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 バチカン市国の元首でもあり、カトリックの最高指導者、ローマ教皇フランシスコ1世は、現役のバチカン枢機卿、セオドア・マキャリック(Theodore McCarrick)に対し、長きにわたる未成年や成人に対する性的不正行為を認定、枢機卿としての職の他、司祭としての資格も剥奪、一切の典礼、宣教活動を禁止する処分を下した。枢機卿がこのような処分を受けるのは史上初。
  
 http://time.com/5531153/pope-francis-defrocks-cardinal-sex-crimes/

 カトリックの司祭として事実上の終身刑に等しく、今後、マキャリックは一切の司祭職としての力を持たない「ただの人」となる。

 日本のマスコミは全く報じていないが、世界の各紙も重要ニュースとして報じ、カトリックの電子サイト、Crux(John Allen編集長) も詳細を報じている。

https://cruxnow.com

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 教皇フランシスコは、明日、21日から司祭の性的虐待問題会議=Summit on Clerical sex abuse を開催し、この問題について断固たる意思で臨むことを決めていたが、まさか会議開催の前日に枢機卿に厳罰を課すとは予想されておらず、非常に驚きを持って受け止められている。

 昨年秋、カルロ・ビガーノ大司教・元バチカン駐米大使が教皇フランシスコに公開書簡を出して醜聞、不祥事の隠蔽に教皇が荷担していると批判したことが大きなニュースになったが、このカルロ・ビガーノ自身が保守的、伝統主義的なカトリック司祭。世界指折りの性的虐待問題が発生したアメリカ司教区で活動していた当事者でもある。改革派の現教皇フランシスコに反撃の狼煙を上げた形になったが、教皇はそれに最大級の厳格な対応で応じて答えを示したことになる。

 明日からのカトリックサミットは非常に激しい論争、衝突になることが予想される。