りが良い。ここにヨドバシカメラ・マルチメディア館がこの5月に入る予定であったが、耐震補強や内装工事に手間取っているらしくオープンが7月に延長されただ今工事の真っ最中。

 これが出来れば隣接するラオックス吉祥寺店は消えてなくなるかもしれない。吉祥寺の歴史上最大のパソコン、マルチメディア家電の巨大店舗になる。

騒音撒き散らしのパチンコ屋 シルクロード

c9fcb521.JPG 吉祥寺の北口、ムーバスや関東バスが通るために吉祥寺大通りと吉祥寺通りとを東西に結ぶF&F前の道(本町新道)、ここは多くのテナントが出店しては変わっていく鬼門の通りで駅に近いが車の流れだけで人の流れが薄く、なかなかいい立地にならないことが多い。今までに何度も入居する店が変わってきた。

 サンロード商店街がこの通りをまたぐところ、メガネドラッグの道を挟んだ反対側はつい何年か前に模様替えをして派手なビルになった。ここに今、入居しているのがシルクロードというパチンコ屋。マージャンやスロットなども併設している。

 ところが、このパチンコ屋はとんでもない迷惑テナントで、騒音基準を遥かに上回る大音響の呼び込みの声がエンドレスで録音された音響機械から流れっぱなし。そばにいる人はうるさくてたまったものではない。

 人の流れが商売に結びつきにくい位置にあるのでムキになって呼び込みの音を出しているのだろうが、こういうやり方は非常に迷惑ではなかろうか。

 シルクロード
 武蔵野市吉祥寺本町1-13-2
 吉祥寺駅北口。サンロードを歩いて本町新道を右折し10メートル

 電話 0422-28-7355
 営業 10:00 〜 23:00
 全台無制限、年中無休
 パチンコが139台、スロットが143台。

アメ車が大きいわけ

3420b389.jpg 写真はトヨタのプリウスと世界最高の燃費水準を争っているホンダ、インサイト。0.1km単位での激しいトップ争いである。
 
 つい先日、お客さんが元日産自動車の開発一筋で働いていたという男性に仕事の合間、あれこれ話を聞かせてもらった。

 それによると、日本車は世界と比較して3つの点で非常に優れている。

 1. コンパクトに作ることができる。
 2. 燃費が良い。
 3. 故障が少ない。

 この3つを合わせれば、日本製自動車の代名詞のような軽自動車、あるいはフィット、ヴィッツのような小型車がすぐに思い浮かぶ。日本では当たり前のこうした車は他の国、特にアメリカではなかなか作れない。実際、現在の自動車はICチップや電化された部品の夥しい集合体。小さい車体にエンジンやシャフト、タンク、その他の部品を詰め込むのは非常に技術的蓄積がいる。アメリカはそれを完全に怠ってきた。道は広いし、ガソリンはおそろしく安いし、税金も安い。車をコンパクトに良い燃費で作る必要がない。だから、リッター1リットルそこそこというとんでもないモンスターカーがぞろぞろしている。

 だが、イラク戦争以降の原油高(これで石油メジャーは空前の収益、笑いが止まらない)で軒並み、日本車、とりわけハイブリッド車への注目が高まった。ハイブリッド車を自力で開発して売り込めるメーカーはトヨタとホンダだけ。その他のメーカーは全て周回遅れである。アメリカのメーカーは、ハイブリッド車はおろか小型車でさえ満足に作りたくても作れないのである。

 民主党の大統領候補、バラック・オバマ

 「アメリカの自動車業界は、もはや低燃費車を大量生産する余裕もない。」
 
 と業界の怠慢を厳しく批判。しかし、もう、遠くない将来に三大メーカーは倒産するしかない状況に陥っている。より速く、より大きく、より馬力がある、よりクールな車ばかりを作ってきたツケが一挙に回ってきた。

 民主党といえば、90年代の貿易摩擦期には日本を強烈に批判する日本たたき役であった。だが、環境問題の高まりもありとても同じことを今、日本に言うことはできず、低燃費車開発を怠ってきた米自動車メーカーに批判が向くという異例の展開に。デトロイトの労働者は民主党の強い支持基盤であるが、ここまで勢力図が変わってしまうともはやスーパー301条を発動といったような強権発動を行なってもどうしようもない。

 ハイブリッドディーゼル車が開発されればこれは燃料電池車を上回る環境性能を発揮するが、これについても先んじているのは日本と欧州。アメリカは何も蓄積がない。電気自動車についても日本と欧州が先を走っており、アメリカは遅れている。

 1リットル30円そこそこの驚異的に安い値段でジャブジャブガソリンを垂れ流すように使ってきた反動に悩むアメリカは、まさか自分たちでやり始めたイラク戦争がその引き金になるとは思っていなかった。底なしの愚か者指導者を支持した結果である。

英と米は似ている

ac9aa788.jpg 少し前、NHKのテレビで英語レッスンの番組にパトリック・ハーラン(パックン)が出ていて、アメリカ人というのはイギリスに対する対抗心がある、大英帝国からドロップアウトした人たちが作った国だからコンプレックスがあると言っていたのを聞いて、ほう、と思わされた。

 元々は同じだった英と米。イラク戦争についての対応を見ていると、かなりの違いがあるもののやはり英と米は似ている。法学部の基礎科目でも、法律、司法制度のあり方に英米法系大陸法系とがあり、不文法、判例法、コモン・ロー、当事者主義の重視で決闘裁判の伝統を持つ英米法と、実定法、制定法、教会法、職権主義、長い階級社会の残滓を引きずった大陸法、という大ざっぱな比較を学んだことを思い出す。

 アメリカはとりあえず横へおいておくとして、大英帝国と仏、独、蘭、伊、スペイン、ポルトガルといった国々との違いはかなり大きく見える。実際、英はユーロに参加せず、サッカーやラグビーでは統一チームが組めず、欧州大陸のカトリックから離脱し独自の国教会であるし、王室は非常に閉鎖的、他国と違い実際に政治的な権能が強い。食事はおいしくないし、医療と教育制度の立ち遅れは深刻、環境政策でも独、伊、北欧諸国などから大きく遅れている。
 
その英国の「マム」(他の国で「マム」といえば、普通は生母マリアのことである)である女王エリザベスが国賓として訪米中。テキサス出身の田舎者ブッシュとしては異例のことらしいが、ホワイトハウス公式晩餐会で最も格式が高い燕尾服を着用、白い蝶ネクタイを着けて最上級の歓待を行なった。これは彼の任期中初のこと。唯一、足並みを揃えてイラク戦争に踏み切ってくれた同盟国、英国に対する気の使い方は日本に対するそれとはまるで比較にならない。

 支持率が始めて3割を切って28%になったブッシュ。演説は相変わらず自画自賛の対テロ戦争ずくめ。
 
 「英米両国は圧政やテロから自由を守っている。」
 
 今や蜃気楼のように消えかかっているはずだがそれに気がつかないらしく、米英の「不滅の連帯」を強調。日本の天皇と異なり一定の政治的行為を行なう英国女王の指導力を礼賛。

 だが、女王エリザベスは本国英国でブレアが退任直前、世論も戦争に反対していることを鑑み、あれこれ余計なことを口走らずに、英米がともに
 
 「より豊かで、より安全で、より自由な世界」

 を目指すべきだというだけに留めたようだ。

 母語である英語の文法や発音、綴りが怪しく、初等教育のやり直しが必要な大統領といわれたブッシュJr.は、張り切って演説を始めたが、1976年に米国独立宣言200周年記念を女王が祝ってくれた年をちょうど200年間違えて言い直す場面が。同士である政治仲間の聴衆から笑いを誘った。

 200年の勘違いは単に記念日の言い間違いだけでない。気に入らない国、民族にはまともな理由もなくどしどしミサイルを撃ち込み攻め滅ぼして自国の領土にしてしまえというやり方自体が、200年前のやり方である。

 さしもの女王や英国政府、英国民であってさえ、このおばかさん大統領と一緒にされてはたまったものではない、と思っているはずである。

愛人スキャンダルのウォルフォウィッツ

7f8a2e05.jpg 欧州連合(EU)の話し合いを行なう欧州議会。ユダヤ人金融家にして世界銀行(Worldbank)の総裁、かつ前アメリカ国防副長官だったポール・ウルフォウィッツが、自身が交際するお相手女性職員について、待遇や給与面で自身の立場を利用して厚遇していた問題について議題として取り上げ、彼に世界銀行総裁を辞任するよう求める決議を採択(賛成:333、反対:251、棄権:31 )。この25日のこと。

 しかし、この決議で要求されたとおりにアメリカ合衆国大統領、ジョージ・ブッシュJr.くんは動かなかった。30日にワシントンでEUと米国の首脳会談が開かれたが、ブッシュはこの決議を無視。スキャンダルまみれで死に体、政策能力や指導性にも強い疑問が持たれて崩れっぱなし、日夜、世界に大恥を晒し続ける点で両者ともとても良く似ている。
 
 アメリカの軍産複合体ネオコンとブッシュ閣僚の真実をその身をもって雄弁に物語ってくれる彼。このままいつまでも世界銀行総裁の椅子にしがみついたまま、長きに渡って老害の恥を晒していただけますよう。

ニコラ・サルコジ

031fc090.jpg 新しいフランスの大統領にニコラ・サルコジが決まった。決選投票直前のロワイヤル女史と闘わせたテレビ討論会では憎たらしいほどの冷静沈着な論理力を披露。感情的になって子どもじみた態度を取ってしまったロワイヤルが

 「大統領としての資質がない」

 という印象を主権者にもたれてしまい自滅したこともあり、僅差で勝利した。53:47という僅差はサルコジにとってむしろ意外だったのではなかろうか。一回目の投票では圧倒的に第一位であった上に討論会後のアンケートでも圧倒していたため圧勝ムードがあったが、強権的、強圧的なサルコジに対する警戒感がぎりぎりの数値まで叩き出されるのは市民社会の発祥国、フランス的な現象だったと思われる。ロワイヤル女史は当選すれば史上初の女性大統領、実に惜しいことをしたと思われる。あの討論会の致命的な失敗さえなければ、最終得票結果を勘案すれば、おそらく僅差で彼女が勝利していたであろう。

 サルコジはハンガリー系の移民二世。ニコラ・ポール・ステファヌ・サルコジ・ド・ナジ=ボクサ (Nicolas Paul Stéphane Sarközy de Nagy-Bocsa)という長ったらしい本名を持つ。1955年生まれということで安倍晋三とほぼ同世代。安倍もそのことに記者会見で言い及んでいた。両者ともアメリカのブッシュJr.と同じくタカ派の新保守主義者、新自由主義者であることも共通している。

 ジャック・シラクとは犬猿の仲。サルコジが与党大統領候補に選出された大会にシラクは欠席している。日本好きのシラクへあてつけるためか、日本の大相撲をポマードを塗った太った裸男同士の取っ組み合いのどこが良いのか、京都御所は陰鬱だった、といった陰口を叩いたこともある。

 サルコジの目指す政治は、非常にシンプルに一言で言い表せば、要するに、
 
 「フランス政治のアメリカ化」
 
 である。企業の国際競争力強化を訴え、35時間労働制を崩し、経済の自由化を推進するとして大企業、富裕層の支持を得ている。実の兄、ジェローム・サルコジはフランス経団連 (MEDEF) の副会長を務める経済人。兄弟ともパリ出身。自身はパリ大卒の弁護士で、野心的な政治家としてたたき上げてきた。貧困層の中には生活のための収入を少しでも増やしたいとのことから週に50時間であっても働きたいと切望する人たちもおり、35時間労働の堅持は必ずしも労働者保護のためばかりではなく中間層の保護として機能している面もあるが、サルコジの考えは移民中心の若者をごろつき、社会のくずと罵倒することからも明らかな通りかなり攻撃的な政策観である。

 また、

 「フランスがアメリカの味方であるということを、友人であるアメリカに伝えたい。」

 と演説において大声で訴え、イラク戦争に反対して対アメリカ関係を一挙に冷やしたシラクを強烈に皮肉ってきた。フランス全土が暴動に燃え上がった時、治安担当の内務大臣であったが、逆に暴徒の若者を逆上させるような挑発的な発言を繰り返しては事態の沈静化を長引かせたが、一向に手綱を緩めないその舌鋒が移民の膨張、治安悪化に怯える有権者に一定の支持を得ている。治安悪化問題はフランスの有権者最大の関心事であり、これに無力だったシラク政権は大きな責任がある。サルコジの台頭は治安の不安がなければなかったこと

 父方がハンガリー下級貴族家系であって、母方はギリシア系ユダヤ人だった。祖父がカトリックへ改宗したとされるが、それがどういう経緯での改宗だったかは不明。ユダヤ人が生き残るために多く偽装の改宗を余儀なくされた時代でもあった。カトリックながら自身は2度結婚している。前妻マリーとの間に2人、今の妻セシリアとの間に1人の子がいる。

 彼はものをはっきり分かりやすくいうところが人気の秘密。文学的、修辞的表現は避け、短く、論理的でシャープな表現に終始する。シラク、ド・ビルパンら軒並み歴代閣僚、大統領が超エリート学校、フランス国立行政学院出身で、極めて官僚的であるフランス政界の中では異色のキャリア、人柄を持っており、これが「庶民派」という人気に繋がった。
 
 だが、私に言わせれば、人類史上未曾有の明白に誤った戦争として記録された、あのイラク戦争を正面から批判もできないようないい加減な政治家に偉そうな物言いをする資格など一切ない。そして、目指す政治が新自由主義、貿易と経済の自由化、アメリカとの関係改善とくれば、英国のトニー・ブレアよりもよほどたちが悪い。大嘘つきの上に傲慢な強権主義が加わっているのだから。

 おそらくフランスにとってサルコジの大統領就任は悪夢の政治史の始まりになろう。このような男が欧州協調、ユーロの流れに合わせてうまくやっていける可能性は低い。何せ政治、経済のアメリカ化を目指している愚か者である。

 私はシラクが個人的に大嫌いだったが、しかし、彼がイラク戦争に対してとにもかくにも開戦時、きっちり反対の意思表示を為したことは特筆に価する英断であったと思う。経済的には大打撃であり、外交上、貿易上の不都合もあったろうが、あそこで英、米だけでなく、他の欧州各国も雁首を並べてイラク戦争に追従していたら、それこそ西洋世界、キリスト教世界の歴史的恥辱であった。仏、独という欧州の中心的国家2つがきっちり反対の立場をとったことは、ぎりぎりの一線で西洋社会の信頼を繋ぎとめたかもしれない。

 いずれサルコジが世紀のおばかさん大統領、ジョージ・ブッシュJr.くんの横で握手しながら作り笑顔の記念写真を撮影する日が来よう。その時、フランス国民はどう思うのだろうか。

オラトリオ、ジュディッタ 「ああ、何たること」

fb932287.bmp 欧州の西のはずれ、かつて中世にはカトリック国としてスペインと覇権を争い、貿易で栄華を誇ったポルトガル。この国にバロック時代、フランシスコ・アントーニオ・デ・アルメイダ(Framcisco Antonio de Armeida)という作曲家がいる。1702年前後に生まれたといわれ、1755年まで生きた。ローマへ留学し、当時の憧れであった最新のイタリア様式を身につける。それが彼の生涯の作品群に活かされた。

 キリスト教の旧約聖書の時代、ユダヤ教の外典も載っている女性ジュディッタ(Giuditta)の話。イスラエルの女、ジュディッタはアッシリアのネブカドネザル王が派遣した征服者、オロフェルネ将軍を色仕掛けで落として最後に殺害する。
  
 イスラエルの町ベトゥーリアはオルフェルネ軍に包囲されて水源を断たれたため、深刻な水不足に陥っていった。アッシリアに降伏してこの町を丸ごと明け渡せば民は生き残ることができるとされたが、頭領のオツィーアや長老のカープリは判断がつかなかった。オツィーアは五日間、猶予をもらって思案する。これを知ったのがジュディッタ。彼女は夫であったマナセを亡くし、これまで5年間を服喪していた美貌の未亡人。その美に加え、明るい人柄、果断な勇気、交渉能力に長けた積極性を持っていた。水不足で瀕死の町の民が動揺するのを説得し、神の救い待つべきだと訴えた。町は町の運命をこの彼女に託すことになる。

 オルフェルネと敵対して捕虜として町へ送られてきたアキオール(アンモン人の頭領)がオロフェルネについてジュディッタに語った。彼はたいへんにおそろしい人物であることを。アキオールは、もし、ベトゥーリアの町の民が神に誠実であったならばオルフェルネ軍がベトゥーリアに勝つことはできないと進言して彼の逆鱗に触れたのであった。ジュディッタはオルフェルネについてアキオールから聞いたことで敵の将軍についての下調べができた。

 美しく飾ったジュディッタが敵地に赴く。町の人々は、

 「ああ、驚くべきことだ」

 と歌いそれを見送る。

 このオラトリオのクライマックス曲、

 「ああ、何たること」 ("Mi sento nel petto")

 は、首尾よくオルフェルネの殺害に成功したジュディッタの英雄的な行為に感動したオツィーアが歌うアリア(詠唱)である。このオラトリオは、征服者の将軍の寝首をかくという血生臭い内容でもあり、教会音楽、宗教音楽というよりも世俗的な音楽の要素を多く取り込んだ面がある。

 Mi sento nel petto un dolce diletto che, spento il tormento, m'invita a goder.
苦悩が去って喜びに招くあまい喜びを私は胸に感じている。


Al ciel chieggio aita e un raggio sereno m'accende nel seno piu certo piacer.
神に救いを求めて、美しい光がこの胸に喜びの炎を燃やしてくれた。

  
Mi sento ecc.
そう、私は胸に感じている。

  
このジュディッタという主題は、かつて少年だったモーツァルトがやはり同じように台本をメタスタージオからとってオラトリオにまとめている。
 
 「救われたベトゥーリア」   

 実にモーツァルト15歳のときの作品であるというからこれまた驚かされる。

バッハ 復活祭オラトリオ

1f7a7a64.jpg 教会音楽の一大金字塔を打ち立てた大バッハ、J.S.バッハは生涯でおよそ300曲のカンタータ作品を残したが、今に伝わる楽譜は200曲。残り100曲の中にもきっと素晴らしい作品群があったはずであるが、惜しくも消失して再現不能になってしまったことは痛恨の極みである。

 彼はオラトリオもまた多く作曲している。復活祭(イースター)のオラトリオ、Oster-Oratorium は有名。この中にアリアとして
 
 ”Seget, seget mir” from  BWV.249

がある。

 Saget, saget mir geschwinde,
 Saget, wo ich Jesum finde,
 Welchen meine Seele liebt!
 Komm doch, komm, umfasse mich;
 Denn mein Herz ist ohne dich
 Ganz verwaiset und betrübt.

 お告げなさい。早く私にお告げなさい。
 私の魂が愛してやまないイエス・キリストに。
 私はどこであいまみえることができるのでしょうか。
 お越し下さい。お越しになって私をしっかり抱きしめてください。
 御身が私とともになかりせば、私の心はみなしごのように捨てられてしまい、
 ただ、悲しく沈むほかないのです。

 これを歌いこなすのはたいへんな技量が必要であり、難曲とされる。ソプラノが歌ってもカウンターテナーが歌っても様になるが、アルトがやってみるととても面白いのではないかと思う。

ハインリッヒ・シュッツ

bda6d9c7.jpgドイツで中世に活躍した作曲家にハインリッヒ・シュッツ(Heinrich Schutz)がいる。1585年生まれで1672年に他界。ドイツ人であったがイタリアへ留学。イタリアへの留学は合計で2回を数えた。G・ガブリエリに師事した。ここでバロックの様式、劇的表現の技法を学び母国へもたらしたのである。それまでは決して水準が高いといえなかったドイツ音楽を大きく飛躍させるきっかけを作った人物。それゆえしばしば彼は「ドイツ音楽の父」と賞賛される。

 ドイツ語で初めてオペラを作った(「ダフネ」)のも彼。1627年にドレスデンの宮廷楽長をしながら書き上げたものである。留学で学んだイタリア、ヴェネチア的な協奏様式をドイツ的な厳格さを混合させてゲルマン的にアレンジ。かのJ・S・バッハらに繋いだ作曲家である。ちょうどバッハよりも100年ぴったり前に生まれている。
 
 彼は基本的にはコラール、教会音楽の作曲家というにふさわしい。多くの楽曲を残している。1664年に「クリスマス物語」というオラトリオ作品を残しているが、この中で間奏曲の一つに

 「さあ、ベツレヘムへ行って」

 というわずか1分ちょっとの短い曲がある。

 Weinhnachts-Historie SWV.435 にあたり、原題は
 
 "Lasset uns nun gehen gen Bethlehem"

Lasset uns nun gehen gen Bethlehem,
 und die Geschichte sehen, die da geschehen ist,
 und der Herr uns kund getan hat.
 
 「さあ、ベツレヘムへ出かけてそこに起こったということを見に行きましょう。神が私たちのためにお知らせになったことを。」

 いうまでもなく、イエス・キリストが生まれた様子を見るために遥々出かけた3人の博士たちのことを描いた生誕物語の一節。
 
 かつてこれをアンドレアス・ショル太刀川昭(バッハ・コレギウム・ジャパン)と2人で組んで歌ったことがある。細かく変化する超高速の発声を難なくこなし、すらっと歌い上げるショルの歌唱力は絶品。

 日本にはハインリッヒ・シュッツ合唱団があり、ここ吉祥寺にも程近い、お隣の西荻窪駅北口数分にある本郷教会で定期的に演奏会を開催している。
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