aee68feb.jpg 単立・鳴尾キリスト福音教会の山田博牧師。2005年12月22日、名張市の幼稚園、「まきば園」にて。この奉仕活動は2008年までまきば園HPに紹介されていた。

 以下、2010年11月5日付で日本アッセンブリーズ。オブ・ゴッド教団理事長、細井眞が全教職宛てに送付した文書全文。

 
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「鳴尾教会離脱に関する理事会説明」

2010年11月5日 日本アッセンブリーズ。オブ・ゴッド教団
教職各位 教団理事長 細井眞

主の御名を賛美致します。

漸く記録的な猛暑が終わったかと思うと、突然に厳しい冬を予感させられる今日、この頃ですが、お変わりございませんでしょうか。先生方には、日々主の働きに邁進されていることと存じます。先生方のご健康が支えられ、そのお働きが更に前進されますようにと、理事者一同お祈りしています。

さて、今回書面において皆様にお伝えすることは、40数年に亘って宣教と交わりを共にした鳴尾教会が、離脱という形で袂を分かつ事になった事情をお伝えし、現在どのような対応がなされているかということです。

できるだけ、客観的な事実を積み重ねて、ご説明させていただきます。

1.離脱に至る経緯とその後

 離脱(「被包括関係の廃止」の同義語として)に至る遠因としては、牧会倫理問題と異端問題に始まり、閲覧請求訴訟の提起と和解交渉を経由して、この離脱問題に至っています。今回の問題の相違するところは、個人の問題のレベルから教会を巻き込む段階に進んでいると言うことです。

 前半の問題については、教職間においてもさまざまな理解と評価があったことでしたが、今回の離脱問題ではその手法の問題性をほとんどの方が認識するところであろうかと思います。

 先ず、時系列で鳴尾教会の離脱問題に関する動向をお伝えします。

1)2009年 3月 8日 責任役員会で離脱決議
2)2009年 3月22日と29日  週報に臨時信徒総会の公告
3)2009年 3月22日 信徒に委任状付き文書による公告
4)2009年 4月 5日 臨時信徒総会の開催 ―規則変更の可決―
5)2009年 4月14日 教団に規則変更の申請書提出
6)2009年 5月30日 理事会による鳴尾信徒への説明会
7)2009年 5月31日 M兄姉宅(現在は民事訴訟の原告26人の一人)で集会開始
8)2009年 6月28日 教団離脱の公告及び教団への通知
9)2009年10月30日 兵庫県へ規則変更認証申請
10)2009年11月9日 26名が総会決議の無効を求め神戸地裁尼崎支部に提訴
11)2009年12月13日 鳴尾教会役員会は細則を作成し、戒規により27名を別帳会員に

12)2010年 5月27日 兵庫県が規則変更の認証を行う

13)2010年 7月23日 教団は文部科学省に認証を取り消すよう、審査査請求を行う


2.離脱に係る問題点

 私たち理事会は、ただ単に山田博師・晃美師を非難し、裁くのではなく、二人が今回の対応に不公正があったことを真剣に悔い改め、原状回復への努力に向かわれる事を強く願っています。そのためにも、間違いは間違いとして指摘いたします。

A.総会議案内容の秘匿
 
 前記3月22日に配布された招集通知には、議題として1.墓地購入に関する件 2.規則変更に関する件と記されているのみで、規則変更が何であるか明示せず、重大な教団離脱という内容を秘匿したもので、公正な臨時総会開催には成り得ていません。

 すなわち、慣例では2週間前からの公告及び1週間前の議案書配布が定着してきたにも関わらず、この臨時総会では、議案書は開催前日に週報ボックスに入れて置くと
いった方法をとり、役員以外の信徒は当日に初めて議案書を見るといつた実態でした。これは、信徒の総会参加への機会を奪うこととなり、議案について判断する機会も奪う結果となりました。意図的になされる時、悪質な総会無視となります。

 ちなみに、2003年にあつた臨時総会(名称変更)の場合、4週間前に公告をし、2週間前に総会議案を配布して、十分な検討の時を提供しているのとは、大きな違いがあります。臨時総会という非定期の総会であれば、より慎重に対応することが理に適っていると思われます。

 その意味で、今般の臨時総会は民主的な総会の体をなしておらず、「始めに結論ありき」の手法は到底容認できません。

B.教会規則の改ざん

 被包括関係にある教会も、規則改正を行うにあたつて理事長の承認が求められていますが(教団規則31条2号)、2004年2月に教団に出された変更申請書には、役員数を七名から五名に変更する内容であるのに対して、2004年4月に兵庫県に提出され、5月7日付けで兵庫県知事による認証を受けた規則では、本来「主管者」とされるところが、「代表役員」に改ざんされており、既にその時点で教団との被包括関係を否定するかのような内容となっています。

 このような手続き的な瑕疵があること、また、所轄庁が確認したという「旧」規則自体が、教団が承認している規則ではない無効の規則であることが明かであることから、この′点今回の認証申請書には明かな不備が認められ、形式的に法令に適合していないことは明らかです。

C.反対する者の排除

2009年12月13日に鳴尾教会役員会は細則を作り、27名を別帳会員扱いにしています。その理由は、裁判の準備書面から明らかにされていることですが、「教会秩序を乱し、宗教上の『罪』を犯し続けた」となっています。
しかも、別帳会員になっている者には、当該裁判において原告適格がなく、それ故に裁判の当事者となりえないと主張しているところは更に問題です。

 総会時にも、原告の証言から明らかなように、自由な発言の機会を奪い、可決しなければ役員は全員やめるなど威嚇的な発言もなされています。

 このような、自分の意思を貫くためには、手段を選ばない方法には問題性を感じないではおれません。

3.離脱撤回に向けての対応

A.行政ルート
 理事会は、鳴尾教会の臨時総会の決議後、山田師を本部に召還して事情聴取を行う一方、教会を出た鳴尾の信徒と会合をし、事情説明を受けると共に、今後の対応を伝えました。

 また、兵庫県に対しては5/29、6/26の二度に亘つて離脱の無効を主張する文書を送付して、対応にあたってきました。

 現在では、主管者代理として、理事の内2名を月に1度ですが礼拝に派遣し、その後のケアも行っています。

 ただ、宗教法人法第78条に「被包括関係の廃上に係る不利益処分の禁止等」という項目があり、内容として
『宗教団体は、その包括する宗教法人と当該宗教団体との被包括関係の廃止を防ぐことを目的として、又はこれを企てたことを理由として、第26条第3項(第36条において準用する場合を含む。)の規定による通知前に又はその通知後2年間においては、当該宗教法人の代表役員、責任役員その他の役員又は規則で定めるその他の機関の地位にある者を解任し、これらの者の権限に制限を加え、その他これらの者に対し不利益の取扱をしてはならない。』

 とある点に留意しつつ、できる限りの対応をしてきました。

 それ故に、理事会の対応に隔靴掻痒の感を抱かれる方もいらっしゃったかと思います。

 更に、7月23日に弁護士を代理人として、文部科学省に審査請求を行っており、数次に亘る文書を交換しつつ、認証取り消しに取り組んでいるところです。

 なお、宗教法人法80条の2によれば、『裁決又は決定は4月以内にしなければならない』とありますので、まもなく結論が出るものと考えています。

B.司法ルート

他方、村上密師や市川純子師など鳴尾教会に関係する方々が支援して、教会から出た26名の方が原告となり、宗教法人鳴尾キリスト福音教会を被告とする、総会決議無効確認訴訟が提起されています。

既に、6回に及ぶ裁判所での審議がなされ、現在、「弁論準備手続」で事件の争点や証拠を整理する作業が最終段階に入りました。まもなく、証人の尋間の後に判決が下される見込みです。その時期については、明確ではありませんが、原告側弁護士の予測では来年の早い時期に結論が出るのではと説明を受けています。

 最後に、それぞれのお立場で関わって下さった、また、関わって下さっている先生方、また、関係者の皆様に心より感謝いたします。

 原告になっていらっしゃる信徒の方々には高齢者が多く、病と闘いながら教団への復帰を願っていらっしゃる方々がいます。

 意義のある結論が出されるよう、皆様のお祈りをお願いいたします。