江戸期、徳川将軍の鷹狩りの場として活用されていたこの吉祥寺周辺、立ち寄った徳川がこの湧き水を飲んだところ、「井戸の頭」と形容するに相応しいと言ったことから命名された井の頭公園。その湧き水によって広い池がある。その湧き水の地点に比較的近い弁財天の噴水周辺は桜の見所。吉祥寺にある中村法律事務所のトップページに現在、この噴水周辺の写真(鈴木カメラマン撮影)が掲載されている。
 
 この井の頭池周辺は、練馬の石神井公園、三宝寺池、石神井川、千川、杉並の善福寺公園、武蔵野・三鷹の神田川、玉川上水、千川、世田谷の砧公園、野川などを含め、そのまま南の世田谷・瀬田付近に至るまで、ほぼ海抜50mの地域にあり、多摩川の水が地中にしみこんだ後、地下水として地下を流れてちょうどこのあたりで地上に湧き出てくる地帯。関東地方の海抜50m地帯は伏流水や地下水の脈が豊富で井戸も多い。

 この地域に地下トンネル掘り下げ方式で外郭環状道路の高速道路を通す計画が予算化される段階につい先日至ったが、これら海抜50m地帯の膨大な地下水流、水量を考えれば常識では全く考えられない無茶な計画であり、実際に工事をやり始めれば伏流水が続出し工期が2倍近くまで膨れあがる可能性がある。地上の高架橋方式で建設したとしても水対策で難工事になるものを巨大な地下トンネルで貫通させることなどできるわけがない。そうなれば軽く30年近くが工事に費やされ、地盤沈下や上昇、地下水の大きな乱れなどが大量発生することになる。