メディアの棚

メディアと現代の風景  - 吉祥寺の森から

2008年11月

大川従道 心筋梗塞で入院

d57e000c.JPG 生き方下手でも大丈夫 大川従道 著
[プレイズ出版、A5判/278頁/定価1001円] 

 プロテスタントとしては最大級に近い、日本有数の巨大教会である大和カルバリーチャペルの主任牧師である大川従道が、つい先日、2週間のアメリカ滞在説教旅行を終えて帰国、翌々日に主日礼拝2回という強行スケジュールを終えた後、心筋梗塞を起こして救急搬送された。
 
 先週の礼拝でアメリカからの帰国直後、第一と第三の礼拝に登場したが、さすがに時差と身体的疲労が大きく自身で説教中に寝てしまうかも知れない、と言っていたように物理的に過密な日程は体力的にしんどかったようである。睡眠不足は心臓に与える負担が大きいこともあり安静に入院加療中。手術を受けて命に別状はなく17日に退院予定。

駒澤大学 154億円を投資で失う

c2eccab5.jpg * 駒澤大の無謀な投資に憤慨していらっしゃる宗圓住職。たいへん硬派な文章を書かれる。
 
 永平寺などで知られた曹洞宗に属する仏教系の大学、駒澤大学。僧侶を目指す学生も多く学ぶ。千葉県の曹洞宗、迎福寺の住職、千代川宗圓が
 
 宗門関係者の皆さんへ 曹洞宗にもの申す

 http://blog.goo.ne.jp/disclose-sotoshu

 としてこの100億円焦げ付き問題を公にし、話題を呼んでいる。駒澤大が外為の先物スワップ取引など投機性の高い金融商品を買ったことで損害を被ったことを説明しているようだ。100億円を投資していたが、円高が急に始まったことから損害が拡大。すでに解約したが、154億円が最終的な損失になり、2日の臨時理事会で、損失を埋めるためみずほ銀行から融資を受けることを決定。深沢キャンパス土地建物、野球部グラウンドの土地などを担保にしてみずほ銀行から110億円を借り入れた。駒沢大の昨年度末の資産総額はおよそ940億円。

 迎福寺
 http://www.koufukuji.jp/intro/index.html
 
 宗教者がいたずらに金融の世界に手を出すと良いことはない。

ロシア正教会総主教アレクシー2世

646bac1c.jpg キリスト教はかつて、1054年、西方のカトリック教会と東方のロシア正教会とが分裂。以来、同じように初代ペテロに繋がる使徒継承性を持つ東西の教会は完全に別々の道のりを歩いた。時に十字軍遠征などでは互いに戦争になる歴史もあった。世界的な信徒数やその影響力という点ではカトリックよりもずっと小さい東方教会であるが、歴史的繋がり、その正統性という意味においてはカトリックと変わらない。

 実に1000年近く断絶が続いているこの二つの教会が対話を開始する可能性が出て注目されている。バチカンの首相に当たるローマ教皇庁のベルトーネ国務長官は、先にアゼルバイジャンを訪問した教皇ベネディクト16世が、ロシア正教会総主教アレクシー2世と会談する時期の見極めを行っている状況であると発言した。

 ベネディクト16世がゲルマン民族として教皇に就任したのもおよそ950年ぶりであったが、それとほぼ同じ年数が経過した東西分裂を修復することはベネディクト16世が強い意向を持っている。現教皇にとっての「教会一致(エキュメニズム)」とはもっぱらロシア正教会との間のそれが最大の懸案事項になっている。

 旧ソ連圏の諸国で双方の教会活動などに非常に困難な問題が残っているが、双方から「肯定的な兆し」が出てきているということで、2009年10月にアゼルバイジャンで予定されている宗教指導者の国際会合に際して会談しようと準備されている。カトリック教会と東方正教会の間の断裂は、英国国教会(アングリカンチャーチ)やプロテスタント諸派との間のそれよりも深く、1000年近い対立の和解は非常に難しいといわれており、この会談が実現すれば歴史的なできごとになる。

米軍司令官 レイモンド・オディエルノ

cc35bea9.JPG イラク戦争が続くバクダッド(Baghdad)で現在、米軍主導のイラク駐留多国籍軍の司令官を務めているのはレイモンド・オディエルノ(Raymond Odierno)。この9月16日に新司令官に着任したばかりで、前の米陸軍大将、デビッド・ペトレアス(David Petraeus)が退任した後を継承した。これまでペトレアスの下で陸軍中将として補佐していた。ワシントンD.C.の議会で行われた中央軍司令官を承認するための上院軍事委員会の公聴会でも5月22日、ペトレアスとともに出席している。
 
 イラクの首都、バクダッド空港近くの故サダム・フセイン(Saddam Hussein)大統領の宮殿、アル・ファウ(Al-Faw)。この宮殿内で行われた式典で着任したばかりのオディエルノは

 「ここはわたしの第二の故郷。戻って来られてうれしい。あなた方と協力していけることを光栄に思う。」

 「イラクは私が初めて訪れた時と比べすっかり別の国になったが、こうした治安が改善している状況は、脆弱ですぐに反転する可能性があるということを認識する必要がある。」
 
 と挨拶して仕事を始めている。

 イラクはアフガニスタンよりは遙かに治安が改善されてきたが、大統領が交代した現在、今後、米軍がどのようにして撤退するかというシナリオをオバマ政権下で作り上げながら任務に当たることになる。

 このオディエルノ司令官について今夜25時55分からJNN系・TBSなどで放映されるCBSドキュメントにてテーマとして取り上げられる予定。
 
 アメリカ史上最大の財政出動 
 イラク駐留オディエルノ新司令官
 ビッグバンを再現する!

聖墳墓教会で乱闘

57ab8b73.jpg テレビ朝日のニュースをみていたら、イスラエルのエルサレムにある聖墳墓教会で9日、修道士同士が大乱闘を行った様子が撮影されていた。ここはキリスト教各派の共同管理となっているが、管理権限をめぐる対立が絶えず年中、小競り合いが発生している。今回はアルメニア正教とギリシャ正教会の聖職者間で乱闘になった。写真に写っている赤い服を着た修道士ら2人がイスラエル警察に逮捕された。合計で20人以上の聖職者同士の殴り合いになり、数人が顔などから血を流す怪我になった。この赤い服の男は左腕で相手の顔面にラリアートのような殴打を加えたり、空中をダイビングして襲いかかるなどならず者そのものという血の気の多い大暴れだった。

 アルメニア側がキリスト処刑の十字架に祈りをささげる行進をしようとしたところギリシャ側が妨害。ギリシャ側は、行進の際にキリストの墓がある聖堂内に自派の修道士が陣取ることを認めるよう求めたて拒否されたことで妨害したとか何とかという理由だったようだ。きっかけは些細なことであった。

 ローマ帝国の皇帝、コンスタンティヌス帝の母だったヘレナが建設した聖墳墓教会。キリストが十字架にかけられたとされる場所、キリストの聖骸に香油を塗ったとされる場所、イエスキリストの墓があったとされる場所があるが、この場所が歴史的に正確な地点であるかどうかは不明である。

 コンスタンティヌス帝は、313年、ミラノの勅令によってそれまで弾圧されてきたキリスト教をローマ帝国で初めて公認した皇帝である。彼の母ヘレナが熱心なキリスト教徒であったことが大きい。彼女は十字架で処刑されたゴルゴダの丘を特定する目的で聖地エルサレムへ巡礼の旅に出て、326年、この聖地エルサレムを訪問。そして、この地をゴルゴダの丘だと認定し、聖堂を建てたことに始まっている。

 神様もさぞ嘆かれているはずである。

全日本リバイバルミッション、韓国で開催

 滝元明、滝元順、有賀喜一ら単立系の新興プロテスタントが中心になって行われてきた「全日本リバイバルミッション」。かつて甲子園球場での開催以来、精神的に破壊された信徒参加者が大量発生した深刻な問題(リバミ問題)が尾を引いて、それ以来、国内での開催は下火になっている。それゆえ、近年は海外でこれを行うように変化しつつあるが、来年、韓国で開催されることになった。

 来年5月28日ー31日
 伝道集会 「韓国リバイバルミッション」
 http://www.j-revival.com/jp
 韓国・仁川市  仁川三山ワールド体育館

 ここは7000人収容の巨大体育館で韓国での開催は初。すでに日本のリバイバル系新興プロテスタントは韓国の福音主義、カリスマ派教会と密接な関係を構築しており、韓国の16カ所で決起大会を開催する。韓国ミッションの性質について

 「国を超えての一致への挑戦」

 と実行委の平岡修治牧師は言っているが、要するに、沖縄を除いた日本国内で「リバイバル」の評判があまりに悪くなったため、軸足を韓国に移しつつあるということではないかと推測される。

 日本では韓国オンヌリ教会が昨年から今年にかけて、全国10カ所などで日本の諸教会との協力して大規模伝道集会「ラブソナタ」を開催してきている。これには大和カルバリーチャペル大川従道主任牧師らも積極的に関わってPRに務めてきている。韓国キリスト教人口は戦後の南北分断や米軍の進駐などといった経緯もあり教会が激増。信徒数も人口で過半数を超えるようになっており、韓国国内で最大の宗教に。日本よりも遙かにキリスト教化された社会になっている。

 韓国は歴史的、社会的、伝統的、文化的にシャーマニズムの影響が強く、感情を強く前面に出した様式の人間文化が多い。昨年7月7日のニューヨークタイムズが報じたところによると、韓国内の巫俗人(巫女など)は約30万人に達するといわれるが、こうした文化的基盤が教会内の礼拝指導者(牧師やワーシップリーダーなど)が強いカリスマ性を持つ傾向に結びついているのではないかと言われている。

 もし、韓国内で滝元らのリバイバルミッションがあのスタイルのまま火を噴いたとすれば、日本国内で問題になった以上に深刻な傷を広げる可能性がある。すでに何度も紹介してきた通り、新城教会の滝元明、滝元順はハレルヤコミュニティチャーチ浜松教会(略称HCC、および支部教会のライブチャーチ群)の主任牧師、榊山清志と元は同じイエス福音教団に在籍していた仲間同士であり、共に同教団を放逐された後、現在は親戚関係にもなっている。また、有賀喜一と並んで沖縄リバイバルチャーチ、沖縄キリスト福音センター美浜教会、大阪御國教会といった「教会」とも関係を持って頻繁に出入りしている問題牧師たちでもある。いつも同じような「教会」の、同じような「牧師」たちが繋がっていく。彼らのキリスト教理解は非常に特殊であり、その様式も特異を極めている。これまで再三再四の不祥事続きという歴史を鑑みれば、彼らは日本のキリスト教社会のガン細胞であり、まるで彼らが日本のキリスト教社会を代表しているかのような振る舞いをすることは看過し得ない。

デマンド交通(乗合タクシー)

cf9743b1.jpg NHKのニュースをみていたところ、茨城県の古河市で乗り合い制タクシーが新規に導入され、公共交通として活躍していると報じられていた。市町村合併でいきなり巨大化した古河市。市内を走る小型バスは古河駅周辺の旧古河市を中心に走っており、内陸に近い旧総和、三和地区にはない。この全域に小型バスを定時で走らせるには財政的にも無理があり、したがって、代替手段として考案したのが乗り合いタクシーである。

 ここ吉祥寺にもつい何年か前まで乗り合いタクシーがあった。深夜の時間帯限定で走っていた。吉祥寺の映画館前、ガード下から三鷹市牟礼方面へ向かって走る10人乗りのワゴンタクシーだったが、今はなくなっている。小田急バスが多数走っているので利用者が少なかったようである。

 古河市はこれを需要=demand からとって「デマンド交通」と名付けている。7月1日開始で、愛称は公募で「愛・あい号」。大人300円、子ども100円。予約センターは古河市総和商工会によって運営され、利用者からの予約の受付や配車等の業務を6名のオペレーターが担当。朝8時から夕方5時まで運行する。土・日・祝日は休み。また、盆暮れ・年始も運休となる。 

 http://www.city.ibaraki-koga.lg.jp/06renewal/kurasi/demandkoutu/demand_unkoukaishi.htm

 自宅の前まできてくれるので病院の通院、年金手続きなどで外出したい自力歩行が可能な老人などに非常に適している。全てチケット制であり、事前に市役所や商店会などで購入することができる。1割が販売手数料として商店会にはもたらされるので販売する側にも好評。拠点病院になっているが古河市外である茨城西南医療センター病院までも搬送してくれるが、利用料金が大人500円(子供100円)と100円増しになる。
 
 こうした乗り合いタクシーは非常に日本に適しており、今後の超高齢化社会を勘案すれば主軸の交通機関として活用される可能性もあるし、また、それが望ましい。バスをシルバーパスで乗れるようにしても結局、バス停まで行かねばならず、また、バスの路線から少しはずれたところへ行きたい場合、どうにもならない。老人が冬季の寒い中、雨天時などにバスを待つのは時に非現実的でもあり、乗り合いタクシーは非常に適している。運行を委託されるタクシー会社も閑散時の午前から夕方時までに人員と車両を有効活用できるので月5万円ほどの実質増収となったということで歓迎している。都市部ではもっと効率的な収益になるはずである。
 
 この種のサービスを提供しようとすると国土交通省の官僚主義的な規制と手続きで非常に妨害されているのであるが、こういった領域に規制の緩和と積極的な導入が求められると思う。

まだ「ビリー・グラハム先生」に憧れている人

19992182.jpg *2004年10月のビリー・グラハム

 カリフォルニア、ポートランドをまわりおよそ2週間ぶりに帰国して説教台に戻った大川従道大和カルバリーチャペル主任牧師)。現地でオバマ新大統領が誕生する歴史的な選挙を目の当たりにしている。

 それと同時に現地アメリカでは世界的伝道者とされているビリー・グラハム「牧師」の誕生日が選挙直後の11月7日にあり、90歳になった。各種テレビやラジオでも彼の特集番組などが放映されたらしく大川もそれを現地で見て痛く感動したと言っている。13歳の11月6日の日、ちょうど中学生の時に信徒になって以来、彼の憧れであり、大ファンだった尊敬する牧師がビリー・グラハムだったのだそうだ。現在、大和CCのウェブで視聴できる先週の大川説教の中で、第三礼拝のちょうど1時間から1時間3分あたりでビリー・グラハムのことについて、第一礼拝でも1時間8分あたりから少し話している。

 古くからニクソン、クリントン、ジョージ・ブッシュ親子に至るまでアメリカの歴代大統領はグラハムと親密な関係を持ってきている。実際に、ロナルド・レーガンのようにSDI(戦略核兵器)の設置など、重大な政策の相談をされたこともある。「知恵」、「霊的洞察」、「祈り」を求められそれに答え続けてきた偉大な伝道者だ、とされている。

 オバマ新大統領がビリー・グラハムとどのような関係を持つようになるのかが「政権の運命をも左右しかねない」と報じられたこともあるが、勘違いも甚だしい。パーキンソン病を煩ってすでに15年、移動も執筆も自力ではできなくなっている老齢の彼が、これからも大きな影響力を持つとはいえず、すでに息子のフランクリン・グラハムを年1億ドル(100億円超)の売り上げになるグラハム財団の継承者として前面に据えている。また、ブッシュシニア、ブッシュジュニアの親子どちらとも家族ぐるみで懇意にして強く支持。イラク戦争を「聖なる戦い」、「クルセード(十字軍)」だと息子フランクリンと公言したことで対外的な信頼も地に落ちている。彼らの神学的理解には間違いが多く含まれ過ぎている。ビリー・グラハム、フランクリン・グラハムらが犯し続けてきたあまりに大きな罪が今も見えない大川牧師の様子がよく見て取れるが、心底、情けない「牧師」だと思う。彼は今も関係を持っていたHCCの暴君、榊山清志の元信徒被害者たちに直接の謝罪をしていない。

 説教の中で、ギリシャ語を持ち出し

 「メタノイヤ(悔い改めよ、思いを変えよ。change of mind)」

 を取り出すのは良いが、それをまず自分自身で実行しなければ意味がない。自身の罪をまるで反省できない点、巨大化した集金組織を作ることに努力する点、そうしたところもビリー・グラハムとも良く似ている。だから、二人とも揃って金まみれ牧師と言われるのである。

ジョット 嘆きの聖母

79c19eec.jpg 今月、11月1日から25日まで、新橋演舞場で開かれている「花形歌舞伎」の

 「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」

 に尾上菊之助が「政岡」役に挑戦している。祖父は尾上梅幸、父は尾上菊五郎。名門歌舞伎役者の家系を継承している。
 
 通し上演に31歳で取り組むのは初演年齢として戦後最年少。「政岡」役は女形でも最高峰の役とされている。彼自身、自分のこの年齢でやるのはきついかな、と思っていましたと答えていた。彼は結婚もしていないし、子どももいない。実感として何ももっていない状態では子を失う母親役の気持ちは理解できないのではないかとNHKのニュース取材に話す。だが、この困難な取り組みに体当たりで取り組んだ評判は絶賛を呼んでいるようである。父のアドバイスからこの役作りのために教えを直々に請うた坂東玉三郎を超えているとハンカチで涙を拭いながら評するファンもいた。
 
 「知れば知るほど役の重さが分かってきました。」

 と彼がいうその「政岡」役は、足利家の若君である鶴千代の乳母である。身分の高い役ではない。「八汐(やしお)」ら悪人たちから若君を守ろうと力を尽くすが、仕えているその鶴千代が毒殺される危険に瀕したが、辛うじてそれを脱する。だが、その代わりに犠牲になったのは政岡の実の息子の千松であった。

 「千松!よーう死んでくれた。でかしゃった。でかしゃった。でかしゃった。」

 と始まるおよそ10分間の演技がクライマックスであるが、子を失った母の悲しみを存分に演じきった迫真の舞台を務めている。
 
 さて、キリスト教絵画において、子を失った母の悲しみをおそらく最初に感情あふれる姿で描いたのはジョットであろうといわれる。イタリアのフィレンツェ、サンタ・クローチェ聖堂美術館に所蔵されている

 「嘆きの聖母」

 がそれである。先週まで開催されたジョット展覧会でも展示されていた。わが子ヨシュア(イエス・キリスト)を十字架に磔にされて惨殺された聖母マリア。その悲しみは想像を絶するものだったが、絵画でそれをありありと描くことに初めて取り組んだこの絵は今回の展覧会においても注目を集める一枚であった。国内でジョットの絵を見られる機会は極めて貴重であった。

 現在、イラク戦争、アフガニスタン戦争という2つの戦争において、戦闘と無関係の民間人の犠牲が増え続けることに、現地の住民のいらだちが沸騰している。特に子を殺された母の嘆きが深い。日頃は抑圧され、穏健な立場にあるはずのイスラムの女性であってさえ、メディアの取材に強い怒りと言葉にならない悲しみをあらわにして泣いている。戦乱と対立が止まらない今の世を思い起こさせる一枚であった。

沖縄リバイバルチャーチ事件 11月4日公判の内容

 11月4日 月曜 午後1時10分 沖縄地裁那覇庁舎 

 被告側の証人尋問の内容は以下の通り。

1:10開廷。裁判長はすぐ被告側の宮城弁護士に提出資料確認、原本未提出を指摘。儀間盛夫、屋比久宏の「手帳」、および通帳の提示を求める。


 ● 三宅(被害者原告側弁護士)から屋比久宏事務局長(ORC事務担当職員)への質問 午後1:35 - 3:35


三宅  「牧師感謝献金とは何ですか。資料によると出張の際、信徒から牧師感謝献金をもらったと集会で儀間さんは言っていますがどういうことですか?」

屋比久 「餞別ですよ、どこでもやっていることでしょう。・・・普通にあることでしょう!」
    
 三宅  「結婚前の妊娠についてどのように教えているか?」
 屋比久 「それは個々の問題です。」

 三宅  「(原告の)山田啓美さんが土地を教会に寄付するといったのか?」
 屋比久 「はい、聞きました」
 
 三宅  「いつ聞いたのか?あなたもそこに居たのか?」と繰り返し質問。
 屋比久 「いいえ、後で牧師から聞きました。」

三宅  「儀間牧師はいつも教会にいるのか?」
 屋比久 「日曜日と木曜日にいます。」

三宅  「他の日にはいないのか?」
 屋比久 「はい。日曜と木曜以外は、用事があるときに教会に出てきます。」

三宅  「(原告の)山田啓美の土地に1億4千万円の抵当権が設定されているが、このことを知っているか?」

 屋比久 「全く知らない。」

三宅  「教会の収支報告を発表したことはあるか?」
 屋比久 「無い。」

 三宅  「その点、他の教会はどうなっているか?なぜ、収支報告を一切しないのか?」
 屋比久 「教会にはそれぞれのやり方がある。」
  
 三宅  「山田が土地を献品とはいったいだれに捧げたのか?」
 屋比久 「神様に捧げたのです。」

三宅  「宗教法人格はなぜ取得しないのか?」
 屋比久 「そのために準備中です。」
 
 
● 儀間盛人牧師(盛夫の息子)への質問 午後3:47 - 4:30

三宅   「上江洌黄陽に監禁されたことがあるというのは事実ですか?」
 儀間盛人 「はい。」

三宅   「その際、恐怖を感じたのですか?」
 盛人   「私たち家族は二階に住んでいるので、何をされるか分からないので恐かった。」

三宅   「具体的にどのように脅されたのですか?」
 盛人   「親父(=盛夫)を降ろして僕が主任牧師になるようにと言ってきた。・・・そうすれば信徒はみんなついて行く。牧師の給料も保証するといっていた。」

三宅   「上江洌黄陽とあなたは同級生だったのですか?」
 盛人   「いいえ。」
 三宅   「何歳、違うのですか?」
 盛人   「10歳です」
 三宅   「どっちが年上ですか?」
 盛人   「僕が年上です。」

三宅   「監禁された店舗の鍵はどんな鍵ですか?」
 盛人   「普通の鍵です。」
 三宅   「すぐ開けられる鍵ですか?」
 盛人   「はい。すぐ開けられます。」

 * 注: 原告の上江洌は監禁などしていないと強く否定している。この息子牧師、儀間盛人が毎回嘘を言いつづけたのでカフェが開店する前に店舗に招き、開店前に話し合いの時間を持ったというに過ぎず、店の開店前に人を監禁することなどありえない。また、父盛夫からの牧師交替を提言はしたが、牧師給与を保証するといった話はしておらず、そもそも給与のことは全く話の中には出なかったとしている。
 
三宅   「山田の祖母が亡くなったのであれば、すぐに駆けつけるのが普通の牧師だと思うがどう思いますか?なぜ、彼女の葬儀に行かなかったのですか?」

 盛人   「山田さんが来るなといったからです。」
三宅   「あなたはその日ほかに予定があったのですか?」
 盛人   「いいえ。」
 三宅   「(父の)盛夫さんはどうだったですか?」
盛人   「いいえ、予定は無かった。」

三宅   「あなたは牧師になって何年になりますか?」
 盛人   「6年です。」

三宅   「教会の会計報告は行っていますか?」
 盛人   「いいえ。」

 三宅   「今まで一度も無いのですか?」
 盛人   「設立当初はあったようです。」
 三宅   「なぜ会計報告をしないのですか?」
 盛人   「別に理由はないです。」

三宅   「2005年3月18日(原告の)上江洌らが抗議にきたとき、民主的な教会運営をするようにと言っていませんでしたか?」
 盛人   「そのような記憶は無いです。何もいえる状態ではなかった。」

三宅   「上江洌はなぜ会計報告をしないのかとあなたに聞いたのではありませんか?」
 盛人   「記憶に無いです。みさとさんに言葉を遮られ何も言えなかった。」
 三宅   「しかし、(上江洌はあなたに)質問をしているのに、答えさせないのはおかしいですね。」


 ● 主任牧師・儀間盛夫への儀間代理人・宮城弁護士からの質問 午後4:30 - 5:00
儀間盛夫 
 「私は毎日、教会にいます。・・・1999年12月28日、原告の山田啓美が連絡なしに自ら教会を訪れ600坪の土地を献品しますと申し出てきた。時間は午後2時45分でした。その後、20分かけて土地を見に行った。」
   
宮城 「山田さんの祖母の葬儀は受けるべきだったのではないか?」
 儀間 「事務局長の屋比久さんがマニュアルどうりの対応をして牧師司式料20万円と言った。それが原因で誤解が生じてしまい、20万円は目安であって払えない人は分割、減額も対応しているのです。」

 宮城 「屋比久さんの対応が悪かったんですねえ。」
 
 * 注: 司式費用について儀間は、原告山田啓美の一年前に葬儀をした元教会員家族から司式料38万円を集金している。この際はORCの信徒も葬儀奉仕者として働いている。この家族は葬儀社への支払いと併せて百数十万円を支払っている。
 
 ここで予定時間を超過。時間不足で三宅弁護士からの儀間盛夫への証人尋問は延期に。

 次回日程は 12月3日(水) 午前10:40 - 11:30。

 一見、細かい点を聞いているようであるが、事務局長の屋比久が「日曜と木曜以外は牧師は教会にいない」と証言していることと、儀間自身が「毎日、教会にいる」と答えたことなど、沖縄リバイバルチャーチ側の人間だけで証言が食い違っている点が発生。葬儀への相談対応を屋比久が間違えたと儀間が証言したりしている点など、今後の事実認定に影響を与えるであろう発言が出ている。

北海道 北愛チャペル 竹内「牧師」 マジックショー

 先に2回連続で雑誌、「AERA」に掲載された教会不祥事関連の報道でも取り上げられた、北海道の北愛チャペルの自称「牧師」、竹内かずお。不登校児などを扱う北見国際高校(正式に認可された高校ではない)の代表も兼務している。また、「Mr.アガック」としてマジシャンの活動も顕著で、恒例となった彼のマジックショーがこのたび開催される。
 
 チャリティワールドマジックショー
 
 前売りチケットはローソンなどにて

 http://l-tike.com/d1/AA02G01F1.do?DBNID=1&ALCD=1&FWDT=%83%7D%83W%83b%83N&JGCD=500&ARCD=1

 後援会として教育委員会も名を連ねている。

 エコセンターで開催される他、竹内自身が「牧師」を務めている結婚披露宴会場併設の「アルファガーデンチャペル」でも行われる。

 アルファガーデンチャペル(α garden chapel)
 電話 0157-22-8008
 北海道北見市大通東5丁目1
 
 http://christiantoday.co.jp/main/proof-news-18.html
 http://bridal.hokkaido-np.co.jp/bridal_news/07_09/08.html
 http://naninai.seesaa.net/article/97882216.html

沖縄リバイバルチャーチ(ORC)事件 11月4日公判

 先の11月4日、午後1時10分より、沖縄地裁民事部にて行われた「沖縄リバイバルチャーチ事件」。主任牧師とその息子牧師、儀間盛夫、盛人親子らが証人として出廷し、原告、被告、双方の弁護士から質問を受けた。その様子は追って記すとしてこの法廷で傍聴者のみならず、審理をしている裁判官すら笑いをこらえるのに必死になった喜劇が展開されている。

 沖縄リバイバルチャーチ(ORC)の事務を担当している屋比久宏、および牧師の儀間盛人に対し、原告代理人三宅弁護士が証人尋問を行ったわけであるが、これが終わるたびに、宮城弁護士は再度尋問を願って時間を取った。宮城はORC側の屋比久宏と儀間盛人に対し
 
 「落ち着いてください!」

 「誘導されないでください!」

  繰り返し打ち合わせと違う証言の部分を言い直させている。何か事前に十分な打ち合わせ、証言の戦略を立てていたようだ。ところが、屋比久や儀間盛人がそれでもいい間違うと

 「そうではないでしょう!落着いて、ちゃんと答えてください!」

と繰り返し、同じことを言い直させようと必死に。裁判で一度、証言した発言は内容がどうであろうと記録として残される。その表情、声、様子、内容など全てから裁判官は心証を形成し、判決の基礎になる事実認定を行う。そのための宣誓証言であり、司法の場での直接、口頭、対面主義。あまりに宮城弁護士がどたばたする様子に傍聴席の何名かは笑いをこらえ肩を震わせ、冷静沈着を旨とする裁判官も笑いをこらえ、顔を上げられなくなる場面もあった。

 儀間親子の責任を追及している原告側女性2人の代理人、三宅弁護士の屋比久宏、儀間盛人に対する質問が予想外の点を突いて展開されたため、屋比久も儀間盛人もどのように答えて良いのか、戸惑って判らなくなっているようでもあったようだ。

 今回の公判は、開廷直後、裁判長が即座に儀間の代理人、宮城弁護士に対して懸案となっていた数々の提出資料の確認と原本未提出を言及。儀間や屋比久の「細かく事実が書かれた」手帳と預金通帳の提示を求めて手間取り、無駄に25分間を費やしてしまった。

 「すみません、すみません。」

 といつものようにばたついている宮城弁護士。このような経緯もあり大幅に時間が超過。ようやく屋比久宏、儀間盛人で各々15分前後の尋問時間を宮城弁護士が取ったため、これだけで1時間を超えてしまった。三宅弁護士が質問する時間とスケジュール上の予定がつかなくなり、中心的人物の主任牧師、儀間盛夫に対する質問は延期・再設定となっている。

ジョット

c77807cd.jpg * こちら「東方三博士の礼拝」は今回の展覧会に出品されていない。

 ただいま、西新宿の損保ジャパン東郷青児美術館にて、

 西洋絵画の父「ジョットとその遺産展」
 〜ジョットからルネサンス初めまでのフィレンツェ絵画〜

 http://www.sompo-japan.co.jp/museum/info/index.html
 
 が開催中。明日までの会期となっている。本日、夕方、出かけてみたのだった。「ジョット」と名がついているが、実際、ジョット自身の手による作品はステンドグラスを含めてほんの4点。残りは同時代にジョットから影響を受けた作家たちの作品など40点であった。ちょうど文明復興=ルネサンスの直前にあたる時期である。

 少年時代、師匠チマブーエに見出されて工房に採用され、めきめきと頭角を現しあっという間に師らを追い抜いていった天才であったジョット。ゴシック期のイタリア人画家、彫刻家、建築家であり、かのミケランジェロやマサッチオがデッサンの手本とし、ダ・ヴィンチが「自然に従ったすばらしい画家、過去何世紀の画家たちを凌駕した」と畏怖したとされるジョット。本名、ジョット・ディ・ボンドーネである。1266年生まれとされているが、はっきりとしない。フィレンツェ生まれではないが、フィレンツェ近郊の出身らしい。没年は1337年である。「西洋絵画の父」、「近代最初の画家」といわれている。平面的で装飾的であった東方正教会系ビザンチン絵画から感情溢れる現実感みなぎるルネサンス絵画への先鞭をつけた巨匠。彼の最初期の壁画が世界遺産、伊アッシジのサン・フランチェスコ聖堂を飾る。
 
 もうすぐクリスマスを待ち望むアドベント(待降節)に入る。ジョットの代表作に『東方三博士の礼拝』がある。イエス・キリストがベツレヘムの家畜用の岩屋で生まれた際、東方の3人の男たちが不思議な輝きを放つ星を発見。その星を追いかけて生まれたばかりのイエス誕生を祝いに行ったという話を描いたものである。

 この不思議な星こそハレー彗星であり、ジョットはこの岩屋の上に長い尾を持つ彗星として描いた。1986年、ハレー彗星最接近時、欧州宇宙機関が宇宙に探査機を打ち上げた。命名された探査機の名は『ジョット』だった。

 2008年9月13日(土)〜11月9日(日)
 損保ジャパン東郷青児美術館
 〒160-8338 
 東京都新宿区西新宿1−26−1 損保ジャパン本社ビル42F
 TEL 03-3349−3081(美術館代表番号)

 開館 午前10時から午後6時まで  *入場は閉館の30分前まで
 入 館 料
  一般1000円
  大学・高校生600円
  シルバー(65歳以上)800円
  中学生以下無料

  常設展示で
  フィンセント・ヴァン・ゴッホ 《ひまわり》
  ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》
  モネ《税関吏の小屋・荒れた海》
  東郷青児、グランマ・モーゼス

  〒160-8338 東京都新宿区西新宿1−26−1 損保ジャパン本社ビル42階
  http://www.sompo-japan.co.jp/museum/info/index.html
 
  ●アクセス
  新宿駅西口、西新宿駅、新宿西口駅 歩5分

トランスフォーメーション

 新興プロテスタント独特のキリスト教用語として

 「リバイバル(信仰復興)」

 があることは知られているが、そのリバイバルの中でも最も先鋭的、原理主義的な「現象」を表す言葉に

 「トランスフォーメーション

 がある。エバンゲリオンや機動戦士ガンダムの話ではない。「信仰大覚醒」と訳されることもある。

 http://ministries.exblog.jp/i6
 http://blog.fgbjapan.com/index.php?blogid=1962&archive=2005-11-26

 キリスト教を信仰する者のが短期の間に急激に増加することをいうのが「リバイバル」であるが、「トランスフォーメーション」の場合は都市や地域が丸ごと大変革されるような現象を言うとされる。それに伴い、超自然的現象や様々な奇跡的神癒が頻発するとされている。リバイバリズムを継承する福音派においては、多くが躊躇なく「リバイバル」を宣教上の目標に掲げ、自己中心的に積極的な働き掛けを行い、それは時に国家利益や為政者の思惑と合致して一定の政治運動として動き出すこともある。この8年間、アメリカのみならず世界中にその猛威を振るった米宗教右派はその一つの例といえる。やや内容が異なるが、中絶手術を行う医師を殺害したり、業務妨害したりするファンダメンタリストが時に刑事事件を引き起こしてニュースになることもある。

 独特の神秘的感覚に覚醒された信徒が群衆化し、危険な運動として暴発することも少なくなく、こうした面からリバイバルへの非難と反対運動は常に存在し、黙想と冷静さを失った「熱狂主義」と退けられたことも多い。プロテスタントの非福音主義派系、ローマ・カトリック、東方正教会群などはリバイバルを基本的に否定的に捕らえている。それゆえ、「リバイバル」を強調する教派は多くが「教会一致運動(エキュメニズム)」の上に動く基盤を持たず、衝突することが多い。

 以前、リバイバル新聞でブラジルのプロテスタントの大集会でトランスフォーメーションが発生したとされる際のニュースを特集していたものを読んだことがある。神の声を聞いた、神の姿を見たという信徒が会場内から続出、神秘的な体験、感情的な興奮は頂点に達し、ある女性の信徒は集会が始まる前にはそうではなかったものが、リバイバル集会が終わった時には口腔内の歯科治療した詰め物が金(ゴールド)に変わっていた、とされていた。その他にも死滅した珊瑚礁が一夜にして生き返ったとか、枯れ果てた森林がみるみる蘇った、荒廃していたスラム街が短期間に治安が安定し、清潔な町並みになったといった話もある。

 こうなってくるとほとんどカルト的な宗教運動と評される水域に入っており、普遍性を持った広がりのある考えとして共有されようがない。リバイバルを強調する諸派は、キリスト教福音伝道が成功した結果、キリスト教精神が浸透、政治の安定、経済の向上、自然環境の回復など、立体的な社会変革が為されると主張し、こうした事例をして「トランスフォーメーション」と呼ぶ。その具体的な社会、地域、国家の事例が実在するのかどうかはひとまず置いておくとして、こうした考えを真顔で説いている教派があることを知っておかなければならない。

 キリスト教の教えは「この世における」万能薬ではない。キリスト教が迫害された時代も、キリスト教が人類の脅威になった時代も、戦争の起因になったこともある。何でも

 「イエス様を信じれば全てがうまくいく。」
 
 といった台詞は、もし、「この世でこの世のことが何もかもがうまくいく」といった意味で使われているのであれば完全な間違いであり悪質ないんちき宗教の詐欺勧誘である。宗教右派、福音主義、原理主義の希望の星だった大統領、ジョージ・ブッシュJr.がこの8年で破壊した今日の世界を概観しただけでも、彼らの嘘は一目瞭然である。最新の世論調査によると、アメリカ人のうち90%がアメリカは望ましくない方向へ変わってしまったと答えている。神が悪魔の手下を大統領に据え、8年間、思う存分に悪行三昧をさせた上でわかったことは、キリスト教における宗教原理主義は人類にとって悪夢しかもたらさないということであった。

オリヴィエ・メシアン

c59936b9.jpg 本日、23時45分からNHK教育テレビにて1時間、フランスのオルガニスト、メシアンの楽曲を名手、ジョン・ギロックが演奏する様子が「芸術劇場」で放映される。

 ジョン・ギロック オルガン・リサイタル-

 聖霊降臨祭のミサ曲から 

  1.入祭 火の舌 3.聖変化 聡明(そうめい)の賜物 5.閉祭 聖霊の風

 前奏曲

 キリストの昇天
 
 作曲 メシアン
 オルガン独奏 ジョン・ギロック 
 ミューザ川崎シンフォニーホール

 
 フランスが生んだ現代作曲家のメシアン。本名、オリヴィエ=ウジェーヌ=プロスペール=シャルル・メシアン(Olivier-Eugène-Prosper-Charles Messiaen, 1908年12月10日 - 1992年4月27日)である。

 http://www11.ocn.ne.jp/~messiaen

 非常に信仰深いカトリック信徒として知られる。仏アヴィニョンに生まれた。オルガニスト、ピアニストとしてとみに知られ、長年演奏活動、後進の指導に尽力した。録音も多数残している。さらに神学者としてもたいへん博学で通じており、また、鳥類学者として世界中の鳥の声を採譜した学術的にも極めて貴重な偉業を残している。色彩や模様と音楽との相互関係に深い関心を寄せ、新しい芸術的感性を提唱した人物としても知られる。彼の作曲は非常に精密で繊細、詳細を究めた記述は音楽家泣かせともいわれ、世界の音楽ファンを驚愕させた。

 1931年、22歳でパリのサント・トリニテ教会のオルガニストに就任。即興演奏が世界中に大絶賛され、その即興演奏を聴こうと教会がさながらコンサート会場のようになったとして知られている。彼は今後、60年以上、この職務を務めて一生を終える。日本人で彼の指導を受けた人物も多い。つい先日はNHKの音楽番組にメシアンの薫陶を受けた加古隆が出演し、メシアンの人となりを紹介していた。

 彼の音楽は私にとってほとんど呪文である。あまりに難解でわからない。いつかこれを理解することができる音楽的感性を備えた耳ができれば、と思う。

アフガン 結婚式へ誤爆で37人死亡

38d44d85.jpg * 大統領選挙の結果を見るアフガニスタン駐留の米兵
 

 3日、南部カンダハル州で米軍機が民家を空爆。少なくとも子供、女性を含む住民37人が死亡した。アフガニスタンのカルザイ大統領は5日、爆撃されたのは結婚式会場だったと会見している。3日の空爆は、米軍の車列がタリバンに攻撃を受けた後に始まったが、米軍機が現場に到着したのは武装集団が逃走した後、現場近くの結婚式会場を勘違いして空爆している。イラクとアフガニスタンにて、結婚式を誤爆した事案は記録されているだけでも多数にのぼる。

 「米国の新大統領にまず求めたいのは、空爆による住民の犠牲を終わらせることだ。」

 とカルザイ大統領は怒りをぶつけた。アフガン駐留米軍報道官は事実関係調査中と弁明し、
 
 「もし、一般住民が死亡したのなら、遺族とアフガン国民に謝罪し、弔意をお伝えする。」

 披露宴会場の子どもや女性を誤爆で殺しても口先で簡単に謝って済ませてしまうのだから無法者も良いところである。
 
 近時、米軍による越境攻撃が激化しアフガン、パキスタンの治安が悪化したことがアフガンの戦況を極端に泥沼化させた。米軍の破壊行為に両国民の民間人が強い怒りを持つようになったからである。現状、米軍、米国への信頼は失墜しており、もともとはタリバンの支持者ではなかった人たちも家族を殺され、家や畑、資産を破壊されたことでタリバン支持に多数、転換している。

 米軍は今年8月22日、西部ヘラット州シンダンドで空爆を実施し、女性や子どもを中心に90人の民間人が死亡した。この民間人を巻き添えにした空爆において、アフガン政府と国連の90人死亡発表がなされた直後、米軍は民間人に死者が出たことを否定していたが、カメラ付き携帯電話で撮影された現場の画像に多数の遺体が写っていたことで弁明は崩壊。アメリカ軍のマキャナン司令官が調査結果の見直しを開始した数週間後、ゲーツ国防長官が首都カブールまで訪れて直接、カルザイ大統領に正式謝罪する羽目に陥った。これが対米感情悪化の決定的転換点になったとされている。

 ヒューマン・ライツ・ウオッチは米軍などの空爆による民間人の死者は・・・

 2006年 116人 
 2007年 321人
 2009年 7月までに119人

 としている。先のCBS60ミニッツでも放映されていたが、こうした無関係の住民の犠牲が国内の反米感情をいよいよ高め、タリバンの勢力回復を支えてきた面に米軍は気がついていない。このように市民の犠牲が増えてしまい対テロ戦の正当性そのものに傷が付いている。(カルザイ大統領、9月の国連総会演説)

王といえど、神と法の下にある (熊本白川教会事件)

 ここ武蔵野にも旧宅を残した文豪、徳富蘆花もかつて所属したことがある歴史ある教会、日本基督教団・熊本白川教会。主任牧師、粟津安和が牧師として独裁する教会になってから長い期間が経過している。

 彼は当時まだ20歳ほどだった教会の正規女性職員に猥褻行為を行ったことによりこの女性から民事訴訟を起こされ、一審で350万円ほどの損害賠償を命じる判決を受けた。その後、高裁に控訴し、請求額が減額認定された判決となり、それを受け入れて上告せず判決は確定している。この女性はすでに20歳代後半になったが、九州を離れて暮らしているものの、まだ精神的な打撃は残っており本調子ではない。

 粟津はかつて自身の熊本白川教会で粟津の下について働いていた宮川経範牧師
に対しても不動産使用についての土地争いで一方的にめちゃくちゃな民事訴訟を提起、結局、一審、二審とも粟津が敗訴している。粟津もこれを上告せず判決を受け入れて確定判決になっている。この訴訟の理由は、宮川がこの被害者女性を擁護して粟津の責任を問うたことにあり、このため粟津を逆上させ、信じられないような裁判を食らうことになったのだった。

 参考: 
 宮川経範牧師 現在、日本基督教団・武蔵ヶ丘教会 
 〒861-8001 熊本市武蔵ヶ丘6-6-1 
 TEL:096-339-0330、FAX:096-339-0330

 熊本白川教会牧師、粟津安和は自身の責任を問う教会の信徒にも厳しく敵対し、片っ端から立ち入り禁止の仮処分申請を民事裁判で起こすなどして法的に抵抗。結局、周囲を粟津のイエスマンで固めて教会を維持している。この教会の信徒もこうした粟津の行状を見れば教会内での仲間はずれ、嫌がらせを恐れて粟津に過剰な同調を寄せたり、細かいことについては不問に付す対応を取る傾向が強まる。嫌ならば教会を変えるしかない状態に追い込まれることになる。
 
 粟津は併設する王栄幼稚園の園長職も兼任している。この幼稚園は熊本県から県内3つだけ選ばれたNPOなどの支援対象として5万円の補助金を受け取っている。バザーを開催してその収益をフィリピン支援に当てていることが評価されて受けたもの、ということになっている。だが、実際、粟津安和が為してきたことを県の担当職員もほとんど知らないと推測される。粟津問題を詳細まであれこれ知っていればこのような支援対象として選定されることは考えにくい。

 粟津は教会や幼稚園のホームページ、あるいはパンフレットなどから徹底的に自身の名を削って隠している。検索された際に浮かび上がることを避けているからだと思われる。教会の週報にさえ自身の名が書かれないことがある。主任牧師の名がここまで隠されることは異例。粟津は敗訴が連続したことから非常に旗色が悪く、「でっち上げ」と言い続けてきた反論は現在、表だってあまりなされなくなっている。実際、2つの訴訟でも上告せずに受け入れ既判力が生じた状態になっているのだから、司法による事実認定を全て認めたことと同意に扱われる。粟津は教会と幼稚園を切り盛りする経営の才を持っており、状態が悪化していた教会経済を建て直したことに自信を持っている。それに傲って今日の独裁を招いたことは全くみっともない現実である。

 粟津の教会に限らず、教会に金の問題は常につきまとう課題になっている。日本基督教団では、東海教区(甲府市下石田2、北紀吉議長)の会計担当だった男性信徒が、信徒からの献金約6900万円を着服していた事件があった。2006年1月にそれが発覚している。自分が経営する会社(既に倒産)の運営のために横領したのであった。彼はもちろん解任されたが、北牧師は本人が悔い改めることこそが大切である、として業務上横領容疑での刑事告訴をせずに問題を閉じた。彼は教区にその後、弁済を約束して支払いを続けているとされているが、着服額には到底、届かない。北牧師はその後、一度は議長職を辞したが、結局、再選出されている。もはやこの問題には決着がついた、禊ぎは済んだということで対話、説明の要求には応じていない。

 この事件は横領を男性信徒が北牧師に伝えられてから後、即座に迅速な対応をしなかったため、その直後にも口座から現金が横領されることを止められなかったとされる。男性信徒の経営する会社の資金繰りがそれほど逼迫していたということであろうが、結局、最後はその会社も倒産。大切な信徒のお金も消えてしまった。しかも北牧師は愛宕町教会牧師と東海教区議長の2つを兼任していたが今回の事件はこの会計担当男性信徒も北牧師が主任を務める愛宕町教会に所属している。

 http://onecolor.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3c10.html
 http://onecolor.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_1fa1.html
 http://onecolor.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/post-49e9.html
 http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20071210 

 「王といえど、神と法の下にある。」

 法的に適切な対応をとらなかった場合、後々まで打撃が残ることになる。

第22回 武蔵野市長タウンミーティング

 第22回 商業者、市民と武蔵野市長のタウンミーティングが開催される。

 11月26日 水曜 19時〜21時
  
 武蔵野商工会館 市民会議室4F
 武蔵野市吉祥寺本町1−10−7

 申し込み不要。市長、市の関連部長も出席予定。

 主催  市企画政策室 市民協働推進課   
 電話   0422−60−1829
 ファクス 0422−51−2000

有色人種が「新大陸」で大統領になった日

43f579a9.JPG バラック・オバマ。まだわずかに40代。夫婦とも貧しい幼少期から懸命の努力で揃ってアイビー・リーグのロースクールに学び、有能な弁護士に。上院議員になってからまだ片手の指で数える年しか経っていない男が合衆国大統領に登り詰めた。
 
 インチキ政治家夫婦の片割れ、ヒラリー・クリントンとの壮絶な激闘を制したことも、マケインの目も当てられない誹謗中傷に耐えたことも、今となってはよりいっそう、彼の当選を劇的に彩る要素にしかならない。
 
 アメリカのヤフーやグーグルでも

 Did you vote? Historic election
 
 と書かれ、歴史的な一日に。

 http://www.yahoo.com

 これからがこれまでより遙かにたいへんである。金融恐慌と2つの戦争。この大問題はだれが担っても非常に難しい。あの戦争を止めるにもどうやって止めるか。止め方さえも難しくなった。

 金融恐慌はクレジット(信用取引)の累計発行残高がアメリカ国内で合計600兆ドル(日本円で6京円)。日本のGDPですら年5兆ドル強であるのにその百倍以上の金額がすでに債権債務として弾き出されてしまっている。そのうち20%が焦げ付いたとしても10兆ドルを超える。正気の沙汰ではない。

 オバマは従来の白人層、およびヒスパニック系からは人種的に拒絶反応を出されている。議会もオバマの足を引っ張るはずであるし、暗殺されないように防御するだけでも大仕事。

 アメリカは歴史上、最も異常な、末期的局面に陥っている。建国以来初で沈没しかかっているこの超大国が正常化されない限り人類の未来はない。オバマはそういう仕事に取り組むことになる。

図星なものだから

 本日、自称、牧師の儀間盛夫が率いる沖縄リバイバルチャーチ事件の民事訴訟、本人尋問が行われた。多くの法廷傍聴者がいたこともあり、私以外の方がその詳細を公開なさるかもしれない。そのことを期待して願っているが、私は追ってまとめて公にすることにしたいと思う。すでに何人かの方が関心を寄せて情報をお出しになっている。儀間を支援したり擁護したりしている「牧師」や「信徒」たちが犯した罪はあまりに大きい。いずれ厳しく責任が問われ、深い反省を求められることになる。

 http://blogs.yahoo.co.jp/budou102000/56609699.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/kent2008okinawa/1203430.html
 http://blogs.yahoo.co.jp/karutohigai_01

 儀間は自らの教会についてウェブサイトを2、3週間ほど前から閉鎖してしまっている。突然、消えてしまった。裁判が佳境に入ってきたこともあり、できる限りネット上から一時的にせよ情報を消しておきたいと思ったのかも知れない。先頃までは

 w1.nirai.ne.jp/orc/index.html

 というURLで

 ORC 's Website Home -沖縄リバイバルチャーチ ホーム-
 沖縄リバイバルチャーチのホームページ
 沖縄リバイバルチャーチ  リフレッシュ・ユア・スピリット!
 コンテンツメニュー. ORCについて · 教会情報 · ウェディング情報 · アクセスマップ

 といった構成で儀間親子の顔写真も出ているウェブになっていた。もはやこのブログ以外にも彼らの悪行をオープンにしているサイトは被害者自ら立ち上げたものも含めてあちこちに存在する。

 このようにして「教会不祥事」関連の文章をしたたためるようになってからというもの、どこからわいてでたのか、山のように罵詈雑言が降ってくるようになった。コメント欄も荒らされ、匿名の掲示板などでもでたらめの雨あられ。書いている人たちはおよそ幼稚な自称、クリスチャンの方々のようである。沖縄リバイバルチャーチや沖縄キリスト福音センター美浜教会、大和カルバリーチャペルの内部者、あるいは関係者なども今までに何人もがあちこちにあれこれ書き込んできている。
 
 それらの中にただの一人もフルネームの実名、具体的な住所など連絡先を開示して私に連絡してくるものはいない。私は卑劣な榊山清志「牧師」のように恫喝裁判を吹っ掛けたりはしないが、正々堂々、私と論理と事実で渡り合おうという人間など一人もいない。そもそも榊山清志(浜松、ライブチャーチ主任牧師)からしてその典型であった。

 彼らがいきり立って私を叩こうとする理由は、私が書いていることが具体的であり、実際に発生したことを現在進行形で丁寧に公開しているもののため、隠しようがないということによる。内容が図星なものだから卑しい対応であれこれ突っつこうとしているに過ぎない。

 そういうことをやっているその様子を普通のまともな教会や信徒さんたちが読んだ場合、どのように受け取られるかということにまで頭が回らない。日頃私が強調しているように、福音主義派など新興プロテスタントには幼稚で未成熟な教会、牧師、信徒が多い、問題や不祥事を引き起こすところが多いという指摘そのままのご活躍ぶりとなる。
  
 礼儀を守ってきちんと議論を申し込んでくれば、場合によっては例え匿名であったとしても私は必ずそれに適切に対応する。今まで一度でもそうでなかったことはない。今まで全て一つの例外もなく無礼者である。かくのごとく卑しい精神の人間が福音だの、宣教だのと偉そうにご託宣を賜る資格はない。

 言葉遣いや礼儀作法も知らず、きちんと論理を読み取ることもせず、でたらめの限りを尽くす無法者が相手にされず切り捨てられるのは当たり前。それがわからない人は頭が悪い上に人格が曲がっているのであり、まともに対応してもらえる価値はない。それは普通の高校生でもわかることである。

ルイス・ハミルトンとバラック・オバマ

f02479aa.jpg F1にはほとんど興味がない私だが、この2年間ほどはアフリカ系英国人のドライバー、ルイス・ハミルトンのニュースを時々見ていて興味を持っていた。F1は勢力図の塗り代わりが劇的らしい。初の黒人系ドライバーとして、いきなり20歳そこそこでチャンピオン争いにからみはじめ、今年ついに1ポイント差で劇的にチャンピオンになった。最年少記録も合わせて樹立している。

 2005年にスペイン人初のワールドチャンピオンになったアロンソは当時24歳で30年以上、書き換えられなかった最年少チャンピオン記録を更新したばかり。一つ一つのGPでの優勝者すら出せなかったスペインが年間チャンピオンをいきなり出したのだから大変な快挙。アロンソとラファエル・ナダル(今年の全英王者)はスペインで英雄になった。

 今日はバラック・オバマというアメリカ史上初の有色人種大統領が誕生するかもしれない歴史的な日になっている。ハミルトンとオバマは黒人系の有能な人物が表舞台に躍り出た歴史の当事者として記念碑的に語り継がれるはず。今月、ほぼ時期が同時にこの二人が誕生するとすれば非常に歴史的な節目になる。

明るい将来はない

 仕事上、外国人や海外駐在の長い人と話をする機会が多い。海外の教会事情を聞くと、特に欧州はこの四半世紀、キリスト教の衰退、教会離れが著しい。英国では今世紀中にキリスト教が国内からなくなると真剣に考える人が3割存在し、ドイツでも宗教税の税収は減少の一途を辿る。並みいるカトリック国もミサにしげしげ足を運ぶのは未亡人か老女ばかり。若い世代や男は来ないところが多い。司祭になる人数も激減している。スペイン、ポルトガル、イタリア、フランスといった屈指の国々でそうであるし、英国、オランダ、ベルギー、ドイツなどのようにプロテスタントが多い国でも事情が同じ。この四半世紀、キリスト教の影響力は目に見えて低下している。

 日本の現実はもっと悪い。新興プロテスタントを中心に教会の数、牧師や伝道師の数は増えているが、逆に信徒数は激減。少ない信徒を奪い合う状況に。いきおい教会経済が逼迫する事例が増え、金まみれ、拝金主義に陥る教会も単立や自称、福音主義などの新興プロテスタントを中心に急増し、不祥事や法的紛争に繋がっている。日本最大のプロテスタント教派、日本基督教団でさえ徒数は日曜学校に所属する子ども世代を中心に急減。このままの調子でいけば、向こう10−15年以内に1990年比で半減する可能性が濃厚である。やがて教会や牧師が淘汰再編され、閉鎖、統合されるケースも増えて行く。

 これらは少子高齢化が大きな理由であるが、そもそも教会が人々の心を魅了する力に欠けていることが大きい。「こころの時代」ともいわれるように人々の精神的真空状態の渇望は広がっており、そうした「需要」は確実に大きく存在する。だが、日本のプロテスタント教会は必ずしもキリスト教の考えるところの「真理の伝達」、「究極の奉仕」の場として働いていない。一定程度の経済問題がまとわりつく「仕事」になってしまっているため、どうしても金の面で無理が出てくることが多い。教会不祥事の多く(というよりもほとんど全て)が金に纏わる問題に起因しているのは、仏教や神道の寺社仏閣の聖職者・宗教者たちが抱えてきた問題と何ら変わらない。キリスト教の教えの本質から言えば、「金」の問題を引き起こすこと自体、教会や牧師としてはその段階ですでに失格である。中世、宗教改革が起こった最大の理由の一つは、免罪符の販売や聖遺物を見たり触ったりすることへの献金強要問題であった。この歴史を踏まえているカトリックは献金の強要問題について厳しく律しており、一部のプロテスタント教会のような金まみれ体質とは一線を画している。

 日本国内のカトリックは微増しているが、これはラテン語圏、カトリック国からの移民・移住者、そうした人たちと新しく家族になった日本人が増えているからであり、事情が少し異なる。カトリックも信徒数が増えないことに悩んでおり、特に犠牲と制約が大きく厳しい道のりでもある司祭職に身を投じる男性が極端に減っていることは深刻な課題になっている。これまでは日系人や日本人との結婚が多いブラジル、フィリピンなどからの人たちが多かったが、今後、イスラム教国からの外国人が急増することが見込まれており、そうなると日本国内のムスリムが目に見えて増えてくることが予想される。
 
 日本のプロテスタント教会は現在、がたがたの状態、非常に望ましくない方向への地滑りが止まらない。市民社会の規範、一般法秩序にも抵触するいんちき牧師、でたらめ教会、偽物信徒が次々に増殖。この無自覚な膨張を止める有効な試みはほとんどなされない。ひどい場合はその認識や理解それ自体が根本的にない場合すらあるが、そうでなくてもほとんどの「牧師」たちにその危機感が薄いか、またはあっても何らかの対策をとろうとする意志がない。それゆえ、どれほど不祥事が頻発しようとほとんど何の行動も起こらない。無責任の上に実に不思議でみっともない色を重ねた「エクレシア=人々の集まり」になってしまった。
 
 このような状態が今後も続くならば、明るい将来はない。

沖縄キリスト福音センター 美浜教会 暴行傷害事件

 自称、牧師、儀間盛夫の沖縄リバイバルチャーチ事件と並んで沖縄県内でも最大の教会不祥事になっている事件が沖縄キリスト福音センター。先に朝日新聞系の雑誌、「アエラ」の教会不祥事特集にも取り上げられた仲原正夫牧師が独裁している教会で沖縄キリスト福音センター美浜教会という。ここでこの日曜、暴行事件があったようである。ブログでは10月2日となっているが、11月2日の間違いのようである。被害者はこの教会の元信徒だった男性A氏。

 http://blogs.yahoo.co.jp/digged_wellwater/MYBLOG/yblog.html

 この「教会」は近代医療を否定し、仲原が多くの信徒に間違った指示を教え込んだことで病状が極端に悪化しとりかえしがつかなくなった事案が続出し、また、献金強要などの問題も多発、現在、訴訟係争中になっている。

 これまでにこの教会を訪れて親交を持った「牧師」たちは非常に多く、いつものように一定の傾向を持った人たちが揃っている。信徒たちの中にも単に被害者としてマインドコントロール(心理操作)されているというよりは、かなり確信犯的に「牧師」を支援しているものが少なからず積極的に活動している傾向が強い。

 アーサー・ホーランド (ジャパン・キャンパス・クルセード・フォー・クライスト伝道者))
 中川健一 (ハーベスト・タイム牧師
 滝元明 (愛知県・新城教会牧師、HCC榊山仁子の実父、全国リバイバルミッション主幹)
 喜納政弘・久仁子 (沖縄世界宣教教会ワールドミッションクリスチャンスクール代表、沖縄県南部牧師会会長、沖縄リバイバルチャーチ事件の儀間盛夫を訴訟で支援中)
 安間孝明 (カルバリーチャペル系のコミティッドジャパン浜松牧師)
 小坂忠 (HCCの榊山清志と親交を持つゴスペルシンガー、日本フォースクエア福音教団秋津福音教会牧師)
 万代英嗣 (クリスチャントゥデイで連載中。福音センターグループ主任牧師)
 有賀喜一 (リバイバル神学校校長、沖縄リバイバルチャーチ事件の儀間盛夫を訴訟で支援中)
 天野弘昌 (日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団リバーサイドチャペル牧師)
 川崎廣 (山形クリスチャンフェローシップ牧師)
 岸義紘 (JTJ神学校校長)
 西村内弘 (みどり野キリスト教会牧師、ハレルヤインターナショナルクリスチャンスクール)
 国吉守 (沖縄バプテスト連盟元理事長、沖縄バプテスト教会主任牧師、2006年沖縄フランクリン・グラハム国際大会実行委員長、儀間が所属する南部牧師会で儀間の訴訟を支援)

 儀間も仲原も県内の牧師会に所属しており、互いにイベントに出かけ合ったり、同一の講師(牧師、伝道師など)を招待したりと共通性が高い。ホン・ヨンギらコリアン系教会も含めて国際的に繋がっている点も似ている。
 
 以下、転載。
 
 本日(10月2日)午前、沖縄キリスト福音センター敷地内の駐車場において、元信徒(男性)が、同教会の伝道師2名から暴行を受けました。
 男性は、同教会の一連の問題に関して、抗議の意志を表明するために、北谷町美浜にある同教会に出向きましたが、これを阻止しようとした教会職員(伝道師2名)に体を地面に押し倒されて、暴行を受けました。怪我の状態は軽微との報告を受けていますが、現在のところ詳しい状況は把握しておりません。
 
 被害者男性は、所轄である沖縄警察署に行き、刑事告訴を視野に、被害状況を報告しました。現在、同署警察官を伴って、現場検証に立ち会っている模様です。
 
 尚、暴行を加えた伝道師は次の通りです。古謝良美、津覇実章の両名です。古謝は空手の有段者で、これまでも同様のケースで、仲原正夫(主任牧師)の教会運営なあり方に異議を唱えた信徒を、強引に拘束し、その際に、「ただではおかないぞ」といって脅迫行為をしています(2005年の4月と10月に起きた事件)。その被害者は、仕返しを恐れて告発しませんでした。

 他の加害者は、津覇実章です。彼は現在係争中の民事訴訟で、仲原と並んで被告として訴えられている津覇京美の実弟です。これが正統的なキリスト教会の姿でしょうか。これも氷山の一角です。

アンサンブル・プラネタ 本日、吉祥寺パルコに

b3bad21d.jpg 歴代の歌い手に立石玲、高橋美千子、村田悦子ら優れたア・カペラソリストを擁した「アンサンブル・プラネタ」。現在は、草創期からのメンバーは戸丸、池城の二人となっているが、今も活動は続けている。今年の5月、武蔵野市民文化会館で「祈りの歌・hymnus」コンサートを行った高橋美千子(昨年から村田とともに独立活動)は草創期からプラネタでトップソプラノを務めていた。村田悦子も途中から加わってアルトを務めていた時代があった。

 早くもクリスマス向けの飾り付けが始まった吉祥寺の商店街。トップを切って吉祥寺パルコ入り口前にて

 クリスマスツリー点灯式

 が本日3日、行われ、アンサンブル・プラネタの4人が街頭コンサートにやってきた。赤いドレスに白いショールやマフラーの姿。草創期からメンバーであるソプラノの池城さんはここ吉祥寺出身でお住まいを持っているらしく、そのように紹介されていた。

 ■11月3日(月祝) 17:30〜 1F・正面入口店頭

 まだかなり時期的には早いがクリスマスソングが歌われ、その後、いくつか持ち歌を歌って締めくくった。クリスマスソングはメドレーであったため、やや駆け足気味となりあまり印象を残さなかったかもしれない。

 それにしても伊藤美佐子さんのMC(舞台上の話)はいつもながらに印象的であり、人柄の良さがにじみ出てくるようだ。

大和カルバリーチャペル 大川従道のビデオで「礼拝」

 公称1600人の礼拝参加者を抱えるとされる、神奈川県、大和カルバリーチャペルの主任牧師、大川従道は先週の日曜から渡米。カリフォルニア、ポートランドなどで講演旅行をしている。今週日曜には帰国するのかと思っていたが、アメリカ滞在中で金曜に帰国予定とされていた。それゆえ、今週、大和CCの礼拝を大川従道は担当できない。代替者が牧師として立つのが普通であるが、この日、全3回の「礼拝」は全てかつての大川の説教を流すビデオ礼拝であった。まだ若かった大川従道がちょうど41歳になったばかりの
 
 1983年2月20日 「八つの祝福」
 
 という説教のVTRが大和の誇る巨大礼拝堂、泉チャペルで放映され、この映像を視聴しながら「礼拝」がなされた。まだ、泉チャペルの前の大和・森チャペルができるそれよりも前、座間チャペル時代の礼拝。この頃もすでに礼拝参加者は300−400人前後であったようだ。
 
 どこの教会でも牧師を務めている教会をその牧師がたまに外れることはある。他の教会に説教や集まりのために出かけたり、病気で入院したり、身内などに不幸があったり、夏期休暇をとったりしたりして不在にするような場合。だが、そういう場合、同じ教団などから頼んで臨時の礼拝担当牧師を来てもらうことが多い。大和CCからはこれまで多くの牧師が出ており、副牧師も数多く存在する。彼らが生の説教を行うことは十分できるはずであるし、また、そうあることが自然であるが、なぜか25年も前のビデオ説教を流しての「礼拝」となった。

 これは少し奇妙な、というより異様な風景であった。これだけ大勢の人が集まって、四半世紀前の説教の映像を聴いて礼拝するということは他に聞いたことがない。
 
 今週、だれでもリアルプレーヤーを組み込んであるパソコンをインターネットに接続すれば視聴できる。

 http://www.yamatocalvarychapel.com/media/live_01.php

 
 大川はこの説教の少し前、マラリアにかかって病気に苦しみ、その後、治癒したという時期だったらしい。白いスーツを身に纏い、まだ眼鏡もかけていない。若かった時代、声も力強く、話すスピードも速い。身振り手振りも大きく、老齢になった現在の彼よりもエネルギー感に溢れている。聴いてみてすぐに感じたことは、その話し方が講談師の話しかたにとても良く似ているということ。私個人としては好きになれないばかりか強い拒絶反応がある話し方であるが、こうした「話術」に魅了される人も多いようである。

 いかに大和CCが大川従道というこの「牧師」を中心に回っている教会かという様子が非常に良く伝わってくる映像であった。彼のカリスマ、求心力はその威力を発揮する人に対しては非常に大きいのであろう。

沖縄リバイバルチャーチ 儀間盛夫が証言予定 4日午後

* 全て敬称略で記載しています。また、原告からの実名開示依頼があって掲載しています。

 大和カルバリーチャペル大川従道ハレルヤコミュニティチャーチ浜松教会の榊山清志JCGI尾山令仁(元ビリー・グラハム大会東京国際大会実行委)らとともに大規模教会牧師のフォーラムを組むなどして親交がある、沖縄リバイバルチャーチ儀間盛夫。息子、儀間盛人と親子で「牧師」を務める。単立教会であるが、形式上は個人事業主扱いであり、宗教法人でも、民法上の組合、NPO法人でもなく、権利能力なき社団でもない。ホン・ヨンギ(ヨイド純福音教会牧師)らを招くなど国際的な牧師の繋がりも多い。

 ここでは特に献金強要など数多くの金まみれ問題で元信徒との間に衝突、紛争が続出。現在、訴訟になっている事案において儀間盛夫ら「教会」の当事者たちが法廷において証人としてことの経緯を証言する日程が明後日の4日(火曜)午後1時10分に迫っている。司法がどのような事実認定を行うかにおいて極めて重要な証人尋問となる。すでに被害者である原告たちの証言は先に終了している。多くの主権者たる国民の方に傍聴をしていただけるようお願い申し上げる次第である。

 被告側 証人尋問 
   2008年11月4日 午後1:10〜 
   那覇地裁 101号法廷
  証人:儀間盛夫、儀間盛人、屋比久宏

 
 ちなみに今回の訴訟では被告として訴えられている「牧師」儀間盛夫を、他の4人の「牧師」たちが応援する内容で那覇地裁に陳述書を提出している。榊山清志事件でも吉井寛昌(浜松福音自由教会牧師)、毛戸健二(基督兄弟団名古屋教会牧師)、故本田弘慈の息子である本田弘道らが榊山を強く支援する書面を提出して援護したが、今回、儀間を擁護する自称、「牧師」たちは沖縄県内を中心に多い。訴訟上の書面に名を連ねているのは以下の4人。

1.有賀喜一
  JCGIネットワーク理事長、リバイバル聖書神学校長、国際福音神学校校長

2.大橋秀夫
  日本福音自由教会、JCGIネットワーク理事、クライストコミュニティー代表牧師、大教会主任牧師フォーラムで大川、榊山、尾山らと親交を持つ。

3.喜納政弘
  沖縄南部牧師会会長、沖縄世界宣教教会牧師        

4.根間民雄
  沖縄単立牧師会会長、アガペコミュ二ティーチャーチ牧師  


虚言癖はいんちき牧師に共通の性質。儀間親子のみならず、支援しているこれらの偽物牧師たちはいずれ事件の詳細が明らかになった後、その責任を厳しく追及されることになろう。
 
 * なお、訴訟の概略、事件番号、担当弁護士などは以下の通り。

 裁判の原告は、元信徒だった山田啓美(教会用地の地主)と上江洌尚子(教会隣接地で自営業)。 山田は土地の返還、建物を取り壊して立ち退くよう、また、献金の返還や慰謝料などを求め、上江洌は店舗の賠償請求、献金の返還、未払い賃金の支払い、慰謝料などを請求している。

訴訟番号: 平成18年(ワ)第666号 損害賠償請求事件
原告 : 山田啓美、上江洌尚子(訴訟代理人弁護士・三宅俊司、原田育美)
被告 : 「沖縄リバイバル教会」こと儀間盛夫(訴訟代理人弁護士・宮城和博)

裁判所 : 那覇地方裁判所

 逆に儀間が元信徒2人に対して土地、建物の所有権や明け渡しを求めて訴えている訴訟もあり、複数の訴えがまとめられている。

平成18年(ワ)第1633号 所有権確認請求事件
原告 儀間盛夫
被告 山田啓美

平成18年(ワ)第227号  建物明渡し請求事件
原告 儀間盛夫
被告 上江洌尚子

FEBC 「今日を問う」 教会のカルト化を特集予定

 ここ吉祥寺にあるインターネットとFMラジオを用いたキリスト教専門のラジオ局、FEBC。超教派、超党派であり、文字通り無教会派からプロテスタント、カトリックに至るまでほぼ全領域の関係者が出演している。おそらく日本で最も堅実な成果を上げ続けている、教会一致的=エキュメニカルな活動であるということができる。橋本周子先生の「グレゴリオ聖歌」についての番組など私もファンの一人である。

 この秋、注目の番組が一つ加わっている。それが金曜夜21:48分から視聴可能な

 「今日を問う」 

 である。第一回目からは今月、長崎で列福予定のペトロ岐部と187名殉教者を紹介。彼ら全員の名やその経緯などを知ることができる。

 そして、それが終わった中盤のプログラムとして

 「教会のカルト化」

 が特集として放映予定に組み込まれている。こうしたテーマでの構成は珍しい。詳細な内容はまだ不明であるが、近時、猛烈な勢いで日本全国あちこちから噴出しているカルト化した「教会」の被害に焦点が当てられるものと予想される。主に福音派など新興プロテスタントの教会を中心に続発しているこうした問題だが、「カルト」が成立するための必須の要素でもあり、カルト組織と性質が近似している面を多く持つ牧師や司祭による「独裁」、「マインドコントロール」、「洗脳」といった問題は、宗派を問わず共通の課題。
 
 この件に関して、具体的に「教会」の名を挙げて放映することになるのかどうか、必ずしも明らかではない。時間的な制約も勘案すると概略的な話に終わる可能性が高いが、このトピックはこうした単発の特集ではなく、年間通じて具体例を列挙しつつ継続的に放映する価値が極めて高い。

 FEBCに限らず、必要であれば

 「榊山清志牧師・ハレルヤコミュニティチャーチ浜松教会事件」

 についていくらでも詳細にご説明したいと思っている。すでに十分、このブログで説明してきたことであるが、何度でも繰り返し継続して彼らの暴挙を伝える必要がある。彼らは民事裁判で全てが確定判決になった今もなお、自分たちの重大な責任を何一つ認めず、一円の賠償金も払わず、一言の謝罪も行わず、のうのうと開き直って自称、「宣教」活動に邁進し続けている立場にある。

 何の根拠もなく超がつくでたらめ訴訟を吹っ掛けられてこの事件に個人的に巻き込まれ、その後、最終的に榊山清志(同・松下泰三弁護士)を完全敗訴で確定させた特殊な立場にいる私は、未曾有の彼らインチキ使徒たちについて何の遠慮もなく容赦ない発言ができる数少ない当事者の一人でもある。牧師が独裁やカルトに陥った時の深刻な危険は想像を絶しており、どれほど強調されてもやり過ぎということはない。
 
 今後の放送内容が注目される。

 http://www.febcjp.com/Programs/issu/issu.html
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