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 モハメットからの血筋、血統を重視し、その系譜を嗣ぐ人物だけが預言者=宗教指導者になれると考える立場の宗派であるシーア派の最高権威、シスターニ師。

 かなりの高齢になっていて実際に姿を見せることが少ないが、イラク国内では圧倒的な影響力がある人物。今月上旬には側近を通じて

 「イラクは今、危機にある。国を守るためテロリストと戦わなければならない」

 と、スンニ派のゲリラ戦闘に参加するよう呼びかけていた。


 絶対権威である宗教指導者の呼びかけで戦闘が激化した経緯がある。

 しかし、首都バグダッド陥落が現実に近づき、独裁者シーア派のマリキ政権が崩壊秒読みになったことで声明の内容が少し変わっている。イラクは国を守るために諸派が「挙国一致を」と声明を出した。隣国シリアとの国境があってないようなものになり、シリア、イラクが混じり合ってその後3つに分裂する可能性が高く、シーア派の預言者も焦りが出てきているように見える。