6b2cdb1c.jpg 大震災があったことを割り引いて考えても、政権政党として劣化した統治を晒し続けてきた野田政権の姿は、主権者の強い怒りを呼ぶに十分な光景として情けなく残り続けているが、しかし、それ以上に無責任な人たちこそはバカの一つ覚えで「解散」をごり押し要求し続けるだけしか能のない野党の議員たち。目も当てられない醜悪な姿を連日見せつけた公明党と自民党は、未だに毎日が生存の危機との戦いに追い詰められているような福島県民ら被災者、被爆地域のことなどそっちのけで政争に入れ込み、国債発行を人質にとって地方交付税など国民生活を現実に圧迫、最高裁で違憲と判じられた議員定数不均衡や議員定数削減にもまるでまともに取り組もうとしないお子様野党に成り果てた。


 特に自民党は何でもありのなりふり構わぬ揚げ足取りに終始。参院で野田首相の問責決議が可決した時には、野党7党が合同で「消費税=増税反対」という内容だったが、何とこれに自民党が賛成。そのすぐ前に消費税増税を野田が決めた時にはそれを「党是」として執拗に要求し、税額アップに共同で賛成していたにも関わらずこの「問責決議」に賛成票を投じた。くるくると賛成・反対の態度を変えるこの立場は、ごく初歩的な意味の日本語として全く分からない。彼らは初歩的な日本語の意味すらわかっていない。何でも理由は構わず「問責決議」で政敵に打撃を与えられればそれで良しと開き直るような男に日本の宰相の資格はない。いったい、何様のつもりでこれほど傍若無人な振る舞いを続けているのだろうか。


 現在、彼らが与党を攻撃している政局の多くは、馴れ合い原発産業や肥大化した官僚制を筆頭につい先日まで長く続いてきた自分たち自民党政権の負の遺産ばかりであってあれこれ言えた立場にはない。特に安倍は自ら首相まで務め、潰瘍性大腸炎ストレス性下痢によるおむつを着けながらの職務に耐えきれず、国会開催2日前に電撃的に政権を放り投げた張本人。大火事になったあの旧・社会保険庁年金問題をわずか1年あまりで解決できるととんでもない嘘をついたままだれにも信用されずに選挙で惨敗。自滅するように沈んでいった。厚労省の難病指定・潰瘍性大腸炎が、難病指定を解除もされていないのに新薬アサコールで「完治」したとホラを吹いて平然と総裁選に出てきたところにも虚言癖が直っていない人格が表れている。

 
 安倍は先に死去した洗脳カルト教祖、文鮮明(モン・ソンミョン)によって作られた韓国系の新興宗教、統一協会が作った政治運動体、「国際勝共連合」を選挙の度に頼って活用していることから、これまでずっとことあるごとに統一協会の記念大集会で来賓として招かれ、挨拶をし続けてきた。元々、党代表自体が新興宗教である創価学会に頭をやられている山口那津男も、ことあるごとに偉そうに国民に説教を垂れるオタク頭の石破茂らも、端から端までまるで化け物のような政治家たちがぞろぞろうごめいて権力闘争に明け暮れる。被災者放り出しの極み、希代の無責任野党党首は、いったい、全く進まない福島復興をどう考えるのだろうか。


 今、解散をするということは年末年始前後に投票になるが、ただでさえ危機的な経済の綱渡りが続く現在、最も忙しく慌ただしい時期に、しかも被災地東北地方が冬・積雪の季節に、およそ1ヶ月という短期決戦の選挙運動、投票ということになる。本来、早くとも来年3月、年度末あたりで、あるいは遅ければ5月の連休明けから6月くらいにやれれば最も季節、時期としては負担が少なかったと思うが、「近いうちに」の言葉だけを連呼して安倍、石破、山口らが解散実現に狂奔している姿からは、彼らが東北・被災地復興を何も考えていないことが改めてよく分かる。


 野田は「うそつき」呼ばわりに強い拒否感を持って頭に血が上り、解散を口にしてしまったが、元々、野田を追及している野党の方が遙かにとんでもないうそつきであるのだから、相手にせず放っておけば良かったところ、ムキになって焦りの勇み足になった。かつて自民党の小泉純一郎は自身の年金についての疑惑で、

 「人生いろいろ、会社もいろいろ、社員もいろいろ。」

 など超がつくいい加減な答弁で国会を愚弄したことが何度もあった。衆議院の解散権は憲法上も明瞭に総理大臣の専権事項であり、周囲があれこれ介入できる理由などどこにもない。あの小泉純一郎もかつて「郵政民営化解散」の時に、伝家の宝刀としてこれを緊急提案として内閣不信任案の直前に衆議院に提出。先議権によりまさにほんの一瞬早く解散を実行して一挙に血みどろの選挙へ突き進んでいった。あの時もあのようにして解散を行えとはだれも要求していない上に予想もしていなかった。野田の「近いうちに」など「うそ」にも入らず、「うそ」でいうならば自民党議員たちのそれに比較すれば何でもない。


 「立ち上がれ日本」と聞き飽きたしわがれ声で連呼する立ち上がれない老人たちが呆けて作った「太陽」が日本を照らすはずはなく、「みんな」、「きづな」など中学生の学級会かと思うような入れ替わり、命名を繰り返して散らかった小野党群に何を期待できるわけでもないが、少なくも自民、公明よりは悪性は低い。それほど今の野党はタチが悪い。卑屈な野党根性という点では、かつての社会党を遙かに超えている。