54ef57c7.jpgMRIインターナショナルによるカンボジア投資詐欺事件で、経営者3人がアメリカで起訴された。日本から被害の回復を求める訴訟は国境の壁があって厳しいが、逃げ得を許さないよう被害者弁護団が奮闘している。


2015.07.09

当弁護団は,現地時間の7月8付で,米国司法省が邦地裁がMRIインターナショナル
代表者のエドウィン・ヨシヒロ・フジナガ,MRIインターナショナル日本支社長の鈴木順造,同日本支社ジェネラルマネージャーの鈴木ポール武蔵の3名を詐欺罪等で起訴したことを受け,以下のとおり弁護団声明を出しました。

20150709 弁護団声明

                 
弁護団声明
                               
2015年7月9日
                          
MRI被害弁護団

                                
団長弁護士山口 広


http://www.mri-higaibengodan.jp/news/1161/?fb_action_ids=131245050543148&fb_action_types=og.likes


米国司法省(ディパートメント・オブ・ジャスティス,DOJ)は現地時間
の7月8日付けで,MRIインターナショナル代表者のエドウィン・ヨシヒロ
・フジナガ(ラスベガス在住,68歳),MRIインターナショナル日本支社長
の鈴木順造(東京在住,66歳),MRIインターナショナル日本支社ジェネラ
ルマネージャーの鈴木ポール武蔵(東京在住,36歳)の3名を詐欺罪等で起
訴しました。


具体的には3名は,8つの郵便詐欺,9つの通信詐欺で起訴され,フジナガ
はこのほか3つのマネーロンダリングの罪でも起訴されています。またこの起
訴は3被告全員についてこれらの犯罪から得られた果実に対する没収も求めて
います。


これまでの米国司法省,連邦捜査局のMRIインターナショナル事件解決に
向けた尽力に敬意を表するとともに,今後もフジナガ・鈴木らの刑事責任実現
に向けてさらなる活動をされることを切望します。


当弁護団は,2013年4月26日の事件発覚,同年5月の弁護団立ち上げ
当初から,被害の最大限の回復とフジナガ・鈴木らの刑事訴追の実現を目指し
て日米をまたいで走り続けてきました。


被害回復手続は,米国でのクラスアクション訴訟,米国証券取引委員会(SE
C)によるディスゴージメント手続を2013年に着手できたことでご報告出
来ましたが,刑事訴追については目に見える形で報告することができませんで
した。


しかし本日,米国司法省がフジナガ・鈴木らを起訴したことで,一つの成果
をご報告出来ました。



今後も,当弁護団は,日米の関係当局と連携しつつ,民事・刑事にわたり,
日米をまたいで,できうる限りの活動をし,被害者の被害回復を実現できるよ
う邁進して参ります。