寺内樺風が起こした女子中学生の誘拐監禁事件。事件の発生原因からその後の経緯、実態についてはあまりに不自然な点が多く、まだ、何が何やらさっぱりわからない。徐々に時間をかけて調べが進めば分かってくる事実が多いだろうと思う。


 にもかかわらず、テレビの御用達コメンテーターの連中は、知ったかぶりのデタラメ評論を平然と繰り返す。キャスターたち(辛坊治郎など)を始め、警察の元刑事(小川泰平など)、臨床心理士(矢幡洋)、精神科医など、なぜ、これほど判断する素材や情報が乏しい中、あれほど断定的にあれこれ言い切れるのか、全く理解できない。しかも後から実態と相違する事柄が判明したところで、彼らは微塵も責任を取ることなどない。


 寺内について擁護の余地がない許し難い重大犯罪の犯人であることが間違いないにしても、事件の全容はまだわずかしかわかっていない。逆に甘利明事件など秘書の実名さえ報じられずに放置されたまま。今世紀に入っても依然として日本のマスコミは絶望的である。